賭ケグルイ第12話(最終話)
敗けた方が学園を去るという、ヒリヒリするような(?)会長と夢子とのタロットカード対決。
夢子は「魔術師」を引いてプラス1。
会長は「世界」を引いてマイナス21。
夢子を勝利に導くには、鈴井が、全てを逆転させるジョーカーカード「愚者」を「正位置」で引くしかない。
全ては鈴井くんの引きにかかった!
当初こそ、ポチでヘタレだった鈴井くんも、逞しく成長したものです。
夢子の運命をいちばん近くで見届けたい!
そのためには、会長が徴(しるし)まで付けて引かせたがった「愚者」のカードを引くことは、沽券に賭けてもできない。
夢子との絆を維持するためには、自ら選択してみせる胆力が、勇気が必要だった。
結局は「賭ケグルイの男」で纏めましたね。
鈴井くん万歳。夢子ちゃんも惚れ直した模様です。芽亜里ちゃんが、何だか気絶しかけていましたけれど。
コスプレサイコがケータイかけてる相手って…。
「蛇喰夢子は思ったよりすごいね。こりゃ、会長もどうにかなっちゃうかもよ。
ねえ、『ももばみ りりか』?」。
この無表情なそっくりさん誰?
会長である「桃喰紀羅莉(ももばみきらり)」の姉妹?それともクローンとか?
謎は謎としてそのままに。
「只今を以て、生徒会を解散するわ」
会長の宣言の下、あっさりと体制が解体されました。
生徒会を神格視していたユメミちゃんやスメラギちゃんは困ると思うのですが、きっと、生徒会とは別の新たなヒエラルキーが形成されるのでしょうね。
運命論とか、ルーレットで黒を27回連続で出す天文学的確率とか、興味深いペダントリーは披瀝されたのですが、さて、どうなのでしょう。
賭け事に淫したのをきっかけに「確率論」を著した数学と哲学の天才、ブレーズ・パスカル。
賭博で負った莫大な借財を返済するために、「罪と罰」を初めとする世界的文学を量産し、ギャンブラーにとっては必読の書ともいうべき小説「賭博者」を物した、文豪ドストエフスキー。
そんな超越的存在も、過去には確かにいたのですが。
ギャンブル好きは、しょせん刹那的。
その才は、いっときの風にすぎない。決して大成はできない。それ、世のことわり。
ともあれ、「賭ケグルイ」アニメは最終話を迎えました。次には、どんな「賭け」が待っているのでしょう。
実に可愛らしい画風のエンドカード。二期に向けて、いろいろ含蓄が深いというものです。
「賭ケグルイ」。エキセントリックきわまる表現と物語とで、愉しませてもらいました。
スタッフお疲れさま!次があるといいね!
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