2010年12月31日 (金)

海月姫第11話(最終話)感想

#11「ジェリーフィッシュ・オブ・ドリームス」

女の子ってなんでできている?
おさとうとスパイスとすてきなものみんな
そんなもので できてるよ

あれよあれよという間に進んでいくお話を、(゚д゚)ポカーンと眺めているうちに。
マザーグースの一節が、ゆくりなくも思い浮かびました。
すてきなものみんな」が、ぎゅっと詰め込まれたような、忙しい最終話でしたね。
女の子の夢は、やっぱり華やかなファッションショーなのかな?
正確には、女装家の蔵之介の夢、だけどww
ニューヨーク五番街にパリのサン=トノレ街。さらには、銀座に凱旋の直営店。
慎ましやかに母の思い出を追う月海に比べて、野望に燃える蔵之介が、妙に生々しかったです。やはり男の子なのか。

良くも悪くも「大団円」としか言いようがない結末でした。
工事シートは、解体屋のおっちゃんのカン違い。この程度の肩透かしは、想定内だったのですが。
ハナガサクラゲドレスが、ファッション誌「PiPi」のコンテストで、全部門で優勝。
アイドルモデルのサラさんにも気に入られて、ニューブランド「ジェリーフィッシュ」を、急遽立ち上げました。
二人は、いろんな意味で運命共同体に!
ビンタ一発で、翔子さんがオトメモードに覚醒?3年ぶりの片思い?花びら占い?
修も、何だか思し召しがありそうな雰囲気が濃厚です。愛の逃避行のはずが、愛の道行きになるのか?
いずれにしても、翔子さんは飲みすぎ注意ですね。

ヨンさま都合により、千絵子母の資金が不要となったため、天水館の売却は白紙に。
なんというデウス・エクス・マキナ(どんでん返し)!
結果的には、クラゲドレスプロジェクトが、蔵之介と月海の努力が無効化されてしまったのですが。
でもまあ、二人が運命共同体になれたんだし、これはこれで良かったんだ、と思っておこうww

月海の、修に対するキモチはどうなったの?
修の、翔子に対するキモチは?
想像はできるけど、描き切れていない感があり、もどかしさが残ります。
わざと曖昧にして効果を上げるってところでもないし…。
これまでは、メルヘンとリアルの使い分けに巧みさが感じられたのですが、最終話で九仞の功を一簣に虧いたか?
でも、後味は決して悪くありません。「海月姫」という作品世界自体には、ブレがないからです。
これも、人徳ならぬ「作徳」か。

脚本の方の趣味なのか、シネマネタも健在。
ビルマの竪琴』の「水島!帰ってこいよ!」の小ネタにちょっと吹いたww
タイトルの元ネタは「フィールド・オブ・ドリームス」。
ジェリーフィッシュ」ってイスラエル映画もありましたね。

2期を期待させるような引きでしたが、ノイタミナだからどうかなあ。
ともあれ、佳作でした。スタッフの皆さん、お疲れさま!

追記。
もう12月31日なんですね。
ほんわかした「海月姫」の次に、凄まじい「屍鬼」最終話を見て、東京MXで「ブラック・ラグーン」の最凶メイド編とゲリラ編を一気に視聴。
何だかすごい夜でしたww

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2010年12月24日 (金)

海月姫第10話感想

#10「愛とぬるま湯の日々」

ハナガサクラゲのスカート制作が、佳境に入ってきました。
蔵之介は、洋裁の心得もないのに、暴走パワーで牽引しまくりです。
こういう人を、カリスマって言うのかも。
月海は、白い生地に横たわった蔵之介の美しいハダカに、ときめきを隠せません。 
『クラゲを思い出します』って、やっぱりクラゲかYO
(ノ∀`)

私は男性で、衣装趣味からは乖離した人間です。
だから、『海月姫』のファッショナブルな面には、およそ無縁なのですが。
昨夜、松山バレエの『くるみ割り人形』を、奥さんと一緒に観てきました。
最前列だったので、足捌きのタップ音や息づかいまでもが、リアルに伝わってきました。
当然、踊り手の表情や、衣装のディテールも、くっきりと見えて。
バレエの衣装って、すごいんですね
チュチュもそうだけど、ロシアや中国やアラビアの民族衣装が、本当に綺麗でした。溜息が出そうでした。
クラシックバレエの世界って、ある意味メルヘンの極北なのですが、美の空間を成立させるための演出には、衣装の艶麗が不可欠なことを得心。
女性の衣装趣味が、ちょっとだけ理解できました。
カーテンフォールの後は新宿に出て、久しぶりに美味しいトルコ料理と、薫り高い蒸留酒「ラク」を堪能しました。これは余談。

