2012年9月25日 (火)

TARI TARI第13話(最終話)感想

#13「晴れたり 泣いたり あとは時々歌ったり」

「校長の進退より、白祭がおわるのが先です」
高倉教頭…。('A`|||)

仰るとおりなのですが、かなり容赦ないですね。
裏工作を着々と進めて、理事長側の学校封鎖も何のその、声楽部と吹奏楽部の協力も得て、キャンパス内での音楽劇開催を成功させました。
さすが剛腕にして智謀湧くがごとし。田中角栄じゃないけど、コンピューター付ブルドーザー。
こういう方に、国政の中枢をお任せしたいものです。
校長も、「ズボン落とし」という大技で理事長を退散させて面目を保ったわけだし、若者たちの未来への踏み台になったと思えば、以テ瞑スベシでしょう。

Aパートは、待望の音楽劇。会場はあの中庭です。ED映像が、ここで生きるとは思いませんでした。
和奏ちゃんの完成させた「radiant melody」は見事でした。
演劇そのものは…まあこんなものかなw
白浜サーガにちょっと吹きました。来夏ちゃんも、よくやった!

Bパートは、彼氏彼女たちのその後です。
こういう「アメリカン・グラフィティ」的な大団円は好きですね。

紗羽ちゃんは、卒業式を待たずに、騎手を目指して海外留学。
うーん。海外ですか…。
就活が芳しくないので、心配した金満家の親が「海外留学でもしてハクをつけるか?」「ラッキー♪」みたいな、しょうもない事例ばかり仄聞してきたのでアレなのですが。
「世界で最も成功した女性騎手」ジュリー・クローンさんは、引退後ではありますが、結構ふくよかな体格だったので、海外なら道は開けるのかな?

可能性はあります。という事にしておこうw
紗羽ちゃんがんばれ!どうせやるなら、競馬王を目指すんだ!
「わかった!世界初のOJ(おっぱいジョッキー)にあたしはなる!」
(ノ∀`)

和奏ちゃんは、音楽の学校を目指して、教頭に猛特訓を受けております。
才能に羨望しつつも音楽が好きでたまらない和奏ちゃんと高倉さんを、亡きまひるママが、時空のあわいを超えて結びつけたのですね。

来夏ちゃんは、ふつうに進学。部活は何を択んだのかな?

ウィーンは、ヤンくんとの再会を果たします。愛のプレリュードってやつですね?分りますw

大智は、バドミントンに邁進しています。紗羽ちゃんとの淡い交情は先送りされたようですが、恋の道ばかりは、誰にも予測不可能ですからね。
また、新鮮な眼でお互いをみつめる時が来るかも。

そして、季節は移り、和奏ちゃんが帰省します。
髪が伸びて、大人っぽくなりました。希望した音楽の学校へ進学できたようですね。
江の島は、夏を迎えています。海辺の街の、いちばん美しい季節です。
季節も人も、こうして、めぐっていくのですね。
余韻を残して、全13話の終劇です。

「TARI TARI」は、人物の扱い方の脆弱性など、時に危うさはあったものの、上手く着地させたと思います。
教科書どおりの感動、という皮肉な見方もあるようですが、「終りよければすべてよし」も、感動の本質の一つだとすれば、この畢らせ方はアリでしょう。
髙いハードルだったことは想像に難くありませんが、次に繋がる作品になりました。
P.A.WORKSさん、お疲れさま!

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2012年9月18日 (火)

TARI TARI第12話感想

#12「重ねたり 響いたり」

教頭の眼にも涙

「泣いた赤鬼」に喩えてはさすがに失礼ですが、ふだん強面(こわもて)の人がほろりと流す涙は、心に沁みるものがあります。
ラスボスは理事長に確定し、まひるママのエピソードを介して、教頭がイイ人に描かれるようになりました。
ひそかな教頭ファンとしては、嬉しい限りです。
横乳はて、何のことじゃったかのお?(ノ∀`)

