2017年9月25日 (月)

プリンセス・プリンシパル第12話(最終話)

Hutari
Hutari01

カサブランカの白い家が役に立ってよかった!

最終話に向けて、これほど議論が沸騰したアニメも近来稀でした。
さまざまな解釈が為されましたが、いちばん平易な解が選択された感がありますね。
たぶん、二期があるのでしょう。なかったら私が困ります!(笑)

最終話のタイトルは「Fall of the Wall」。壁の崩壊。
プリンセスとアンジェとを隔てていた「心の壁」は、最後のミッションを経て、ようやく除かれました。

視聴前は肩に力が入りすぎるくらい緊張していたのですが。
ドロシーとベアトちゃんが予定調和のごとく現れ、ちせが参戦し、プリンセス救出と陰謀の阻止に向けて、ゼルダらを相手に派手なアクションを繰り広げる。
思いがけず、熱い流れになりました。怖れていた人死には、革命の首魁、というより傀儡だったイングウェイ少佐のみにとどまりました。

アンジェが、お姫様抱っこによってプリンセスと脱出する。
そして、霧のロンドンから一転、陽光まばゆいカサブランカの海で迎える大団円。
この結末を受容します。満足です。
そう思えるような作品にめぐり逢えた幸運。そして幸福。
世には、文学や映画や音楽など、すぐれた芸術ジャンルは数あれど。
アニメを観続けていてよかった!そう感じさせてくれる傑作でした。
「プリンセス・プリンシパル」に注いだ想いを文章という形で遺せる、ブログという名のアーカイブをやってて本当によかったと思います。

アンジェが脱走者を射殺する第1回の衝撃から、スパイの苛烈な世界観を描くタッチが注目されていましたが、それと同じくらい全体に溢れる「遊び心」もステキでした。
英国が舞台なだけに、ルイス・キャロルやエドワード・リア風の言葉遊びも健在。
記事では敢えて言及しませんでしたが、韻を踏んだサブタイトルの工夫も、毎回楽しませていただきました。

悪の元凶であるノルマンディー公もゼルダも未だ健在。
現実の「」も鞏固なままです。
これは、二期がない方がおかしいというもの。生きる愉しみが増えました(笑)。

「モンテ・クリスト伯」の名台詞を引用して、「プリンセス・プリンシパル」感想記事を終わります。

待て。そして希望せよ

Prinakanaide
Anjenamida

Casazenin
Casapri

【メモ】
画像はあとで追加します。文章も追加するかもしれません。
まずは、スタッフお疲れさま!そしてありがとう!



Zelda
Zeldajerico

【追記】
ゼルダに関する二、三の事柄

物語の終盤に至って突如登場し、ある意味あらゆる注目を攫っていったゼルダ。
軍部が掌握したコントロールから派遣され、命により行動していたと思われた彼女。
しかし、ジェネラルはあっというまに失脚し、Lが復帰した。
ゼルダは、ジェネラルの駒の一つではなかったのか?
すると、ゼルダの真の正体は?

彼女が、イングウェイ少佐を鼓舞した台詞が気になります。
「イングウェイ、おまえがなすべきことをなせ。ジェリコのラッパは吹き鳴らされたのだ」
いずれも、聖書由来の言葉です。
後者は旧約聖書。預言者ヨシュアが人々に命じてラッパを吹き鳴らさせ、ジェリコの城壁を崩壊させた故事から。
前者は新約聖書。「行っておまえのすべきことをせよ」という、イエス・キリストが裏切りのユダに向けて放った台詞が典拠です。
「壁を崩壊させた」象徴であるジェリコのラッパの喩えに、ゼルダなりの「壁の崩壊」へ向けた野望を見ることはできないでしょうか。
彼女は事によると、一兵卒のスパイなどでなく、とんでもない大物かもしれません。
それこそ、イエスの如き「人たらし」の異能を発揮し、イングウェイを操作したように人々の心をあやつって、彼女が抱く壮図(詳細は不明ですが)を実現しようとするのではないか。
そんな新たなる妄想が、いま膨らみつつあるところです。

今後待たれる二期でも、アンジェたちを悩ませ追い込むような、華麗なる暗躍を見せてくれることを願います。

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2017年9月21日 (木)

【考察】プリンセス・プリンシパル第11話に関する一つの試論

プリンセスがアンジェに投げつけた過酷すぎる言葉は「ダブル・ミーニング」。ダブルミーニングとは、言葉に「二重の意味」をもたせること。この場合は、眼の前のアンジェに向けた言葉と見せて、実は自分自身に向けた「言葉の刃」だった。そんな解釈を敢えて試みた。
プリンセスとアンジェの関係性や心情については、作中で繰り返し描かれたとおり、「壁と嘘の関係」。そのとおりだと思う。しかし、そうしたウエットな側面にばかり固執しては、全体を見誤る虞れがある。この作品は、単一効果のみを狙ったものではない。それほど単純なものではない。私が注目したのは、二人の関係に加えて、「プリンセス自身が内面に抱えた心情、その闇の重さ」だった。