千絵子さんの和裁技術も卓越してるけど、月海の「クラゲモード」が、超絶的でハンパありません。
クラゲ入ったときの月海は、何でもできちゃうんですね。
蔵之介と月海が組めば、それこそ月へも昇れるのかもしれません。

それにしても、どうしちゃったんだろう、修ちゃんは?
携帯かけまくるとか、深夜のマンションに駆けつけちゃうとか、行動がとーとつです。
本当に、翔子さんのスパイダーネットに絡め取られたのか?それとも?
ついさっき、月海と海沿いに家を借りてつつましく暮らそうって、ラブ注入!(笑)な桃色妄想を全開させたばかりなのに。
♪もしも~ わたしが~♪
小坂明子wwそう来たかwww
修ちゃんと翔子さんが、「わたしの横にはあなた。あなたがいてほしい」って感じで結ばれるフラグもアリなのかもしれません。

中華街を満喫し、朝帰りのまややとばんばさんが目撃したのは、陥落した天水館?
イイところで「続く」です。
次回は最終回。錯綜する要素を、どう纏めてくるのかな?

今回、タイトルの元ネタは『愛と喝采の日々』。
これもバレエのお話でしたね。

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2010年12月18日 (土)

海月姫第9話感想

#9「真夜中のチェリーボーイ」

「ダメなの。あれは、お嫁さんしか着ちゃダメなのよ。ママはね、いーっぱいドレス持ってるけど、ウェディングドレスだけは着たことないの」
悲しそうな表情の蔵之介ママ。そのとき、ウェディングドレスの夢は、蔵之介の子供心に深く影を宿したことでしょう。
エンディングが見えた
天水館をめぐる攻防が、どんな帰趨を迎えるかはともかく。
蔵之介と月海が、「クラゲドレスブームアップ計画」でミリオンダラーズ・ベイビーに成り上がるかどうかも、ともかく。
ウェディング・ドレスを制作し、月海に着せて、夢を叶えてあげる。それが、真のエンディング。
そしてそのとき、隣にいる殿方は、たぶん…。
原作未完の現状では、ここらが落しどころかと。
蔵之介の夢も叶えられ、この二人は、手に手をとって成仏するんですね。(違)

鯉淵父の「筆下ろしには最適の、こなれた感じの女性でした」って台詞が、しっかり政治家してました。
直後の、オトメなセーラー服には脱力しましたが。こういうヘンタイ描写なら、千葉繁さんの独壇場ですね。
ホモセクシャルは政治家や俳優に多い、という統計があるそうです。
理由は、うっかり「生さぬ子」が出来てスキャンダルにならないように、オトコ同士なら安全さ!との思惑からだとか。なるほど。

「千葉の市川あたりじゃ、筆下ろしのショーコって呼ばれてたんだから!」
市川の筆下ろし女って…。
そんな二つ名ありえませんww
翔子さん、佳い味出してるなあ。最高のパフォーマンスでしたね。
ケンシロウばりの「どどどどどど……ドーテイ?」も爆笑モノ。
「教えてあげましょうか?あなた本当は、あたしみたいな女に振り回されるのが好きなのよ!」
夜のカフェテラスで、修に突きつけた真実。心理学者はだしのカッコよさでした。
何だか、好きになってきちゃいましたよ?

名画由来のサブタイ、今回の元ネタは、シュレジンジャー監督『真夜中のカウボーイ』でした。

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2010年12月10日 (金)

海月姫第8話感想

#8「ミリオンダラー・ベイビーズ」

蔵之介の母の夢は、クローゼットを素敵なドレスでいっぱいにすること。
月海の母の夢は、愛する娘に海月のような素敵なドレスをつくってあげること。
そして、蔵之介と月海の夢は、そんな母の願いを実現すること。
すれ違いだらけの二人には、「懐かしい母の想い出」という共通項があったんですね。

フリマでの、クラゲ人形の大成功に気をよくした蔵之介は、月海とのプロジェクト「海月ドレス補完計画」に着手した!
億単位で稼ぐつもりらしいですよ?凄まじいまでの発想の飛躍ですが、もしかしたら…って思わせるところが、蔵之介の、ひいては『海月姫』の魅力なのかもしれません。
物語は、天水館をめぐる攻防戦と、クラゲをめぐる二人の夢の実現に向けて、大きく動き出しました。