生徒会のクラブ会議で「白祭の中止の中止」を主張する来夏ですが、みんなのモチベーションは冷え切っています。
結局、合唱部だけが頑張ることになりました。手伝いを申し出てくれた部もあったのは、一抹の救いでしたね。
合唱プロジェクト、始動!
ところが、ウィーンの拵えた小道具が、あわや廃品回収というアクシデント発生!
険悪な空気が流れかけますが、ポジティブなウィーンのお蔭で、事なきを得ます。ヒーローは一味違います。

来夏ちゃんの熱意に動かされたのか、雇われ校長が、ささやかな抵抗を試みますが、工事を急ぐ理事長は聴く耳もたない感じです。
紗羽ちゃんが、商店街の理事たちを説得し、チラシは置いても構わないという約束を取りつけました。
全員の力を合わせて、着実に準備は進んでいます。

篠つく霖雨が前途多難を思わせますが、当日は、からりと晴れた碧空が拡がることを期待したいと思います。

次回は、愈々最終話。
このままでは、白浜坂高校の廃校は不可避の情勢です。
江の島に拡がるみんなの歌というカタルシスに落ち着きそうですが、実はまだ、一縷の希望を捨ててはいません。
紗羽ちゃん父あたりに、「坊主なめんな!地獄に落とすぞ!」って強烈な喝を落としてほしいですね。
何よりも、奥さんである沖田志保さんは、能登麻美子さん=閻魔あいちゃんですから、内助の功もぜひ欲しいところ。
いっぺん、死んでみる?」
あいちゃん声で理事長を地獄に流し、一件落着ということでw

次回(最終話)「晴れたり 泣いたり あとは時々歌ったり」

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2012年9月11日 (火)

TARI TARI第11話感想

#11「満ちたり 欠けたり」

音楽劇は、「美女と蛙」?
女子が主役のファンタジーRPG?ロードオブザリング?
まあ、夢見る来夏ちゃんのホンですからw
美点は、紗羽ちゃんの露出がハンパないことですね。たわわなお胸ときたら、もう…。
学園祭でこんなの演っていいのだろうか?いや、いいのだ。(反語的表現)

和奏ちゃんの曲も、来夏ちゃん曰く「壮大な曲」だそうです。
イトケンもビックリってヤツかwいやがうえにも、期待が高まります。

振付担当の紗羽ちゃんは、教室で、ダンスの練習に余念がありません。
華麗にバック転を決めますが、おぱんつまるみえ(多分)。
大智は見ていた!
ちょ大智、その携帯よこせ!なに?まだ撮ってない?このうつけ者が!

理事長の陰謀は、何と、学校お取り潰しのうえマンション建設
ご無体ですぞ理事長!
そのうえ、白祭までが煽りを喰らって中止!
なして白祭までやめるん?ってツッコミはさておき。

生徒数の減少が、建前上の理由のようです。
剛腕?の高倉教頭を以てしても、これはどげんもなりません。
ましてや、雇われ校長風情では…。
GTOことグレート・ティーチャー・オニヅカか、黒の女教師を召喚する必要がありそうですね。
悪徳理事長は、るろうに剣心にでも依頼して辻斬りしてもらうとか。あ、剣心は不殺かw

現実を受容して、白浜坂高校は消滅するしかないのか?
学校がなくなっても、あたしたちが消えるわけじゃない。
あたしたちの戦いはこれからだ!
って蜜柑(未完)エンド?

歌を力に変えるとかできんのでしょうか。シンフォギアみたく。
クリスとかぶっているあやひーや、早見沙織さんなど、人材は揃っていると思うのですが。
後は、水樹奈々ちゃんをゲストに呼んで、全員で絶唱だ!
ってそれじゃ死んじゃうw

冗談に紛らすしかないような、鬱な流れになってきました。
金八先生とかごくせんなら、ここは生徒や保護者たちの署名運動が捲き起こるところなのですが…。
しかし、江ノ島の弁才天は、鎌倉の御昔から歌舞音曲の守護神として夙に有名です。
パワースポット江ノ島の、神秘な力に賭ける!
弁財天の力を借りて、歌は白浜坂を救えるか!?待て次回!

