2011年6月24日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第11話(最終話)感想

#11「あの夏に咲く花」

遺書って、死んでいても書けるんだな…。

超平和バスターズのみんなが、抑圧された感情を吐き出した!あなるが、つるこが、ゆきあつが、そして、ぽっぽも。
ぽっぽはあの日、めんまが往ってしまうのを、ただ見ているしかなかった。
それこそが、彼を呪縛していたPTSDだったんですね。
後悔が、彼を秘密基地にバインドしていたんだ。あたかも、地縛霊のように。
ぽっぽが、いちばんツラかったのかもしれないな。

彼岸を超えたかくれんぼ。
もういいかい?まーだだよ。
ついに、みんなにも見えた!
「めんま、かくれんぼヘタだから…」(てへぺろ♪)
そしてやっと、じんたんが叫んだ。その「ことば」を。
「だいすきだ!」
めんまも、それに応えます。バスターズたちに「みんなだーいすき」って書き残した、そのあとで。
じんたんのおよめさんになりたいのすきだよ

よかった…。
これがなければ、画竜点睛を欠く。「あの花」の、カタルシスにならなかったでしょうから。

あの日、じんたんママから託されたのは「じんたんを泣かせて」
まだ幼かっためんまは、思いっきり約束します。
「めんま、じんたん泣かす!」
でも涙は、単なるアナロジー
涙、そのものではなく。
じんたんが、感情を解放してくれること。じんたんが、じんたんそのものとして、生きてくれること。たとえ、あたしがいなくなったあとでも。
それこそが、じんたんママの願いだった。
成長した今のめんまになら、それが分る。理解できる。
じんたんにもめんまにも、そして超平和バスターズにも、それが分った。
みんなが、同じ「願い」を共有して、想いがひとつになる。
そのときこそが、本当の「訣れ」のとき。

じんたんママの生まれ変わりの願いは、かなったのかな?
めんま自身の、生まれ変わりの願いは?
それは、これからのお話。永遠のネバーエンディングストーリー。
そう、人生も物語も、まだまだ続く。
じんたんたちが、子どものころの気持ちを忘れない限り。超平和バスターズがある限り。

いまは、そっと言おう。

あの日見た花の名前を、僕達はもう知っていた

私にも、私自身の「あの夏」が甦りました。
それは微かな痛みを伴い、でも、泣きたいほど胸をしめつける、なつかしい想い出。
岡田さん、スタッフの皆さん、素敵な物語を、ありがとう!

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2011年6月18日 (土)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第10話感想

#10「花火」

そして、めんまは成仏しなかった
全員唖然、じんたん平然、そしてめんま本人は「てへぺろ♪」だ!

やはり、花火は解決ではなかったのか…。
あの日、めんまは、じんたん以外のみんなに、集まってくれと頼んだ。
「じんたんのために、お願いしたいことがある」と言い添えて。
めんまは、じんたんママに、何かを託されたらしい。それは何か?
再び戻ってきたい、愛する家族に再会したい。
そうなのか?たとえ、霊になってでも?
侍どうしの友情と信義と約定のために、死してなお、友のもとに還ってきた武士の物語を想起しました。
(上田秋成『雨月物語』より『菊花の契』)

成仏しなかったにせよ、めんまの手が透け始めている。終わりが近づいている。
あたしには、もう、時間がないの。
めんまの想いは、何処へいくのか?
そして、来たるべき終わりとは…。

メインプロットと同時進行で、超平和バスターズたちの、さまざまな「人間喜劇(コメディア・ユメーヌ)」が描かれました。

あなる。母に叱責されつつ、枕を抱きながらメガネ着用。カワイイ。
じんたんとの距離が近づいたと錯覚したけれど、それはめんまのおかげ。
かつて、めんまさえいなくなれば、じんたんとの距離が近づくと錯覚していた。でも、そうはならなかった。
「じんたんとの距離が、どんどん遠くなっていく…」
再び、距離が近くなった。「宿海」から「じんたん」になった。
でもそれは、めんまが戻ってきたゆえに。
それに気づいたとき、再び「宿海」に戻ってしまった。

