2012年9月30日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第13話(最終話)感想

#13「境渡りの欲深き者達」

アルマダの海戦も、愈々佳境に

「境界線上のホライゾン」の妙味は、よく注力された戦闘場面にせよ、肩の力が抜けた宴会場面にせよ、総体に「祝祭気分」が漲っていることだと思います。とにかくたのしい。
そして、ロボを描かせたら無双のサンライズの作画が、格好の場を得て、冴えまくっていました。
象徴的だったのが、ツヴァイフローレンの復活です。
よく動いて、よく巨大ロボしています。
従来のロボ物の文脈が古びて、ジャンル自体が衰退しつつある昨今、「ホライゾン」という新たな起爆剤が、伝統の巨大ロボ戦闘に、新たな意味と力を与えてくれたのかもしれません。
ヘルリッヒ!
必殺技を連続で叫ぶのが、迚も心地よかったのも久しぶりでした。

アデーレも頑張る。
考えあぐねた挙句、総長であるトーリを頼ろうとする気持ちが兆します。
「どうすればいいんでしょうか」(トーリをチラ見)
「にん♪」
「(ため息)自分で考えるしかないですよね…」
武蔵の勝利条件を満たすために、いま必殺の後方宙返り!
サン・マルティンの背後を取ることに成功しました。
須臾の隙を衝いて、ホライゾンが悲嘆の怠惰を発射!
しかし、嫌気の怠惰でフアナが迎撃!サポートも入って、押し返そうとします。
形勢不利と看てとったホライゾンは、さらに、拒絶の強欲を取り込んで感情発露、駆動させます。
この辺の形而上的メタフィジックな戦闘を理解するには、ある程度の思考訓練が必要でしょうね。
とはいえ、分らなくても楽しめるのが、「ホライゾン」の凄いところなのですが。

間隙を縫って、サン・マルティンからの砲撃!
しかし、メアリのエクスカリバー・コールブランドが打ち消した!
このイフェクトは案外地味でしたが、威力の片鱗を見せた感じ。
本多・正純が、英国の助力により歴史再現がなされ、武蔵の勝利条件を満たしたと、アルマダ海戦の終結を宣言

Bパートは、一気に祝祭気分に溢れかえります。
喜美さん、ミトさん、浅間さんによるガールズバンド。「きみとあさまで」というらしい。うまい!座布団5枚!

おや?トーリが服を佩用に及んでいますよ?
全裸じゃないトーリは、魅力が半減です。とか言ってる私のアタマがおかしくなってきているようですw
その代りというか、「裸でないと眠れない」メアリが、点蔵の眼の前で、どんどん全裸になっていきます。
同じ全裸なのに、かたやむさくるしく(笑)、かたや神々しい美をたたえているとは…。
いや眼福でした。傷有り殿ありがとう。

アルマダ海戦の敗忸により、襲名解除され、今は、ただの立花・宗茂。
「一緒じゃいやだ。いつまでも一緒でいたい」
まさに殺し文句です。金髪伊達男はひとあじ違いますね。

メアリや、立花・宗茂と誾が参入し、武蔵は、どんどん強化されています。
「私、点蔵さまのそばで、幸せに咲こうと思います」
スコットランドに咲いた名花は、枯れずに済んだのですね。

ネイトのママはビッグママ?(お胸が)
「貧乳回避」のネイトさんとは格がちがいます。でも、ママがビッグカップなら、ネイトにも望みがあるということかな。
新たなキャラが、続々と参入してきましたね。
これは、3期への伏線でしょうか?だったらいいな。

ホライゾンは、これからも感情を回収してゆく。その過程で、トーリに迷惑をかけるかもしれない。
「そのとき、あなたは泣いてくださいますか?」
「ホライゾンには泣かされてきたからなあ♪」
「…境界線上ですね

境界線上のホライゾン、2期のカーテンフォールです。
サンライズお疲れさま!その膂力は、この眼でしかと見定めました!
原作と制作との、幸福な結合。そんな出逢いのすばらしさを、あらためて満喫した思いです。
3期にも、充分に期待していますよ?

