2011年4月 2日 (土)

フラクタル第11話(最終話)感想

#11「楽園」

なるほど。

この最終話で、よくここまで着地させましたね?
膂力は大したものです。それは分ります。台詞や演出も、たぶん最大出力です。
ただ、心に響いてくるかというと、それは別の問題なのだけれど…。

もしかすると、スタッフは、こう叫びたかったのかも知れません。
「この作品自体が、フラクタルシステムの暗喩だ!
だからこそ、こういう迂遠な構成法を選んだんだ!
愚昧な視聴者連中には分らないだろうが、それが初期からの狙いだったんだ!
本当のことを言おう
すべてのアニメがフラクタルだ
(ノ∀`)
いまや、ジャパニメーションは遍く行き渡り、世界言語となりつつあります。あたかも、フラクタルシステムがそうだったように。
刹那的な愉楽の断片(フラグメント)を供給するのがアニメの本質であるのなら…。
まあ、私自身は、そう考えてはいませんけれどね。

そういえば、ヤマカンさん、あのマニフェスト(公約)、どうするんでしょうか?
今さら、てへぺろ♪じゃ、済まされないと思うのだけれど。
事態を収拾できるとすれば。
こんな感じ

フラクタルを徹底的に叩いてほしい。枯れ木も残さないほどに。
それのみがヤマ●ン(私)を、解放する。

な、る、ほ、ど。
なるほど、なるほど。確かに。
この状況下で、おまえ(ヤマカ●)が正常な世界へと帰還するには――
残るすべてが引き換えだ。
作監悪党だな、ヤ●カン。正しい判断だ。
いい作監悪党になるぞ、お前は。

…って、バラライカさんが言ってたよ
(´∀`*)

この物語の寓意は、人として成長なんかしなくても、君を守る!とか叫んで右往左往していれば、ステキなご褒美が待っている、というに尽きるのかもww
僧院とロスミレと、どっちが正しいかなんて分らない。
「フリュネ、きみが好きだ。それを言うために、ここに来たのかもしれない」
なあんて言ってるクレインにとっては、ね。

そんなクレインにも変化の季節が訪れました。自炊するようになったのです。って、独り暮らしなら当然なんだけどさww
引きこもりさんにとっては、大いなる変革なんでしょうか?この一歩は巨大な一歩だ、ってアレか。

「神」である原初フリュネちゃんは、フラクタルシステム創成の生贄になったのですね。父親から熟成(性的虐待)を受けたらしい。
思春期の処女が産み出す膨大なリビドーが、フラクタルシステムの原動力?
どっかで聞いたような設定ですねww

バローは、悪役ざまあって感じで退場。
ディアスはみずからの野望と刺し違え、スンダは漠とした未来の希望のために、逝きました。
俺にも分らない、って正直に告白して、クレインに未来を託したスンダはカッコよかった!カッコいいとは、こういうことさ!
シオドア・スタージョンの名作短篇SF『雷鳴と薔薇』で、主人公が、遥かな未来に向けて最後に呟いた台詞を想起しました。
「きみたちに、未来を与えよう。きっと、うまくやってくれよ」

あとは、断片感想です。
「でも、あのハンパねえエッチ野郎にゃ、かなわねえよ」
「クレイン、どうしてるかなあ…」
クレインはエッチ。エッチはクレイン。
エッチを懐かしむエンリちゃんでした。君に幸あれ。

ロスミレは、決してフラクタル破壊だけのための存在ではない。
フラクタルは再起動したけれど、僧院亡きいま、さらなる再起動は不可能。
一般市民は、暫定的にフラクタルの恩恵を享受でき、地に生きる人々は、畑仕事に勤しむ。
こうして、世界はゆるやかに変化していく…。
漸進的改革主義万歳ということで、八方円満に収まりました。
アニメ『フラクタル』の大団円です。
本当にありがとうございましたwww

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2011年3月27日 (日)

