2012年3月18日 (日)

偽物語第11話(最終話)感想

#11「つきひフェニックス 其ノ肆」

近ごろ都に流行るもの
怪異 超常 衒学趣味
韜晦 逆説 言語遊戯

そこにエロスとフェティシュの薬味を振りかければ、西尾維新の作品世界の出来上がり。
(ノ∀`)

「次回に」と、怪しい挙動を示しつつも、「偽物語」は完結しました。
此れはアンチロマンか?反ドラマトゥルギーを標榜?って誤読したくなるほど、カタルシスを潔く回避。
あっさりと、対立者(影縫余弦)は去っていきました。
貝木泥舟と同じ処し方です。さすがは大学の同期生だけはある。
阿良々木くんはボコられ損だったなw

月火を、怪異で偽物だと断じる、美しき陰陽師さん。
フェニックスの怪異、正体は杜鵑。その習性である「托卵」により、母胎に宿された怪異。それが月火ちゃん。
出自そのもの、存在そのものが既に偽物、という論拠なのでしょう。

顕かに分が悪い阿良々木くんですが、愚直なまでに「妹だ」を連呼し、抵抗する。
影縫さんは、それは(人外となった)おまえの理想。他人に押しつけるなやと鋭く畳みかける。
阿良々木は「家族」という根拠により反論。
「他人じゃない、家族だ!だから理想を押しつける。迷惑もかける」
性悪説か」
ここで、薀蓄・衒学趣味が、滔々と開陳されます。西尾維新の独壇場ですね。
二人の超え難い差異を、性善説(孟子)と性悪説(荀子)で説明してみせたのは、一寸面白かった。
我田引水の気味はあるが、そんな力技も含めて、新鮮でした。

影縫は、「托卵」という出自自体が孕む欺瞞性、すなわち「存在自体」が偽物であることを論難する「そもそも論」を繰り広げる。
一方、阿良々木の反論は、「だって、生まれたんだから!生きてるんだから!」。すなわち「生を得た者にとって、関係性(この場合は家族)こそが本物であることの証左」と考える。いわば実存主義を主張して対抗。
妹への固着というか執着っぷりの擬装疑惑も纏綿しますが、それはまあ不問に付するとしてww

以上が、衒学趣味や韜晦、言語遊戯の部分です。なるほど西尾維新だw
逆説の例として。
「月火ちゃんにキスしても昂奮しないからやっぱり妹」という阿良々木くんの「逆証明」があげられます。
こういう論理は、「ブラウン神父もの」で知られるチェスタトンなどにも顕著です。

とはいえ、「偽物語」は論文じゃなくて「小説=アニメ」です。
これではあまりに形而上的。喰い足りない読者=視聴者のために、諍いが中絶したことについて、ちゃんとエモーショナル(心情的)なエクスキューズも用意されていました。
陰陽師さんは、この闘いを「人間と怪異の組み合わせ」と表現しました。
阿良々木は、それに気づいたのです。
こんな状態の僕を、人間とよんでくれた
だから本気になれなかった。
敏感に察した影縫さんも、敵愾心を喪失。そのまま立ち去ったのです。

総論おしまい。映像論までは手が廻らなかったな。
若干の各論というか、余談をば補足しますね。

殴っても殴っても立ち上がってくる阿良々木くん。ホセ・メンドーサ戦の、あしたのジョーみたい。
「まだ敗けてないよな、わがあるじさま」
「…そうだよ。ボクはまだ敗けちゃいない」
まだやらせるのか!Σ(゚Д゚;
どんだけ鬼畜なんだ忍ちゃんww
ホセは恐怖して白髪と化したけど、さすが影縫さんは余裕です。
しらけたとか捨て台詞を遺して、あっさりと去っていきました。

月火ちゃんとの、和みの会話再び。
「また、キスされるかと思った♪」
待ってたのかな?(ノ∀`)
火憐ちゃんとの間に、家族戦争が勃発しそうな予感。
お兄ちゃんは、今度、彼女を紹介するのだそうです。
「お兄ちゃん、カノジョいるの!?」
やっぱり戦争だww

海辺で、短髪すっきりの戦場ヶ原さんと邂逅。
余韻を残して、「偽物語」全編の締め括りです。
スタッフの皆さん、お疲れさま!
またすぐ逢おうねえ。待ってるよ、劇場で!
ボクはアヘ顔でそう言った( ´▽`)σ)´Д`)

