ペルソナ4第25話(最終話)感想
#25「We Can Change The World」
「ゲームじゃない」
ゲーム原作であるペルソナですが、これがキーワードになりました。
アニメじゃない、を引用した「シンフォギア」もそうですが、メタフィジックな発想が現代の主潮らしい。
現実と真実。
虚構とのあいだで揺曳する、脆弱な現実。
「人々が観たいものがマヨナカテレビに映る」
観測者により、現実は決定される。相対性理論や不確定性原理の要諦です。
そして、それこそが、ゲーム世界の、ひいてはフィクション世界の論理でもあります。
足立の「オトナの」持論が再び開陳。
成功者は、才能というワイルドカードを持った一握りの人間だけ。それに気づいてしまったら、馬鹿らしくてやってられない。
だったら、みーんなシャドウになっちまいな!
…まあ、経験則で語るのは大事なことなのですが、足立みたいに負の経験則を押しつけちゃ不可ないね。オトナの態度としてさ。
説諭しそこねてキレた挙句の「ガキのくせに!」。
いただけないなあ。もっと大人になりなよ足立サン。ってそれは無理かw
力を合わせて足立を斃すのですが、其処に顕現したのは。
アメノサギリ。世界の眼。
オディロン・ルドン描くところの巨大な眼は、「存在不安」の象徴でした。
「見ること」「見られること」の狭間で、人は生きている。そこに不安が生じる。
ペルソナの世界観に相応しいラスボスでしたね。
ふて腐れた足立にも、手を差し延べる鳴上たち。
「生きて裁きを享けなよ。それが現実のルールってもんだろ?」
何て気持ちのいい連中じゃろう!
(ノ∀`)
全てが畢った。
アメノサギリは、巨大な眼を閉じて、消えていきます。
菜々子ちゃんが、このタイミングで眼を覚ました!
まさか…?Σ(゚Д゚;
そして、少年は旅に出ます。
「菜々子、将来、お兄ちゃんと結婚する!」
衝撃のファースト告白!
「未成年のうちはダメだぞ」
堂島も公認!?
しかも、りせちーも雪子も、異議すら唱えません。
泣く子とロリには勝てないことを、本能的に悟っているのでしょう。
いいわねえ、若さってww
真のラストはBlueRayディスクで、ってか。侮れませんペルソナ。
とはいえ、物語はここで一区切りです。
硬軟緩急織りまぜた、過不足ないエンターテインメント作品だったと思います。毎週愉しめました。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした、!
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (23)
最近のコメント