胸が苦しくて昏倒するほど、月海のことが気になりだした蔵之介。
せっかく、「女装の麗人」という特異なキャラで物語を牽引してきたのに、結局は、王子さまとお姫さまのラブストーリーに落ち着くのかな。何だかもったいない…。
そう考えてしまうのは、私が男性ゆえなんでしょうか?
きっと、女性視聴者にとっては、まさに「コレよコレ、こうでなくっちゃ!」って喝采したくなるような、王道な展開なんでしょうね。

では、男性にとっての王道とは?
月並みですが、やはり「戦いと勝利」でしょう。
ここでいう「戦い」とは、物理的な「戦闘」だけを意味するものではありません。知的な、精神的な闘争をも包含します。
たとえば「価値観」のような抽象的理念をめぐるものであっても構わないのです。
価値ある何かを賭けて全力で戦い、勝利を獲得すること。それこそが、男性共通の浪漫という気がします。
女性にとっては、「戦い」の部分が「恋愛の駆け引き」であり、「勝利」は「恋愛の成就」なのかも。

あえて生硬な議論をしてみましたが、それとは別に、この作品の「キモチよさ」は、よく伝わってきます。
ウェッジウッドの高級食器よりも、手づくりのクラゲ人形が売れてしまう。そんなメルヘン。
あらゆる意味でセレブな蔵之介が、ほうじ茶を「いい匂い」といい、羊羹を嬉しそうにほお張る。そんなノスタルジア。
理屈抜きにほっとさせてくれる味わいが、やさしい薫香が『海月姫』には漂っています。だから好きです

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2010年12月 4日 (土)

海月姫第7話感想

#7「金融無職列島」

金融無職列島
何やら挑発的で刺戟的なタームを並べた表題に、何かあるのかと(青木雄二のナニワ金融道的な意味で)思ったのですが。
稲荷さんたちデベロッパーによる地上げとか、蔵之介のなりふり構わない資金稼ぎとか、そのレベルでした。
やはり、海月姫は海月姫。あくまでも、少女マンガの文法は遵守するということなんですね。それでいいと思います。

蔵之介暴走。住人以上に、天水館に肩入れです。
大人世界への反抗心というよりは、お気に入りは手離したくないというインセンティブかな。
資金稼ぎのために、千絵子抄の人形に眼をつけるとか、納戸を漁るとか、フリマで荒稼ぎを狙っているようです。
そのくせ、自分の服やアクセを売るのは絶対拒否。本当にオレ様キャラですよねえ。イヤミや打算がないから救われてるけど。
月海に思わずキスしようとしたときの事後の反応も、何とも言えないものがありました。
「オレはさっき、この水木しげるのキャラ的な女に、衝動的になぜかキス的な事をしようとしていた!」
水木しげるのキャラ的って…。('A`|||)
何だかとーとつなので、話題になったゲゲゲの女房つながり?って思って検索したところ。
原作者の東村アキコさんは、35歳。なるほど、水木しげるの鬼太郎とかで育った世代ゆえのシンパシーかもしれません。

稲荷翔子さんが、縦横無碍の大活躍。見てて飽きません。
ことに、蔵之介に敵愾心をむき出しにする辺りのジタバタ感が、80年代テイストっぽくて笑えました。
中の人の北西純子さんは、声優としてはむしろ、ドラマ寄りの人みたいですね。
稲荷さんは、ハマリキャラになるかもしれません。
お抱え運転手の花森さんも、相変わらずイイ味出してます。がんばれ子安さん♪

バンバスコープは、マカロンさえも特定する精度を誇ります。
天水館が昭和な雰囲気で、娯楽は鍋パーティなのに、新しいスイーツにも目配りが効いているところは、やっぱり少女マンガテイストなんですね。いいなあ。

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2010年11月27日 (土)