ゆきあつ。あなるを非難する。
「ずっといないはずのめんまに負け続けて、それでいいのかよ?おまえ」
おまえがいうなwww負け続けだろwwww

つるこ。髪を切った。子どものころに帰る。
レター渡してよの二人組に、まだ因縁つけられています。しつこい。
趣味、女装!
そう言い放って、ウザ子さんたちを追い払った。
女装家を好きになるなんて、私だけで沢山!ってちがうかww
「ゆきあつが私を選ぶことは、絶対にない」
この「絶対」は哀しいですね。

イレーヌママン。ルサンチマン(憎悪)を夫にぶちまける。
「馬鹿にしてるわ!」
夫の、しずかな説得。
「一緒に寂しいと思おう、3人で」
しかし、ママンを真に動かしたのは、息子の鋭い舌鋒だった。
「母ちゃんさ、俺の身長、何センチか知ってる?」
言葉を返せなかったママン。
この辺りのエピソードは、光原百合の傑作ミステリ『時計を忘れて森へいこう』の第三話を思い出させてくれます。
余談ですが、心に沁みる傑作ですので、ぜひ一読をお勧めします。

聡志。
めんまねえちゃんに抱きしめられて、呟いた。
「嗅いだことあるような匂いがして…」
以前、めんまが本間家を訪れた時は、誰も気づいてくれなかった。
でも、今は違う。家族が、自分のことを感じてくれている。

誰が言い出すともなく、事態は動いた。
「あの日」を再現してみよう。
事件の再構成?ヴィクトリカふうにいえば「カオスの欠片の再構成」ですね。
あれは事故で、誰にも罪はなかった、はず。なのだけれど。
ぽっぽ。
「見てるだけしか…」
これは、どういう意味なのか?
じんたんが逃げた!あの日と同じように。
「そこで逃げたら、同じことになるぞ、じんたん!」
同じことに。めんまを「再び」喪うことに。
ぽっぽは「本当は」何を知っているのか?

めんま。
「こうやってね、大っきくなってたら、めんま、じんたんのお嫁さんになったのかな?」
病室での、じんたんママとの約束。生まれ変わりの話。
「みんなと、ちゃんとおしゃべりしたいから、生まれ変わるために成仏する」
生まれ変わりの事を教えてくれたのは、じんたんママ。
「でも、ひとつだけ…」
ひとつだけ?ひとつだけ、何だろう?生まれ変わりの条件?
ついに「お嫁さんになれなかった」めんまの、行き場のない「憧れ」こそが、めんまを具現化させたチカラ?
後押ししてくれたのは、じんたんママの、二人への「愛情」なのかもしれません。

これは、喪失と再生の物語
めんまも、ママも、そしてじんたんも、救われるような結末だったらいいな。

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2011年6月10日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第9話感想

#9「みんなとめんま」

「絶対、めんまを成仏させてみせるッ!」
成仏…。
♪いーつもひとりであーるいてたー♪
('A`|||)
冗談です、半分www

成仏させること自体が、物語の着地点ではないのかもしれない。そんな気がしてきました。成仏そのものはあったとしても、です。
ゆきあつの土下座に本間パパが動かされ、花火が復活した。
超平和バスターズは、花火製作に、一致団結しました。表面上は。
でも、それぞれの思惑はちがう。
ゆきあつは、やっと再会できためんまが、ある意味、じんたんの占有なのが耐えられない。いっそのこと、成仏させようと思っている。あなるに接近し始めたしww
じんたんは、初め、単純にめんまの願いを叶えてやりたかった。
しかし、あなるに、成仏したら消えちゃうんだよ?って指摘されて、心が揺れた。
「ここにいろよ」
今では、そう思っている。
だから、成仏はフェイクで、本命は別に用意されているのかもしれません。

