2011年4月 3日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第25話(最終話)感想

#25「僕たちのアプリボワゼ」

こ・れ・は・す・ご・い!!!

石田ヘッドがヘタレだったのも、ワコが大食い巫女だったのも、全てはこの最終話のためだったのか!
へへ、参ったぜスタッフ。最終回で、こう来るとはな。

ザメクの封印、そして、スガタの永遠の眠り。
そんな物悲しい結末で終わらせることもできたのだけれど、敢えて、ヒーロー物の王道を選択し、宇宙まで飛び出して、王子さまを救出!
ここまできっちり完結されたら、もう何も言うことはありません。

戦闘場面は、会心の仕上がりでした!
作画陣もまさに綺羅星で、よくこれだけの人材を揃えたな、と感心するばかりです。
かつてのロボアニメのハイテンションを思い出し、けっこうかなり、熱くなれました。
ヘッドの哄笑も、傲慢きわまる態度も、すべてはカタルシスのために…。

タクト「ボクには見えている!」
ヘッド「何が見えているんだ?」
リョウスケ「俺もおまえも、失ったものさ」
何が?青春の謳歌?
それは、誰にも分りません。それぞれがクエスト(探索)すればいい。そんな結論なのかもしれませんね。

いや~、あらゆる意味で「お祭」でした!
宝塚のフィナーレを思わせる、瑰麗そのものの大団円。
心を落ち着かせるために、いったん外に出て食事してきたのですが、まだまだ昂奮さめやらず。
なので、以下は断想ふうの感慨になります。ご容喙ください。

綺羅星十字団だよ全員集合!
かつての敵は、今日の友。少年ジャンプ的に、熱い展開でしたね。
でも、ザメクに蹴散らされた…。('A`|||)

やりたい事とやるべき事。
前者はタクト、後者はスガタなのか。
まさに、ゲーテ的な葛藤ですね。
「人生は全て次の二つから成り立っている。したいけど、できない。できるけど、したくない」

ゼロ時間の桎梏から解放されたザメクは、地球のリビドーを喰らいつくすんじゃなかったの?
世界を破滅させるはずのザメクが、第二形態?に進化したタウバーンにあっさり敗れ去るのは、微妙っちゃ微妙。
それでも、怒濤の勢いで押し切った豪腕っぷりは、評価にあたいします。

ヘッドは、何を望んでいたのか?
ザメクの力で、過去をやり直す。時間旅行者になる…。
そうか、ヘッドはほむほむを目指していたんですね?ww

ワコは、何を選択したのか?
「二人の男の子を愛してしまった」
そっか、タクトとスガタと、両方の…。
てっきり、副部長と食欲との二股かと思っていましたwww

イヴローニュが「スガタくんは、結局、あんたのもの」とか言ってたけど、どう見ても、タクトのものかとww
「か弱き者を救けるのが、家訓だ」って、タクトの決め台詞に吹いたwww
スガタが眠り続けて、ヘッドとシンゴみたいな関係再び
心配したけど、杞憂でした。よかったよかった。タクトは、父の辿った誤謬を回避できたんですね。

投げっ放しの結末という批判も眼にしました。
でも、この作品の主題である「青春の謳歌」自体が、そもそも曖昧で抽象的な概念
情緒的な解決の余地を残しておいたという意味で、制作側の巧妙な計算だったのかもしれません。
『フラクタル』のように、観念的で論理的なゆえに、自ら退路を断ってしまった作品の轍を踏まなかったのは、「たったひとつの冴えたやり方」だったのかもww

ともあれ、いまは心地よい余韻に浸っています。
最高の作画でロボアニメの真髄を見られたというだけでも、賞賛に値します。
スタッフに、満腔の感謝を捧げたいと思います。

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2011年3月27日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第24話感想

#24「ひが日死の巫女」

二人が仮面をはずした
「委員長!」
「スガタくん!」
一緒になって愕けない自分(視聴者)は哀しからずやwww

ケイトを攻撃するそぶりをみせたスガタ。
「キミの封印が解かれなければ、すべては次の世代のことになる」
「でも、あなたはこの時代に生まれてきた。運命の人として」
BGMがすばらしい!台詞もよくキレてる!名場面でしたね。
「お願い…。あたしに、永遠をください」
悪いけど、タクトとワコのキスより、遥かに輝いていました
このとき、スガタは、献身してくれるケイトと心中する意志を固めたのでしょうね。