海月姫第6話感想

#6「ナイト・オブ・ザ・リビング・アマーズ」

アマーズたちの夜?
なんかゾンビ映画か学園黙示録みたい…。

千絵子さんの立ち位置がよく分りました。
なるほど、TPOさえハマれば、趣味で和装をしているセレブ様に見えるんですね?これがトロンプルイユ、錯視効果ってやつか。

今回は、シューちゃんのターンという印象です。
童貞な彼は、稲荷女史の、古典的な誑し込みの罠に嵌りました。
カクテルに薬物を混ぜ、昏睡したところをそのまま連れ込み、決定的瞬間を巧みに演出して、証拠として激写。
強引に既成事実をつくるコレは、まさに、80年代を彷彿させるような手法です。しょこたんマジ悪女ww
(余談ですが、だんだん呂律が回らなくなる諏訪部順一さんの演技がなかなかでした)
少年時のトラウマに加えて、狂犬に咬まれてしまった?シューちゃん。茫然自失した姿が、妙にカワイイですww
天水館を訪れ、たまたまメイクしていた月海を見つけて、握手を求めます。
握手で浄化する」って発想が、いかにもシューちゃんらしくって、これもカワイイ。

ついでに言えば、ワックスに手形つけるぞって嚇されて、秘密をぺらぺら喋ってしまう花森さんに吹いたww
ワキの人たちが、すっごく佳い味を出していました。
脚本、演出、演技、作画。これらが渾然一体となった味のよさが、『海月姫』の魅力なんでしょうね。

蔵之介は、熱い飲み物をフーフーし、夜空をうっとり見上げている(実はクラゲに見立てた月にうっとり)月海に、惚れてしまったようですね。
前回、ちょっと辛口なコメントをしたけれど、基本的にイイ奴だってのは、もちろん認めます。
生来の育ちのよさ、大らかさ、ここぞというときに発揮される、強権的リーダーシップ。
のだめの千秋や、花男の道明寺を彷彿させるオレ様めいた言動も、それほど気になりません。彼の、表層的な部分に過ぎないからです。

稲荷女史も含めて、本然の悪人がいないというのは、『君に届け』とも共通する、少女マンガの貴重な属性。
だから、見終わって、ハーブティーを喫した後のような爽やかさが吹き抜けるのでしょう。

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2010年11月19日 (金)

海月姫第5話感想

#5「私はクラゲになりたい」

「イヌやネコはいやだ。可愛いのとそうでないのがあるから」
生まれ変わりたいと呟く月海ですが、ポイントはやはり「可愛さ」のようです。
私は貝になりたい』といえば、反戦映画の名作。フランキー堺主演の映画が嚆矢ですが、中居正広主演のドラマでも知られるようになりました。
反戦と、変身願望と。伝えたいメッセージは違っても、人の願望は万古不易なんですね。

鎧をまとえ!」
蔵之介が、人々の視線やキャリア美人さんの脅威の前に戦意喪失した尼~ずたちを、鼓舞しました。
再開発計画を阻止し、天水館を護るために、戦うことを要求します。
まず、外面を磨け。
人から誤解されないような姿をしろ。話はそれからだ!
ナポレオンの箴言「人は、その制服どおりの人間になる」を想起しました。
私も社会人なので、この戦略の重要さは分ります。分りすぎるほどですw
でもやっぱり、違和感を感じちゃうんだよな~。

外面と内面とは。人としての真の価値とは…。
一朝一夕には語りつくせない、巨大なテーマです。
蔵之介が、やたら「童貞なのに」とか「処女だから」とか、偏見とも取られかねない発言を繰り返すのも、気にはなります。
作品世界の根幹にかかわる部分だとは思いますが、ここはあえて不問に付すということで。
海月姫の、甘いくせにちょっと辛口、ファンタジックなのに現実的という不思議な世界を、これからも愉しみたいと思います。

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2010年11月13日 (土)

海月姫第4話感想

#4「水族館で逢いましょう」

「処女と童貞の抱擁」に動揺している蔵之介。
これまで、あまたの美女たちを恣にしてきたイケメンくんが、ふとしたきっかけで、冴えない主人公に心を揺らされる。
蔵之介のような「オレさま」的イケメンは、『花男(はなだん)』の道明寺くんといい、『のだめ』の千秋様といい、少女マンガの典型的男性主人公です。
言ってしまえば、「いつか王子さま」の現代版ですね。白馬の王子さまではさすがに嘘くさいので、ちょっとツイストを加えられた、現代の王子さまたち。
月海のシンデレラ幻想といい、どれほど少女マンガの表層や技法が変化しても、根幹となるものは未だ健在だと再確認できました。

天水館の再開発計画を告げられて、何もなかったかのように受け流そうとする尼~ずたちのリアクションに吹いたww
この微妙なずらし方は、マルクス兄弟の喜劇映画を思わせます。

蔵之介のおかあさん探しと、月海の母恋慕情と、謹厳メガネ兄の純情と、そして天水館の行方は?
古さと新しさとを綯交ぜにした、どこか懐かしい味のある『海月姫』。これからも、期待したいと思います。
花田先生、がんばって!

