2010年12月24日 (金)

神のみぞ知るセカイ第12話(最終話)感想

#12「神以上、人間未満」

桂馬がネ申以上なのは、よく分ったのですが。
人間未満、という方は、しっくり来なかったです。

駆け魂狩りというイベントをとおして、少女たちの救済を描きつつ、神から人間へと揺れ動く桂馬自身の心象風景が掘り下げられるのかと期待したのですが。
それが、「人間未満」という意味かと思っていたのですが。
ギャルゲーの多面攻略を繰り返し、ゲーム世界に没入していった末に、二次元美少女たちに囲まれて、あちらの世界に旅立っていきました。
旅人帰らずww

予告編で、セカンドシーズンが告げられました。ここまでハッキリと予告するのは珍しいかも。
1期最終回というより、2期への序章と受け取った方がいいのかもしれません。
明らかに、最終回とは思えないフラグメントな構成でしたし。
スタッフが気を抜いたとは思いたくないけど…。

ゲーム機についての薀蓄は、力が入ってましたね。
プリンセスダービーは、根強い人気の『プリンセスメーカー』と『ダービースタリオン』の合体技?
ゲームセンターあらし』や『あしたのジョー』へのオマージュが点綴されて。
「みじめだわ。悲惨だわ。青春と呼ぶには、あまりにも暗すぎるわ!」
橋の上での紀ちゃん演技吹いたww
せっかくエルシィに紀ちゃんさせたからには、ぜひ桂馬にも、ジョーの名台詞を呟いてほしかったかも。
「そして、あとにはまっ白な灰だけが残る。燃えかすなんか残りやしない。まっ白な灰だけだ」
じっさい、萌えつきていたけどさ。

EDの、下野さんの蛮声は、ありゃどういう意味があるんでしょうね?何かの罰ゲームとしか言いようがありません。
視聴者にとってもwww
若干のモヤモヤ感を残しつつ、人生という名のゲームは続く
(ノ∀`)

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2010年12月16日 (木)

神のみぞ知るセカイ第11話感想

#11「おしまいの日」

『だめなの?話さなきゃ、分ってもらえないの?』
「ちがったか…。もらって、いいかな?」
さりげないやり取りに、「汐宮栞という物語」の要諦が隠されていた、そんな気がします。

『リアルなんてクソゲーだ。
僕には信じる世界(二次元)があるから、リアルに価値なんて認めない』
そう極言して憚らない桂馬は、リアルより本の世界を信じている、ように見えた栞に、いっとき同志愛めいた感情を抱いたのかもしれません。
しかし、『文学少女の心の声』は、栞の頑なな外面とはうらはらに、絶えず叫んでいたのです。
「みんなに分ってほしい!みんなと話したい!」と。

だからこその、「ちがったか」だったのかも。
落とし神である桂馬は、栞の内なる声にしっかり耳を傾け、真のエンディングに向けて、アプローチを変えました。
いったんは拒否したペットのお茶に手を伸ばし、コミュニケートし、そしてそれは「勇気をあげる」ためのキスへと繋がっていき…。
僕は僕のセカイを信じ続けるけれど、キミは人の世界に還りたまえ
桂馬は、そう呟きながら、ためらう栞の背中をそっと押してあげたのです。
栞の、たった一人の戦争は、終焉しました。
人の花に充ちた世界へ、ささやかだけど大きな一歩を踏み出した栞。
キスによる浄化に、やや強引さはあったものの、栞の物語はともかくも終わりを告げたのです。
結尾で、いっしんに小説を書き綴っています。
ペットのお茶に口をつけて、失われた時がかすかに甦ります。でもそれは、いっとき立ち昇る記憶の香りに過ぎません。
「ちょっと恥しい場面もあります」
ほんのりと頬を赧らめる栞ちゃんがカワイイww