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2012年9月23日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第12話感想

#12「居場所の刃傷持ち」

英国との相対戦から、トレスエスパニアとの相対戦へシフトしました。
シェイクスピアとネシンバラの言語対決が収斂したので、個人的には一区切りついた感がありますが、もちろん、武蔵の存亡を賭けた戦闘自体は、佳境に入っております

立花・誾と本多・二代による、重鎮同士のガチ相対。
アバン。いきなり、愛する夫、立花・宗茂とのセックスを連呼されるという精神攻撃というか精神汚染を浴びる誾さんが、どんどん闇(ダークサイド)に堕ちていきます。
血まで出たので倫理規定に抵触?しかもその数50回!
(ノ∀`)
誾の表情がくるくる変化します。というか、面白すぎw
夫の恥辱を濺ぎます!」思いっきり吹いたw
しかし、腕をパージしてまで敗忸を擬装したのは、夫である宗茂と二代が同じ力量を持っている(かもしれない)ことを肯んじないため。
この辺り、ホライゾン独特のロジックが表出していて、誾の夫への赤心も顕れていて、如何にもらしかったです。

艦隊戦の趨勢は?
鈴さんの超空間把握は半径30㎞
ゾルディック老人やノブナガの「円」とも、およそ比較にならない凄さです。

商人のシロジロと、体力押しの野球との相対は、ほぼ互角。
消える炎の魔球をノリキが打ち返すも、捕球されて残念なバッターアウト。
シロジロさん、戦闘参加者への給料の支給と交換に、見合いの力を得ております。
副長ベラスケスがシロジロを打撃で吹っ飛ばしますが、銭の鎧の御蔭で踏みとどまった!
シロジロ、10円玉をレールガン?レベル7さんもビックリかと。
ハサン、ベラスケスのチャーハン要求にはカレーで返します。カレーに絵筆突っ込むなよw
ネイトとウオルシンガムの加勢もあって、シロジロがキメた!

武神ロボ同士の激突も佳境。
地摺朱雀には、直政の妹が埋め込まれていました。
生身は瀕死状態だが、武神と融合することにより、命永らえているようです。
「だから、私は使うのよ!」
白虎が、墜ちていきました。キマったのでしょうか。

そして、トーリとホライゾンは?
総長であるトーリは、「不利な戦況の箇所には自ら慰問に赴く」という大将としての覚悟を示し、士気を鼓舞します。
そして、士気は一気に上がります。誰もが、全裸に来られたら傍迷惑だからですw
人心の掌握は、将たるものの務め。さすがはトーリですねw
もちろん、このおちゃらけは、直後の「不可能はオレに預けろ!」「ジャッジ!」の、相互信頼の熱い流れがあってこそですがw

息もつかせぬバトルの連撃に、圧倒されるッッ!
(ノ∀`)

次回(最終話)「境渡りの欲深き者達」

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2012年9月17日 (月)

境界線上のホライゾンⅡ第11話感想

#11「花畑の合格者」

点蔵、合格
もはや、自分は、完全に、果報者になりもうした。
いまは、自分には幸福だけでござる。ただ、メアリ殿との生活があるだけでござるよ。

太宰治先生の「人間失格」もビックリの大団円でしたとさ。
というか、「合格」って、メアリのお胸のことだったのか…。
こんなセクハラ忍者が恋人でいいんですか?傷有り殿w
(ノ∀`)

金髪巨乳好きがポイントなら、私にだって幸福になる権利があるはずだ!
ニンジャばかりが何故…。
したが自分、黒髪巨乳も大好物でござるからなあ。
事と次第によっては、微乳ちゃんだってイケもうす。
…成程。
淫乱守備範囲が汎くて懐が深すぎるのが、自分の敗因かもしれんなあ。
ともあれ、メアリ殿は、正純の口利きで武蔵に亡命を果たし、二人は晴れて公認の仲に。
是非もなし。
このうえは「忿怒で壁を殴り隊」に参加するとしようか。
('A`|||)

