海月姫第11話(最終話)感想
#11「ジェリーフィッシュ・オブ・ドリームス」
女の子ってなんでできている?
おさとうとスパイスとすてきなものみんな
そんなもので できてるよ
あれよあれよという間に進んでいくお話を、(゚д゚)ポカーンと眺めているうちに。
マザーグースの一節が、ゆくりなくも思い浮かびました。
「すてきなものみんな」が、ぎゅっと詰め込まれたような、忙しい最終話でしたね。
女の子の夢は、やっぱり華やかなファッションショーなのかな?
正確には、女装家の蔵之介の夢、だけどww
ニューヨーク五番街にパリのサン=トノレ街。さらには、銀座に凱旋の直営店。
慎ましやかに母の思い出を追う月海に比べて、野望に燃える蔵之介が、妙に生々しかったです。やはり男の子なのか。
良くも悪くも「大団円」としか言いようがない結末でした。
工事シートは、解体屋のおっちゃんのカン違い。この程度の肩透かしは、想定内だったのですが。
ハナガサクラゲドレスが、ファッション誌「PiPi」のコンテストで、全部門で優勝。
アイドルモデルのサラさんにも気に入られて、ニューブランド「ジェリーフィッシュ」を、急遽立ち上げました。
二人は、いろんな意味で運命共同体に!
ビンタ一発で、翔子さんがオトメモードに覚醒?3年ぶりの片思い?花びら占い?
修も、何だか思し召しがありそうな雰囲気が濃厚です。愛の逃避行のはずが、愛の道行きになるのか?
いずれにしても、翔子さんは飲みすぎ注意ですね。
ヨンさま都合により、千絵子母の資金が不要となったため、天水館の売却は白紙に。
なんというデウス・エクス・マキナ(どんでん返し)!
結果的には、クラゲドレスプロジェクトが、蔵之介と月海の努力が無効化されてしまったのですが。
でもまあ、二人が運命共同体になれたんだし、これはこれで良かったんだ、と思っておこうww
月海の、修に対するキモチはどうなったの?
修の、翔子に対するキモチは?
想像はできるけど、描き切れていない感があり、もどかしさが残ります。
わざと曖昧にして効果を上げるってところでもないし…。
これまでは、メルヘンとリアルの使い分けに巧みさが感じられたのですが、最終話で九仞の功を一簣に虧いたか?
でも、後味は決して悪くありません。「海月姫」という作品世界自体には、ブレがないからです。
これも、人徳ならぬ「作徳」か。
脚本の方の趣味なのか、シネマネタも健在。
『ビルマの竪琴』の「水島!帰ってこいよ!」の小ネタにちょっと吹いたww
タイトルの元ネタは「フィールド・オブ・ドリームス」。
「ジェリーフィッシュ」ってイスラエル映画もありましたね。
2期を期待させるような引きでしたが、ノイタミナだからどうかなあ。
ともあれ、佳作でした。スタッフの皆さん、お疲れさま!
追記。
もう12月31日なんですね。
ほんわかした「海月姫」の次に、凄まじい「屍鬼」最終話を見て、東京MXで「ブラック・ラグーン」の最凶メイド編とゲリラ編を一気に視聴。
何だかすごい夜でしたww
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