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2012年9月 4日 (火)

TARI TARI第10話感想

#10「萌えたり 燃えたり」

教頭に萌え、ウィーンに燃えw

竟に、高倉教頭にスポットライトが当りました!
以前から、彼女はただ者じゃないと注視していたんですよねって、「ココロコネクト」の藤島さんの時と同じ事を言ってTARIしてw
教頭、意外にいい人や!という声も、巷間にちらほら湧いているようです。
小憎らしい仇役を演じさせておいて、実は…という手法は常套的なので、逆に纏め方が難しいのですが、なかなか上手くこなしていたと思います。
過去回想は泣けましたね。
ことに、病床のまひるママが、寂しい笑顔で呟いたことばには、滂沱の涙が溢れそうになりました。
「ありがとう、直子。最後に会えてよかった。なんかね、ちょっとダメみたい
(/_<。)
と言いつつ、教頭ったら、許可のハンコを上の空で押しといて、声楽部のタレコミで気づき、バイト禁止とか、あいも渝らずおちゃめさんではあるのだけれどw
「氷菓」の奉太郎のてへぺろもアレでしたが、教頭にてへぺろされたら、もはや気絶モノですね。

そして、歌いながら置き引き犯人を追いつめるウィーンの勇姿に、盛大に吹きましたw
やっぱり、こう来たか。まさにデカルチャー。考える事は誰も同じなんですね。
ヒーローショウのための特別の舞台が用意されているわけではありませんでした。
何と、街を舞台にヒーローが駆けめぐるという、寺山修司の実験演劇みたいな凄いことになっております。
悪の組織を演ずるは、商店街のおやっさんたち。俄か拵えですから、当然、体を痛める人も出てきます。
代役は紗羽ママ。ぴっちりしたタイツ姿で、熟れたボディを開陳です。これはこれで需要がありそうw

教頭とまひるママとの関係は、やはりアンビヴァレンツに近いものでした。
まひるさんが作曲し、高倉の直子さんが楽譜に写し取る。そんな共同作業により「心の旋律」は完成したのです。
しかし、「あたしたちの曲」と言ってくれるまひるさんに、直子さんはずっと複雑な感情を抱いてきました。
譜面に写した「だけ」の自分にとって、「心の旋律」は、本当に自分の歌と謂えるのだろうか?輝いているのは、結局、まひるだけなのでは?
ジャック・デリダ謂うところの「宙吊り」状態に置かれたまま、心友のまひるさんは、卒然と逝ってしまいました。
取り残された直子さんの心の傷の深さは、想像に難くありません。
だから彼女は、「努力した人が報われる」環境を、後進の生徒たちに用意してやりたいと、ずっと希求していたのではないでしょうか?
顧問を務める声楽部への想いも、来夏ちゃんたちへの厳格な態度も、全ては音楽と、亡き畏友への愛ゆえ
そんな見方もできます。

これは有名な逸話ですが、サザンの桑田佳祐は、曲は創れても譜面に起こせないので、奥さんの原由子さんがサポートしているとのこと。
夫唱婦随だとか、利害の一致だとか言いたいのではありません。
もちろん私だって、譜面を起こす技術と作曲の才能とどちらが欲しい?と問われれば、作曲の才能を択びます。
才能の煌めきは、万人の憧れですからね。
しかし、創造の才能は称揚すべきですが、だからといって、技術面で支える人たちを軽んじては不可ない
ましてや、劣等感を抱く必要もありません。それは、別のルサンチマンを産むだけです。
「物の価値は、生産のために投下した労働の量で決定される」とする「労働価値説」は、限界革命以来、経済理論の主流ではなくなっていますが、思想的な意義は、現在でも色褪せない耀きを放っています。
人生には意味があるし、全ての労働には価値がある。そういうことです。

校内で、測量が始まっています。やはり、経営改革が開始されたようですね。
ラスボスは理事長。
ショウテンジャーズ(笑)や、高倉教頭、亡きまひるママの想いは届くのか?
雇われ校長が意地を見せるときは来るのか?
そして、江ノ島に、和奏ちゃんの作曲した歌が拡がるのはいつ?