妖精女王的にも、この解決は本意だったようですね。姉の処刑は回避できたし、英国は安泰なわけだし。
しかし、点蔵とメアリの子どもを、次期英国王にというのは…。
英国王位継承というと、リチャード三世とか倫敦塔とか、血なまぐさい印象があるので、避けてほしいかも。

さて、気になるのは、アルマダの海戦の趨勢です。
まずは、マルゴット・ナイトによる空中戦。対ロボ戦のド派手なイフェクトは、流石サンライズ!
老いの皺頸さしだす覚悟だったセグンドも、フアナの告白もあって、生きる決意を固めた模様。
名画「生きる」の黒澤明監督じゃないけど、老人には老人の生きざまがあります。
闘いは若者だけの特権ではない、という視座を、ちゃんと押えているのが嬉しいところ。
ホライゾン」は、壮年のおじさんたちがカッコいいです。「鋼の錬金術師」もそうでした。
ある意味、名作の條件なのかもしれません。

第二次アルマダ海戦。
竟に、接舷しての白兵戦まで惹起されましたが、近代艦による戦闘と異なり、爾来は、衝角突撃(体当たり)や接舷しての白兵戦が、むしろ主流。
砲撃戦が主流となったのは、アルマダ以降と謂われているようです。
ステルス艦、サン・マルティンは二隻いた!
交互に位置を入れ替える攪乱戦と睨んだアデーレは炯眼でしたが、鈴は、さらにその奥を洞察!

二代「(立花殿とは)照れ隠しにいえば…せくすした仲でござる」
(ノ∀`)
これは確かに失神モノですなw
トレスエスパニアとの、変幻自在な海戦の行方は?

次回「居場所の刃傷持ち」

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2012年9月 9日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第10話感想

#10「劇場の咆哮者」

個人的にいちばん趨勢が気になっていた、同人作家と英国文豪さんの超絶文芸対決も、竟に華々しく決着しました。

世界は巨大な劇場だ。
言霊は世界を規定する。言葉が先に行くんだ。

こういう抽象的思想って、すごく好みです。
だから、抽象的な言語対決を瑰麗に映像化してみせた「ホライゾン」には、本当にワクワクします。

シェイクスピアは、バーナムの軍勢と全登場人物を糾合し、巨大なリア王を顕現。
己の未熟を自覚するネシンバラは、巨大な道真を召喚して対抗します。道真は、「未熟な書き手のための神」のようですw
ネシンバラは、最後の対決を前に、創作への決意を語ります。
「ボクはまた書くよ。世界の境界線を書く。饒舌に批評が語られる場所へ行く」

大魔神戦は、リア王の勝利。
しかし、マクベスの物語を書き換え、巨大マクベス(王位簒奪者)を顕現して、リア王からの王位簒奪を成就させることにより、勝負を畢らせました。
シェイクスピアは、茫然と呟きます。
「あたしは、どっち…?」
「ボクの方を好きな方でいいんじゃないかな」
(ノ∀`)
笑えばいいと思うよ?
ネシンバラまじシンジくん
ということで、シェイクスピアが含羞しつつ、微笑みを泛べます。
「だったら、マクベスと共にいたい王がいてもいいのかな
か、可愛いじゃないか英国の文豪w
大罪武装「拒絶の強欲」を差し出しますが、これって愛の表明なのかな?
ネシンバラは、大罪武装を強奪したかたちを取ります。
女王の盾符としての、シェイクスピアの立場に配慮してのことなんでしょうね。

局地戦の行方も、それぞれ終結を迎えます。

ナルゼとセシル(人外)
点蔵を翼で庇ったナルゼは、セシルの荷重に潰されそうになります。
そこに、賢姉・喜美さん颯爽登場。
賢姉には、そこらの術など効きません。いわば天上天下唯我独尊ということで、セシルの術式を無効化。

正純とハットン(骸骨)
危うく撲殺ドクロちゃんに撲殺されそうになる正純。
しかし、アリクイマウスが黒藻の獣体の協力を得て地脈間移動し、ご主人を救った!