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2012年3月11日 (日)

偽物語第10話感想

#10「つきひフェニックス 其ノ参」

偽物の正義の味方どころか、偽妹(にせいも)だった
Σ(゚Д゚;

忍との、軽捷なやりとりから始まったつきひフェニックス其ノ参。
さる筋からの情報によれば、ミスド100円キャンペーン中。忍ちゃん、喰う気マンマンです。
しかし、戸外では、吸血鬼にとっては残酷なお陽さまが、燦々と照りつけております。
「太陽はワシの敵」
だが、ミスドには行く!(キリッ
オールドファッション美味しそう。暫く行ってないなあミスド。
って、貝木泥舟さりげにドーナツ食べてるしwホント愉快なおっさんだww

「太陽」をタイトルに冠した作品って、結構ありますよね。

太陽を盗んだ男
沈まぬ太陽
裸の太陽
黒部の太陽
下町の太陽
太陽がいっぱい
太陽はひとりぼっち
太平洋ひとりぼっち 
ちょっと違うかw

傷の有無を確かめるためか知らないが、妹をいちいち押し倒して乳をさわるなど。
「そろそろ、どいてくれる?」って、エヴァのシンジと綾波みたいな構図っすね。
眼福という詞(ことば)はあるが、この場合は?触福か?
エロさ爆発のこの描写が、のちの伏線になろうとは、神もご照覧あれって感じです。

ミスドから帰ってくると、予期せぬ訪問者が。
ピンポンし続ける斧乃木余接(式神)。何故か門柱に止まっている影縫余弦(陰陽師)。
居留守から飛び出してきた月火を、余接の容赦ない巨大指の一突きが襲う!
上半身が跡形もなく吹っ飛ばされた!?
女の子の上半身と下半身、どちらかを択べと言われたら、男の子としてはどうするか。
上半身も捨てがたいが、下半身は実用的だし…。うーん…。

おまわりさんこいつです(▼▼メ)

偽の、妹?」
阿良々木くん大ショック。
京都弁の陰陽師の狙いは、月火ちゃんだったのか。
すると火憐ちゃんは?火憐ちゃんまで偽の妹だったら、どうしよう?

さてここで問題。阿良々木の次のリアクションは、どちらでしょうか。
「本当の妹じゃなかったのか。ヤリ放題だな」
「本当の妹じゃなかったのか。刺戟がないな。やめたやめた」

さても鬼畜なにいさまよww

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2012年3月 4日 (日)

偽物語第9話感想

#9「つきひフェニックス 其ノ弐」

偽物語って、お話の構成や構図の取り方がフラグメントなせいか、感想記事も断片的になっちゃいますね。
むしろ断片的が似合うというか。

ヘンな京都弁だか河内弁だかの、断髪の女子が飄然と現れました。
おっぱいもあるし、スタイルいいし、何故か郵便ポストを脚で蹂躙してるし。見るからにドSっぽい。
影縫余弦(白石涼子)っていうんですね。雰囲気があって、イイ感じです。
「栄光塾を探しとるんや」
栄光塾ったら、うちの近所にもあるけど。アレとは違うのか。
廃ビルの1階にあった、廃塾のことらしい。忍野繋がりでしょうか?

その影縫余弦さんですが、どうやら破格に勁いようです。あの火憐が、闘わずして敗北宣言です。
「少なくとも、あたしじゃ勝てねえ」
公式では、陰陽師となってます。「鬼」の天敵ですね。吸血鬼である阿良々木に、どう絡んでくるのでしょうか。

必勝ジャンケン(後出しを強いて反則負けにする)とか、エロい肩車かでじゃれ合いつつ、神原家へ向かう兄妹の珍道中。
「肩車って、こんなエロイ行為だったっけ?にっしっし
にっしっしって…(▼▼メ)
美也を冒涜するなwww
「にーちゃんの局部が後頭部に当たってキモチ悪い」
だが、にーちゃんはキモチよさそうですよね。いいなあ。

神原と妹との、記念的なご対面です。
「変態だから気をつけろ」
「馬鹿だから気をつけろ」
何気に非道い他己紹介。
てへ♪って、嬉しそうだな神原と火憐ww
意気投合して、BLシスターズの誕生か?

