あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第11話(最終話)感想
#11「あの夏に咲く花」
遺書って、死んでいても書けるんだな…。
超平和バスターズのみんなが、抑圧された感情を吐き出した!あなるが、つるこが、ゆきあつが、そして、ぽっぽも。
ぽっぽはあの日、めんまが往ってしまうのを、ただ見ているしかなかった。
それこそが、彼を呪縛していたPTSDだったんですね。
後悔が、彼を秘密基地にバインドしていたんだ。あたかも、地縛霊のように。
ぽっぽが、いちばんツラかったのかもしれないな。
彼岸を超えたかくれんぼ。
もういいかい?まーだだよ。
ついに、みんなにも見えた!
「めんま、かくれんぼヘタだから…」(てへぺろ♪)
そしてやっと、じんたんが叫んだ。その「ことば」を。
「だいすきだ!」
めんまも、それに応えます。バスターズたちに「みんなだーいすき」って書き残した、そのあとで。
「じんたんのおよめさんになりたいのすきだよ」
よかった…。
これがなければ、画竜点睛を欠く。「あの花」の、カタルシスにならなかったでしょうから。
あの日、じんたんママから託されたのは「じんたんを泣かせて」
まだ幼かっためんまは、思いっきり約束します。
「めんま、じんたん泣かす!」
でも涙は、単なるアナロジー。
涙、そのものではなく。
じんたんが、感情を解放してくれること。じんたんが、じんたんそのものとして、生きてくれること。たとえ、あたしがいなくなったあとでも。
それこそが、じんたんママの願いだった。
成長した今のめんまになら、それが分る。理解できる。
じんたんにもめんまにも、そして超平和バスターズにも、それが分った。
みんなが、同じ「願い」を共有して、想いがひとつになる。
そのときこそが、本当の「訣れ」のとき。
じんたんママの生まれ変わりの願いは、かなったのかな?
めんま自身の、生まれ変わりの願いは?
それは、これからのお話。永遠のネバーエンディングストーリー。
そう、人生も物語も、まだまだ続く。
じんたんたちが、子どものころの気持ちを忘れない限り。超平和バスターズがある限り。
いまは、そっと言おう。
あの日見た花の名前を、僕達はもう知っていた。
私にも、私自身の「あの夏」が甦りました。
それは微かな痛みを伴い、でも、泣きたいほど胸をしめつける、なつかしい想い出。
岡田さん、スタッフの皆さん、素敵な物語を、ありがとう!
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