プリンセスが、あまりにも巨大過ぎる陰謀に敢然と立ち向かう勇気を得るには、「跳ぶためのきっかけ」を必要としたはず。そしてそれは、怯懦だった過去の自分自身、すなわち「城の中での孤立無援に怯え続けた街の少女アンジェ」という、未だに引き摺っているだろう心の闇を真っ向からみつめ、勇気をふるって訣別する。そんな心理的必然に繋がった。
だからこそ、あの「さよならアンジェ。二度と姿を現さないで」「プリンセスはわたし!あなたが一人で消えてちょうだい!」が活きてくるのであり、「今眼の前にいるアンジェへの、本心を隠した嘘」としてのみ受容するよりも、より複合的な、より重い台詞となって、我々の心にずしりと響いてくるのだと思う。
プリンセスは、「カサブランカに逃げよう」と懇願するアンジェに、かつての弱い自分自身を見てしまった。だからこそ、視聴者にとっても辛すぎる、あの厳しい台詞が放たれた。プリンセスの勇気ある言葉は、二人の少女を倶に鼓舞したのではないか。救ったのではないか。

ゼルダたちの前に姿を現したのは、アンジェではなくプリンセスだった。運命に立ち向かう勇気をふるいおこした、かつての街の少女だった。それが私の解釈だ。
芸術作品においては、丹念に積み上げられた伏線が、ラスト一発でひっくり返されることだってある。それこそが、論文ではない「物語」の醍醐味。正解を競うのが「物語を読む」ことの本道ではない。
そして、この試論にしても、物語を愉しむために試みた、一つのテスタメント。
「揺らぎ」の愉悦を存分に味わいたい。私自身の予測を軽やかに裏切ってくれるような、あざやかな最終話を鶴首して待ちたい。それが私の望みだ。

【追記】

この記事を書いていて、いろいろ考えをめぐらす時間と余裕ができました。
今までは、四面楚歌な状況において、プリンセスとアンジェが救われる方途は単純に「逃げる」一択しかないと思っていたのですが。だからこそ、カサブランカがダメなら、ちせを頼って「日本に逃げる」なんて離れ業も空想していたのですが。

プリンセスが「消える」。
死んだふりをして、消えてみせる。
そのテは充分アリだなと思いつきました。

ミステリの名手チェスタトンに「サラディン公の罪」という短篇があります。
前後を仇敵に挟まれて進退窮まったとき、逃れるための最善の手段は。
さっと体を外し、勢い余った敵同士を激突させて殺し合わせればいい。そうすれば、おのずと上手くいく。
プリプリでいえば、傀儡として使い捨てるはずだったプリンセスがいきなり「消滅」することにより、大義名分を失ったノルマンディー公と軍部とが、猜疑の果てに互いに殺し合う。この連中がいなくなれば、対立の象徴としての「壁」もなくなる。そしてプリンセスとアンジェは、「無名の人」として、手を取り合って約束の地へと落ち延びる。
あるいはこれが、フェイクと逆説とに充ちた「プリンセス・プリンシパル」の物語にふさわしい結末かもしれないな。
今は、そんな「妄想」を愉しんでいるところです。

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2017年9月18日 (月)

プリンセス・プリンシパル第11話

Pri
Primakikomanaide
Anje

「あなたのそういうところ、大っキライだった!
さよならアンジェ。二度と姿を見せないで」

これはダブルミーニング
眼の前にいるアンジェに語っているとみせて、プリンセスは、過去の自分を否定し訣別しようとしているのですね。

ついに、コントロールから、プリンセス暗殺指令が下った。
もうあなたを護り切れない。カサブランカの白い家に、二人で逃げよう。そう嘆願するアンジェ。
しかし、プリンセスは決然と言い放ちました。
「だめ!私は壁をなくすって!私がプリンセスでいる限り、ここから離れることはできない!
そうよ、プリンセスはわたし!あなたが一人で消えてちょうだい!」
怖れていた、二人の断絶がついに。

プリンセスになろうとした娘。
街の浮浪娘は、孤立無援な城の中で生き延びるため、全存在を賭けてプリンセスになろうと必死であがいた。
そしてついに、プリンセスと「同化」した。
その代償として彼女は、自分の幸福も、命さえも、「プリンセスであるため」に犠牲にする。そういうメンタルに追い込まれてしまったのかもしれません。
ナポレオンがいみじくも喝破したとおり、「制服が人間を規定する」悲劇がここにも。

ついに、共和国は軍部主導と化し、ノルマンディー公の暗躍もクライマックスを迎えました。
王国軍の海外兵という不満分子を糾合し呼応して、戦勝祈願式における英国女王の暗殺をきっかけに一斉蜂起し、プリンセスを女王位につけようというのです。