それにしても。
めんまの「参加(アンガージュマン)」が、すっごくロコツに表現されていましたね。
実存主義派の私でも、ちょっとビックリしました。
お皿運ぶわ電気はつけるわ蒸しパンアーンだわぽっぽの背中に飛び乗るわ。
筆談もできます。ただし…。

単純馬鹿のムードメーカーと思われたぽっぽが、ここに至って、奇妙な存在感を示してきました。
「あの日、俺のこと…」
間違いなく、重要な伏線だと思います。さいごのデウス・エクス・マキナ?

終わりに向けて、伏線がどんどん鏤められてきました。

じんたん「おれらと同じに成長してんだよ」
めんま「何でだろうね?」
何ででしょうか

なぜ、めんまは、あのノートにしか書けないのか?
なぜ、夜の河原で、じんたんはめんまの股間を凝視したのか?(ノ∀`)
というのは冗談ですが(笑)、なぜ、裸足のあしを凝視していたのか?
成長しているのだから(変化しているのだから)、あの日失われたサンダルにこだわる必要はないのに、なぜか裸足のままです。じんたんは、そこに気がついたのかもしれません。
そしてなぜ、ぽっぽはめんまに何事か告げようとして、そしてやめたのか?これが、最大の謎ですね。
すべての解が分りさえすれば、あの花が読み解けるのかもしれません。

いま、想像可能なのは。
ノートと、そしてサンダルなしの裸足については、イレーヌママの呪縛ではないでしょうか?
ノートは、公開されました。だから、めんまが自由に筆記できるようになった。
でも、ママンのルサンチマンにより、他のノートには書けない。
そして、あの日、水に浮いていたサンダルは、ママンが秘匿しているのかも。サンダルに、ルサンチマンを籠めているのかも。
その掣肘により、めんまはずっと裸足なのかもしれません。

次回は、どうやら花火回。萌えアニメとは用法がぜんぜん違うけどww
物語が、大いなる結尾に向けて、巨大な一歩を踏み出しそうな予感です。

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2011年6月 3日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第8話感想

#8「I wonder」

かくも長き不在

めんまの不在は、イレーヌママの心を、ゆっくりと、そして深く蝕んでいたんですね。

ママンが、超平和バスターズに、積年のルサンチマンをぶちまけた!
仲良しなあなたたちは、まだいる。のうのうと、成長した姿で。
でも、芽衣子だけが、時間が止まったまま。仲間はずれ。
なのに、芽衣子を使って、またみんなで仲良しごっこしようとしてるのね?
ふざけないでよ!!

あの「ふざけてるわね」の衝撃から、視聴者がひそかに期待したような、妖怪じみた演出を敢えて回避し。
まっすぐに、ママンの赤心(せきしん)を吐露させた正統派な演出に、好感です。あの涙は、よかった。

そして、ママンに対比される存在が、じんたんパパ。
「親って、かなわないよな」
めんまに固執しまくるママンにたいして、自由放任放し飼い主義にみえるパパ。
でも、バイトのことも本間さんちに行ったことも、何もかもぜんぶ知っていた。
知ってるよ?じんたんのことなら、何でも知ってるよ?
それでいて、いつも無言。
これって、結構不気味っすよね('A`|||)
リアル親として、私も、こうありたいとは思うのだけれど…。

歪んだ家。それが、本間家の実態。
家族の心はバラバラだ。
家を守れって、めんま姉ちゃんに託された。それなのに。
「しみったれた家」
「子どもは、もう一人、いるのに…」
聡志の無念や寂しさや何もかもが、くっきりと伝播してきました。
じんたんは、聡志に何を頼んだんでしょうね?結末に向けての重大な伏線、という気がします。