次回「満ちたり 欠けたり」

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2012年8月28日 (火)

TARI TARI第9話感想

#9「白くなったり 赤くなったり」

ずっと雌伏していたウィーンが、ついに陽の当たる場所へ!
さあ、ヒーローの時間だ

酷暑で脳が煮えているため、今回の感想記事は、不埒な事を書いてしまうかもしれません。
予めご寛恕を。

オーストリアでの友人(現地妻?w)のヤンくんとの想い出が語られます。
ヤンくんは7歳。金髪の佳人です。
特撮のガンバライジャーが縁で、二人は仲良しになりました。
ヒーロー願望のあるウィーンは、稚いヤンくんのお兄さん代りを務めていたのでしょう。
しかし、日本に帰国してからエアメールを出し続けたのに、纏めて戻ってきてしまった。
ヒーローとしては、心配ですよね。

来夏ちゃんの企画台本により、白祭では音楽劇を行うことになりました。
音楽劇というと、バイロイト音楽祭のワーグナーみたいで凄いのですが、実際にはミュージカル仕立てになるのかな?
卒業を来春に控えて、これが、合唱部としての集大成になりそうです。
しかし、弱小合唱部では、使える部費もスズメの涙。
折よく、紗羽ママの志保さんから、商店街のヒーローショウのアルバイトの話が。ギャラも悪くありません。
ご当地ヒーローのショウテンジャーだけあって、肉レッドにシラスホワイト、野菜グリーンにカレーイエローw
江の島っぽくてイイですね。ピンクは、サーモンピンク辺りでイケるかな?

作曲担当を任された和奏ちゃんですが、曲づくりに懊悩しております。
ふと思いついたのは、まひるママの歌のつくりかた。
パパに相談するも、聴くの専門だったからとか、頼りないことこの上なし。
後輩だった志保さんに相談したところ、一緒に歌をつくった高倉教頭に聴いてみたら?と示唆されます。

さて、お馬大好き紗羽ちゃんは、調教師という選択肢を考え始めたようですね。
騎手の夢は諦めてしまうのか…。
見損なった!そんなに薄志弱行のコだったなんて、おぢさんは悲しいぞ!
言ってる事がおかしいw)
馬がダメなら、ボクがいるじゃないか!(ノ∀`)
さあ、ボクの上に乗ってくれ!騎乗位ってヤツだ!体重制限なんてないから!
アタマがおかしいww)

バイトは校則に反するので、教頭の同意が必要。
てっきり峻拒されるかと思ったら、あっさりハンコを押してくれました。
心、ここにあらずの教頭先生。何があったのでしょう?

理事長の悪い顔→校長、意気消沈→教頭が上の空
この流れは、経営方針の変更(音楽科の閉鎖とか)でしょうね。
大恩ある(恩なんてないかw)教頭先生が危地に追い込まれているぞ!
今こそ、合唱部の出番だ!
まず、ウィーンが熱血ヒーローとして、理事長に痛撃を!
次は、和奏ちゃんの曲を、合唱部全員で歌って特攻!
曲は「愛、おぼえていますか?」でキマリだ!
そして、理事長は「デカルチャー!」って絶叫して消滅!
これで完璧、ヒーロー音楽劇の閉幕です!
本当にありがとうございました!

ほーら、やっぱり自爆したw

次回「萌えたり 燃えたり」

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2012年8月21日 (火)

TARI TARI第8話感想

#8「気にしたり 思いっきり駆け出したり」

ウィーンは、豪邸に住まわっていた。
部屋には、特撮物のガンバライジャーのフィギュアが。
ウィーンにとって、大事な想い出の品らしい…。
そうか、「この中に1人、妹がいる」のか!
それは誰だ?フィギュアにすばやく反応した来夏ちゃんか?それとも?
(ノ∀`)

前回は、作品論を中心に据えたので、やや論理に偏しました。
今回は、登場人物たちの心情に寄り添って書いてみたいと思います。

諦めろと言われてすぐ諦めるくらいなら、最初っから夢にこだわりなんかしない。
そのとおりです。
私も、実は諦めのいい方じゃないので、周囲から、騎手の夢を全否定された紗羽ちゃんの心の痛みもよく分ります。
和奏ちゃんの「いちど離れてみたら?(客観的になってみたら?)」という、衷心からのアドヴァイスにも、つい反撥してしまうのも、ムリもありません。
でも、昂奮がさめれば、友人の心遣いが沁みてくるはず。
そうなれば、紗羽ちゃんも根はすなおなコなので、なんくるないさー