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2010年11月 6日 (土)

海月姫第3話感想

#3「魔法をかけられて」

尼ーズのメンツって、30代だったのか。Σ(゚Д゚;
団塊世代ジュニアだから仕送り当然!って考えは人としてどうかとは思いますが、内職とか人形制作でがんばってるし、目白先生のアシスタントもしてるし、まあ、彼女たちは自立しているんじゃないかな。
こういう論法は、一部のオタク達が、自己弁護に使うこともあるようです。
でも、オタクだから自立できないとか、偏向した議論にはしてほしくないですね。いちオタクとして。
三島由紀夫ふうに言えば、こんな感じ。
「オタクだから自立できないとかできるとか、問いの出し方が愚劣なので、そもそも、人は自立すべきなのだ」

蔵之介は、政治家がキライで、メイクアーティストになりたかったんですね。
彼の魔法の手にかかれば、月海ちゃんも、清楚な美人に変身!
しかも処女!←ここ重要、らしいw
そこがポイント高いのか?謹厳メガネのシューちゃんもイチコロのようですww
『海月姫』のようなタッチの作品で、いきなり処女とか生々しい言葉をぶちかまされると、ウブな男連中はドギマギするのですが。
女性読者は、あんがい意に介さないみたいですね。われわれ男性人が、過剰反応しすぎなのでしょう。

冴えなくて腐な女の子が、魔法めいた力で、お姫さまに。少女マンガでは、シンデレラ幻想がまだまだ健在なんですね。
気まぐれな蔵之介ですが、月海に対する気持ちが、どう変化していくのか。注目です。

それにしても、あの総理って何でしょうね。CMで底力とか何とか言ってますが、まややの言うとおり、髪の毛の底力を、まず何とかするべきかとww
登場するなり「綺羅星!」にはビックリです。しかも、カワイイもの大好きなキモオタ政治家らしい。

シューちゃん情報では、天水館は、再開発対象に挙がっているとのこと。
今後、天水館の存亡をめぐって、ドラマが発展しそうです。

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2010年10月31日 (日)

海月姫第2話感想

#2「スキヤキ・ウエスタン・マツサカ」

天水荘で唯一の娯楽、鍋パーティに、「女装家」蔵之介が乱入。
状態異常に耐性がない尼ーズは、ことごとく石化しております。
半径3m以内におしゃれ人間が接近したら、即石化。自己防衛機能だそうです。
にしても、このかみ合わなさは異常。まさに、関係性の断絶、ディスコミュニケーションですね。
あなたと仲よくする気がないって…。
管理人代理の千絵子さん、きっぱりと言い切りました。これではさすがに、蔵之介が可哀そうです。
余談ですが、先日、BSで放映されていたゴダールの名画『軽蔑』を久しぶりに見て、感銘を新たにしました。
恋人同士の断絶という主題は、ヌーベル・バーグ映画が全盛だった当時の、はやりでした。
「どうして、僕を軽蔑するんだ?何がいけなかったんだ?」
「…それだけは言いたくない!絶対イヤ!」
会話さえも成立しない、不毛なディスコミュニケーション。現代人の病巣を抉ったこの名画は、いま見ても清新です。

閑話休題。
しかし、有力政治家の次男、育ちのよい蔵之介くんは、けっこう打たれ強かった。
松坂牛という最終兵器を引っさげて、リベンジです。
おしゃれ人間には冷たいが、松坂肉にはフレンドリーだった尼ーズ。蛇蝎の如く嫌っていた蔵之介を、あっさりと受容しました。
ベタだけど、ホッとするオチですね。
こう書いてくると、日常系の描写だけで押している地味な作品みたいですが、実は、作画も頑張っています。
「会いたかったからだよ」ってコクられて、派手にぶっ飛ぶ月海が、大友克洋っぽいオーバーアクトで吹いたww
何気に質が高い作品です。

材料の買出し風景が妙に殺気立っていて、身につまされました。
私も、スーパーでの肉の眼利きには、いつも失敗するんですよね。
ばんばさんのサーチアイが欲しい今日この頃。
(ノ∀`)

花田大先生が、いい仕事をしてくれそうな予感がします。今期の期待作です。

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