2013年1月14日 (月)

リトルバスターズ!第14話感想

#14「だからぼくは君に手をのばす」

きみが望むまでもなく、ぼくらは孤独なんだ!」
Σ(゚Д゚;
理樹くんが、魂に響く詞(ことば)を叫んだ!
これは、吐胸を衝かれるイイ台詞でした。
私たちは孤独ではない」「心は孤独な狩人」など、孤独文学を愛することにかけては人後に落ちない私が知る限りでも、理樹くんのはベスト級の台詞ですw

治療という名の忘却。
「西園美鳥」は、孤独だった西園さんが造り出した遊び相手、「妹」だったのですね。
鏡像が抜け出て現実化する発想は、エーヴェルス「プラーグの大学生」などの先蹤があるけれど。
リトバスのこのエピソード、直接には、萩尾望都「アロイス」辺りに着想を得たのかな?
自分にしか見えない妹の美鳥は、美魚さんにとって、たった一つの救いでした。
でも、親にも医者にも、「それは病気」だと、否定され続ける。
ついには、自ら否定してしまうことにより、美鳥が消えてしまった。
喩えようもない喪失感が、美魚さんを襲います。
「あたしが消えるべきだった」
ずっと、罪の意識で自分を苛んできた美魚さん。
この自己処罰願望は、「生まれて、すみません」の、あの作家を思わせます。
美魚さんのひそかな愛読書って、太宰治だったのかな?w

「西園さんを忘れない!」
必死で記憶を維持しようとする理樹くんに、美鳥が仕掛けた心理攻撃が巧みでした。
「美魚は、眼鏡をかけてたよ?」と云われれば、そうだった気がする。
嘘だよと云われると、そうなのかなという気がする。
まるでミステリの錯視トリックです。
もしかして、理樹くんに眼鏡っ子大好き願望があったとか?その深層心理の隙を衝かれたとか?
(ノ∀`)

理樹を鼓舞したのは、いつでも頼りになる恭介でした。
「おまえは、おまえを信じろ!」
勇気を得た理樹は、「終わる場所」から、美魚さんを救い出すことができました。
恭介は、やはり、リトバスという物語のカギを握る男です。

この結末で想い出したのは、オスカー・ワイルドの、影(魂)をテーマにした哀切な童話。
漁夫とその魂」は、若い漁夫の体から、はじき出された影の物語です。
若者は、愛する人魚との恋を成就するため、影を捨てたのです。「魂のある人間は水の眷属とは愛し合えない」という掟ゆえでした。
影は、元の体に戻ることを願いながらも、人魚との恋に夢中な若者に拒否され、果たせません。
長い放浪の末に、漁夫が死ぬそのとき、ようやく元の体に戻れたのですが、そのまま一緒に波にのまれて死んでしまうという悲話でした。

ときに本体となり、ときに影となった美魚と美鳥。
漁夫とその魂は哀しい破滅しか迎えられなかったけれど、彼女たちは、お互いの存在を確かめ合うことによって、ようやく安息を得ることができたのですね。

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2013年1月 6日 (日)

リトルバスターズ!第13話感想

#13「終わりの始まる場所へ」

「カゲナシ」と謗られていた西園さんは、本当に「影をなくした少女(かげなし)」だった!
Σ(゚Д゚;

リトバスの「日常」が終焉し、「この世界の秘密」に爪がかけられた。
そんなターニングポイントになる今回は、いつもの諧謔が微塵もなく、静かに冷たいモダンホラーめいた味わいがありました。

手放さなかった日傘は、影がないことを匿すため。
終わりの始まる場所とは、空の青と海のあおが繋がる場所。海辺。
姿を顕したもう一人の西園さん。
いつのまにかクラスに溶け込み、「西園さん」として認知されている。物静かだった西園さんを覚えている者は、誰もいない。
「理樹くんも、きっと忘れるよ」
悪意に満ちた微笑を泛べながら、彼の体に手を這わせる美鳥が、悪女めいて妖艶でした。
中の人の巽悠衣子さんが、美魚と美鳥の二役を、巧く演じ分けていましたね。