フラクタル第10話感想

#10「僧院へ」

フラクタルについて、ネガな感想はもうあまり書きたくありません。
私が言わなくたって、この世界にはフラクタルへの讒言が溢れているからですww

どうしてこうなった…。
ひとつひとつのパーツはそれほど悪くないのに、集積すると怪しさ満載の作品になってしまう不思議。
フラグメント手法はキライじゃないのですが、どうにも違和感が拭いきれません。
だって、フラクタルは壮大なドラマを志向しているんですよね?
全体主義社会とか個としての自由とか尊厳とか愛とかを描こうとしているんですよね?
なのに、フラグメントアニメの極北である『けいおん!』みたいな手法を使ったらいけないと思います。

論より証拠、記事を書くためにメモった台詞を列挙してみます。
こう並べただけでも、苦笑が込み上げてきそうww

「バロー、あなたはお下がりなさい!」
モーランさん、何故に強気?てか何でバローは従順なんだ?明らかに、前回と齟齬があるぞ?

クレイン「人殺しだけど、仲間だ!」
仲間だけど人殺しだ!って反語しても空しいよね。

スンダ「ディアス、何を考えている?」
ディアス「何を?愛!」
ALL YOU NEED IS LOVE!ジョン・レノン辺りにふさわしいユートピアな台詞。

「あなたは世界の愛しい娘。そして私は世界に愛されなかった娘!」
年増女の呪詛に聞こえてしまったのはヒミツです。

バロー「私たちが豊潤な愛で結ばれているということを」
てへぺろ♪いや、そんなカワイイものじゃないねww

クレインは、主人公らしくなったのかなあ?
スンダは評価していたようだけど、まだまだ微妙と言わざるを得ない。

ちょっとした小ネタ。
クレイン・ネクラン
それが少年の名だったのか!
やっぱりネクラいや何でもありませんwww

物語は、いよいよ佳境に。
フラクタルからの解放みたいな結末になるんでしょうけれど…。
もういっそ、名画『惑星ソラリス』みたいに、「解放されたように見せて実は」なんて終わり方も一興かも。

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2011年3月19日 (土)

フラクタル第9話感想

#9「追いつめられて」

作画は丁寧で繊細になってきたし、ときおり閃光のように煌めく場面もある。
たとえば前回の、ネッサ?号が自己犠牲によりクレインたちを救い、消えていく場面。
今回なら、ネッサが自己崩壊の幻覚に怯える場面。
上手くこなせば、感銘や衝撃に繋がるはずなのだけれど。
そこに至るまでの描き込みが不足しているので、効果を発揮しきれない憾みが残ります。
あと、ターミネーターとかエヴァの単なる引用という疑いも拭いきれません。
仏つくって魂入れず。そんな隔靴掻痒感が纏綿しているのが、『フラクタル』の現状だと思います。

「永遠に繰り返される自己相似形の連鎖(中略)
ならば、祭祀長たる私のなすべきことは決まっています
もはや慈悲は尽きました。世界は彼らの死を望んでいます」
モーランさん、読み上げお疲れさまですww
流石に終章が近いということで、とくにAパートは、世界観の説明に終始した印象。
判明したのは、鍵の正体でした。
フリュネはあの方の「肉体(器)」。
ネッサが「精神」だとすると、「あの方」なるひとは、さぞやフリーダムな方だったかとww

フリュネ「その鍵こそが、長年のエントロピーの蓄積で崩壊しかかっているフラクタルの再起動を可能にするものなのです」

Σ(゚Д゚;

Oh!entropy!
That's fantastic idea!
wowwwwww
!

('A`|||)

エントロピー再び。もはや、何も語るまい。
「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」(ウィトゲンシュタイン)

クレイン「こういうのって、なんか嬉しいよね…」
手を重ねるという象徴的行為により、3Pなハーレム構築に励むクレイン。
カヤの外で、寂しげに微笑むエンリ…。(/_<。)
逃げちゃダメだ!飛び込むんだエンリ!
「なにイイことしてんのよ!あたしも混ぜなさいよ、このエッチ!」
エンリは、今でこそ雀斑(そばかす)のちんちくりんなお下げちゃんだけど、将来は必ず美人になると思うんだ。
それを見抜けずして何とする!
先見性こそが、男の品格なんだぞ?分ったか、少年