Yuki

映像表現について
蕭条たる白い雪に覆われた、清浄なクイーンズ・メイフェアの情景。
しかし、プリンセスを取り巻く学友たちは、ノルマンディー公や共和国側の少女スパイ。
無垢な白い雪と、黒い人間模様と。
白と黒。この対比が、映像によって雄弁に語られる。巧みな象徴です。

そして、台詞による象徴もまた。
ご学友(実はノルマンディー公の部下)が、まるで見すかしたかのように、プリンセスに云います。
国を守る。それが、王族の責務ですものね
はっと吐胸を衝かれるプリンセス。故意の暗示かは判りませんが、プリンセスの心を刺したのは確かです。
映像と台詞とによる象徴の森
それこそが、プリンセス・プリンシパルのすぐれた技巧なのですね。


Zelda
Kaibaseto
ゼルダの造形って、誰かに似てると思ったら。
海馬瀬人様でした!

Beato
ドロシーが更迭され、ちせは遠く故国へ去り、そしてベアトは…
ベアトちゃん?ベアトちゃんはどうした?
そうだ、ベアトちゃんがいたじゃないか!
ベアトちゃんを呼べ

アンジェとプリンセスの、心が痛むような訣別のシーンのあと、ちせと堀河公との会話場面を挟み、サングラスをかけたプリンセスが姿を見せます。
ゼルダに問われて、彼女は答えました。プリンセスにチェンジリング(扮装)したアンジェとして。
「プリンセスを暗殺した。彼女は、最後まで自分を信じて死んだ」
でも彼女は、本当はどっち
プリンセスに扮したアンジェ?
それとも、プリンセスに扮したアンジェと見せたプリンセス?

Dotti

リドル・ストーリイという小説ジャンルがあります。
フランク・ストックトン「女か虎か」(1884年発表)が有名。
闘技場に閉じ込められた若者。扉の向こうから現れるのが、女だったら生きられる、虎だったら死ぬ。
さて、現れたのは、女か虎か?
そこで物語は唐突に終わります。結論は宙ぶらりんです。モヤモヤします。

短篇小説ならそれもアリでしょうけれど、「プリンセス・プリンシパル」では、リドルじゃない明確な結末を観たい!
ここまで彼女たちを追っかけてきた視聴者の、切なる願いです。

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2017年9月11日 (月)

プリンセス・プリンシパル第10話

Iintyoutu
Iintyosenketu
Iintyosibou

「友だちって云ってくれたお礼に、クリスマスプレゼントをあげる。あなたが友だちを撃たなくてすむチケット」
さようなら、ドロシー

委員長が、自らこめかみを撃ち抜いた!ドロシーの手を汚させないために。
鮮血が飛び散る衝撃的なシーンに、度肝を抜かれた視聴者も多かったはずです。

昨夜のツイッターに「映画の名作を観ているかのよう」と記したとおり、このシーンに、シドニー・ポラック監督の名画「ひとりぼっちの青春」(1969年)を想起していました。頭を撃ち抜かれたヒロインのクローズアップショットが鮮烈で、委員長の悲惨な最期と二重写しになったのです。
この名画と今回のエピソードの連関については、後ほど詳述します。

エピソードとしては、スパイ養成所の同期生である委員長エレノア、ドロシー、そしてアンジェによる「スパイ悲話」。
委員長が手引きする城に潜入するミッションの真の目的は、委員長の二重スパイ疑惑を暴くこと。
疑惑が真実なら、親友でも抹殺せねばならない。
そして、悲劇は始まります。

私のアニメレビューには、映画や文学や演劇との比較論が頻出します。
これは畢竟「アニメは(最終的には)総合芸術になりうる」という持論ゆえであり、文芸批評でいえば「比較文学」に当たります。
あくまでも理想。そんなアニメ作品にそうそうお眼にかかれるわけではありません。
しかし、私の渇を癒してくれたのが「プリンセス・プリンシパル」。
この作品には、はっきりと「アニメとしての文法」、それを援用する「明確な意思」が感じられます。いわば「構え」のある作品。
だから、普段はおっぱいとか腋とかようじょとか騒いでいる私も、プリプリを前にしては、襟を正して語りたくなるのですね。

唐突な比較ですが、スパイはサラリーマンと似たところがあります。
ともに無名の存在のまま、組織の歯車として働き続け、歯車としての用をなさなくなれば弊履のごとく捨てられる。
世界のスパイ文学は、007やミッション・インポッシブルなどのエンタメと違い、リアリズム文学として進化してきました。
文豪サマセット・モームが自らの諜報員体験を元に発表した「アシェンデン」(1928年)から始まり、エリック・アンブラーやグレアム・グリーンを経て、ル・カレ「寒い国から帰ってきたスパイ」という画期的なリアリズム名作により、頂点を迎えます。
プリンセス・プリンシパルは、過去の貴重な財産であるエンタメ路線とリアリズム路線とを巧みに取捨選択して、効果を上げているといえます。今回は、リアリズム路線における見事な達成でした。