自分を離れた影に、自分の存在そのものを奪われていく。
このテーマの嚆矢は、ドイツロマン派に属するシャミッソーの「影をなくした男」(1814年)。
子どものころ、実家にあった文庫本を読んで、影をなくした男の辿る苛酷な運命に、異様な衝撃を享けた覚えがあります。
その後、この作品の影響の下に書かれた、アンデルセン「影法師」を、童話のつもりで何気に読み始め、さらに怖ろしい結末の一行に遭って、慄然としました。
しかしもう、彼はそのとき、返事をすることもできなくなっていたのです
影の悪逆なたくらみにより、本体である筈の主人公が、あっけなく処刑されてしまう。
そのとき感じた得体の知れない不快感ややりきれなさは、私の裡に、ずっと沈湎していました。
大人になってのちに、カフカ「審判」「変身」の不条理に接して、初めて得心が行きました。
この世界は、不条理に充ちている。いや、不条理こそが現実なのだ、と。

リトバスの西園さん編は、あのときの衝撃を、まざまざと想い出させてくれました。

今回は、映像にも工夫が凝らされていましたね。
ことに眼をひいたのは、影を使った演出です。
白眉は、若山牧水詩集をめぐって、美鳥が理樹と、くるくる追いかけっこをする場面。
本体のない、服だけの影とのたわむれが、喩えようもなく不気味でした。

次回で、エピソードにピリオドが打たれる模様。
純粋世界を仰望したあげく、影をなくした少女、西園さんの辿る運命は?

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2012年12月23日 (日)

リトルバスターズ!第12話感想

#12「無限に続く青い空を」

8人と1人で9人だ
マネジャーもカウントするというズルにより、「野球部成立!」と強弁する恭介です。
ともあれ、美魚ちゃんも、晴れてリトバスメンバーに加わりました。

いよいよ、西園美魚ちゃん回の始動です。
新米マネジャーとして甲斐甲斐しく働く彼女ですが、練習上がりに熱い茶をふるまうとか、やっぱりズレているのがご愛嬌。
理樹と恭介のカップリングを妄想する美魚ちゃんとか、「オレの携帯を理樹色にそめたい!」と絶叫する真人とか。
今回のリトバスは、なかなかにHOMOHOMOしい氛気が漂っていましたねw

若山牧水をこよなく愛する美魚ちゃんをまじえて、コンクールを目指して短歌大会です。
「風光るあなたの傍にきみがいる」までは良かったのですが。いや何となくヘンだけどw
真っ赤なブルマ ぼく大巨人
これは非道いw
でも、この下の句を使えば、何でも短歌として成立させられそうです。
このテで有名なのが「それにつけても金の欲しさよ」ですね。
こんな感じ。
「古池や蛙飛び込む水の音 それにつけても金の欲しさよ」

「カゲナシ」と謗られる美魚ちゃんですが。
もう一人の「影」が出現した?ゲド戦記?
頻回に姿をみせる、もう一人の美魚を、理樹が目撃した!
彼女は「本物」がしないことをしている?
葉蔭にかくれて、口元しか視えないけれど。

笑っている
('A`|||)

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2012年12月16日 (日)

リトルバスターズ!第11話感想

#11「ホラー・NO・RYO大会」

お約束の、肝試し大会です。

赤は、全身血まみれ。
青は、全身の血を抜かれる。
黄は?

ひゃー、だからFear(フィア)!」
能美クドリャフカが、言葉遊びを披歴します。
誰がうまいこと言えといった!というか、もろにダジャレですなw

黄色の恐怖に襲われたのは、真人でした。
黄のズダ袋を被せられて暴走。「キー!」とか絶叫しております。

虚空を、超高速で徘徊する、奇怪な暗黒物質。
実は、大鷲のピーちゃんだったとさ。
稚いころのリトバスメンバー、特に恭介に懐いていた。
遥か彼方の山の棲家から、逢いに来てくれたんですね。
ちょっと良い話で纏めたかと思ったら、二段オチが待っていました。