ディアス「われら全氏族、一千年の悲願を成就させるときなのです!」
そんな積年の宿願だったんだ。知らなかった…。

置手紙して去っていったフリュネ。
「何だよ!しおらしいこと言っといて、進歩ゼロじゃん!」
おまえもなwww
というか、フリュネは何をしたくて逃亡したんでしょうね?
一人でバローと刺し違える?いやそれはムリかと。
魔法少女にでもならない限り、ね。

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2011年3月12日 (土)

フラクタル第8話感想

#8「地下の秘密」

というか、エッチの秘密www

この作品には、エッチか変態しかいないのか?
('A`|||)
何ですか、あのバローとかいう司祭は?
実の父ではないにしても、フリュネの下腹をくんかくんかする姿は、もはやド変態ww

フリュネが、大股開きで何やら怪しい検査を強要されていましたよね?
あれは、「処女検査」です。決してバローの独創ではなく、中世ヨーロッパにおいては、けっこう普遍的でした。
たとえば、こんなエピソードがあります。
「フランスの処女鑑別法は、裸にした娘を不動の姿勢で立たせ、後ろにまわった男性が娘の両足のあいだに左手を入れて局部をつかむ。そこを強く握りながら、やおらに右手でお尻のあいだをかきわけて尻あなを開け、息を力いっぱいそこから吹き込む。
そのとき風が外にもれ、男性の左手に風が感じられるようなら、その娘は処女でないことになる。女の局部と尻あながつながっていて、局部の入口を処女膜がふさいでいるので、もし処女なら、尻あなから息を吹きこんでも局部でストップし、左手には風が感じられないはずだというのだ」
(桐生操著『やんごとなき姫君たちの秘め事』)

マジかよww

公認の強制猥褻じゃないですか!
中世ヨーロッパはエロかった!そんな時代に生まれたかったなあ。

エンリちゃんが、エッチさん(クレインww)に、明らかにフラグ立てしてきました。
勝ち目のない戦いなのになあ…。不憫でたまりません。
(ノд‐。)
本当のことをいえば。
クレインは、フリュネやらネッサやら、イミフな電波処女に振り回されるよりも、しっかり者のエンリの尻に敷かれる方が、幸福な人生を送れると思うんだ。
だって、クレイン自身には決断力とか行動力がないんだしさww
とはいえ、それも、クレインの「運命」なのでしょう。仕方ないねww

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2011年3月 5日 (土)

フラクタル第7話感想

#7「虚飾の街」

ネッサは、フラクタルを創造できるし、破壊もできる。だからこその「鍵」だったんですね。
破滅の呪文は「バルス!」って違うかwww
今回の作画は好きです。人物の表情がイイですね。何と言うか、端正な感じ。

ザナドゥ。
モンゴル帝国のクビライ・カーンが高原に建設した王宮。転じて、詩人コールリッジにより、理想郷の別称に。
名画『市民ケーン』において、新聞王ケーンが完成させようとした、城塞のような大豪邸もザナドゥでしたね。
ついに、ディストピアな物語にふさわしい、無機質都市の登場です。
上流社会の腐敗を摘抉した名作、サッカレー『虚栄の市』を想起させる設定です。
直接接触が不要な、利便に充ちた街。でも、本然の人間性そのものは、忘却される街。
フラクタルシステムのいかがわしさが、際立っていましたね。

巨乳のミーガンさんは彫刻アーティスト。なかなか前衛的な作風とお見受けしました。
クソ親仁のゲイルは、コミュニティの理想とか何とか言ってますが、結局はザナドゥの富裕層。ヒマにあかして似非自然生活を送っていたのです。
正しい批評に逆ギレしたあげく、フリュネにいけないことをしようとして、エンリに成敗されました。やれやれだぜ
文明批判というか似非芸術家批判ですね。小人閑居して不善を為すってアレかな。
ほんっと、自称アーティストの輩は、いろんな意味で度し難い…。

謎めいた美青年のコリンは、神谷浩史さん。声ですぐ分りますww
なるほど、フラクタルなしでは生きられない体だったんですね。ある意味、切実ですな。
クレインが撃たれたΣ(゚Д゚;
何で?重要なのはネッサじゃないの?
ネッサはドッペルで破壊できないから、とばっちりでクレイン?
何という不幸属性wwwww