文学少女は、しょせん擬態だったのか?
巷間では、そんな疑問も提起されているようです。
「本の声に耳を傾けてください」
真摯な台詞はあったものの、花瓶や音楽室のエピソードは、彼女の現実逃避の部分を際立たせてしまいました。
事によると、脚本の、あるいは演出の、瑕瑾だったのかもしれない。
とはいえ、本への愛情が偽りだったとか、単なる代償作用に過ぎなかったとは思いません。
栞は、心の声に遵って、自らの道を選びました。
彼女の中では、本の世界と人の世界が、ようやく統合されたのです。言祝ぐ(ことほぐ)べきことです。
さらに言えば、桂馬自身にも『駆け魂落とし』イベントを通じて、変化の兆しが見えてきたのでは?
ゲーム世界の神としてこのまま君臨し続けるのか、それとも…。
次回「神以上、人間未満」には、なにやら深みある示唆が感じられます。

さいごに、特筆しておきたいこと。
映像と音による演出がすばらしかった!
瀑布のように落下する書物たちの神秘的なCG。荘厳なBGMが、森閑とした図書館に響きわたり、映像に花を添えていました。
「本に埋もれて」って桂馬の台詞がありましたね。
書物で圧死する愛書家を描いた名作が、中島敦『文字禍』。
ある意味、ビブリオマニアにとっては至福に充ちた死。本好きを自称する人間なら、いちどは夢想する死に様なのですが。
リアルでも、大量の本で圧死した例はいくつもあり、一歩まちがえば笑いの対象。美化しづらい状況ではありますww

次回(最終回)「神以上、人間未満」

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2010年12月10日 (金)

神のみぞ知るセカイ第10話感想

#10「あたしの中の……」

ありが論(ろん)」の破壊的な可愛さで、一躍脚光を浴びた文学少女の栞ちゃん。
今回も、ほんの僅かな台詞で、視聴者の心を捉えてくれました。
「ばかあぁ」
「あほおぉ」

Σ('∀`;)
いやお見事。万感の思いを込めて、とは、まさにこの事です。花澤ヴォイスは、本当に最終兵器ですね。

栞ちゃんが、如何にして人との接触を諦め、本を溺愛するようになったか?
回想場面以外は、舞台を図書館に固定。演劇的手法を駆使して、ひたすら栞ちゃんをして語らせる回でした。

子どもの頃から、外界への反応が遅かった栞ちゃん。
無限の想いはあるのに、言葉に出来ない。だから、決して急かさない、そのままの自分を受容してくれる本の世界に逃げ込んだた。
理解し易い構図です。
ただ、本好きの一人としてはフクザツな気分。
それだけだと、本にはアジール(避難所)としての消極的機能しかないのか、って誤解されそうで、ちょっと寂しいので。
もっと能動的に、主体的に本の世界にアンガージュマンしてほしい!ってのは実存主義的小ネタですww
その辺の機微を充分に心得た上での脚本でしょうからね。

「肝臓系少女」という比喩が、妙にインパクト強すぎて吹いたww
壊れるまで働く沈黙の臓器と、寡黙でありながら内に無尽蔵の言葉を秘めた栞ちゃん。
分るけど、肝臓系とか言われると、レバ刺しとか思い出して違和感が。
桂馬たちが演じるブラックジャックとピノコに、思わず微笑。手塚先生は不滅です!
エルシィみたいに色っぽいピノコなら、ブラックジャック先生もよろめいちゃうかもね。
そういえば、「紙の砦」も、手塚先生の自伝作品の表題でしたね。

お姫さまを引っ張り出すには、「本」へのピンポイント攻撃が有効。落とし神、桂馬のオペレーションはほぼ完璧です。
でも、クレッチマー類型によると、内向型の人間は、いったん心を開くと、主人を発見した犬のようにひたすらなつきまくってくるようです。
何しろ、本の感想文で100枚書いてくる方ですからね。いったん、言葉が堰を切ったら、黄河かナイル川なみの滔々とした奔流になることは必定。
栞ちゃんの言葉の波に溺れないよう、桂馬くん、気をつけて!