さて一方。
大食い巫女としての地位を確立しつつあるワコ。
弁当のコロッケに、舌鼓をうっております。暢気(のんき)です。
「恋するオトメはかわゆいのう」って何ぞwww
最後まで、空気ヒロインで終わるのか?
ワコぼっち問題が、語り草になりそうな予感。

ミセス・ワタナベ「巫女の封印の影響を受けてる、近くの火山が爆発することも考えられる」
脚本が、現実とのシンクロを志向した
もちろん、この流れは、思いつきとかじゃなくて既定路線ではあったけれど…。
にしても、人妻銀行さんは、やっぱりデキる人だった!
「あなたたちも、島民のみなさんの避難誘導に協力するのよ?」
「カッコいい!」
それに比べて、ヘッドときたら…。▼▼〆
やっと覚醒したシンゴをいたわるでもなく、いきなり『とにかくキミのが欲しいんだ』ってきたもんだ。
「今度は俺が夢を見る。永く、愉しい夢をね」
「ふははははは!」
ヘッドカッコわるいww
しょせん、リーダーの器じゃなかったんですね。

次回サブタイは、森田童子の名曲『僕たちの失敗』を思わせる…。
♪だめになった僕を見て
君もびっくりしただろう
あのこはまだ元気かい 昔の話だネ♪

僕たちのアプリボワゼはこれからだ!」
蜜柑(未完)ってシャーマンキングなオチなら笑えるけれどwww

そして、劇場版人生は続く…。

次回(最終回)「僕たちのアプリボワゼ」

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2011年3月20日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第23話感想

#23「エンペラー」

ヘッド描くところの、スガタの肖像が届けられました。
何となく邪悪…。『うみねこ』の魔女ベアトリーチェって感じ?
ヘッドの第一フェーズは、「永遠のジュネス(青春)」だったのでしょうか。若づくりなんてレベルじゃないですもんね。
だから、いまでも美少女も美少年も、こませるんだよな。部長には振られてたけどねww

何食わぬカオで、息子(タクト)に近づき、道を尋ねた。
そのとき!
タクトの「ジョルト」(『はじめの一歩』参照)が炸裂!腰の入った会心の一撃が、ヘッドの美しい顔面に決まった!
ヘッドざまあ、と喝采したのは、私だけではないはず。おじさんはダメだなwww

ホンダ・ジョージが、やっとストイックな特訓から開放され、蒼穹(あおぞら)の下に。ロッキーばりの特訓は終わったと見えます。
フィラメント隊の彼らは、憮然と呟きました。
「青春を謳歌し、旅立ちのときを迎えたとき、部外者でいいのか?」
それぞれの幸せ(恋人)を手に入れかけているのだから、いいと思うんですけど…。
しかし、ベニオが諦めない限り、フィラメント隊は不滅。彼らは、青春の季節で、一蓮托生なんですね。それもまた善きかな。

ワコとの喫茶店デートのさなか、ゼロ時間が発生!
タクト「今日は何だか賑々しいな」
彼を待っていたのは、バニシングエイジによる、三位一体攻撃。
ガンダムのジェットストリームアタックですね?結局は「オレを踏み台にしたあーーーッ!」なんですね?
しょせんは、噛ませ犬ということでwww

それでも、さしもの銀河美少年ですら押され気味。そのとき!
「僕を使ってタウミサイルを撃て!信じろ!」
闖入したのは、王であるスガタだった!二人揃えば、プリキュア無双
王の力との相乗効果なのか?タクトに、バックから熱く「発射」されたスガタミサイルは、三体を一気にぶち抜いた!
青春の横溢するリビドーは、すべてを「撃ちてし止まん」なんですね?分りますwww

さて、綺羅星十字団の総会です。
キーング、颯爽登場!あからさまにシンドウ・スガタです。
って、仮面つけてないやんけ!ツッコミ入れようと思ったら、さりげに、後から仮面着けましたね。
にしても、露出多いなキングww
「スガタくんが来てくれた!」
嬉しそうなベニオ。でも、このコって、本当に捨て駒っぽいんだよね。
冷酷な王となったスガタに、いいように使い捨てられないことを祈りたい…。

