坂道のアポロン第12話(最終話)感想
#12「オール・ブルース」
されどわれらが日々。
柴田翔が「あの時代」を描破した、ノスタルジア溢れる、1964年度の芥川賞受賞作です。
「坂道のアポロン」は、2012年という無風の時代において、「音楽と青春」という旧くて新しいテーマを甦らせた傑作でした。まさに「されどわれらが日々」です。
千太郎が出奔し、薫と律子も気まずいまま、自然と訣れてしまった。
そして、8年後の再会とセッション。
かたや研修医、かたや神父見習いと立場は渝れども、息が合っていましたね。
やはり、二人はプリキュアだったのかw
坂道のアポロンは、千太郎。
すると、薫はさしずめ、アポロンに愛されたヒュアキントス。
坂道を駆け下ってくる二人の姿に、律子ちゃんも苦笑するしかなかったでしょうね。
「もう、このひとたちったら…。本物やね。うちが割り込むスキもなかとよ」
そして、律ちゃんは腐女子として覚醒。
オール・BLというオチでしたとさ。(大嘘)
あまりにもイイお話すぎて、萌えツッコミが芸風の私としては、HOMOネタに持ち込むしか書きようがなかったのです。
HOMOネタに辟易した方、ごめんなさい。
でも、「HOMOがキライな女子なんていない!」とも謂いますしw
冗談はさておき。
JAZZ演奏をほぼ完璧に再現する密度の高い作画ひとつでも、称揚に値する作品でした。
物語としても、こういう予定調和は好きです。
ノイタミナ枠としては、むしろ異色だったかもしれませんが、こういう好作品がもっと増えてほしいです。
スタッフの皆さん、お疲れさま!そして、ありがとう!
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