次回「おしまいの日」

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2010年12月 4日 (土)

神のみぞ知るセカイ第9話感想

#9「大きな壁の中と外」

しょち【書痴】
1 読書ばかりしていて、世の中のことにうとい人。
2 書物の収集に熱中している人。ビブリオマニア。

つまりは、「本おたく」という程の意味ですね。
ココロ図書館』みたいな可愛いコが登場したな、と思ったら。
それが、今回の駆け魂ターゲット、汐宮栞ちゃんでした。
アニメ大好き、本も大好きという皆さんにとって、至福のようなコテコテ文学少女の登場です。
まあ、ギャルゲーにおいて、「図書委員」は、本とか読書とは別に、独自のステータスを築いているみたいだけどww
各所を回りましたが、本好きの方たちの栞ちゃんへのエールが、優しい漣波のようにたゆたって、読んでいるこちらまで優しい気持ちになれました。

まさに、書痴というにふさわしい、栞ちゃんの台詞やしぐさの数々。
「検索じゃありません。だいたい覚えているのです。私、図書館(ここ)の本、全部読んでいますから」
分るなあ。「全部読んでる」って、ひそかに自慢したくなるこのキモチ。
私も、中坊の頃は突っ張ってましたねえ。いや不良とかじゃなくって、読書でですが。
寝ても読書、覚めても読書。食事の合間にも読書。
通学の往還にも、文庫本片手に読書。おかげで、道路標識とかに衝突しかけたこともww
いま思えば、栞ちゃんじゃないけど、読書するという行為自体を、生まれたての脆弱な自我を支える根拠にしようとしていたのかも。若いって不思議…。

「人とふれあうのは苦手。でもいいの、本さえあれば。ここにいれば、私は大丈夫。この城のなかで、私は生きていくんだ」
かのんは透明少女でしたが、栞は図書館という城砦に籠もる少女、典型的なラプンツェルです。
書物の王国に籠居し、図書館というサンクチュアリに安住しようとする栞ちゃん。
囚われのお姫さまである彼女を、桂馬はどうやって救出するのか?
「書を捨てよ、町に出よう」的な解決でもいいのですが、本好きの脚本の方なので、何かもっとあざやかな結末を見たいです。

本好きの人って、本への愛を語って憚らないのと同時に、奇妙な罪悪感をも抱えているのが通例です。
本は、先人たちの叡智の集積。時空を超えて、偉大な知と触れ合える、貴重な体験ツール。
でも、読書に埋没しているときに、ふと兆す悖涜感にも似たこの感情は、何だろう?
おそらく、感動をみんなで共有できる映画とも異なり、純粋に密室めいた「個人的な体験」であることにも起因するのでしょうね。読書に没頭しているときって、ある意味、コミュニケーション拒絶ですし。
ショーペンハウエル『読書について』にも、けっこう辛辣な記述があります。
本を買うのはいいことだ。ただし、ついでに本を読む時間も買えるならば、だが。多くの場合、我々は本の購入と内容の獲得とを混同している
ああ耳がイタイwww
知識を詰め込めるだけ詰め込んで、自分のアタマで思考することをしない、自称「知識人」が、何と多いことか。
知の巨人であるショーペンハウエルは、そう警鐘を鳴らしています。

読書家としても名高い作家、ヴァレリー・ラルボーが、自らの読書エッセイの表題に選んだのは、『罰せられざる悪徳・読書』。
この反語的な書名こそが、本好きが心の筐底に秘めている想いのすべてを語っているように思われます。

次回「あたしの中の……」

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2010年11月26日 (金)

神のみぞ知るセカイ第8話感想

#8「coupling with with with with」

エルシィがキャラソン歌いながらデビルクッキングタイム!
鳴沢臨海ホールデビュー狙いなのか?
「神にいさま、私も消えそうです。お願い、私には、神にいさまだけなの。私のそばにいてください。ヨロシクネヨロシクネヨロシクネヨロシクネヨロシクネ」
中川かのんちゃんの再来!
という訳ではありませんでしたww