スガタのとーとつな変節は、なして?
タクトとの共闘で、何かを確認できたから?
両雄並び立たずを、あらためて痛感したから?
イブローニュとの悪縁?義理を立ててる?
それともただ、シャーロック・ホームズばりに「最後の挨拶(Last Bow)」だったのでしょうか?
分らん、分りません。

すべては…。
綺羅星!」(スガタ)
(ノ∀`)
、なんでしょうね。時分の花。世阿弥の『花伝書』の。
理屈は不明ですが、派手でさえあればそれでいい、という強引な作劇なのかもしれません。
否定はしません。作品は、ハッタリが大事。それさえあれば、七難隠す。
それとも「効果を狙い過ぎだ」って、かつての文芸批評家みたいに、不満を洩らすべきなんでしょうか?
ある著名作家が、反論しました。
「では、何を狙えばいいんだ?無効果か?」
ケレンが、けっこう好きだったりします。
危うさはあるにせよ、まだまだタクトの作劇法を支持したいと思います。

終章もすぐそこに。爽快な大団円に期待しまーす。

次回「ひが日死の巫女」

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2011年3月 6日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第22話感想

#22「神話前夜」

エントロピープルって…。
('A`|||)

そうなのか?
神話系SF路線で確定なんでしょうか?
まどか★マギカに続いて、輝きのタクトまで…。

みーんな、宇宙人?
南十字島には、魔法を使わないエントロピープルと、魔法(フェーズ)を使う綺羅星系とが共存している、ということなのかな?
まさに、レベルEの世界観です。
でも、宇宙人ねえ…。
輝きのタクトは、なんか違う気がするんですよね。何よりも、まどか★マギカが先にやっちゃったし。
こうなったら、ハンパにSFしないで、星の王子さまみたく「大人になりきれない大人のための寓話」に邁進してほしい気がします。
あと、副部長がしゃべったのが、とにかく衝撃でした。やっぱり統合思念体のインターフェイスだったのか、とかいろいろ妄想してみたり。
でも、このタイミングなので、悪名高いキュゥべえを連想してしまうのは不可避かと。
「どうして、人間はサイバディとの一体化を怖れるんだろう?わけがわからないよ」www

ここまで讒言しちゃうと、制作側の抗議の叫びが聞こえてきそうです。
「銀河美少年だから銀河なんだよ!何が悪い!」
「空飛ぶ船だって、サカナちゃんの語るお伽噺で、ちゃんと伏線しいただろ!文句あんのか!」
いやまあそうなんだけどさwww

芝居は、比較的観ている方だと思います。
唐十郎の状況劇場を中心に、夢の遊民社や、下北沢の本多劇場とか、文学座アトリエでのつかこうへいの芝居とか。
今回、「劇中劇」ということで、メタファー大好き、芝居大好き人間としては、かなりの期待を寄せていました。
芝居をとおして、登場人物たちの内面を説明するのは、オールジャンルの前衛作品で頻回に使われる手法ですからね。
期待したのは、たとえば、唐十郎の芝居のように、虚構世界が現実を侵犯する「打ち毀し」的なカタルシス。
歌舞伎でいう「荒事(あらごと)」です。
それを、劇中でやってのけたとしたら、アニメでは稀有な画期的手法として、心からの喝采を送ったでしょうね。

もちろん、芝居としての味は、芬芬と薫っていました。台詞がね、もうモロなんですよね。
男はみんな一本のナイフを持っている」吹いたwww
完っ璧に、芝居の台詞です。だがそこがいい!
ただ、進むにつれて、さすがに不安になりました。
このまま、お芝居が30分続いたらどうしようかと。
声優さんたちは、ノリノリで愉しそうでした。皆さん、やっぱり演劇人なんですね。舞台こそ人生。
ただ、スガタくん刺しまくり過ぎ。まるで快楽殺人者です。
ふだん「いいひと」を演じているフラストレーションを、劇で解消していたんでしょうwww

次回は、バニシングエイジの3体が挑んでくるらしい。
ワコのキスを得たタクト。たぶん、無敵化してるから問題ないでしょうww
でも、ザメクのスガタが気になる…。

ネタを少々。
棒読みの人キター!
タクトの幼なじみ、例の人力飛行のときの、オカダ・ハナさんです。これがまた、9nineの川島海荷ちゃんなんですよね。
モブならまだしも、台詞を与えちゃったのは禍根かもwww