Kanpai

Iintyomayaku
Iintyomayaku01

Yuuenti
Yuuennti01

天涯孤独な少女たちをスパイに仕立て上げる養成所「ファーム」での日々。
主席を争う委員長とアンジェ、二人の真摯さを生来の明るさでまぜっ返すドロシー。
個性が異なる三人は、いつか奇妙な友情で結ばれていた。
ミッション自体は、ベアトちゃんの「犬笛」による活躍もあり、あっさり成功。
三人だけ残った同期生+ベアトちゃんで、同期会を兼ねてパブで打ち上げです。
未成年の二人を帰したあと、21回めの乾杯。酒豪のドロシーとタメを張るとは。さすがは委員長ですね。
しかし、委員長は、トイレに立ってこっそり皮下注射。眼の下に隈ができています。
麻薬っぽいけれど、この時代だとモルヒネかコカインかな?
彼女が寝返ったのは、心の隙を衝かれて、麻薬で籠絡されたのでしょうね。
ここから、物語は一気にカタストロフを迎えます。

さて、「ひとりぼっちの青春」です。
映画の原作は、ホレス・マッコイの小説「彼らは廃馬を撃つ」(1935年刊)。
アメリカ大恐慌時代に流行した過酷な「マラソン・ダンス」に勝利して、優勝賞金で人生をやり直すことを夢見た二人。しかし、全てはやらせであり、「嘘」だった。
賭けに敗れ、人生に絶望した女は、パートナーを務めた主人公に「あたしを殺して!」と叫ぶ。
主人公は女を射殺し、罪を認めて従容と連行される。
「なぜ彼女を撃ったんだ?」
詰問する警官に、主人公はぽつりと答える。
だって、ダメになった馬は殺すだろう?」
彼らは廃馬を撃つ。そのタイトルに込められた真の意味が、ラストに至って氷解する、あざやかな構成の名画でした。
アンジェと主席を争い、風のように自由なドロシーに憧れ、でも結局はスパイとしての熾烈な生存競争に敗忸。
そんなエレノアを「廃馬」だとは思いたくない。思いたくないのですが…。

Korositehosii
Anjekorositemorau


「スパイとサラリーマン」について。
コントロールに何が起こったのだろうか。直属の上司であるLが左遷され、後任は、見るからにタカ派の軍人ジェネラル。
文民統制から軍部による統制へ?王国側のグランド・フリート計画といい、なんとも硝煙臭いにおいがしますな。
「みごとにやりとげた君たちには、さっそく次の任務についてもらう」
いい仕事をしたあとの最高の報酬は、次の仕事
これ、サラリーマンの掟。仕事は続くよどこまでも。
諸君、これが人生です(笑)。
それでも、廃馬にはなりたくないなあ…。

個人的な感慨は擱いて、ジェネラルの指令は意想外のものでした。
「プリンセスを殺してもらう」
軍部の暴走?王位継承権第四位のプリンセスを弑する意味は?
影の実力者となりつつある正体を知られてしまったのか?

もう第10話。そろそろ、結末が気になるところです。
時系列をシャッフルする手法でスタートした本編。ふつうに考えれば、物語の冒頭に回帰し「そして今も、アンジェたちはスパイを続けているのです」で纏まりそうな感じなのですが。
「虚実の皮膜」を描くことに注力するこの作品。
少なくとも、あざやかな「裏切り」は用意してくれている気がします。愉しみです。

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2017年9月 4日 (月)

プリンセス・プリンシパル第9話

Kabu

「白いカブを投げつけると聞いたが」
「それは決闘!それにカブじゃなくて手袋です!」

カブを投げつける?手袋のかわりにカブ?
これって、どういう思い違いなの?

カブ(turnip)
手袋(gloves)

単語としては似ても似つかない。これを、どうやったらカン違いできるのか。
おそらくですが、グラブ⇒カブの聴き違いから生じた、ちせちゃんの誤解に由来するのかと。
もしかすると、明治期に実際にあったエピソードなのかもしれませんね。

英語の発音をカン違いすることによる滑稽な笑い話は、幾つもあります。
いま思いつく逸話で有名なのは、シェイクスピア「ハムレット」の台詞由来のもの。
to be or not to be   that is the question」。
これは「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ」と訳されるのが通例なのですが。
まだ翻訳が未発達だった明治時代には、こんな訳文が実在していました。
あります、ありません。それは何ですか?