教頭先生が、白祭のメインステージを辞退しろと、久々に意地悪者の本領を発揮してきました。
当然、来夏ちゃんたち合唱部は反論。
交換条件が、選考会で勝ちなさいというお約束のものです。いや先生のくせに煽る煽るw
彼女の敵対的態度は、どうやら、過去の、まひるママとの微妙な関係にも起因しているようですね。
もしかして、モーツァルトとサリエリのような、才能格差があったのか?
歌はみんなのものと言いつつ、まひるママは、才能の煌めきによって、独りで困難を超克してきた。
でも、自分(教頭先生)には、そんな才能はない。
彼女にとって、まひるは、自分にないものを持つ妬ましい好敵手。そして、同じ音楽の道を志した最大の心友
教頭先生は、「音楽にちょっとだけ愛されてる」という和奏ちゃんに、かつての心友の面影を見ているのかもしれませんね。

娘にはああ言ったものの、できれば、願いを叶えてやりたいのが親心というもの。
沖田住職さん、競馬学校に電話を入れ、猛烈に交渉しております。
坊主なめんなとか、すっかりモンスターペアレント化しているのに吹いたw
まして「地獄に落とすぞ!」に至っては…。
地獄少女ならぬ地獄坊主ですなwいっぺん死んでみる?」が懐かしい。

子を心配しない親はない、と謂います。
ただ、家族という気易さのためか、似た者同士のせいか、互いに表現方法が直截的になりすぎて、親子喧嘩になってしまう。
現実には、親子をめぐる哀しい事件が後を絶たないのですが、せめて、アニメの中では…。

頑固父の意外な行動や、来夏たちの合唱メールに鼓舞されて、やる気が出てきた紗羽ちゃん。
だが気がつけば、選考会に間に合わない!
自転車がないなら、馬で駆けつければいいじゃない。
ということで、マリー・アントワネット的発想の転換により、愛馬サブレで湾岸を疾駆する紗羽ちゃんでした。
江の島が大変なことになっております。まるで、西部劇の騎兵隊です。
馬は軽車両扱いなので、左側走行さえ守れば公道でもおっけーだ!
ちなみに、牛もおっけーなんだそうです。昔の風習の名残なんですかね。

次回は、江の島に拡がる美しいハーモニーが聴けそうです。

追記
ブログでは、いっぱしの事を書いているのですが、私のTARITARI視聴態度って、けっこう煩悩にまみれたりもしてるのですよね。
紗羽ちゃんの豊満なお胸を定点観察するのはまあ当然としても、教頭の横乳(よこちち)にまで反応しちゃうとは…。
もう人間やめた方がいいという気さえしている今日この頃です。
SIGERU、人間やめるってよ?って、ネタにもならんw

次回「白くなったり 赤くなったり」

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2012年8月14日 (火)

TARI TARI第7話感想

#7「空回ったり 見失ったり」

紗羽ちゃんったら、危惧したとおり、ムリなダイエットに奔ってしまったのですね。
あれほど止めたのに…。('A`|||)

今回、彼女の行動の是非について、さまざまな議論があるようです。
「花咲くいろは」との比較論も絡めて、語ってみたいと思います。

この作品は、ヒロイン複数制を採用しています。
当番回が廻ってくると、そのコが台風の眼になって事件発生、みたいな構造になっています。
そこが、お騒がせ屋の緒花を中心に揺るぎなく回転していた「花咲くいろは」と異なる点です。
いわば、彼女たちは「交替制で緒花を演じている」状態なのです。ある意味、不安定です。
そこで肝要になるのは、不安定さを支えるための、脚本と演出の力量。すなわち、視聴者を思わず首肯させてしまう魔法をかけられるかどうか。
極端な行動をさせても、視聴者に「これもアリだな」と思わせてしまえば、制作側の勝ちです。「花いろ」がそうだったように。
逆にいえば、その辺の手続きが上手くいかないと、魔法が解けてしまう=視聴者に不満が遺る、わけですね。