そして決め台詞が変わりましたね。
バビューン!ですか…。
私世代だと、宇宙少年ソランの思ひ出につながりますね。
♪バビューンと ソランが走る バビューンとソランが駆ける
光のようにとんで行け ソランが走る
バビューン♪

次回「エンペラー」

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2011年2月27日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第21話感想

#21「リビドーなお年頃」

第4フェーズまでは到達できないにしても、3.5フェーズは、人為的にたどり着ける最高峰。
それは、スタードライバーとサイバディとの一体化。
マドカとヘーゲントが合体した、美形サイバディの誕生です。
「その戦い方、よろしくないわね、タウバーン」ξ゚⊿゚)ξ
よろしくってよ、ひろみ」の、エースを狙えのお蝶夫人を思い出したのはヒミツですww

これまでの戦闘において、タクトは常に、敵を思いやってきました。傷つけないように、殺さないように。
要するに「童貞の優しさ」なんですよね。
そのイノセントっぷりにイライラしまくっていたのが、綺羅星の、ツワモノ揃いのお姐さまたち
とくに、リビドーが溢れかえっているマドカさまは、タクトを犯したくてたまらない最右翼だったんでしょう。
「余裕かましてるんじゃないわよ、この坊ちゃん!」
イケイケな彼女が、タクトのタウバーンを押し倒し、サイバディ同士の、まさに「行為」に及ぼうとしたそのとき。
ワコの嫉妬が爆発!巫女のサイバディを召喚し、すべてを無効化した!
経験豊富なマドカさまも、処女の執念にはかなわなかったのです。

演劇部の劇の、タクトのキスの相手にも立候補したし、ワコちゃんはいよいよ本気出してきましたね。
処女の思い込みの強さ、畏るべし…。
ますます、かつてのヘッドとリョウスケ、ソラとの関係の、二重写しの様相を呈してきました。
まさに、世代間の相克を描いた、ツルゲーネフの名作『父と子』のアナロジーそのものです。

敵を思いやる優しさは、裏返せば、銀河美少年の唯一の弱点。
中世ドイツの雄渾な叙事詩『ニーベルンゲンの歌』において、不死の英雄ジークフリードの唯一の弱点が背中の傷だったのと、同工異曲です。
タクトを、あまりにも超人的な主人公に仕立ててしまったので、引っ込みがつかなくなった。
構成上の瑕疵を収拾する手法として、「英雄のただ一つの疵」を指摘してきたのは、上手いやり方なのですが。
誰かが言ってたけど、タクト自身には、相手を殺してしまう覚悟はないはず。それやっちゃったら、爽やかヒーローではなくなってしまうので。
だとすれば、相手が自滅してくれるか、誰かがレスキューしてくれるか。選択肢は限られているのですよ。
結果、ワコによって救われました。
でもねえ…。
救ってもらうばかりの主人公って、印象が弱いんだよな…。

マドカは、ミセスワタナベと、いろいろあったみたいですね。
破滅へのリビドーを内包しているマドカ。最も危険なマドカ。
だからこそ、自分の方から、終わりにした、と。
暗示ばかりで、説明してくれないのがもどかしい!
もう終わりが近いのに、それはないでしょう?って問いつめたいところです。

いよいよ、「神話前夜」の発表。
演劇的な手法を駆使する『輝きのタクト』の、演劇回に期待です。
何かが起こりそうな予感…。

次回「神話前夜」

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2011年2月20日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第20話感想

#20「描かれたあの日の虹」

ヘッドの本名はツナシ・トキオ
マジでタクトの父親だったのか!ミヤビ・レイジは、画家としてのPNだったのですね。
タクトの母の名は、ソラ。カタシロ・リョウスケの婚約者だったが、ヘッドが寝取ってしまった。
スガタとワコとの関係に似てる…。
ヘッドが看病していた眠れる麗人は、マキタ・シンゴ。ヘッドにシルシを譲ってくれる約束になっていた、すっごくBLっぽい美青年です。
どうやって籠絡したのかな?まあ、シンゴの陶酔しきった表情から、一目瞭然なのですがww
このハーレム能力は、タクトにも遺伝しているのかもしれません。
ただし、シンゴさえも攻略したトキオに比べ、タクトは、スガタなど男性陣までは取り込めていないので、まだ父親の域には達していないのかもwww
みなみの巫女の封印を解いてゼロ時間を解除したとたんに、核攻撃を受ける可能性すらあるが、サイバディなら耐えられる。
ゆえに、封印が解かれる瞬間には、アプリボワゼしていないと何が起こるか分らない。

