うさぎドロップ第11話(最終話)感想
#11「はじめの一歩」
祖父の葬儀に始まり、法事でおわる。
帝都満腔の涙をしぼった?「うさぎドロップ」も、ついに最終回を迎えました。
コウキくんママのお見舞いエピソードは嬉しかったのですが、玄関先で了って(おわって)しまったのは痛恨。
ここは部屋に上がり込んで、あんなこといいなこんなこといいな、という流れにしてほしかった。
奥さん大変ですねオレが看病してあげますよいえそんな結構ですわ遠慮しなさんなってあれそんなところを大丈夫ですって力を抜いてくださいよへへへそんなご無体なあーれー
…最っ低な妄想ですなwww
子ども側のエピソードとしては、歯の生え変わりで成長を暗示する手法が取られていました。
りんちゃんの歯が抜けたときの「血がぽたぽた」は、なまなましくて吃驚。
ダイキチの、つまり大人側の悩みも、きちんと剔抉されました。
結婚が決まったカズミが、まあいい人なんだけど、すぐにでも子ども欲しい派なのが一寸…と愚痴る。
いいじゃねえの、と軽く返すダイキチに、カズミさん逆切れ。
もっと飲みに行ったりライブ行ったり旅行いったりしたいのに!
家庭に入っても青春を謳歌したいのですね?成程。
結婚については、さまざまな箴言があります。
「結婚とは、臆病な者が生涯に唯一なし得る決断である」
そんな皮肉な諺もありますが、結婚が人生の一大転機であるのは確かなところ。
だから「見る前に飛べ!」って鼓舞する勇ましい意見もあるほどです。
私の友人(元オタ)も、そうですね。
結婚は考えないわけじゃないけど、現在の生活(趣味に大金を費消するとか、バイクでふらっと北海道へツーリングとか)が変わることを思うと、どうしても逡巡してしまう。
飲むと、最後はいつもそんな話題に落ちていきました。結果、現状維持のまま、現在に至るwww
オレはりんと出逢ってそれほど経ってないけど、みんなは子が生まれてからずっとだもんなあ、大変だよなあ。
しかし、ベテランのパパママたちは、ダイキチの感慨にきょとん。
「だって、そこらにおとうさんおかあさんが一杯いるからねえ」と泰然自若たるものです。
子育てには、細心さと大胆さが必要。
私の知る限り、子育てノイローゼになる人は、完璧主義とか理想主義の人に顕著なようです。
つまり「子育てはこうあるべき」と思い込むタイプですね。
「私だったら…なのに」と、自分の基準を、頑是ない赤ちゃんにまで当て嵌めてしまう。
でも、赤ちゃんは、自分の子どもだけど個人でもあります。親の思うとおりにならないことの方が多いでしょう。
あのパパ友さんたちのように、春風駘蕩としている位が、いちばんいいのかも知れません。
アニメは、りんちゃん小学生編にて終了。
原作の高校生編は、毀誉褒貶あるようですね。アニメ化は難しいかな。
淡彩で抒情味あふれる映像表現、人間心理への洞察に充ちた脚本。ステキな作品でした。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした!
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