紗羽ちゃんの例でいえば、視聴者に「でも、どうして騎手じゃなきゃいけないんだろう?」って興醒めさせてしまったら失敗。
魔法が解けて、彼女の行動の不自然さばかりが屹立してしまうわけです。

その視点から眺め直すと、気がつくのは、騎手の夢に関して、紗羽ちゃんが「予め失敗するように設定されている」としか思えないことです。

まず眼につくのは、紗羽ちゃんと、父住職さんとの、至近距離でのガチ殴り合いにも似た対立が、さほど深刻に見えない点。
父親の主張も、確かにテンプレっぽくてイマイチですが、それよりも、紗羽ちゃんの「せいねんの主張」が、あまりに不用意でガードが甘すぎるのです。

①騎手になるには競馬学校入学が必須。その資金は、バイトして貯める。まだ少ししか貯まってないけど。
→父親の反駁にキレて、服を脱いで売ればいいんでしょ的な空騒ぎ発生。
②入学案内を取り寄せてみて、体重要件に気づき、強引なダイエットを敢行。
→体力消耗して落馬事故に。

そもそも、来夏ちゃんや和奏ちゃんの目標と違って、紗羽ちゃんの場合、騎手という特殊な職業を望んでいる。
非常に具体的なだけに、進路は競馬学校の一択しかなく、しかも、年齢からいって準備期間が殆ど遺されていない。
競馬学校の応募要件の一つに、「年齢」があります。
中卒以上20歳以下となっていますが、現実には、高卒の頃には身体の柔軟性が失われるため、高卒者の合格は至難とされているようです。
要するに、あらゆる意味で無理筋なのです。

あれこれ考え合わせると、制作側の演出が、意図的に誘導しようとしているとしか思えません。
だとすると、これはもう、紗羽ちゃんが幼稚すぎるとか父親が頑迷すぎるとか云々する以前の問題です。
想像ですが、制作側は、紗羽ちゃんは騎手には挫折するけれど、より実現性の高いアマチュア馬術(あるいは流鏑馬)の道に進むという流れに持っていきたいのでしょう。
ママが趣味でサーファーを続けているように。

結果として、視聴者に「魔法をかける」ために不可欠な、紗羽ちゃんの想いや行動へのシンパシーづくり、「共感」の醸成が欠けていた
したがって、視聴者にとっては、紗羽ちゃんの行動の未熟さ、不自然さばかりが拡大されて映り、不満が遺ってしまった。紗羽ちゃんファンとしては、とても残念です。
演出側はやはり、以下のような「王道」で行くべきだったのではないでしょうか。
①騎手になろうという真率な意思と、ふさわしい入念な準備
②にもかかわらず、何らかのアクシデントにより断念
③新たな道を見出す

それが、私の結論です。

次回「気にしたり 思いっきり駆け出したり」

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2012年8月 7日 (火)

TARI TARI第6話感想

#6「笑ったり 想ったり」

始業式ですが、和奏ちゃんは、驟雨のなか、猫を探し廻ったため、発熱で斃れてしまいました。
心配でたまらない来夏ちゃんです。紗羽ちゃんは、物に動じないタイプなのか、わりと飄々としています。

紗羽「メールすれば?」
来夏「返事が来なかったら?」
紗羽「ウザがられてる
大体あってるので、頬っぺたをふくらまして抗議するしかない来夏ちゃんでした。

それでも、ケーキのお見舞い片手に、猪突猛進する来夏ちゃん。行動力はハンパありません。
さすがは緒花二世と呼ばれるだけはありますねって誰が言ってるのかw
体調が戻り、海辺で風に吹かれている和奏ちゃん。
何を思ったか、じゃぶじゃぶと海に踏み込んでいきます。駭いたのは来夏ちゃんです。
猛ダッシュでレスキューに駆けつける!
ヒトデを拾い、ただならぬ気配に振り向いたまま、きょとんとしている和奏ちゃん。
急ブレーキをかけた来夏ちゃん、勢い余って、潮だまりに轟沈です。
「夏色キセキ」でも見かけた、お約束のギャグですね。