バスターズの隠れ家にあらわれためんま。
暖簾がひるがえった。
日記帳が落ちた。風もないのに。
まさに、『遠野物語』を髣髴させる、見事な演出です。

「めんまの方から物理的に介入するのではなく、みんなが、自然にめんまの実在を受け入れる、そんな演出にしてほしかった。惜しい!」
そんな意見を、いくつか見かけました。
いちおうはご尤も。でも。
『遠野物語』の引用により、「めんまが物理的に現実に触れられる」という演出を支持した身としては。
その延長線上にあるこれらの演出を、積極的に支持したいと思います。
幽霊だから、たんに霊的(スピリチュアル)な存在。
そうではなく。
霊だとしても、現実にたいして、アクチュアルに介入できる、勁い(つよい)存在。
それほどの想いを抱えて、現世に戻ってきた。
だからこそ、超平和バスターズの惨状をまのあたりにして、動くしかなかった。動きたかった。
脚本は、めんまを、みんなの記憶によって支えられる受動的な存在ではなく、より「実存的」な存在として描きたかったのではないでしょうか?

最後に残った謎は、やはり、めんまの願い。
イレーヌママのエピソードが、存外あっさり終わったので、ロケット花火はちがうかもしれません。
だとすれば。
やはり、じんたんママが、鍵になるような気がします。
哀しみにどっぷり惑溺したままのイレーヌママンにも、仄かな救いがあるのなら…。

『超平和バスターズは、いっつもなかよしです』
「めんまの字だ…」
めんま鑑定団の、ゆきあつ納得。本物認定です。こんな字が書けるのは、めんましかいない。
でも今、「めんまフォント」がフリーで公開されてるしってそれ言ったらダメだよねwwwww

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2011年5月27日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第7話感想

#7「ほんとのお願い」

「おねえちゃん。仁太くんたちが、あなたのために頑張ってくれてるみたいよ。
ふざけてるわね

表情を全く変えずに激情をぶちまけるママン怖いwww
楳図かずお『ママがこわい』を想起させる、ちょっとした恐怖劇場でした。

あの花が、ついに人間性の深淵を剔抉し始めた!
いつまでも、めんまにこだわり続けるイレーヌママは、実は病んでいたのか。
陰にこもっているだけに、ゆきあつの女装よりも恐ろしい…。

偶然に、職人さんから、じんたんたちのロケット計画を知った。
もちろん、ママはめんまの日記を読んでいるはずなので、すぐに察したのでしょう。
求めに応じて快く日記を貸し与えたように見せて、実は、その後のじんたんたちの行動を窃視していたのかもしれません。
ママはおそらく、めんまの死について、じんたんたち超平和バスターズに責任があると考えている。
だから、花火の件も、ネガティブにしか受け取れないのでしょう。
それにしても。
ママが、巨大な壁として立ちはだかったことによって、ロケット花火が「ほんとのお願い」である蓋然性が高くなりましたね。

20万円を捻出するために、レンタルショップでレジ打ちするじんたん。
あなるが数か月かかったという秘技を、瞬時にして自家薬籠中のものに。
やはり、じんたんのポテンシャルは瞠目すべきものがありますね。
裏山で、ガテン系な夜間の現場作業。じんたん頑張ってます。何でもできます、やれます。
じんたんと、嵐の二宮がかぶったZE!まさに『フリーター、家を買う』を髣髴させる名場面ですね。
「かっけーんすよ♪」
じんたんをみつめるぽっぽの視線がいま熱い!男が男に惚れるとは、こういうことか!