真人と謙吾は、校長室で非道い目に遭ったと苦笑い。
だが、恭介の顔が真っ蒼だ。
そんなところに、仕掛けた覚えはない
「じゃ、これは…」
真人が差し出す、見るからに邪気漂う咒のお札

美魚さんが、可愛らしく欠伸をしながら、呟きました。
焼いた方がいいですよ
これが、最大のホラーでしたねw

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2012年12月 9日 (日)

リトルバスターズ!第10話感想

#10「空の青 海のあを」

木陰で日傘をさす、儚げな美少女、西園美魚さん。
あまりの存在感のなさに、クラスメートからは「カゲナシ」と陰口を叩かれています。
カオナシだと「千と千尋」の妖怪ですが「カゲナシ」なら、ちょっとカワイイかな?

そんな事はないですね。('A`|||)
陰口は陰口、可哀想です。何も悪い事してないのに…。

彼女の愛読書は、若山牧水歌集。典型的な「文学少女」です。
「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」
この短歌は、教科書にもしばしば載る、牧水にあって、最も人口に膾炙した作品。
教科書経由で初めて知り、迚も好きになりました。
「いいか、白鳥は、はくちょうじゃない。しらとり、と読むんだ」という、現国の先生の噛んで含めるような説明が、今でも思い出されます。
オトナになって、酒呑みになった今では「白玉の 歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけり」がお気に入りですがw

解説本の多くは、「哀しからずや」は、骨に徹する孤独感や悲愴感というよりも、「青春の、漠とした孤独と哀傷」が表象されているという解釈を採っています。つまり「感傷」だと謂うのです。
しかし、美魚さんは違います。
「私そのものが書いてある」
「青にそまらない姿。むしろ希望に充ちている」。
この歌を、自らのアイデンティティの証左として、深刻に捉えているようです。

おにぎり」と「おむすび」に拘る、リトバス特有の言葉遊びもおもしろかった!
若山牧水はともかく、こちらの起源は知らなかったので、さっそく検索。
手で握るか握らないか?
東日本と西日本の分布?
「おむすび」の方がやんごとない感じ?

諸説芬々ですが、定説はないようです。
美魚さん説は、いわば形状説ですね。
「それはおにぎりではありません。おむすびです。三角がおにぎり、丸いのがおむすび」
「三角だけどw」
「逆だったかもしれません。細かいことは気にする必要がありません
(ノ∀`)
美魚さんマジ詭弁論者w
三角・丸い説は、感覚的には、いちばんしっくりきました。

「体が弱いの?」問いかける理樹に、美魚は。
「いつか、同じことを訊いてくだされば、答えるかもしれません。そんな時は来ないと思いますが…」
語尾が、フェードアウトのように弱弱しかったのが、気になります。

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2012年12月 2日 (日)

リトルバスターズ!第9話感想

#9「学食を救え!」

食べ物の話は盛り上がりますね!ミックスフライ美味しそうでした!

鈴ちゃんの人見知りは、もはや異常。
孤高の人、来ヶ谷さんでさえ、お菓子で女子たちと打ち解けているのに。
そうか、来ヶ谷さんは、もともと「女好き」だから当然なのかw

「この世界には、秘密がある」
猫のレノンが齎した、二通目の手紙。
要所で齎される、謎の手紙。想像力を掻き立てられる演出です。
「イマジン」という名曲を遺した、故ジョン・レノンを髣髴させる洒落も嬉しい。
ミッションが「学食を救え」なので、鈴たちは首をかしげるのですが…。

学食から、おばちゃんたちが消えた!
体調くずしたとか都合があったとか最初から休みだったとか。
この給食施設って、どういう運営してるんでしょう?真顔でツッコミ入れたくなりますね。
むしろ、不条理の匂いすらします。
「何故か理由は不明だが、ブルジョアの邸宅から使用人が次々と逃げていく。そして…」
そんな設定で始まる不条理映画の傑作、ブニュエル監督の「皆殺しの天使」を想い出してしまいました。