和奏ちゃんが、一度は失ったママの想い出や、歌への希望を取り戻すという、イイお話でした。
謎のくじらマスコットやピアノまで戻ってきました。まだ捨てられていなかったのか。坂井パパ、やるな。
頼りなげだった坂井パパですが、今回は、なかなか立派な仕事をしてました。
結婚記念日&和奏ちゃんのバースデーに、見事な手料理の腕の冴え。
レンジで食パンをチンという、和奏ちゃんの無味乾燥な食生活まで、さりげに窘(たしな)める辺り、どうして凡親じゃありません。
隗より始めよ、という諺がありますが、まず食事から始めよですね。

ママが病気の事を打ち明けてくれなかったのは、娘の和奏ちゃんと一緒に作る歌を、訣れや悲しみのいろに染めたくなかったから。
ホントノキモチを知って、心からの感謝を捧げる和奏ちゃんでした。
ママが遺してくれた曲「心の旋律」。
そして、未完成のまま遺されていた楽譜を完成させるのは、和奏ちゃんのミッションです。
母と娘の想いをのせて、江の島に、歌が拡がっていくのですね。

「心の…」というと、旧い虫プロアニメ「さすらいの太陽」のED「心のうた」を想い出します。
うたは わたしの 友だちだから♪で始まり、
みんなのうたが 町いっぱいに いつかひろがる 明日を信じよう♪で畢ります。
物故した人気作曲家、いずみたくの作曲。
アニメ歌手の堀江美都子さんが、今でもコンサートの機会があれば披露する、懐かしい歌です。

次回「空回ったり 見失ったり」

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2012年7月31日 (火)

TARI TARI第5話感想

#5「捨てたり 捨てられなかったり」

まひるママとの想い出に充ちたピアノを、捨てて(売って)しまった和奏ちゃん。
「どうせ使わないし、誰かに使ってもらえれば」と、哀しいことを呟きます。
パパも戸惑いを匿せませんが、愛する娘の頼みを聴き入れます。

亡きひとの想い出は、物に宿ると謂います。和奏ちゃんにとっては、ピアノでした。
消去することで、辛い想い出から逃れたかったのかもしれません。
けれど、彼女の行動の結果は、「苦痛な心」が「からっぽな心」に置換されただけでした。
ピアノが搬出された後のがらんとした部屋は、彼女の空虚な心象風景そのものです。

和奏ちゃんの回想話数でした。彼女の過去が、ようやく顕かになりました。
音楽科受験のために、ナーヴァスになっていた和奏ちゃん。
のんびりしたママの言動がいちいち癇に障り、反抗的な態度を取ってしまう。
しかし、受験面接のさなか、ママが斃れて…。
ママの死後に届いた合格通知も、後悔に苛まれる彼女にとっては、心に突き刺さるものでしかありませんでした。
そして、音楽科を辞めて普通科に移り、表面上は平穏な日々を送ります。
仲間にさえも距離を取っている、温順しい印象の和奏ちゃんですが、ママが存命だったころは、結構アグレッシブで意欲的に見えます。
現在の醒めた態度は、やはり「心の傷」のせいだったのか。
渡辺美里の曲に「死んでるみたいに生きたくない」ってタイトルがあります。
無気力を託つ和奏ちゃんは、まさに、そんな状態です。
でも、「ミンキーモモ」最終話じゃないけれど、「夢は、誰かに見せてもらうものじゃない。自分で見つけるもの」
失くしてしまった和奏ちゃんの夢は、いつかまた見出される時が来るのでしょうか。

捨てられなかったのは、あのマスコット?
和奏ちゃんがまだ稚いころ、ママが手作りしてくれたものです。
クジラだというのですが、和奏ちゃんには、金魚にしか見えません。
折衷して、イルカに落ち着きました。
…造形がちょっとヘンなので、クジラというよりも「海から来たまつろわぬ邪神」に見えるのはヒミツだw

和奏ちゃんパパの茶店は、外観からいって「島の茶屋あぶらや」がロケーション元のようですね。
抹茶アイスに黒かん?が、美味しそうでした。
ママからの封書は、和奏ちゃんの抽斗にしまわれていました。
まだ開封していないのかな?