Mazuimesi
Kuriketto
Horagai
Ukiyoe

さて今回は、クイーンズ・メイフェアにおける、ちせちゃんの波乱万丈エピソード回。
授業では、クリケットの球を豪快な居合抜きではじき飛ばし、笛が吹けないのでほら貝を吹き、美術ではベアトちゃんを浮世絵ふうのジャポニズム化してしまう。
フェンシングの他流試合でも、イヤミな男子生徒キャメロンとの決闘でも、破格の行動力を示す。
英国と日本との、彼我の文化の違いから生じる笑いを単純に嗤いつつ、ちせちゃんの可愛らしさを愛でるだけで充分かと思います。
しかし、何もないところにも「考察」を見つけてしまうのがブロガーとしての矜持(笑)。
トライしてみますね。

文化人類学のタームを用いると、英国におけるちせは「異人(ことびと)」。
遥かな極東から来たちせは、秩序がすべての英国社会において、異質な存在。
メイフェアでの彼女は、決して歓迎されてはいません。特に、英国階級差社会を代表する頑迷固陋かつ東洋人を侮蔑するキャメロンとは、はっきり敵対します。
ゆえに、まつろわぬ者という意味で「まれびと」とも云えます。

彼女はまた、「トリックスター」でもあります。
「世界の秩序を混乱させ、物語を牽引していく」神話的な存在。それがトリックスター。
日本でいえば、「古事記」に登場する素戔嗚尊がそれに当たりますね。
ちせちゃんは神ではありませんが、このエピソードにおいては、メイフェアを攪乱する神に等しい働きを示しています。

本来のトリックスターの役割は、融通無碍にして破天荒な行動により、世界を変革する。
いわば「進歩」を演出するものです。
しかし、ちせちゃんの齎した波紋にもかかわらず、クイーンズ・メイフェアは、つまり英国社会は変化しないでしょう。
この頑なさによって、大英帝国はその後、斜陽の一途をたどることになります。

Dohyoutaiko
Dohyouodori
Dohyouhime
Dohyoudoro

考察はここまで。

旧約聖書のダビデの石投げを髣髴させる、ちせの投擲により、決闘に大勝利。傲慢なキャメロンも悲鳴を上げつつ降参です。
そして、プリンセスたちチーム白鳩が、ちせの勝利を祝ってへんてこな土俵入りを披露してくれました。アンジェの和太鼓伴奏つきです。
何とも珍妙な情景ですが、気持ちが嬉しいってヤツですね!
真心さえあれば、文化の違いを超えることもできる。ほのぼのするラストでした。

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2017年8月28日 (月)

プリンセス・プリンシパル第8話

Rendan
Rendan01
Rendan02

アンジェはシャーロット、シャーロットはアンジェ

2話めにして既に仄めかされていたように、あの革命の日、二人の少女の運命は劇的に入れ替わっていたんですね。
マーク・トウェインの名作「王子と乞食」さながらの、高貴なプリンセスと街の少女掏摸とのチェンジリングの物語。
通奏低音として物語全体を流れていた設定がようやく確定ということで、ホッとさせてくれました。
非常に重要なエピソードであり、端正な構成力が際立った回でもあります。 

「プリンセス・プリンシパル」において頻回に使われる技法のうち特徴的なのは、音楽でいえば「対位法」、映像でいえば「二重写し」。
今回のように、アクションを極力排して語りに傾注した話数においては、その技法の巧みな援用が顕著でした。アニメ文法の教科書をみるような端正さでしたね。

Suri01
Suri02
Suri03

具体例をあげます。
アンジェが出逢った掏摸の少女ジュリは、はじめ、セオリーどおり狙う相手の背後からアプローチし、失敗して殴る蹴るの非道いめにあう。これが、音楽でいえばカノンのように、何度か繰り返されます。
しかし、アンジェの示唆によって、花売り娘に扮して前方からアプローチすることにより相手の死角を衝き、花籠の穴を巧みに用いて掏摸をはたらくことに成功します。
単調な失敗を連続させ、視聴者が「やれやれ、またか」と嘆息し、欠伸を催したころに、とつぜんの転調により、視聴者の眼をさまさせる。はっとさせる。
まさに、対位法とその展開とがもたらす効果です。

プリンセスと掏摸少女とのチェンジリングも、巨視的にいえば対位法の効果を援用したものといえますね。
街の浮浪児として自由を満喫するプリンセスと、貴顕としての豪奢な生活に駭く少女掏摸との姿は、まさに対位法。そんな映像が続きます。
そしてここから、作画技法による「二重写し」が、冴えを見せ始めるのです。

Oujokurai
Oujowarau

革命の日を境に、無学無知な少女掏摸は、正体がばれればいつ殺されるか分らない過酷な状況下で、プリンセスを演じつつ生き延びることを余儀なくされました。
彼女の、眼の下に隈(くま)ができた映像と、プリンセスを演じて屈託なく微笑む映像と。
この「二重写し」が、彼女の内心の苦悩と、悲壮な努力による克己とを、問わず語りに表現しているのです。
映像をして語らしめる。アニメの、つまり映像表現の極意といえます。

そしてエンディングは、二人の数奇な運命をやさしく修復し、綯い合せるかのごとく、ピアノを連弾(対位)するアンジェとシャーロットの美しい映像でおわります。
音楽による対位法と、映像による二重写しとが融合した、稀有な瞬間でした。

きれいは汚い。汚いはきれい
シェイクスピア四大悲劇の一つ「マクベス」の、有名な魔女の台詞です。英国文学って、こういう対句表現が好きですよね。そして、この物語も英国を舞台にしているので、ひとしお連想の味わいが深まります。

プリンセスは綺麗で、街の孤児は汚い。常識の世界です。
でもその常識は、僅かなきっかけにより容易に瓦解し、逆転し得るもの。嘘と真実は、しょせん相対的なもの。
今回のエピソードは、「プリンセス・プリンシパル」の世界観をも的確にあらわしたものでした。
お見事です。制作スタッフに心から敬意を表します。

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2017年8月21日 (月)

プリンセス・プリンシパル第7話

Anjeyankii

アンジェちゃん、なりきるために元ヤンを自己設定
渾身の演技ですが、ただのやんちゃさんにしか見えない!カワイイ!