Σ(゚Д゚;
おどろいた!
一気呵成に情報を放出してきましたね。もう少し、先延ばしにするのかと予想していたので。
ともあれ、物語の視界が拓けて、ようやく俯瞰が可能になりました。
ヘッドとタクトが血縁だったことから、二人のあいだの相似と乖離が明確になったのです。
同時に、「父と子」及び「島の人とよそ者」という二極対立の構図が、いよいよ旗幟を鮮明にしてきました。
ヘッドが望むのは革命。閉鎖された場所からの開放。この世代(父親世代)に通底する思想です。
しかし、タクトにとって何よりも大事なのは、何物にも束縛されない、自由で清新な空気。
青春を謳歌する」ことの真の意味は、こうした対立構造を、いかにして止揚(アウフヘーベン)するのか?にあるのかもしれません。

ちょっとだけ、個別感想を。
キャメルスターの第一フェーズは、動物への憑依。
冒頭で、禊のさいちゅうのワコの全裸を覗き見した鴉は、こいつだったんですね。
ヘッドが封印を解かないのは時間稼ぎと看破した彼は、一気に行動に出た。
ハブを使役して、タクトにラブ毒注入。
そのまま、ゼロ時間へ。タクトはふらふらです。キャメルスター、策士だなあ。
しかし、マドカのヘーゲントが目覚めてないのに、させるかあ!と百合パワー全開のコウに邪魔されて、仲間割れによりあえなく敗北。

残る問題は。
封印が解かれ、ゼロ時間が解除されたときに、「本当は何が起こるのか?」ですね。
核攻撃?終末の世界?
だとしても、それは単なる表象でしょうね。
一つの世界が終わって、もう一つの世界が始まる。そういうことなのかもしれません。

次回予告に、実は欣喜雀躍しております。
サカナちゃん!帰ってきてくれたのかい?
寂しかったよ。またお伽噺でボクを慰めておくれよ…。

次回「リビドーなお年頃」

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2011年2月13日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第19話感想

#19「三人の日曜日」

タウバーン翔ぶ

♪恐れるな俺の心 悲しむな俺の闘志♪って感じで、ここは最高度に盛り上がるところなのですが、ここに至るまでのタメが不足だったかな。
タウバーンならそれくらいできるだろう、と視聴者に高を括らせてしまったら、効果は半減。
フリーザ編を境に戦闘インフレに陥ったDBの例もあるので、気をつけてもらえればと思います。

コウのサイバディはヴァルキリー可変タイプ。
蝶のように舞い、蜂のように刺すというカシアス・クレイばりの戦法なのですが。
タウバーンは、想定の上を行った!
「おまえが弱いんじゃない。おれが凄すぎるんだ」って本宮ひろ志の『群竜伝』みたいww

三人の日曜日として日常イベントを充実させ、戦闘抜きで押し通す選択肢もアリだったけど。
もちろん、それなりに伏線も点綴されてはいました。
タクトがプレゼントした懐中時計のポートレートが、タクトの母だったこと。
日傘をさしたその姿は、Rの署名がある絵画のモデル?
ヘッドが看病していた眠れる女性?

いつものレトリックの冴えにも、翳りが見えた印象。
罪なきものを泣かせるようなタマネギは、丸ごと鍋の処刑にする。スガタの台詞が、ちょっと浮いていたかも。
ワコの誕生日は、ケーキならぬカレー三昧。美味しいって4杯お代わりするのは微笑ましかった。

特筆すべき映像表現といえば。
コウが第一フェーズを発動し、「針の穴」をとおしてタクトたちを透視、視覚が壁を突き抜けて、そのまま人格憑依する映像には卓抜さを感じました。
そして、宮野と福山のガチなおねえ言葉の妙味にも、思わず吹いたのですが。
倒錯の可笑しさを、もっと映像で魅せてほしかったかも。
「男の子の体はおもしろい」
これを台詞で説明させてしまっては台なしです。

トランスジェンダーのふしがあるアタリ・コウ。
コウとマドカ、この二人に妖しさが足りないのも惜しい。
せっかく特異なキャラを登場させたのだから、もっと「使って」ほしいですねえ。

あ!
ニチ・ケイトの夜伽疑惑はパーフェクトスルーですか!
(; ・`ω・´)

次は、ミヤビ・レイジの過去が判明するかな?