帰り道は、八九寺との嬉しい遭遇というご褒美です。欲情剥き出しの阿良々木が正直すぎる。
「戦場ヶ原と付き合って羽川が好きで小学生の胸を揉みたい」
阿良々木さん、まさに人間失格っすねww
それにしても、小学生との接吻って、どんな味がするんだろう…。←変態合格ww
(ノ∀`)

「ボクは決め顔でそう言った」
妙な決め台詞を吐く、謎のマユゲ少女だか少年だか。
斧乃木余接(早見沙織)というらしい。
余弦とか余接とか、ほのかに三角関数なんですね。

物語が、ゆっくりと蠕動し始めました。
相変わらず、月火ちゃんとカンケイないのがシブいわ。ハードボイルドやww

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2012年2月26日 (日)

偽物語第8話感想

#8「つきひフェニックス 其ノ壹」

いやこれって、つきひのお話じゃないしww

愚妹が、神原先生への紹介を要求してきた!スカートまで穿いて!
そして、近親相姦めいた濃厚フェチプレイが始まります。

火憐が、何故か神原駿河の名前を知っていた?
神原スールw
そんな秘密結社がww

足なめる!親指から順番になめる!
レヴェル高いな火憐ちゃんww
足指を舐めるなんて、フェティッシュ上級者だぞ?
ウソだと思う人は、ルイス・ブニュエル監督「黄金時代」を観てみよう!違法動画で視聴可能だ!
あるいは、山田詠美「ひざまずいて足をお舐め」(1990)を読むとか。

にーちゃんにあたしの処女やるから!
おおエスカレーション。阿良々木君この辺で手を打つべきでは?
「だが断る!」
阿良々木くん志操堅固。ムダに耐久力があります。本当にムダだww
妹もさるもの、問答無用でいきなり鳩尾を抉ってきた!
「さあ兄ちゃん、話し合おう!」
いや既に武力衝突してるしww
国際紛争とかでもよくある話だけどね。恫喝してから交渉を有利に進めるってヤツね。

阿良々木が提案したのは、意想外の歯磨き勝負。
歯磨きは、体の内側を弄るから、心理的抵抗がある。
なるほど。だから歯医者に抵抗があるのか!Σ('∀`;)
為になるなあ偽物語。

キタエリの迫真的な喘ぎ声。しだいに昂ぶってくる神谷。
「俺の妹って世界一カワイイんじゃね?」
「羽川と勝負できる女子なんているわけねーだろ!」
ひたぎさん…('A`|||)

あわや近親しちゃいそうな危機に、ようやく月火ちゃん登場です。
「何してはるんどす?」
はんなり京都弁。ファイヤーしたときの性癖か?
逆上したまま、コンビニに千枚通し買いに行っちゃった。

味を占めた愚妹の慫慂により、プレイは三本勝負に。しかも、親と子を入れ替えて。
目覚めよわが魂!ということで、いろいろ覚醒させてもらった一篇でした。
お蔭で、日曜の朝からすっかり懶惰な気分に。
どうしてくりゃれww

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2012年2月19日 (日)

偽物語第7話感想

#7「かれんビー 其ノ漆」

そして、貝木は街を去っていきました。

「何で貝木をぶちのめさないんだYO?これじゃカタルシスがなくてアンチクライマックスだRO?」
って怒ってる人が一人くらい居るかと各所を廻ったのですが、さすがにそこまで無粋な人は居ませんでした。
というか、そういう人は、そもそも偽物語を視聴しないかww

全ては偽物。
火憐ちゃんの正義も偽物。
貝木も偽物の詐欺師。
稚なかったガハラさんが貝木に抱いた気持ちも偽物。
そして、囲い火蜂の怪異でさえも「偽史」による偽物だった。

ここまで「偽物」を積み上げられると、阿良々木とガハラさんの愛も?なんて錯覚しそうになります。
この世界は偽物で相対的かもしれないけれど、彼らの愛だけは本物だと信じたい。ちょっと異常な愛情だけどww

そして、ファイヤーシスターズの、利他的な正義。
阿良々木は「そこに、おまえたちの意志はあるのか?」と論難しました。
或いは、今の段階では、彼女たちの正義は偽物に過ぎないかもしれません。
しかし、偽物も、愚直に押していけば、いずれ本物以上のホンモノになれる。
その辺の機微を、兄である阿良々木はちゃんと理解しているのですね。
だからこそ、偽物の妹たちが大好きだ、と。