キャラソンCDが立て続けにリリースされるようですね。歌で売るタイプのアニメになるのでしょうか。
いきなり歌い出すミュージカル仕立ては、かのんちゃんエピソードならまだしも必然性があったけど。
…ってヤボは言いっこナシですね。コラボとかメディアミックスとか、生き残りを賭けて、アニメの現場は苦労が絶えません。

「神にーさまへ」ケーキの謎と、桂木家に突如現れたマンドラゴンの正体は?
「甘い物はキライだ」と嘯く桂馬が、実はエルシィの地獄ケーキをこっそり食していた?

原作者みずからの脚本ということで、多重視点と、倒叙ミステリ風味の工夫が凝らされていました。
こういう構成法って、作家としては、いちどは試みたくなるものなんでしょうね。
結局、ドラゴンは地獄弁当にあっさり喰われてしまうわけですが、このホラーな弁当を桂馬に喰わせようとしていたエルシィがさりげに怖い、という余韻を残したのが上手いww

今回、児玉先生がかなりフィーチャーされていました。
中尾隆聖さんは、独特の声質と、フリーザ様で知られていますが。
私世代としては、バイキンマンとか『あしたのジョー2』のカーロス・リベラが懐かしい、個性的な声優さんです。
桂馬ママ(柚木さん)の熟女ヌード全開、ハダカの熱演も見逃せません。家庭を守る女性は強い!なるほどww

次回「大きな壁の中と外」

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2010年11月19日 (金)

神のみぞ知るセカイ第7話感想

#7「Shining Star」

桂馬くん。わたし、一人のために、ずっと歌ってもよかったんだよ?
(/_<。)

桂馬は、いろいろ格言めいた決め台詞を吐くけれど。
今回ばかりは、かのんちゃんの衷心からの「愛の言葉」に、すべて持って行かれましたね。
積み上げてきたエピソードが、一つのイイ台詞に収斂されて、静かな感動を生み出す。
選び抜かれた、隙のない構成でした。

かのんちゃん編は、「透明なわたし」という、孤独なおたく心を擽る設定もそうですが、演出の巧みさが目立ちました。
鳴沢臨海ホールに駆けつけたかのんが眼にしたのは、ひっそりと置かれた、らいむとゆりからの祝花。
ここで、らいむとゆりを登場させて激励させる、という演出もアリだったと思いますが、さりげない演出を選択したセンスが光っていました。

誰もいない会場。アカペラでシトロン時代の歌をうたい、深々と客席にお辞儀。
「みんなみんな、ありがとう」
これはもうマクロスだ!
恋を捨てて、音楽の世界に残った、リン・ミンメイの孤高の姿そのものです。
不思議なシンパシーに充たされている自分がいました。

「そのアイドル幻想をブチ殺す!」
5話の感想で、そう書きました。(6話は録画失敗ww)
虚構に充ちたアイドル世界から訣別し、自分だけをみつめてくれる人と過ごす日常に戻る。
そんな安易なやすらぎを選択するかな?とも思っていたのですが。
かのんちゃんは、自らを「投企」し、現実参加することを選びました。
彼女にとって、人々と繋がることのできるアイドルこそが、リアルな現実。彼女自身の「根拠(アルケー)」だったのですね。
心のサルベージが、見事に果たされた瞬間でした。嬉しいです。

かのんちゃんの歌が長い!という批判も眼にしました。
ただ、演出上どうしても必要な尺だった、ということは理解できます。
好きなのは、バラードの方なのですが。
♪ハピハピハッピクレセント♪
こっちの方が、アタマを離れませんww
こういう電波っぽい詞や曲ほど、中毒性があるんですよね。

♪きゅーんきゅーんきゅーんきゅーん 私のカレは パイロット♪
マクロス『私の彼はパイロット』もそうでした。懐かしい…。

あと、シトロンのメインの人(らいむちゃん、かな?)の奇矯な髪型を見て、これじゃ成功しなかったろーな、やれやれ、と思ったのはヒミツですww

次回「coupling with with with with」

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2010年11月 4日 (木)

神のみぞ知るセカイ第5話感想

#5「IDOL BOMB!!」

時代は今やヤンドル(病んどる)!?