ネイトとウオルシンガム(機械人形)
人狼は満月に咆哮する。
ということで、オルレアンの乙女由来の銀鎖で勝利。
ウオルシンガムのOSマウスが、めっちゃ小さくてカワイイw

そして、アルマダの海戦。アデーレとセグンドの智謀戦は、トレスエスパニア優位に推移します。
火船による攻撃や術式符のチャフを浴びて、武蔵側が追い込まれ…。
そこへ、全裸の介入。
「だったら、もう少し歴史を廻してみろよ!」
「ジャッジ!誰かあ、たすけてくださーい!」
(ノ∀`)
それでも歴史は廻っている。
流石は武蔵の総長、やるときゃやるんですね!全裸だけど!w

全てが畢った。そして、全てがこれから始まる

妖精女王が、メアリに賭けを提示します。
「ゲームをしよう?メアリ」
賭ける点棒は点蔵
なんちって、誰が上手いこと言えと(以下略
メアリ救出に馳せ参じる点蔵に、あのウオルターが再び立ち塞がる。リベンジは成るのか?

次回は、ニンジャと傷有り殿がお花畑でLOVEしちゃうので御座るかなあ?
合格者って響きがいいですねえ。
井上ひさしが太宰をリスペクトした「人間合格」を想い出しました。

お花畑といえば。
「キャプテン、われわれは宇宙の果てに来たんですね?」
って宇宙の果てじゃなくてお花畑やん!とキャプテンウルトラにツッコミ入れた日々は遠く…。

いや何でもありませんw
(ノ∀`)

次回「花畑の合格者」

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2012年9月 2日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第9話感想

#9「夜空の別離者」

トゥーサン・ネシンバラのデビュー作が、ドラクエとドラゴンボールに激似だった件w
顕かな二次ならアレですが、それと知らずに無心で書いた作品だったのなら、ネシンバラの才能は本物だったのかも…。

英国の文豪と雖も、世界の文学に通暁していたわけではありません。
シェイクスピア(実在の方)が、東洋の大文学に触れていたら、果たして、どんな反応を示したでしょうか?
西遊記」を翻案した「ドラゴンボール」のような、東洋的超人幻想浪漫に接すれば、東洋の神秘の奥深さに、狂喜乱舞したかもしれませんね。
したどころか、新しモノ好きのシェイクスピアのことです。「西遊記」さえも包摂した、東西折衷の歴史作品さえも、物したかもしれません。
歴史改変作品といえば、ナチス・ドイツが世界大戦に勝利したという、フィリップ・ディックの名作「高い城の男」などが想い出されます。「戦国自衛隊」なども、その一変種ですね。
その一環に、16世紀英国の文豪が加わった可能性もあると思えば、心が躍ります。
文学好きにも空想の翼を與えてくれる「ホライゾン」。懐の深さを感じます。

しかし、今回のメインエピソードは、もちろんアルマダの海戦
アデーレの懇切丁寧な解説付です。いやあ、勉強になるなあw
指揮官フェリペ・セグンドは、主力を離脱させ、先のレパントの海戦で敗忸した小艦隊による「超祝福艦隊」にて、武蔵を車列砲撃。
これにより、歴史再現はクリアし、なおかつトレス・エスパニアは、艦隊戦力を温存できる。
「死に場所を索めた」老兵セグンドの、最後の智略でした。
「あの子のふりをしなくてもいいよ」
手紙の少女だったフアナの懇願も振り払い、漢(おとこ)セグンド何処へ行く。
もはや健さんの世界ですね。二人の深い絆に、涙しました。
しかし、武蔵もさるもの。アデーレの高速解析により、態勢を立て直して反撃。
海戦は、予断を赦さない状況です。

そのころ、点蔵たちは、メアリ救出のために、夜の森を疾駆していました。
そして、引きはやはりこの二人。ネシンバラとシェイクスピア
「来たね、王位簒奪者
マクベスを終えてくれ。ボクは行かなきゃならないんだ」