偽史といえば、芥川龍之介が得意とした手法ですね。
短篇「奉教人の死」に引用された「れげんだ・おうれあ」は架空の史書だったのですが、或る学者が騙されて、芥川に借覧を乞うてきました。
自分の創作上の手柄のように感じて欣快を禁じ得なかったことを得々と語るのを、「この人は危ういと思った」と芥川の親友が回想しています。

Aパートのガチ殴り合い、というか一方的な殺戮行為が凄まじかったっす。
パスカルが「人は天使でも獣でもないが、天使になろうとすると、獣になってしまう」と述べています。火憐ちゃんも、そんな感じなのかな。
ドラゴンボールというか、大友克洋「童夢」の壮絶なサイキックウォーズを想起してしまいました。
もう空手なんてレヴェルじゃありません。ホントに北斗神拳か南都聖拳かって感じです。
「この構えの持つ意味は、貴様も知っていよう」なんちってww

火憐ちゃんと月火ちゃんの全裸抱擁は眼福でした。いい筋肉してる
(ノ∀`)

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2012年2月12日 (日)

偽物語第6話感想

#6「かれんビー 其ノ陸」

ツンデレッタ・ヤンデレーナ
ガハラさんの二つ名ということで。
イタリアっぽくて優美のきわみだと思うのですが。(ノ∀`)

羽川さまに卑屈なガハラさん。(アララギくんのことで嚇されているらしい)
阿良々木くんを溺愛しているガハラさん。
自分の両親を搾取し破壊した仇敵でもある貝木泥舟に、単身立ち向かう覚悟を決めているようです。
「罪を犯すつもりはないわ。罰を与えるだけよ」
それはアントニムだろう。太宰治ふうに謂えば。
結果、阿良々木も、倶(とも)に行くことになりました。よかったよかった。

Aパートは、八九寺とのやり取りに終始。
橋を渡った先が晴朗な地中海都市というのが、絵面として面白かった。
阿良々木が、妹たちへの頑なな態度を改めるきっかけとなる挿話が、きわめて明度の高い色彩の下に描かれる。これもまた、心象的演出なのでしょう。
自らは久遠に迷い続ける八九寺ですが、他人の迷いを解く力があるのかもしれません。そこがカワイイ。
僕は・八九寺が・好きだ
ご清聴ありがとうww

「偽物語」は、謂ってしまえば、脱構築(デコンストラクション)
予め、物語性を(ある程度)廃棄している。これも、作品としての一つのかたちです。
ファイン・アートの世界では、マニエリズムという美術用語がありまして。
かのミケランジェロなどもこの系譜に入るのですが。
偽物語は、構造といい作画趣味といい、優れてマニエリスティックな要素を包含し、また、現代コンポジション・アートの香りも濃厚です。
捻った会話劇が延々と続き、思わせぶりな作画、頻回に挿入される記号論的齣割。そして、お話は遅遅として進まない。
こう叫びたくなる人もいるかもしれません。
何だ、結局エロティシズムで釣ってるだけかYO!
金返せ!ってカネ払ってないけどww

話題性やインパクトは、「化物語」に一籌を輸するかもしれませんが、「偽物語」もよく健闘していると思いますよ?

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2012年2月 5日 (日)

偽物語第5話感想

#5「かれんビー 其ノ伍」

アララギくん、佳いカラダなのは分ったから、そろそろしまってくれないか
('A`|||)
シスターセクハラに見紛うほど、月火ちゃんの眼の前で、露出しまくる兄でした。
お約束とはいえ、羽川さんにはモロキン曝したしww

パソコンで視聴したのですが、正目で観ると、背景美術のポリゴンな感じがよく判る。
幾何学的な構図と相俟って効果を挙げており、これもまたアートのかたちなんだなあと偶感した次第。

回想場面は、火憐と貝木との対決。
濃密な会話劇が偽物語の骨法なのですが、視聴者としては軽く流すのが吉かとww
しかし、舌鋒戦の結果、老獪な詐欺師貝木の「オトナの理屈」の牙城を、武闘派の火憐の論理では崩せない。
正しさより強さが大事
壱面の真理ですね。あくまでも壱面で、ですが。
パスカル曰く「力なき正義は無力なり。正義なき力は圧制的なり

大好きなお兄ちゃんに、女らしさを誇示しようと、胸を張って見せる火憐ちゃん。
しかし、お兄ちゃんは、妹のけなげな成長を言祝ぐこともせず、容赦なく切って捨てます。
「羽川の半分もない。あれが本物だ
本物にはかなわへんのやろか。