引きつった表情で、両手に安全なwwスタンガンを構えて迫ってくる、新人賞アイドルの中川かのんちゃん。
「豪快!銀河十字斬り」が決まった!桂馬、悶絶!
('A`|||)

かのんちゃんは、「私のことを知らない」に対して、非常な心の傷を抱えているようですね。
回想で、ちらっとアイドルユニットが登場したので、ブレイクし損ねていちど沈んだ、ってことなのでしょうか。
2D美少女至上主義の桂馬を、駆け魂ターゲットさんが逆に攻略しようとする、新趣向です。
桂馬の心をとらえるための、プライベートステージ。マクロスだったらめっちゃ熱いステージになるところを、桂馬相手なので、思いっきり盛り下がっております。
引きで、かのんちゃんステルス化。アイドルであることを認めてもらえないと、消えてしまうようです。
次回以降、桂馬による駆け魂落とし→かのんちゃんの救済劇、となるのでしょうけれど。
そのアイドル幻想をブチ殺す!にとどまらず、心のサルベージにまで、深く錘を下ろしてほしいな。
そうすれば、作品としての重みが増すと思います。

以下余談。
かのんちゃんの「認めてもらえない」症候群からまず想起したのは、テレビ版エヴァ#22「せめて、人間らしく」の、アスカと母親のエピソードです。
どういうわけか、アスカというと、今でもこの場面が浮かんできます。それだけ、初見のときの衝撃が強かったのでしょう。
心を病んだ母親が、病室でアスカ人形相手に、食事をさせようとしている。ガラス越しに見守るアスカ。
スプーンで食べさせようとしても、ぽろぽろこぼれます。(人形だからあたりまえですが)
放心したように、まるで、うたうように呟く母親。
「アスカちゃん、ほーら。好き嫌いしてると、あそこのお姉ちゃんに笑われちゃいますよお?」
思わず、『痛い!』とちいさく叫んでしまいました。
「あそこのお姉ちゃん」とは、言うまでもなく、アスカのこと。
母親から「透明な存在」を宣告されたアスカの心の痛みが、そのまま伝わってきたのです。
この演出は、「傷つくとは何か?」をひたすら追究したエヴァという作品の中でも、白眉だったと思っています。

思い出すのは、かつて世間を騒がせた少年殺人鬼が、声明文の中で、自らを「透明な存在」と定義していたこと。
それが犯行動機のひとつであることも、示唆されていました。
群れる動物である人間にとって、存在すら認めてもらえない「透明な存在」になるのは、何よりも怖ろしいことなのかもしれません。

次回「ワタシ平凡?」

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2010年10月30日 (土)

神のみぞ知るセカイ第4話感想

#4「今そこにある聖戦」

ねえ、私の絵、見てくれる?」
星の王子さまの至高の名台詞「ねえ、ヒツジを描いてくれる?」を彷彿とさせる、ヒロインの台詞から始まった『神のみ』。

やはり、落とし神は、ゲーム世界でこそ真の輝きを見せるんですね。
明らかに、過去の名作ギャルゲーへのリスペクトが感じられる第4話。
発売延期につぐ延期、初回豪華5大特典!とか。
「あなたをふるわせるせつ☆なき」AVGとか。
せつなさが爆発しすぎて収拾がつかなくなった伝説のクソゲー「センチメンタル・グラフィティ」を思わせます。

桂馬の台詞が、冴えに冴えまくってました。
「悪いヒロインはいない!悪いゲームがあるだけだ!」
「ヒロインは、ゲームの中で、いつも助けを求めているんだ!」
「ボクは必ず…この子を救ってやる!!」
「じゃあ、空(そら)の絵は、誰が見てやるんだよ!」