空想より科学へ
工場を改革するプリンセスは空想的社会主義者だった?
それは後述ということで。

御法度の神経ガスを使う暗殺者「毒ガスジャック」の手がかりを求め、プリンセスほかチーム白鳩が女工に扮して洗濯工場に潜入。
手がかりを探して暗殺者を追うのが縦の筋で、旧態依然とした工場の体制を改革し、いたいけな少女女工たちに希望と救いをもたらす顛末を横筋とする、心あたたまるお話でした。
スパイ活動の暗黒面を強調した酷薄なストーリイが続いていただけに、一服の清涼剤になりました。

実はですね、「洗濯工場で労働する少女たち」って設定が提示されたとき、これはもうレミゼラブルで不幸きわまるお話が展開するものと思い込んでしまったのです。日本にも「女工哀史」がありましたが、本場英国のそれは、日本の比ではないほど悲惨だったと仄聞します。

Binkorogaru

だから、神経ガスのつまった壜がマリラの足元に転がったとき、これはてっきりガスが洩れて工場に充満して少女たちが皆殺しに…って結末を一瞬覚悟したのですが。
全然そんなことはありませんでしたw

「魔法少女まどか★マギカ」や「Fate」などの不幸アニメを視聴しつけていると、心のどこかでさらなる「不幸」を待ち受けている自分に気づきます。
「プリンセス・プリンシパル」にもそんな匂いがしたので、すっかりその気になっていたのです。
もっと不幸を!もっと刺戟を!
どうしてこうなった?私の心は汚れてしまったのか?
汚れっちまった悲しみに、涙が滂沱と流れている私です。
まあでも、次回のプリプリは、お釣りがくるほどヒサンなお話に逆戻りする可能性も否定できませんがw

さて、「空想より科学へ」ですが、マルクス主義の創始者カール・マルクスの相棒、エンゲルスの著書です。
プリンセスが洗濯工場を経営し、漸進的に改革していく発想そのものは、19世紀前半にフーリエやオーウェンらによって提唱された「空想的社会主義」を想起させます。
管理され調和のとれた生産体制、不平等や従属関係が存在しないこと。
ただ、彼らは具体的政策の提案に乏しかった。そこをエンゲルスによって批判されたわけですが、プリンセスの改革には具体性があるので、エンゲルス先生も納得してくれるかな?
とはいえ、有能な作業リーダーかもしれないけれど、一介の女工であるマリラに経営者を任せてしまう辺りはまだまだ「空想的」な感じがします。まあ、元の経営者がそもそも無能だったからいいか。そこはご愛嬌ということで。

Prikaitori
「わたし、工場を買い取ります」

Priyamemasu
社長をやめます

Jokouodoroku
えーーー!!?」

プリンセスったら

でも、この笑顔には誰も勝てませんね。

Makeruna
Tisemakenai

マリラがちせに向けたエール。
負けるな!」もよかったなあ。

心が洗われるステキ話数でした。
たまにはいいですね(まだ云うかw

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2017年8月14日 (月)

プリンセス・プリンシパル第6話

Pubdoroglass

ドロシーはデイジー

自分を捨てた母親の名前をコードネームにしていたのですね。
いじらしいぞドロシーちゃん…(泣)

待望のドロシーのターンだったわけですが、モルグを舞台にしたエピソードだけあって、けっこう陰惨でした。
幽霊通り奥のモルグに、ノルマンディー公と接触する男がいる。それがドロシーの父親ダニー。
暴力に耐え切れず母は失踪。残された幼いドロシー(デイジー)は、泥酔した父のDVを受ける毎日です。たまりかねて家出して、スパイになったのでした。
さて、コントロールの指令により、ドロシーは連絡役のベアトちゃんと一緒にモルグに潜入して、死体相手に働く日々。
ダニーの狙いは暗号表。ノルマンディー公に売り渡して一攫千金を夢見ているのです。
ついに、ベアトとドロシーは、搬送された死体の歯から暗号表を発見!父親を救うつもりで、それを渡します。
欣喜雀躍したダニー親父は、ノルマンディー公の側近であるガゼルの待つ教会へ。
大金を手に入れて、美人の娘に服を買ってやるんだ!
はしゃぎまくる彼を、ガゼルは冷然とみつめています。
「こんなクソみたいな人生とはおさらばだ!」
「そのクソみたいな人生を終わらせてやるよ
「え…違……」