貝木に「囲い火蜂」の怪異を憑依させられ、熱に苦しむ火憐ちゃん。
その汗まみれの姿態が、実に色っぽくてムラムラしそう。
汗に濡れた腋を拭いてあげるとか、定番ですよね。
とはいえ、兄である阿良々木くん、妹への痴態に淫してばかりもいられません。
思い余った彼は、忍に相談し、怪異を自分に転嫁することを思いつく。

「火憐ちゃん」
なぜに丁寧語?
今からおまえとキスするぞ!」
Σ(゚Д゚;
すっごくイイ場面で、つ・づ・く、です。

EDのClariS「ナイショの話」が、オリコンチャートで一時トップに立ったようですね。
2月3日時点でも2位。
それにしても、1位が演歌?岩佐美咲「無人駅」って…。
AKB所属のまま、演歌歌手としてソロデビューかYO!
Σ(゚Д゚;
世の中って何かズルイ気がする。

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2012年1月29日 (日)

偽物語第4話感想

#4「かれんビー 其ノ肆」

阿良々木君、きみ、なかなか良ひ体をしているぢゃないか
UHOoo!IIOTOKO!!
('A`|||)

しかし会話劇であることよなあ。台詞が巧いからいいけど、それにしてもよくやるものだ。

羽川パートでは、髪をショートにした彼女の絶対的可愛らしさに、ふつうに欲情していたのですが。
忍パートになってからは、変なテンションに捲き込まれてしまった。
寝物語とかPillow Talkって慣用句はあるけれど、「風呂物語」ってのは流石に意表を衝かれました。
ローマ風呂のように宏大な浴場にて、延々とバスタブ語りが続く。
金髪幼女の姿態はもちろん蠱惑的でした。微乳とか、「温泉水滑らかにして凝脂(ぎょうし)を洗う」ごとくの白い肌とかを愛でていたのですが。
しかし、阿良々木くんの肉体描写がヘンに偏執的で、微に入り細を穿っていて、何とも知れん奇妙な感じに晒されているうちに、「気分」になってきたのは必然か。
これが「映像のチカラ」なんですね?分りますww

前回の、最大の謎。
羽川がメンヘラひたぎさんを沈黙させた咒語の秘密が、いま明かされる!
「戦場ヶ原に何て言ったんだ?」
「あんまり聞き分けがないなら、私がアララギくんに告っちゃうぞ、って♪」
Σ(゚Д゚;
ひたぎ殺すにゃ刃物は要らぬってヤツですね?分ります。
あっきー(注:阿良々木)大好き!って一点では、由乃と同じなんですよね。健気なヒロインは死亡フラグの夢を見る。さらば愛しき女よ。

「そんなわけで、僕は忍と和解したのです」
何が「そんなわけ」なのか、十全には理解できないのだけれど、まあいっか。クク

金髪幼女との淫行を目撃し、包丁片手にカチコミかけようとした月火もそうですが、八九寺にしろ千石にしろ神原にしろひたぎにしろ羽川にしろ忍にしろ、みーんな阿良々木くんが大好きなんですよね。

畜生wwwww

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2012年1月22日 (日)

偽物語第3話感想

#3「かれんビー 其ノ参」

「千石なんて見てみろ。あいつにツイスターゲームって遊びを教えてもらったんだがな、初心者の僕に負けたところで、すごく楽しそうだったぞ」
分ってないな阿良々木先輩ww

まあ、鈍いのはハーレム享受者の鉄則ですからね。
阿良々木さんは、ガハラさんのように直接まさぐってあげないと気づかないのでしょう。

神原が、花札(六文とか言ってるから「こいこい」か)しながらいろいろ指摘してくれましたが、わけても不吉な預言。
「阿良々木先輩は、真のラスボスの存在にまだ気づいてないようだな」
ふつうに考えれば撫子ちゃんですね。
確かにインパクトあったもんなあロリータ撫子ちゃん。
道心堅固な私も、あの痴態には、辛抱たまらんというか危うくダークサイドに堕ちそうになりましたよ。

映像の話をすると。
AKIRAの引用が喧伝されているようですが。
それよりも、神原のイメージによる羽川とひたぎの止め絵が気になります。
丸尾末広っぽいが、他のイラストでも見かけたような画風でもある。ソース元は何だろう?
あと、映像の引用というなら、BL本の整理がもはや芸術と化した「龍安寺の石庭状態」だって立派な「引用」だし。
そして特筆すべきは、「詐欺師」貝木泥舟の出現に使用された赤と黒の尖鋭なコントラストですね。
貝木の面妖な氛気が、画面からじりじり流れ出してくるような迫力がありました。
こんなに妖しくて詐欺師が務まるのかと心配になるくらいww