オラ、ワクワクしてきたぞ!
(ノ∀`)

次回「劇場の咆哮者」

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2012年8月26日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第8話感想

#8「高所の決定者」

全裸が、エクスカリバーカリバーンを股に挟んで、引き抜こうと腰を使う
(ノ∀`)
これは、全英国が泣きますな。聖剣が腐ります。
女王の盾符たちは憮然。つか、「二度はないぞ」なんて叫んでる前に、この国辱ものの暴挙を傍観していいのだらうか。
当然、かの騎士王(セイバー)も草葉の陰で慟哭しているはず…。
('A`|||)

さて、冒頭に戻りまして。
トレス・エスパニアのベラスケスは、喰えないシブイ声で、武蔵を焚きつけます。
ホライゾンとメアリの置かれた立場は同じ。
ならば、武蔵は、英国と争うべきではないのか?

さらに闖入してきた前田・利家は、爽やかなイケメンです。傭兵王だったヴァレンシュタインの名も併せ持ちます。
ヴァレンシュタインは、史実上のドイツ三十年戦争の立役者、15万人の傭兵隊を擁する戦争屋でしたね。
でも、利家さんったら、足元透けてますよ?まつと倶に、殆ど幽体的存在?
骸骨兵士が2万。加賀百万石なので、100万だって召喚できる。
凄いアイオニオス・ヘタイロイもあったものだw
この闖入は、来たる関ケ原も見通しての先制攻撃、権謀術数なのですね。

一触即発の場面に、半裸が転がり込んできた!しかも、浅間にセクハラを!
キレた浅間が、半裸を弓でモーレツにぶっ飛ばした!
すかさず、妖精女王に、謁見の場における不敬を咎められます。
苦し紛れの詭弁。これは武器ではない、何故なら。
「あのバカは無傷です!」
確かに。(ノ∀`)
無傷だからバカなのか、バカだから無傷なのか。これ究極のパラドックスだったりしてw
しかし、椿事は続きます。
萌えアニメでポロリは大事だが、よりによって、大罪武装「悲嘆の怠惰」をポロリとは…。
巫女さんが、事態の収拾を正純に強要されて「これは抱き枕」と強弁。
自ら淫乱を告白したようなものです。神聖も何もあったもんじゃありません。巫女さんさんざん、愛燦々w

かくも非道き混沌を回避すべく、智将正純は、来たるアルマダ海戦に、武蔵を英国艦隊の傭兵として提供し、同時に、利家を切ることを提案。
まさに、身を捨ててこそ泛ぶ瀬もあり、ですね。
妖精女王は、これを高慢きわまる美しい笑顔で了諾です。どう転んでも、自らに利のある結果ですからね。貴顕ってズルイや。

倫敦塔の、ヘンリー8世総長によって造られた空間、「アヴァロン」に導かれる正純。
そこにあったのは、全てを流体に還す、汚泥の沼のような「末世」。どうやら、エンロトピーにも似た概念存在のようです。
さらに示唆されたのは、妖精女王とメアリの、チェンジリングの可能性?
トマス・シェイクスピアの、ネシンバラへの「ぼくは、どっち?」と呼応するような伏線ですね。
これが、メアリ処刑にどう絡んでくるのか、気になるところです。

ニンジャさん、治癒されたと思い込んでいた背中の傷が、残されていました。
傷有り殿に、ふられたわけじゃなかった!背中の傷は、愛のしるし
勇気百倍の点蔵です。
トーリの宣言どおり、風前の灯の佳人メアリを救えるのか?