そうか。←ちがいますwww

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2011年5月20日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第6話感想

#6「わすれてわすれないで」

忘れて、忘れないで
それは、めんまを引き裂くアンビヴァレンツ。悲痛な心の叫び。

ママを悲しませたくない!
またも泣くめんま。毎回、涙腺崩壊してますね。自分のためでなく、他人のために…。
「もっと自分のこと考えろよ!イライラするんだよ!」
じんたんが恫喝した!Σ(゚Д゚;
何という八つ当たり。めんま悪くないのに…。
って、苦情を言いたいところですが。
この一喝は、自らを追い込むめんまへの、効果的な「外科手術」として作用したのではないでしょうか?
苦しみが内向し、病んでしまった心には、手荒い手術が必要な場合があるのです。

めんま、あの頃はいつも笑っていたのに。いまは、泣いてばかり。
泣かせてばかり
泣かせたのは、俺
めんまを泣かせることが、じんたんの深い傷(トラウマ)なのかも知れませんね。

あなる解放!
「こいつなんてラブホ顔で!云々」
じんたんの蛮勇が、クラスの冷たい空気に囲繞されたあなるを救った!
やるときゃやる男です。だからこそ、リーダーでいられたのかも。
あなるがラブホ騒動に巻き込まれたお蔭で、じんたんの学校再デビューは、事もなく完了。怪我の功名ってヤツですねww
にしても、いきなり教師ぶっちぎって、白昼のエスケープとは…。
心なしか、ビッチーズが、二人を心配そうに見送っていたような。
春菜と亜紀でしたっけ?わるい連中じゃないのかも。甘いかな自分。

あなるは不器用。
自己保身に長けた人は、すぐ他人を貶めたり、陥れようと行動します。
この場合でいえば、合コンに誘った二人を道連れにすること。
でも、あなるはそうしない。いや、思いつきもしないのでしょう。
良くも悪くも素直。そこが、あなるのイイところなのですが。

つるこたちもフクザツです。ことにゆきあつは、じんたんへの劣等感とかいろいろ渦巻いて、揺れに揺れています。
しかし、壊れても拗ねても、生来のイケメンポーズはそのままに。
近ごろこの辺、ヘンな奴いるし
Σ('∀`;)
語るに落ちる、とは、まさにこのことだwww
ゆきあつ

ヘンな奴
今ここ

そして、記憶が甦る。
あの日、メンバーを呼び出したのは、めんまだった。皆に相談があるのだと。
めんまの日記をゲットしました。
この記述で全てが解明されたら、まるで夏目漱石『こころ』なのですが。

めんまママは、本間・イレーヌさんだったのか!
銀髪(シルバーブロンド)なので、スラブ系の血すじなのかも知れません。

オカルト学院は…。
まあ触れないでおこうww

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2011年5月13日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第5話感想

#5「トンネル」

おれのピロロン大好きなピロロンめんまにッピロロン
ゆきあつの決死の告白は、地震にまでも邪魔されましたとさ。
天災は、忘れた頃にやってくるってか。('A`|||)

いつも以上に、引用を多用した感想記事になります。
「遠いこだま」とでもいうのかな。
過去の名作たちと、かたみに響き合うコレスポンダンス。それもまた、傑作の条件なのかもしれません。
富士には月見草が似合うし、『あの花』には引用がよく似合う。
しばし、お付き合いいただけると幸いです。

①めんまが、ポッキーを齧る場面から、柳田國男『遠野物語』を。
②ゆきあつの台詞から、楠勝平の劇画『ゴセの流れ』を。

①「めんまは幽霊なのに、どうして、ものを食べるのか?
視聴者から、しばしば寄せられる疑問です。
でも逆に、めんまがリアルに触れることができる、このことこそが、正しい幻想譚のあり方なのです。
幽霊ばなしに充ちみちた『遠野物語』について、三島由紀夫は「ここに真の小説(フィクション)がある」といいます。
例証として挙げるのは、第22話。
死んだ老女の幽霊が出現し、座敷をすうっと通り過ぎようとして、着物の裾が炭取りに触れた。その瞬間。
「丸き炭取なれば、くるくるとまわりたり」

幻想(ファンタジー)が現実(リアル)を侵犯する、恐るべき一瞬。それこそが、フィクションの真髄なのだ、というのです。
不思議に充ちた『あの花』のレアリテを保障しているのは、こういう「仕掛け」なのかもしれません。