そして、お約束のガハラさんとの嗜虐トーク。
「五人かしら?本日阿良々木くんが遊んだ女子の数」
「厳密にいえば六人」
祖母も入れるのかYO
阿良々木さん守備範囲無限大だな。(ノ∀`)

危険から護るための拉致監禁ということで、1話に繋がりました。
「あなたを護りたい」とか、まさに「由乃の徒(ともがら)」ですねw
メンヘラの思考法って、誰しも似てくるのかも。

『小妹 助けて』
いきなりチェーンをブチ切った!妹を護れる阿良々木おにいちゃんがGreat!
行かせまいと立ちはだかる最終兵器彼女さん。
一触即発の場面に、携帯が鳴った。
おや?あのガハラさんがやたら低姿勢だぞ?猶予をちょうだいとか、あり得ない卑下っぷりだ。
「ちなみに、今の電話誰だったの?」
「羽川さん」
ツバサ最強伝説の始まりか?

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2012年1月15日 (日)

偽物語第2話感想

#2「かれんビー 其ノ弐」

阿良々木先輩が、男として大事なモノを喪うお話。

「自慢の妹たちは、どうしようもないほど偽物」か。
有名な「伊勢物語」のパロディに「仁勢物語(にせものがたり)」(1640)があります。
これがなかなか変態な物語で、「をかし男ありけり」(変な男がいた)で各段が始まるのが特徴。

まるで阿良々木さんの事のやうだww

さて。本来の目的だった千石さん家の訪問です。
おでこさんな千石撫子ちゃんに、まずズギュウウウウウンDA!!
お兄ちゃんの初訪問に昂奮しすぎたのか、ドアを厳重に閉めて、二重錠までかけております。おまけに両親は不在。
そして繰り広げる、稚ない痴態の数々。まさにナボコフ「ロリータ」を髣髴させる淫靡な世界ですな。

二人っきりの王様ゲームは却下されたので、無難な人生ゲームを。
そしてツイスターゲーム。ツイッターゲームじゃないぞ?
やった事ある人なら分るけど、結果として人が絡み合うゲームです。エヴァにも確かあったな、ユニゾンとかで。
虫の知らせか、撫子ママが帰宅。いろいろ事なきを得ました。ちぇっwww

中途で、上の妹の火憐@逆立ち歩行に遭遇。奇妙な会話を交わします。
何故かその気になった阿良々木さん、予定を早めて、神原駿河のお部屋の整頓に。

神原駿河、文字どおりの全裸待機ということでww
お祖母ちゃんが廊下を通過。ひどく哀しい眼をしていた。
まあ、自家発電してる現場を親に視られるよりはまだ…。('A`|||)
障子をノックもせずに(笑)入ると、そこには神原の鍛えられた肉々しいカラダが。
つい体育系少女の肉体に溺れた阿良々木くん、ひたぎの事も忘れてか、血迷って宣旨します。
「責任をとらせてくれ。結婚しよう!」
神原はひたぎが怖ろしいので、丁重にお断りされました。
薄氷を踏んでるなセンパイ、やれやれだぜ。

西尾維新の面目躍如なソフィスティケートされた言語遊戯が続きます。
ペペロンチーノが猥褻。あずにゃんぺぺろんちーのってか?ww
かぞくかんつうわ(家族姦通派)。上級者向けですな。

ひたすら、神原駿河さんがカラダを露出しまくるわけですが、この神原エロは、「化」のひたぎエロに対応しているのかな?
そして、本日のメインディッシュ、BLいぢりが始まる。
阿良々木さんが、悪い顔になって、初心(うぶ)な腐女子さんにツッコミを。
「ハンサムが好きなだけ。ヘンタイじゃない」
BLを否定されて妙に慌てる神原がいとをかしww
「行為をもって身の潔白を証明するしか。阿良々木先輩、お覚悟!」「ぱんつが脱がせにくい!」
人を呪わば穴二つ
八九寺へのセクハラ行為を反省する阿良々木くんでした。

…姉妹回と思いきや、撫子と神原に喰われた印象です。
次回からは、いよいよ?

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