次回「夜空の別離者」

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2012年8月20日 (月)

境界線上のホライゾンⅡ第7話感想

#7「広間の語り部」

金髪巨乳好きを標榜する点蔵にとって、エリザベスとメアリに前後を挟まれるのは、まさに至福!
艶福者への誅罰が下ったのか、ウオルター(山中)に、両肩を斬下げられてしまいます。
浅間「地味に死んでますね」
トーリ「いや、ぴくぴく動いてる」
非道い人たちだw

メアリは死なないというのは、やはり点蔵を安心させるための虚言だったようです。
英国の歴史再現のため、エクスカリバーカリバーンの犠牲とされるらしい。
彼女の運命が気になるところです。

英国と極東武蔵のパーティというか、女王への謁見。
長い髪と貧乳は、正純の代名詞?英国人たちにモテてます。
ネイトといい、貧乳がいじられまくりです。貧乳回避でおぱーいが削られたとか、賢姉にヒドイこと言われてます。
正純のドレスを纏っていたのは、まさかのトーリ!
妖精女王が、思わず慨嘆します。
「武蔵の総長は変態か?」
ええ、それも大変な変態です。普段着は全裸です。
(ノ∀`)

Bパートは、この作品が十八番とする、ディベートによる外交合戦でした。
交渉術の要諦は、受けに廻らず先手を取ること、的確な情報戦により、状況を把握して臨むこと。
妖精女王は、威嚇し、力を誇示し、各国と通じることによって、武蔵を囲おうと企図します。
これに抗するに、正純は、英国の艦隊や陸上部隊の主力が、来たるアルマダの海戦に備えて沿岸部に展開している事実から、まず倫敦市が武力手薄であることを指摘。
そして、歴史再現を大義名分として逆手をとり、英国の利益を強調したり、恩を売ったりもします。
英国を武蔵の貿易拠点にするという経済的利益供与も効いています。
八面六臂の活躍とは、まさにこれ。

ところが、せっかく正純が巧く纏めかけたのに、トレスエスパニアのベラスケス、そして立花・誾が、闖入してきます。
ベラスケス、見るからに喰えないおっさんです。アルマダの海戦を見据えつつ、何か策を弄するつもりなのでしょうか?

次回「高所の決定者」

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2012年8月12日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第6話感想

#6「広場の男女」

ダブル・ブラッディ・メアリが、マジでダブル(二重身)だった件。

傷有りさんの威風堂々なおしりに、お胸至上主義から危うく「転向」しそうになった点蔵ですが、リア充を満喫してばかりもいられなくなったようです。
もう一人のメアリの正体は?わたし、気になります!

個人的には、トマス・シェイクスピアとネシンバラとのエピソードに、惹かれ続けています。
いろいろ「本音」が瞥見できるからでしょうね。
「作家にしかなれなかったはずの君が、どうして同人誌制作と批評しかやらなくなったの?」
孤峭な子ども時代を過ごしたネシンバラ、シェイクスピア、そしてもう一人の子。
作家になって、本を並べよう。三人で、一緒に。
そう誓い合ったのですが、英国に渡航するときに、もう一人の子は亡くなった。
しかし、ネシンバラには、二人の子どもたちの区別がつかない。
ボクは、どっち?
冥(くら)い瞳で、ネシンバラを問いつめるシェイクスピア。
最近、ようやく読了した、浦沢直樹「MONSTER」の掉尾を想起しました。
「選ばれたのは、どっち?」

重い問いです。シェイクスピアのアイデンティティに拘るお話になるのでしょうね。
英国の文豪も、いろいろ大変だw

相対戦は、ほぼ痛み分けのまま、かろうじて終熄。
いちばん危うかった、ネイトVS機械人形ウォルシンガムも、ネイトの粘りにより、相討ちのかたちで畢りました。
それほどの死闘も、トーリを相対戦から隔離し、ホライゾンとのデートを完遂させたいがため。

そして、トーリとホライゾンのデートも、ある結論に達しました。
大罪武装を取り戻し、ホライゾンの感情を取り戻す。そのためには、戦争もする。
それが、武蔵総長である、トーリの答えでした。その意気やよし!