②「めんまが現れるとしたら、オレの前なんだ!化けてでも、呪ってでも、オレの、オレの前に!
ゆきあつの慟哭に、ある劇画の名場面が重なり合いました。
舞台は江戸の長屋。余命幾許もない母親と、母親が死ぬことを知らされている、ジン少年。
末期の苦痛にのた打ち回る母親に、ジンは、隠し持っていた刀を向け、めったぎりにします。
そして、泣きながら絶叫します。
「お母ちゃん、うんとうんと、おいらを怨んでくれ!おいら悪い奴だ!この刀だって、お金をかくしてためたんだ!
だから、怨んでゆうれいになって出てきて!」

最愛の母親に、還ってきてもらいたい。たとえ、幽霊であっても。
思いつめた少年の赤心(せきしん)からの愚行が、ふかく心を打ちます。
ゆきあつの心の叫びに響き合っていると直観したのですが、どうでしょうか?

以下は偶感です。

空白を利用した演出の上手さについて。
あなるを目撃したゆきあつ。駅のベンチに置かれた鞄を、ゆきあつの手が掴んで、そして去る。
取り残されたつるこが、本のページをぱらりと開く。表情も見せずに。
この動作だけで、彼女の焦燥とかいろいろを、暗示することに成功しています。
このテの演出は、枚挙し始めるとキリがないので、この辺で。

あなる危機イッパツ。
まっくろなんだろ?」
Σ(゚Д゚;
まっくろなあなるってか。
ダメだ、昂奮してきたッ!

それにしても、つるこちゃんイラスト上手いね。ほのかに腐っぽいし。
女装ゆきあつの憂鬱が、余すところなく描破されていました。
さあ、しりとりお絵描きの開始だ!
ゆきあつ変態→い?い…イケメン
って、しまったあ!!!Σ(゚Д゚;

イケメンwwwww←不可です

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2011年5月 6日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第4話感想

#4「白の、リボンのワンピース」

ゆきあつの妄執が、女装めんまを産み出した!
ヒッチコック監督『サイコ』ですね?分ります。

アンソニー・パーキンスが演じたトランスヴェスタイト(異性装。彼の場合、自分が殺した母親の女装)もキモかったけど、ゆきあつのもかなりキモイww
優等生の正体見たりド変態ってかwww

斜面から転落しかけたあなるを間一髪サルベージしたときの、じんたんの悲痛な呟きとか。
じんたんの、めんまにつられた「行ってらっしゃい」に、パパが心から嬉しそうに返した「行ってきます!」とか。
佳い場面は数あれど、今回は、結尾の引きの衝撃に賭けた一編でしたね。そして、成功だったと思います。

優しさに包まれて。
じんたんの秘めた優しさ、そして勁さ(つよさ)。
俺の事は、どうバカにされても構わない。だけど、せっかく帰ってきためんまを否定することだけは許さない。絶対にだ。
優しさは、優しさを呼ぶ。超平和バスターズのみんなも優しいです。
あなる「よく分らないけどさ。めんまが見えるなら、優しくしてやって」
ぽっぽ「めんまなら、みんながまた一緒に集まってくれたら嬉しい、とか言いそうだ!」
霊は信じられなくても、霊を語る仲間のことは信じる。それこそは、無償の友情。
「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は、命をかけて守る
フランスの思想家ヴォルテールの名言を想起して、何だか涙が出そうになりました。
何て気持ちのいい連中だろうwww

そして、つるこは、偽りの平和をバスターした!
「そんなでかいガタイして、いくら臑毛剃っても、相当ムリがあるわよ、ゆきあつ!」
まあ、じんたんやめんまを慮ってというより、ゆきあつの更生を願ってのことなんでしょうけどね。

