STEINS;GATE第24話(最終話)感想
#24「終わりと始まりのプロローグ」
確定した過去を変えずに、しかも結果だけを変える!
まさに、骰子一擲。ダイスを放擲した瞬間に、世界ががらりと変わる、あの夢想と恍惚。
フランスの象徴派詩人ステファーヌ・マラルメや、思想家ブレーズ・パスカルが夢想した世界が、ここ、シュタインズゲートで、具現化されたのですね。
シュタインズゲートとは、岡部が、世界を相手に打った最高のギャンブルでした。
クリスの死を、彼女自身にも錯覚させるために、血糊を用意した。そこまでは、完璧な仕込み。
しかし、ここぞというときに、血糊は固まっていて、役に立たなかった。
だが、そこはマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!中鉢博士にわざと腹を刺させて、自らの血を以て贖った!
…そして、世界線はふりだしに戻る。
ふりだしかもしれない。だが、何も起こらなかったわけではない。
記憶とは、降り積もる雪にも似ている。
春が来れば誅滅されたように見えても、実は残層に残っているのです。
「去年の雪、いま何処」と、いにしえの詩人がうたったように。
それが、リーディングシュタイナー。
まゆりにも、クリスにも、それはあった。
だって、リーディングシュタイナーは、特別な能力ではない。万人に備わっているのだから。
そして大団円。
あの桐生萌郁も、ラボメンに認定されてました。
うーん。萌郁に関してだけは、何か「通過儀礼」を設けてほしかったかも。まゆりを撃ち殺した場面は、忘れようにも忘れられないので。
まあ軽い刑罰でいいですよ?おっぱい揉むとかwww
劇場版に続くということで、あらゆる意味で、大団円でしたね。
続きがあるなら、るか子に幸を、とだけ言っておこう。
スタッフ、お疲れさまでした!終章付近は、昂奮させられっ放しでした。
知と情との、稀有なコレスポンダンスに充ちた作品だったと思います。
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