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2012年8月 5日 (日)

境界線上のホライゾンⅡ第5話感想

#5「猟場の人道主義者」

開演だ、諸君

シェイクスピアの創造した演劇空間なので、もはや何でもアリだ!もともとそうだったけど
(ノ∀`)
そして、相対戦が始まる…。
英国が一人でも勝利すれば、トーリとの相対戦の権利を得るという、危険なお祭りなんですね。

先鋒のハットンは、スカルマン。骸骨さん。
アタマすげ替え可能って、某アンパンマンみたいです。

ドレイクは、人狼。
ハードウルフなだけに、言動全てがハードボイルド調です。奥さんも喰っちゃってるという、青髭公の面影もあります。
しかし、成分無調整のミルクを好む辺りは、ハードボイルド小説か西部劇のパロディですね。
この相対が、いちばん注力されていたかな。
ジャンヌ・ダルクとネイトとの関連まで語られていましたね。
しかし、英国側の策謀を、おさおさ見逃すトレス・エスパニアではありません。
あくまでも、武蔵との相対権の保持を主張します。
敗衄(はいじく)しそうになったナルゼですが、立花・誾が割って入り、ナルゼを救った!

ニコラス・ベーコン。完璧金髪ショタくんです。
股間つるつるの、守護精霊さんだったんですね。
しかし、観客の一人をぶん殴ることにより、術式が解除。ベーコンくんは退場です。

ホーキンスは水泳選手。
マルゴット・ナイトが押されますが、虚空からの一撃で、水泳野郎を圧殺。

そして、肝心のトーリは、泰然自若。
ホライゾンとのデートを、「真剣に」行っております。
トーリの真意を測りかねて、「大罪武装で世界征服の可能性」まで質していますが…。

そのころ、点蔵は、メアリに導かれて…。
「点蔵さまに、お見せしたいものがあります」
事件の核心
相対戦に匿れて進行しているこちらも気になります!

次回「広場の男女」

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2012年7月30日 (月)

境界線上のホライゾンⅡ第4話感想

#4「劇場の支配者」

前夜祭は、焼肉会議と温泉「睡蓮の湯」でした。
ネイトは、野菜を片づけて肉に向かいます。好物は、後に遺しておくタイプなんですね。
穴を掘って地面に匿しておく、イヌ(狼)的習性というべきか。

会場を駆けめぐる全裸王トーリ。
ああも露出されちゃうと、せっかくの肉が不味くなりそうな気がしますが、皆さん平然としているのは流石です。

大罪武装は取り戻す!まずはデートしよう!
誘うトーリに、ホライゾン渝らず意思堅固。
「感情なんて要りません」と謂わんばかりのホライゾンですが、思わず流れる涙。
人形ゆえの自己抑制と、それを解放しようとするトーリに涙、なんでしょうね。

対比されるのは、点蔵と傷有りさん。
海辺でも睡蓮の湯でも、実にイイ雰囲気ですね。
ダブル・ブラッディ・メアリーの死を契機にして、旧教徒側のトレスエスパニアと英国との、アルマダの海戦が勃発する。
しかし、メアリーは本当に殺されることはない。
含みのある台詞です。外交的陰謀が繰り広げられるのでしょうか?

武蔵と英国との、春季合同文化祭が開幕です。
ひときわ眼を引くのは、「近親同好会」会場です。文化祭でも、殷賑を究めている感じです。
でも近親同好会って…。
(ノ∀`)

英国の文豪が、近親同好会(コミケ)に乗り込んできた!
ネシンバラの隣のブースを占拠したと思ったら、術式を展開!
喜劇「空騒ぎ」!
悲劇で著名なシェイクスピアですが、恋のすれちがいを扱った浪漫喜劇もお得意のジャンルです。

コミケ殲滅戦?というよりも、この後の会議に向けて、何か仕掛けたのかな?
しかし、口はばったい事を言わせてもらえば、このフィールドなら、ネシンバラにも分があるのではないでしょうか?
「ハムレット」「ロミオとジュリエット」が如何に名作と雖も、コミケの売れ筋とは思えません
同人作家を舐めたらいかんぜよ!
(ノ∀`)

それにしても、大罪武装「悲嘆の怠惰」が、一時的にせよ、佚失しているのが気になります。

次回「猟場の人道主義者」

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