田中の夢は、バドミントンのプロになること。
高校生ベスト8は立派ですが、プロを目指すなら、全日本レヴェルでないと厳しい。
本人がいちばん分っている事でしょうから、辛いでしょうね。
日暮れて道遠し。
でも、「明けない夜はない」とも謂いますので、田中くんにも捲土重来を期待したいところです。

紗羽ちゃんの夢は、騎手(ジョッキー)。
女性騎手は絶対数が尠いし、それを目指すのは荊棘に充ちた道ではないかと漠然と思っていましたが、検索したら、やはりキビシイようです。
1968年にアメリカで登場した、海外初の女性騎手は、男性騎手たちのストライキにより、一度も出場できないまま引退を余儀なくされたとか。
現在の日本では、地方競馬で活躍している方がいるようですが…。

乗馬の才能はともかく、体型的に騎手に向いているのは、小柄な来夏ちゃんの方でしょう。
馬の負担を最小限にするために、騎手は小柄で軽量であることが必須だからです。
紗羽ちゃんの、あの豊満なおっぱいが、騎手になるについて、隘路にならなければよいのですが。
でも紗羽ちゃん!
だからといって、お胸の減量とか、よからぬことを考えTARIしたら、おぢさん赦さないからね?
(ノ∀‘)

次回「笑ったり 想ったり」

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2012年7月24日 (火)

TARI TARI第4話感想

#4「怒ったり 踊ったり」

来夏ちゃんが日和見すぎて吹いたw

オーディションに乱入してきた二人組は、プロのバンド「コンドルクインズ」でした。
ラテン音楽系でしょうか?陽気なフォルクローレって感じですね。「コンドルは飛んで行く」繋がりで。
豚を連れたストーカーおじさんもメンバーの一人。しかもやはり、和奏ちゃんママとは音楽仲間だったのです。
あのキーホルダーに反応したんですね。反応が過剰すぎて、パブロフの犬状態だったけどw
でも、おじさん日本語しゃべってますよ?
初手からちゃんと説明していれば、こんなドタバタにならなかったのに。ってツッコミは野暮かw

コンドルクインズのメンツが、それぞれ「陽気」「小柄」「外国」。
キャスト名の記号化が適当すぎて、さらに吹きましたw
キャンピングカーで、地方廻りをしているんですね。ノリのいいラテン老人、やることが野放図でフリーダムです。

稚い来夏ちゃんが、おじいちゃんと一緒に観て踊ったヴィデオが、まさにコンドルクインズのライブ。
あたしファンです!ワールドフェスティバルに出てください!
それだとオーディションは来夏ちゃんたちの敗けになってしまうのですが、全く意に介さない。
うーん…。
作劇するうえで、お騒がせさんキャラは必須なのですが、さすがに態度がファジーすぎるかも。
一本気な紗羽ちゃんのお怒りをかっても仕方のないところですね。
さすがに、途中からは覚醒して、ステージに一所懸命でしたが。

プロのおじさんたちから、和奏ちゃんに贈る言葉。
「音楽は、やめるとかやめないとかじゃない。共にあるものだ」
含蓄のある言葉ではありますが…。

裏手の空き地ステージで、三人の子どもを相手に歌って踊ります。
そして、仲間から離れ、薄暮の海辺で、ひとり佇む和奏ちゃん。ママの手紙を読んだのかな?
心に響くものがあったようですね。

作画は繊細で、動きも充分。
主人公たちには目標があり、それを阻むかのような事件が次々と起こる。
理解してくれる大人(コンドルクインズなど)もいれば、敵対する(ように見える)大人もいる。
そして、ロケーションは江の島。再現度はハンパありません。
ある意味、「花いろ」の構造をきちんと墨守しているのですが、未だ有機的にかみ合っていない感じ?
「花いろ」は26話ありましたが、「TARI TARI」は13話ですし…。

どうか「惜しい!もうちょっと!」で畢らないように。まだまだ期待したいと思います。

次回「捨てたり 捨てられなかったり」

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