地獄少女宵伽第12話(最終話)
「地獄少女宵伽」も、いよいよ最終回。
このエピソードは、地獄少女三鼎第9話に当たります。
「空気」な自分から逃れるために、当時でも古色蒼然、流行遅れだった「コックリさん」にのめり込んだ陰性少女、稲生楓。
偶然から、呪った教師が負傷し、すっかりクラスメートたちの注目を浴びた楓ちゃんですが、彼女にとって必然とも云える破滅が待っていました。
今回、ターゲットの大学生は、写真とシルエットでしか登場しません。
流す理由は「ストーカーだから」だったのですが、ストーカーですらありませんでした。
依頼者の西野ちずるに「あいつ、消えちゃったんだってさ」って云われただけ。最後まで実体が視えませんでした。
楓ちゃん本人だけじゃなくて、対象者まで「空気」と化しているのは、あきらかに演出側の意図ですね。
まさに不条理です。そして、既視感ある不条理です。
地獄少女第10話「トモダチ」
クラス全員を呪い殺そうとした詩織と、捲き込まれて赤い糸を引いてしまった主人公みなみの不条理。
地獄少女第23話「病棟の光」
流す者が最後の最後まで登場しない。しかも流す理由すらないという不条理。
こうした不条理性は、「殺す者と殺される者」との関係性にまで行き着きます。
たとえば、現代の戦争においては、殺戮する相手の顔はまったく視えません。ただ発射ボタンを押すだけで、何百何千何万の人間を鏖殺できるのです。
通り魔事件もそうです。殺人犯の告白「誰でもよかった」に、思わず慄然とさせられることも、当今珍しくなくなりました。
作品は、その時々の世相を映す「鏡」となり得ます。
「地獄少女」は、「恨む相手を地獄へ送りたい」という人類普遍の負の感情をメインテーマに据えつつ、ヴィヴィッドな事象や事件を扱って、常に新しい。そこが大きな魅力の一つです。
私にとって、2017年夏期の大本命だった「地獄少女宵伽」。
ミチル編の新作6話に、回顧録6話。そして、わたなべひろしによる劇メーション。
十二分に堪能させていただきました。
地獄少女宵伽の記事を書くために、4年間休止していたブログを再開したようなものです。まさに、あいちゃんは私にとって起死回生の女神さまでした。
次の生存目標は、五期まで生き延びること。
地獄少女は私にとって「見果てぬ夢」になりつつあります。
地獄少女は滅びぬ。何度でもよみがえるさ。
あいちゃんの力こそ人類の夢だからだ。
昨夜放送された「天空の城ラピュタ」から、ムスカ様の名台詞を引用して、感想記事を終わります。
制作スタッフの皆さん、お疲れさま!そしてありがとう!
【過去記事の再録】私も久しぶりに読み直しました。顔文字を多用してますねwおまけSSの付録つきです。
稲生楓(ささきのぞみ)空気なコックリちゃんです。
西野ちずる(喜多村英梨)性悪モードの亜美ちゃん@とらドラがここにも。
ささきのぞみって、らき☆すたのパトリシアだっけ?