学食の問題点として鈴が主張したのは「コロッケそばが不味い!」。
そのコロッケそばをメニューに追加させたのは、鈴と張り合う笹瀬川佐々美さんとその軍団。
「美味しんぼ」でも、山岡さんの好物として、妙に称揚されていたコロッケそば。
キライじゃないけど、私も、天麩羅そばか掻揚げそばを択ぶと思います。
だいいち、コロッケが汁にほとびていく作画が、でろーんとしていて、あまり美味しそうじゃありませんでした。
スタッフも、コロッケそばが好きじゃないのかなw

理樹の示唆により、メニューは、ミックスフライ、卵焼き、カレーに決定。
クドは、卵焼きが得意。なかなか本格的です。
真人の、フライを揚げる手際の良さに瞠目。こういう才能もあったのか。
謙吾のキャベツは…ふつうのキャベツでよかったw
調理組の手際のよさに比べ、盛りつけ組は、もはやカオスと化しております。
「ゼリー!ゼリー!ゼリー」
ゼリーてんこ盛り吹いたw
ヴィジュアル的にも笑いを誘ってくれました。まさに「ゼリーは主食」。

夕食をもとめて生徒たちが行列する喧騒のさなか、理樹を忽然と襲った、ナルコレプシーの発作!
リトバスのメンバーは、異変に誰も気づいていません。特に意味はないのかもですが。
回想場面でも現実でも、扉を開けてくれたのは恭介。これには何か、意味や暗合があるのかな?

皆が、理樹の復帰を待っていてくれました。
さあ、深夜の学食を貸切だ!
フライで打上げ!フライ(野球)だけに
('A`|||)

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2012年11月25日 (日)

リトルバスターズ!第8話感想

#8「れっつ、るっきんぐふぉーるーむめいとなのです」

能美クドリャフカにわふー
(ノ∀`)
フィンランドからの帰国子女のクドちゃんは、まだ一人部屋。ルームメイト募集中なのです。
盆栽飾るとか、お部屋がヘンなジャポニズムになっています。
お祖父ちゃんが寄越してくれた犬たちと戯れる姿は、愛くるしさそのものです。
そして、ルームメイト候補に指名された来ヶ谷先輩の、クドちゃんとの妄想映像が凄い!
愛くるしさがロリにまで昂められ、これはもう押し倒していいレベルw

フリスビーで鍛えた運動能力で、リトルバスターズ入部も即決です。
しかし、妬み嫉みを隠そうともしない輩は、何処にでもいるもの。
本人の前で「ヘンな外国人」とかぬかして通過する女子二人組が、もはや天誅レベルDeath!
風紀委員長が一喝してくれたので、ちょっとスッキリしました。
ルームメイトにもなってくれたし、「いい人…かも♪」的な流れが心地よい。

西園美魚さんも、さりげに登場。木陰で日傘さして、見るからに薄倖の佳人。
愛読書は、フェルマーの定理に量子論。部屋は、書物の塔が崩壊して、クドちゃんなら軽く死ねるほどらしい。
来ヶ谷さんが、モーパッサン「女の一生」を繙く文学少女なら、美魚さんは理系少女なんですね。長門みたいw

ストレルカ&ベルカと仲の良いクドリャフカちゃん。
でも、ネタ元と覚しいライカ犬について謂えば、ベルカたちは地上に生還できたけど、クドリャフカはついに生還できなかった(生還できない設計だった)んですよね…。
('A`|||)

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2012年11月18日 (日)

リトルバスターズ!第7話感想

#7「さて、私は誰でしょう?」

葉留佳「私なんか、誰からも信用されていないから…」
佳奈多「嘘つきのあなたの言う事なんか、誰が信じるの!?」

三枝葉留佳編ですが、いろいろ不協和音を響かせたまま、リトルバスターズ入部イベントを以て、いったん棚上げにした感があります。いずれ続きがありそうです。

風紀委員の佳奈多が、葉留佳を、異常とも思える厳しさで譴責すること。
二人は、髪型以外はそっくりさんであること。

葉留佳のバッグに、飲料缶を数本忍ばせてあったというだけで、不正行為があったと決めつける佳奈多。
どう見ても無理があって、無辜の冤罪と思われるのですが、指摘されると、自販機の「当たり」自体が不適切だと見当違いな反論を。
佳奈多の、葉留佳に対する反感は、根が深いようです。

理樹は、葉留佳は悪戯好きかもしれないが、嘘つきではないと庇うのですが…。
記憶の改竄とか、彼女には何か秘密がありそうです。
もやもやが纏綿したまま、次回は能美クドリャフカ編?