親父に指定されたパブで、美味しいスタウトを飲むドロシー。
ベアトちゃんの声マネが受けて、客たちの大合唱。英国のパブらしいのどかな情景です。
その夜、モルグに新しい死体が増えました…。


Pubbeato
Pubsugoina
Pubdoro
Korosi
Tigau

Sitai

このシーンでは、映像の対比と伴楽との相乗効果による演出イフェクトが最大限に発揮されていました。
心暖まるなごやかな情景と、モルグに運び込まれた無残な死体映像との対比。
そこに、ドロシーと父親の想い出の歌がかぶされる。お見事のひとことです。

いい感じのアル中具合といい、鼻のあかい風貌といい、ディオ様の親父に似てますな。
粗暴だけど実はお人よしのダニー親父。だからこそ、ドロシーちゃんは度重なるDVにもかかわらずイイ子に育ったのですね。ディオは悪の暴帝と化してしまったけれど。

ダニー親父は傷病兵です。失った右腕のかわりに、鉤爪が装置されています。
ウィリアム・ワイラー監督の名作「我等の生涯の最良の年」を想起しました。
1946年のアカデミー賞を総なめにしたあの映画では、傷病兵役を本物の傷病兵が、つまりリアル鉤爪兵が演じています。
彼を含めた主人公たち三人が、戦地から故郷の街に帰還する。彼らが、戦争の爪痕をいかに克服していくか、その苦悩と再生とをヴィヴィッドに描き切った、実に感動的な作品でした。
戦後問題は扱いが難しく、今回のプリプリのように、短い尺で感動を生み出すのは不可能に近いといわざるを得ません。
それでも、クソみたいな人生をリライトし、愛する娘とやり直そうとするダニーの愚直な姿は涙を誘います。
結局、スパイの峻厳な論理によって夢は儚く潰されてしまうのですが。

Doroikari
Doroikari01

今回、アクションシーンは少なめでした。でも怒りのドロシーちゃんはかっこよかった!

モルグについて。
日本の警察署にも遺体安置室はありますが、欧米のモルグ(死体公示所)は、日本人から見てかなり異様な場所。
身元不明の死体は全てここへ運ばれて、一定期間、公示されます。人々が、死体を自由に見に来れるのです。
人生の終着駅であるモルグには、さまざまなエピソードが残されています。有名なのは、19世紀末のパリのモルグにおける「セーヌ川の身元不明少女」。
自殺した少女の死に顔があまりに穏やかで美しかったために、デスマスクまで制作されて複製が流布し、世間の評判になりました。
リルケの名作「マルテの手記」にも引用されています。

【追記】
ダニー親父の傷病兵云々ですが、ふと気づいて観直したら、モルグのじいさんは自分の脚の不具を「戦争で」って云ってるものの、ダニー親父自身は右腕を失ったことを「事故で」と云ってました。事故即戦争とは限らないので、記述を保留します。
一般庶民の自前ではコスト的に難しいはずの鉤爪を装置できたのは傷病兵だから、と考えたのですが、「腕のいい蒸気技師」ともあったので、工場等での労災で補償金が出た可能性もありますね。

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2017年8月 7日 (月)

プリンセス・プリンシパル第5話

Tisenamida

「いたいのいたいのとんでけー
…おかしいな。おまじない、きかないよ
胸の痛み、全然とれないよ」

実の父である十兵衛を、藩の裏切者として斃すしかなかったちせの、衷心からの心の痛みがよく伝わってくる、せつないシーンでした。

アクション中心。そして、ちせちゃん初お目見えの回です。
英王国を訪れた日本の使節団。目的は不平等条約の是正。
彼らが乗った列車を襲撃してくる暗殺者たちの頭領は、藤堂十兵衛という100人斬りの手練れ。
使節団を護衛するちせとの対決が、今回のメインです。

Anjesyageki
疾走する列車を舞台に繰り広げられる、派手な剣戟と射撃とが織りなすドライブ感溢れるアクション。古典的な手法ならではの、心地よい昂奮。それを虚心に愉しむ回でした。

Tisedannganngiri
弾丸を斬ってみせるのは、ルパン三世の五右衛門とかブラック・ラグーンの銀さんを連想。

Tisejuubee
ちせと十兵衛が鍔競り合う剣戟シーンに流れる梶浦BGMがパワー全開で、梶浦ファンの私には嬉しい贈り物でした。

より高く飛ぶためには、より低く屈まねばならない
テニス漫画の名作「エースをねらえ!」の、宗方コーチの有名な台詞です。
テニスの心構えを説いているのですが、実は、この法則はあらゆるドラマトゥルギーにも当て嵌る。
つまり、クライマックスにおける演出効果をより高めるには、伏線によって効果を充分矯めなければならない。
できるだけ高低差をつけて、一気に放出する。これは金科玉条。
ちせの台詞が深い感動を誘うのは、この演出法がきちんと墨守されているからなのです。

