夏色キセキ第12話(最終回)感想
#12「終わらないナツヤスミ」
観終わって、ひどく冥いキモチになったのは、私だけだろうか?
だって、何度挑んでも、オーディションに失敗し続けるんですよ?
張本人の優香ちゃんにとっては、もはや苦患以外の何物でもないでしょう。
どんなに人生繰り返しても、報いはない。
まさに、Fateを凌ぐ暗黒の世界観と謂えます。
というのは冗談としてw
エンドレスキセキの御蔭で、夏休みを満喫する四人。
しかし、この儘でいいのだろうか?
永遠のモラトリアムに、不安を覚え始めます。
竟に、お石さまのキセキと訣別する刻がきました。
奇蹟や魔法との訣れを描いた名作児童文学には、ヒルダ・ルイス「とぶ船」があります。
あの「ナルニア国物語」も、結末は荘厳でした。
放映初期は、ファンタジーだと思い込んでいたので、多少の批判もしました。
でも「夏色キセキ」は、奇蹟を媒介にし、少女たちの淡いアドレッセンスを描いた作品だったのです。
深みにこそ乏しいにせよ、あの四人のキャラ立ちだけで物語を支え切ったのは、ある意味キセキです。
終ってみれば、それなりに愉しめた気がします。
スタッフの皆さん、お疲れさま!
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