思わず検索したところ、ハーフっぽい美人の画像が。
おおっ空気ちゃんどころか凄い存在感じゃないですか!あやうくギャップ萌えしそうになったのですが。
ごめん、グラビアモデルの佐々木希とカン違いしてた。(´∀`*)
「あのさ、呪いってできる?」
クラスメートからの頼みが、全ての始まりでした。
小学生の時は、いるのかいないのか分らない空気のような存在。
中学生になり、コックリさんに凝りだしてから、特異なキャラがみんなにも認められました。コックリさんは楓ちゃんの心の拠り所となったのです。
依頼は、生活指導の嫌な先生を呪ってほしいと。戸惑う楓ちゃんですが、軽い気持ちで引き受けます。
『はぐれ稲荷ゴンさま、よろしくお願いします』
ところが、先生は階段から転げ落ちてひどい捻挫。感謝され、尊敬される楓ちゃん。
本人が、いちばん驚いているようです。
「あんなので効くなんて…」
それからは、呪いの依頼殺到です。なぜか、彼女の呪いはことごとく大当たり。次第に自信を深めてきたところに。
とうとう、彼女を馬鹿にしていた西野ちずるから依頼が。ストーカー大学生が怖くてたまらないので呪い殺してほしいと。
殺しの依頼キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
報酬はスイス銀行へ…。( ̄m ̄=)プッ
案じるゆずきたち先輩の諫めにも耳を貸そうとしません。
「みんながあたしを頼ってるんです。もう、昔のあたしじゃないんです!」
階段の上から、きくりの警告。
「人を呪わば穴二つ。イッペン、死ンデミル?」
てっきり、追いつめられた楓が自作自演によって破滅するのかと予想したのですが、結末はある意味もっと陰惨でした。
期待に反して、何度呪ってもひとがたを突き刺しても、大学生は死にません。
いらつく西野から、脅迫まがいの督促が何度も。気の弱い楓ちゃん、必死に呪詛するのですが効き目がない。
「このインチキ!みんなにも教えてあげるわ、騙されないようにって」
「そんな…」
二度と空気には戻りたくない!思い余っての深夜のお百度参りです。
ふらふらになって、アパートまで見届けに。だがしかし、窓にはくだんの大学生の動く影が。
「うそ、まだ生きてるの?どうして死なないのよ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねええ!!!
どうやったら死んでくれるのよお!――そうだ、まだ方法はある、まだ間に合う」
携帯で地獄通信にアクセス、その場にあいと骨女が出現。
あいちゃんの訓戒も聞かず、藁人形をひったくる楓。やった!これで殺せる!
「怨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を」
楓ちゃん、ヒモを引いてしまいましたよ!?
「みんなみんな見て、あたしが殺したのよ!」
狂気の表情で勝ち誇る楓。
翌日の教室。西野がしれっとした表情で現れ、あいつ消えちゃったんだってさと告げます。
ストーカーが消えてよかったねと返す楓ちゃんですが。
「ああ、あれ嘘。ちょっとキモいだけだったのよ。ストーカーって言った方がリアリティあるでしょ。それよりさあ、友だちがお願いしたいんだって。引き受けてくれるよね?また呪い殺してほしい奴がいるの」
「――!!」
楓のガクゼンとした表情がなんとも悲惨…。
空気のような存在から逃げたいばかりに陥った無限地獄。地獄流しは一回きり。後は……。
こっちの地獄の方が怖いかもです。((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
今回、あいちゃんの決め台詞は強制終了。地獄コントも割愛で、ちょっと物足りなかった。
誰か、代りにやってくれませんか地獄コント?それは無理か。
だけど、ちょっとキモいだけで流されるなんてねえ。世のおたくな方々は、生きた心地がしないでしょうね。
まあボクなんかはぜんぜんOKだけどさ。
え?おまえだって充分資格がある?いやいやいや、あり得ないっすよそれ。こんなにも爽やかGUY(ぷっ)のボクですから。
え?恨みを持った奴が、すぐ近くまで来てるかもしれない?HAHAHA、まっさかあ。
ほら、窓の外を見てくださいよ。誰もいないじゃ
………ん?
街灯の下に人影が……
楓ちゃん?
こっち見てるよ。あんなに必死な眼をしちゃって。ボクに気があるのかなあ、罪だなあボクって。
それにしても、手に持ってるアレは何だろう…。
うっそーーー藁人形!!???Σ(゚Д゚;
ちょおまww待てコラあっあっヒモなんか引いちゃだめえお嬢さん待ちなさいってキミ可愛いねボクと付き合わな違うごめん嘘です許してはやまるな話せばわか
「恨み、聞き届けたり」
(´Д⊂)
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