まず、ちせが膝をケガした男の子に「いたいのいたいのとんでけー」をやってみせるシーンが予め挿入される。
優しい父親が幼いちせに施してくれた魔法のおまじないだというのです。
次に、十兵衛を斃した後、「十兵衛は、父親だったのね?」と問われたちせが、昂然と答えます。

Tisehokorasii
むしろ誇らしい。父を超えることができたのだからな

そして、冒頭に引用したちせの台詞により、演出はクライマックスを迎えます。
ここに至って視聴者は、ちせの、父への愛慕と武士としての忠誠心という複雑な葛藤に思い至り、彼女の赤心(せきしん)を知って、沁み入る感動を実感するのです。

この巧みな演出、すなわち対比法は、お話全体に演繹されています。
たとえば、日本と英国との文化の対比。
何かと云うと土下座して敬意を表する日本の侍たちの作法は、アンジェたちには奇異に映ります。
プリンセスにバディを命じられたアンジェとちせは、互いに名乗り合いますが、ここも可笑しい。
ちせ「16歳。佐賀藩出身。好きなものは漬物」
アンジェ「17歳。出身は黒とかげ星
星人だったのかと誤解してしまう素直すぎるちせちゃん。アンジェの体術に絡めて、さすがは星人、かぐや姫もおるからのう、と妙な感心を。
「星人どころか神もいる。厠にまでおるからな」にきょとんとするアンジェがカワイイっす。

ドロシーちゃんは、やっぱりお色気担当ということで。
使節団の堀河公を誑し込んで、コントロール側に籠絡しちゃったらしい。
だから、ちせがメイフェアに転校してくることができたんですね。

Dororyouri
Dorowine

爆弾による負傷も何のその。ゆったりワインを傾けるドロシーちゃんは、実に蠱惑的でした。
これからも頼むねドロシーちゃん!
ドロシーのターンはまだなのかな?わくわくです。

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2017年7月31日 (月)

プリンセス・プリンシパル第4話

Hime

「あ、あなたは、まさか…」
「スパイです。名前はまだ決まっていません」

ヴェールの陰で微笑むプリンセス。静かな物腰のなかにも、不退転の決意がうかがえます。
スパイ活動に捲き込むまい、危地に立ち入らせまい、と心を砕くアンジェに、プリンセスは云いました。
自分は既に危険なエッジに立っている、だから作戦の成功のために命を賭けなければ、と。

しかし、「名前はまだ決まっていない」とは、象徴的なことばです。
現実には、本名も明かせない「無名」のまま死んでいくスパイも多いのですからね。
それがスパイの宿命。スパイの墓に刻む名前はない
プリンセスとアンジェは生き残れるか?生き残って、幸せになれるのか?

王国側の地下施設が開発したケイバーライト試作品の奪取。
プリンセスにかけられた二重スパイ疑惑。監視役を命じられたドロシーのひそかな苦悩。
この両輪でお話が進みます。

わたしたちのチームにも名前を、と提案するプリンセス。みんなは乗り気です。でも、アンジェが即座に否決。
「手がかりになるような情報はつくらない。スパイの鉄則よ」
「だからおぬしは嘘をつくのか?」
嘘つきに質問するなんて無意味だと思うけど」
有名なパラドックス命題を思わせますね。
すべてのクレタ人は嘘つきだ、とクレタ人が云った
プリンセス・プリンシパルの世界観を代表する、含蓄あるアンジェの台詞でした。

プリンセスとちせを式典会場に残し、地下施設への潜入路を進むアンジェたち。
すると、扉の前には監視の兵隊が!
ドロシーの咄嗟の機転。お酒を一気飲みして式典で酔っぱらいすぎた客のふりをし、色仕掛けの隙に突破します。

Doronomisugi
Doroirojikake
Dorooppai

それにしてもドロシー飲み過ぎ。「酒くさい…」って感じで顔をしかめるベアトちゃん。
「かわいい顔してるのね、兵隊さん♪」
「そんなこと、あ、ありますかね」
その気になるなよ兵隊さんw

ベアトちゃんのヴォイスチェンジも大活躍。スパイ活動には欠かせない武器となりました。
でも、市街を車で爆走中、あまりの恐怖に叫びまくるベアトちゃんに。
「静かにして」

Beasizukani00
Beasizukanisite
アンジェったら声帯機能を停止させちゃった!
ベアトちゃんは騒音扱いかよ、ひでえw

王国側のケイバーライトと研究者の奪取という手柄を根拠に、プリンセスは白だと上司に報告するドロシー。
しかし、上司は冷たく言い放ちます。
「この世界には黒とグレーがあるだけだ。プリンセスはグレー。監視を怠るな」

それでも、締めくくりはのどかなお茶会。チーム名も「白鳩」に決定しました。
さっそく懇親会が開かれたようですね。中の人同士でw

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