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2011年2月26日 (土)

フラクタル第6話感想

#6「最果ての町」

電波塔の男がヴィンテージカメラで撮影していたのは、実はクレインだった!
ショタ趣味のおじさん?って勘ぐるのは早計で、どうやらクレインの父親らしい。
フラクタルに縋るのでなく、フラクタルを呼び寄せるのだ!って、壮大だか何だかよく分らない計画を立てております。
父と子の邂逅ということで、けっこうイイお話なのだけれど。
盗撮していたのがクレインの写真だと分って、なあんだ、って舌打ちした私は、エッチ人間としてエンリに処刑されても仕方ありませんww
すぐ脱いじゃうフリュネちゃん、これからも「直接接触」に励んでほしいですね。
ジャガイモの皮むきは、皮を途切れさせないように!
美味しんぼの大根の桂剥きみたいに、妙なこだわりですね。
でも、こういう単発描写がフリュネという人格への理解に資するのかというと、そうでもないので微妙www

圏外難民たちを言葉巧みに籠絡し、予防注射と称してターミナル除去手術を行い、強制的にロスミレに組み込んでしまう。
アラバスターのディアス、悪い奴なんだけれど、難民側も共感できる連中じゃないので、どっちもどっちという感想しか浮かばないのが残念。

それにしても。
公式のキャラクター紹介の画と、アニメ本編の画との落差が激しすぎる!何とかならないものかwww

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2011年2月19日 (土)

フラクタル第5話感想

#5「旅路」

物語の求心力が失われている…。
本歌取りとか引用とか、フラグメント手法を擁護することにかけては人後に落ちないと自負している私ですが、『フラクタル』に関しては、今のところ厳しいと言わざるを得ません。
期待しているだけに、どうしても辛口になってしまうのです。

クレインのアナクロな「hundoshi」とか豪快なおばさんたちに剥かれる健康なエロスとか肉体労働を通して描かれる人としての健全さへの志向とか。
黄金時代への回帰や、人間性の復興みたいな要素を、絶えず匂わせてはいるのですが。
ラピュタ辺りの表面的な引用にしか見えないのが、本当に残念です。

このタイプの物語には、明快な意思をもった主人公が必要。
千篇一律とか何だかんだ言われても、ジブリ作品はその辺が磐石で上手い。だからこそ、視聴者は物語に酔うことができるのです。
ジブリ作品との相似を指摘される『フラクタル』ですが、そこは継承してないんですね…。

「かくれんぼ」するネッサを、パッチを使ってバーチャル的にトレースするクレイン。
ファーストガンダム初回のアムロを想起させる異能。視聴者のクレインへの興味を掻きたてる面白い「頭出し」だったのですが、単発に終わっています。
ネッサを誘い出すための珍妙な踊りとか、天岩戸的な神話要素を点綴しようとしたのかもしれませんが、これも単発。
不発弾が多すぎる…。

あざとさや煽情のみで勝負しようとする作品が眼につく深夜アニメ帯にあって、「良心」を感じる稀少な作品ではあるのだけれど。
良心的というだけでは、生き残れないのもまた現実。
もっと線の太い構成を!大胆で粗々しいタッチを!

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2011年2月 5日 (土)

フラクタル第4話感想

#4「出発」

ごめん、簡易感想になります。
疑問符だらけの感想記事になりそうなので。

敵が、見えてこない…。

僧院は、フラクタルの護持者?
だとすれば、僧院から逃げ出した巫女フリュネの意図は?自由の信奉者?それとも?
ネッサとフリュネという「姉妹」の相克も、分りにくいです。そもそも、相克があるのかすらも分らないし。

そして、「ネッサはフリュネがキライ!」に至っては、もっと分りにくいです。
ネッサの口癖は「好きが好き」。現実肯定型なのか?体制派?
では、フリュネの「あたしは好きがキライ」とは?
シェイクスピア『マクベス』の、「綺麗は汚い、汚いは綺麗」という反語なのかなあ。でも、そこまで哲学的に深いとも思えないし。
うーん…。