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2012年11月11日 (日)

リトルバスターズ!第6話感想

#6「みつけよう すてきなこと」

絵本で、人を救えるのか

小毬ちゃんは、理樹の絵本によって、凍った心が解け、無限ループの檻から出られた。
お兄ちゃんの桎梏から解放されました。
でも、絵本なんかで人が救えるのかなあ?
すこし疑問に感じた視聴者も、いるかもしれません。

かつて愛読したマンガの台詞を想い出しました。
「歌が、あの子を救えますか!」
「何が人を救えるか分らんです。愛の本にバイブル、神さまにロックにダンス」

そう、何が本当に人を救えるのか、誰にも断言できません。
そこに、心が伴わないのなら

「こんど眼が覚めたら、ぼくはいないかもしれない。でもそれは、夢なんだ」
お兄ちゃんのことばで呪縛された小毬ちゃん。絵本は、兄の、妹を思いやる心の表象だった。優しい心そのものだった。
だから、小毬ちゃんは、絵本に随(したが)った。
ニワトリがヒヨコだったときを忘れたように、兄の死を忘れた。
くりかえし、くりかえし。

絵本で、人を救えるのか
そのとおりだし、そうではないとも謂える。
想いの籠らない、ただの「物」なら、人を救うことはできません。
でも…。

小毬ちゃんの心を救ったのは、未来をみつめてほしいと願う、理樹の赤心(せきしん)です。
さらには、理樹を有形無形に支えてくれた、リトルバスターズの仲間たちの心です。
絵本は、その結果であり、表象なのです
人の心が聚(あつま)ったとき、絵本はもう、ただの物ではなくなります。

人を救えるのは、物ではありません。やはり、人なのです。
今回のリトバスは、そんな真実を、問わず語りに語っていました。

気になるのは、小毬ちゃんエピソードを皮切りにした、今後の展開ですね。
理樹のナルコレプシーとか…。

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2012年11月 4日 (日)

リトルバスターズ!第5話感想

#5「なくしものを探しに」

篠つく雨に、轟く雷鳴。
側溝に、ぐんにゃりと横たわった猫。
「動かないね」
「うん」
「…どうして、動かないの?」
小毬ちゃんの瞳が、完全に虚ろになっています。怖いです。
そして、とつぜんの号泣!
('A`|||)

いよいよ来てしまいましたね。そのときが…。
流れ星に、湖畔のデート。
「理樹くんが、おにいちゃんになってくれるかな」
順調にイベントをこなした理樹へのご褒美は、小毬ちゃんの妹宣言!
「あたしと契約しておにいちゃんになってよ」ですね?分りますw
白いひらひら。
蒼空に近い場所。
この手がかりだけで「病院」を連想できる理樹くんは、もはや名探偵コナンの域に達した!
小次郎じいちゃんの頑固な緘黙が、その推理を裏づけました。
理樹も、全てを察して、それ以上は追究しません。
みんなが、小毬ちゃんの繊細な心を護ろうとしているのですね。

子どもは、ペットの死を経験することで、「生のおわり」を実感すると謂います。
まして、実の兄の早逝を見送らねばならなかったとすれば、衝撃的な体験でしょう。
だから、小毬ちゃんは、兄の想い出を、絵本の記憶とともに封印していた。
でも、記憶の綻びから、残酷な真実はいつか顕れてしまう…。

人の死はドラマにし易いけれど、軽々には扱ってほしくない。
尊厳と哀悼を以て、描いてほしい。それが、深い感動にも繋がるはず。
リトバスと、J.C.STAFFに、期待しています。

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