次回「描かれたあの日の虹」

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2011年2月 6日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第18話感想

#18「ケイトの朝と夜」

ケイトの朝は、爽やかに始まります。伸びやかな声で、秋色のアリアを詠唱。
しかし、夜は、「愛するスガタの夜伽」という濡れ場に臨んでいたのですねww
ヘッドが言っていた、ひがにしの巫女に頼んでいる事とは、コレだったのか…。

眠れるスガタ王子の前で、さらりと脱いだケイトさんの潔さに惚れた!
箸休めの回かと思っていたのですが、この幕引きには駭かされましたね。
巫女であるケイトの使命はヒーリング?リビドーの補充?
いずれにしても、彼女は、文字どおり「身を捧げている」のでしょう。
婚約者のワコが「陽」なら、ケイトには「陰」のイメージが付きまといます。日陰の花…。

夏の終わりのバーベキューパーティ。
タウバーンでは無敵のタクトですが、ゲームでは連戦連敗です。シスターズが来なければ、あわや全裸に剥かれるところでした。
はやく脱げよ!と迫るベニオの邪悪な表情に吹いたww

いちばん愉快だったのは、何といっても、委員長のノリノリな一人カラオケでしたね。
しかも、歌っているのは、嬉し恥ずかしアイドルソング。
かんなぎの『カラオケ戦士マイク貴子』を思い出しましたよ。眼鏡っ子のケイトさん、一部キャラかぶってるし。
「この歌、歌っていいのって、10代限定なんじゃ…」
あたしは10代よ!###」

そんな感じwww

マドカの第一フェーズはミロアール。
擬似的に閉鎖空間をつくりだす、幻術のようなフィールドです。
同士討ちを目論んだのですが、スガタが王の力を行使した!
タクトのこんがり焼が一丁あがり。マドカさんも、程よくミディアム状態に。
自分が識別できれば充分だ」って、そういう意味だったのか…。
流石は王の柱の使い手です。容赦ないです。

おとな銀行のワタナベさんが、タクトを色仕掛けで略取しに乗り出しました。
「火遊びなら、あたくしと――」
タカシの補充も必要ですしね。タクトくんも、オイルエステなら任せとけって感じでしょうか?
冗談はともかく、ヘッド率いるバニシングエージへの牽制なのは明白。
綺羅星十字団の内部抗争も、佳境に入ってきたようです。

次回「三人の日曜日」

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2011年1月31日 (月)

STAR DRIVER 輝きのタクト第17話感想

#17「バニシング・エージ」

犯れそうな気がするときは…犯れるッ!!
(ノ∀`)
ごめん無意味な冗談ですwww

銀河美少年による艶やかなオイル塗り塗りから始まったのですが。
颯爽新登場のダイナマイトなマドカさんとコウさんが、豊満な体や豊麗な金髪縦ロールを、思う存分に見せつけながら。
タクトくんのオイル塗り権利を賭けて、「バーニングワコ」(笑)と、華麗なビーチバレー対決を繰り広げるのですが。
ただの水着回ではなかった!

お鬚の素敵なおじさまは、レオン・ワタナベ。「おとな銀行」のリーダーで、ガラス越しアリ?のワタナベ・カナコさんの夫です。
青春を謳歌する若者たちによって専ら構成されてきた作品世界に、外部の「おとな」が介入してきました。物語に、大きな「揺さぶり」がありそうです。
そのワタナベ氏は、サイバディの存在が世界に知られるようになる、と意味深な発言。
サイバディの開発に資金を提供しているのは、おとな銀行だったことに、留意する必要が生じてきました。
綺羅星十字団の中で、経済力を通じて外の世界に繋がっているのは、ワタナベ・カナコさんですしね。

石田ヘッドの名が、ミヤビ・レイジであることが判明。
名を顕らかにする」。これは、咒術的にいえば、正体を顕らかにすることに直結します。
随所に「暗合」や言葉遊びを鏤めた、『輝きのタクト』という作品世界は、あらゆる解釈を許す抽象世界でもあります。
たとえば、レイジ=零時と読み替えることも可能です。意味があるかどうかは、ともかくとして。