物語全体が、解体された印象。一人一人は個性的かも知れないけど、人物たちがかみ合ってないのです。
だから、拡散したイマージュしか結ばない。それが残念。
構えは、悪くないのだけれど。
コレを統合する膂力が必要ですよね。がんばれヤマカンwww

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2011年1月29日 (土)

フラクタル第3話感想

#3「グラニッツの村」

フリュネは、フラクタルの巫女?
ドッペルのネッサには原型がいて、それはフリュネの妹だった!
星祭りは、ナノマシンのアップデート、すなわち洗脳。
時ならぬレジスタンスが勃発。人々が次々に撃たれ、牧歌的な村の情景が、鮮血に彩られた!
急転直下な展開でしたが、今回はあえて、作画にのみ触れてみます。

前回、「古き佳きアニメが保持していた職人芸の、ことに動作表現の正統な継承」と書いたのですが。
今回も、その明らかな証左が。
クレインとネッサが、トレイラーふうのロッジで、二人きりになる場面です。時間にして、2分か3分ほど。
豆とスネリ草のスープの味を表現してと、ネッサがせがむ。
「どんな味?踊ってみせて!」
このときの、クレインの動作表現が、錯視を利用した軽快な手の動きが、伝統的な技法のすごさを、如実に感じさせてくれました。
作画スタッフがここだけ入れ替わったのか?作監の直しでも入ったのか?と思えるほど、劇的な変化に見えました。
物語としては、気がかりなところもあるフラクタルですが、作画については、特筆すべき点が随所に見られます。
まさに「三嘆これ久しゅうする」って感じ♪

原案者の東浩紀さんへの予備知識が少ないため、フラクタルの世界観や物語の在り方について的確な言及ができず、もどかしいのですが。
既に書いたとおり、些少の危惧は感じています。芥川ふうにいえば「ぼんやりした不安」とでもいうかww
ネット上で親しくさせていただいている、ひろしさんの記事がその辺りに触れており、感銘を受けたので、リンクでご紹介したいと思います。

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2011年1月21日 (金)

フラクタル第2話感想

#2「ネッサ」

「フラクタル、汝は何処へ行く?(クォ=ヴァディス)」

まだ着地点は見えてこないけれど。
主人公クレインのヒューマン・ルネサンス(人間復興)に向けて、徐々に物語が胎動し始めました。
悠々とした語り口と、ときに煌きをみせる映像美。
狙いはいいのだけれど、ゆったり語り過ぎるあまり、『ソラノヲト』の轍を踏まないようにしてもらえれば…。

「世界の鍵」を盗んだフリュレ。
フリュレの残したドッペル?である、ネッサとのふれ合い。
エンリたちの兄、スンダは戦闘服を纏っています。言動から察すると、フラクタルシステムに叛逆しようとする懐古主義者か?

ネッサは、「トリックスター」ですね。闊達自在に動き回り、クレインを翻弄します。
トリッキーで軽快な動きが『けいおん』キャラのそれに酷似、って意見を各所で見かけました。
もともと、けいおんの作画自体が、名作劇場(日本アニメーション)など古き佳きアニメが保持していた職人芸の、ことに「動作表現」の正統な継承なので、それも当然かもしれません。

モビールで自由な生活を謳歌する人々は、漂流するネットカフェ難民のアレゴリー?
もっと遡れば、1970年代アメリカでヒッピーたちが展開した「コミュニティ」を想起させます。
「みんな、迷子なのね」
彼らの姿を見るなり、呟くネッサ。やはり、住居喪失者の暗喩なのでしょうか?

ドッペルは仮象で偏在的と書いたけど、独立した客体を持つAI、という説もあるようですね。
それは「触れられるドッペル」に限るのかな?
愛玩用という、不穏な設定も垣間見えたのですが、見なかったことにしようww

道化役(クラウン)の役割をふられた三人組は、もっとキャラを立ててほしいですね。
このままだと、ナディア三人組もしくはタイムボカン~ヤッターマン三人組の、ドッペルに見えてしまいます。

ネッサで、花澤ヴォイスを享楽しました!
モーランって、あの修道女みたいな人?島本須美さんですか、懐かしい!
ジブリ作品には、欠かせない声優さんだったけど…。

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