さて、問題のビッチたちですが。
「鳴子、さいきん付き合いわるいじゃん。ちょっとムカツカね?」
あなるに忍び寄るキケンな予感。狙われたあなるってか。
Σ('∀`;)
恥しい言葉禁止!はわわわwww

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2011年4月29日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第3話感想

#3「めんまを探そうの会」

映像表現について。

「めんまやあなるに動かされて、学校へ行こうと思った」
自然あつい…」
「通学路で、あなるに出会った」
「ついでに、うざい連中にも出会った」
「揶揄された」
「学校なんて、ウザイやつらの動物園」
「今のって、捨て台詞ってやつ?(笑)」
じんたん挫折の巻ww

せっかく学校に行こうと決心したのに、些細なことで挫折してしまったじんたん。
弱い、弱いなあ。
そんなんでいちいち心が折れていたら、この辛い人生、生きていけませんよ。
ふだんの私なら、そう切って捨てたと思います。
でも、じんたんの行動が、心から首肯できたのです。
それは、作品の力。繊細な映像と、的確なモノローグが紡ぎだす、説得力
実に美事(みごと)でした。『あの花』のチカラを、まざまざと見せつけられた思いです。

あの美しい女性は、じんたんママだったんですね。
蒸しパンが喚起する、辛い想い出。
髪をおろしたあなるが、じんたんママに似ていると感じたのは僻目かな?

EDが流れているとき、傍で見ていた奥さんが呟きました。
「あれ?この曲、聴いたことある!」
急いで調べてみたら。
そうか、『キッズウォー3』の主題歌だったんですね!井上真央がヒロインだったやつ。
迂遠にも、今まで気づきませんでした。
懐かしいなあ。あのドラマ、家族ぐるみで見ていました。
『あの花』は、いろんな記憶をよびさます…。

岡田「じんたんのモデルは自分。境遇が似ている」(埼玉新聞より)
「ボヴァリー夫人は私だ!」(フローベール)ってかww
さすがの作家性ですね。だから、こういうイイ脚本が書けるんだ。
あらためて感服しました。

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2011年4月22日 (金)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第2話感想

#2「ゆうしゃめんま」

♪かえるがないたら かーえる♪
「…でも、どこに帰ればいいんだろ?」
(ノд‐。)

まどマギ感想で力を使い果たしたので、ゆるーい感想記事になります。
まあ、今回は、お話そのものも佳い感じに緩かったから、いいかな?

かつて、子どもたちを熱狂に巻き込んだ、のけぞりモンスターことノケモン。
しかも、レアな「金」。
あの夏のように、仲間で一緒にレアモンスター交換?
ゲットしたけれど、めんまは成仏できませんでした。
「願い、ちがったみたいだね?」
めんまちゃんが言うなwww

めんま「あなるにもひとつあげるー!」
眼鏡っ子のころならともかく、成熟した色っぽい鳴子ちゃんに、あなるとは…。
へへ、照れるぜ。←照れるな
あなるママって、むしろ、ぽっぽママみたいだな。
あなるちゃんの、将来の姿なんでしょうか?後世畏るべし。

股のゆるそうな女たちって…。
つるこちゃん、マジ言い過ぎ。
昂奮しちゃうじゃないかッ!
('A`|||)
「救われないわね、あなたも、ゆきあつも」
つるこちゃんの、ゆきあつフラグでした。なるほど四角関係。

一方、秀才でイケメンのゆきあつくんは?
「めんま…」
くんかくんかしてるのは、こっそり隠し持っていた、めんまちゃんの下着か?
あれから一度も洗ってないのか?
ゆきあつマジ匂いフェチwwwww

めんまの演技が、某ネッサみたいなのが気になるう。
茅野愛衣さん、花澤さんの影を追わなくてもいいんですよ?

こういうタイプの作品は、扱う手つきが大事です。感情の襞を、どう描きこんでいくかが。
視聴者を惹きこむ設定ではもう勝ちを収めているのだから、あとは、調理の繊細さが問われるところ。
愉しみです。

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