さて、ヘッドは、強引な手法により、綺羅星十字団の実権を掌握しました。
全員がシルシ持ちのバニシング・エイジに加えて、おとな銀行のダイ・タカシなど、シルシのある者たちを配下に収めたのです。
擬似アクセス手段の電気棺を破壊し、これからはシルシのある者しかサイバディに搭乗できない。
一連の行動には、選民思想のにおいが感じられます。
「選ばれた民」が約束の地に至る、という物語は、やがて、旧約聖書の世界にも繋がっていきそうな予感。

「ひがにしの巫女」の封印を破れば、最終段階である第四フェーズに至り、ドライバーは「サイバディそれ自体」になる。
だが、特殊な力(ゼロ時間に侵入できるタウバーンのような?)を持たない限り、ゼロ時間から脱出不可能になる。
そのためには、「みなみの巫女」の封印を同時に破り、ゼロ時間自体を消滅させる必要がある。
ゼロ時間をどう解釈するかによって、いろいろな憶測が愉しめそうですね♪

ニチ・ケイトが歌をうたって、巫女であることを明示しました。これで、巫女が出揃いました。
南十字島という閉じられた世界に匿された謎の解明に向けて、いよいよ物語が動き出しました。

これはもう、日曜の夜は、友人と飲みになんか逝ってる場合じゃないな。でもキモチよく酔ったし、締めのラーメンも美味しかったけどwww
次回にも期待です。

「きみの銀河は、もう輝いている!」のか?

次回「ケイトの朝と夜」

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2011年1月23日 (日)

STAR DRIVER 輝きのタクト第16話感想

#16「タクトのシルシ」

ついに、タクトの過去が語られました。島を目指すに至るまでの、タクトの物語。イクロウじっちゃんも颯爽登場です。
そして、夢見るアドレッセンス少女だった、ミズノの旅立ち。彼女もまた、人生の指標を得られたのです。
まさに、ターニングポイントともいえる、重要な話数でした!

「銀河美少年が、おまえだけだと思うなよ!」
Σ(゚Д゚;
石田ヘッドもか!あの駘蕩とした自恃の源は、銀河美少年ゆえの自信だったんですね。
同時に、ヘッドには、タクトの父親疑惑も兆したり。

ミズノを捕捉したことで、巫女の結界が破られた。ついに第三フェーズ発動!
ヘッドのサイバディ、レシュバルには、戦士のドライバーは勝てない。
なぜなら、リビドーの強さに自信アリのヘッドは、相手のリビドーを吸収してしまうから。
リビドーの大きさを競い合うとは…。言っちゃえば、煩悩合戦ですよね?
('A`|||)

だが、タクトの根拠は違った!
リビドーなんかじゃない。彼の根拠は、かつての畏友、儚く命を散らしたナツオの笑顔と、そして勁い(つよい)信念。
ユーミンの『ひこうき雲』を想わせる、あの夏の日の抒情的な「物語」が、タクトを支えていたんですね。
「世界の声が聞こえる!」
少年時に得た信念は、堅忍不抜。護り通してこその、男の子です。
墜落したときの傷が、偶然にも、シルシと同じかたちをしていた。
だから、イクロウじっちゃんは、タクトにシルシを譲る気になった。
新たな、銀河美少年の誕生!

ミズノもまた、救われました。
擬似家族という惨酷な真実を告げられ、マリノを喪失したミズノ。
しかし!消えない幻は、すでに現実!
島から去ろうとする連絡船で、再び鳴った目覚めの音。
悪夢の続きなの?凝然とするミズノですが。
「うしろに、いるよ」
そこには、あれほど希い求めた、マリノの姿が。
ああ、いいなあ、この演出…。
人生とは、幻を現実のものにするための、営々孜々としたいとなみなのかもしれません。
人は、真摯に追い求めたものこそを、得られるんですね。

充実の16話でした。心から、満足です。
でも、小ネタもちょっとやってみようかな。
魔装解除?されたタクトの全裸ww
股間あたりの濃い影が、いろいろそそります。
スガタとタクトのご入浴。朝っぱら、よくやるよね。
「一瞬、入ろうと思っちまった」って、ワコが腐女子モード全開です。
腐な巫女になど!って、どこのガンダムですかwww

次回「バニシング・エージ」

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