不可能を可能にしようと、主人公が邁進する物語に、いつも惹かれてきました。
『ドン・キホーテ』を題材にした名作ミュージカル『ラ・マンチャの男』が大好きでした。
夢想の中の美しい姫ドルシネアは、現実では、場末の蓮っ葉女、アルドンサ。
それでも、信じた騎士道の理想のために、彼は無駄ともいえる努力を続けます。
人々は笑い、嘲ります。しかし、彼は決して諦めない。理想にたどり着くまでは。
主人公が高らかに歌い上げるメインテーマ『見果てぬ夢』を、何度繰り返し聴いたことか。

桂馬は、ゲーム世界のドン・キホーテ。
不毛なループと分っていても、なお挑み続ける桂馬の姿に涙したのは、私だけではあるまい。
分岐をひとつひとつ丹念に潰していくさまは、まるでデバッガーなみの苦行です。
無限とも思える作業の果てに迎えた、感動のトゥルーエンド。
「私の絵、見てくれる?」
「ああ。ぼくで良ければ」
「ありがとう」
全俺が泣いた!
そして文字化けにも泣いたwww
・゚・(つД`)・゚・

こうして、彼は伝説(wiki)になったのです。さりげなく、ちょっぴり哀しいオチに好感。

要所で、うまく趣向を変えてきましたね。成功だったと思います。
桂馬のよさが描かれたことで、物語に重みがつきました。次回からが楽しみです。

(追記)
やはり、エンドレスエイトにも、ひとこと触れておこう。
実験性は分るけれど、商業ベースで8週は、いかんせん冗長すぎました。演出としては失敗だったと思います。
やるのなら、今回の『神のみ』みたいに、コンパクトに収めるべきでしたね。
狙いが理解できないわけじゃないだけに、今でも、惜しいな、残念だな、という気持ちがあります。


次回「IDOL BOMB!!」

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2010年10月22日 (金)

神のみぞ知るセカイ第3話感想

#3「ドライヴ・マイ・カー」ほか

落とし神は、心理探偵?
青山美生お嬢さまが、零落した今も、どうしてセレブを装おうとするのか?
ちょっとした心理ミステリを読んでいる気分でした。
ある意味、アマガミと似た設定の神セカなのですが、落とした相手の心をサルベージするのが、豁然と異なります。
けっこう奥が深いのかもしれません。

桂馬によって救われた美生ですが、駆け魂が去った後は、すべての記憶を失ってしまいます。
でも、購買前でのオムソバパンをめぐっての小銭のやり取りで、美生は、何かを思い出していたようにも見えました。
ここは、賛否両論?アマガミみたいにリライトしてくれた方が、後腐れなく気軽に視聴できるという意見もあるようです。
でも、かすかな記憶の残像だけが残っていて、そして…って設定は、けっこう泣かせてくれるんですよね。

恋愛文学の三大傑作と、ひそかに認定している作品があります。偶然にも、すべてフランス文学です。
ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(当ブログ名の由来です♪傑作です)
ジロドゥ『オンディーヌ
コクトー『オルフェ
このうち、戯曲『オンディーヌ』が、「愛の記憶を失う」典型的な作品ですね。
(原典は、フーケ『ウンディーネ』。アンデルセン『人魚姫』にも影響を与えている名作メルヘンです)

水の妖精オンディーヌは、人間の騎士ハンスに恋をして、人間界で暮らすようになる。
しかし、ハンスは人間の女性ベルタに心を移して結婚。妖精界の掟にしたがって、オンディーヌは水の世界に帰り、ハンスは死ぬ。
別れを予感するオンディーヌが、ハンスとかわす詩的な会話が、たとえようもなく美しいので、引用してみます。
手元に資料がないので、正確な引用ではないのですが。
「水の世界に帰って、すべての記憶を失くしたら、貴方のことも忘れてしまうのでしょう。
でもね、ハンス。水の世界で、あたしは無意識に、脚で歩こうとするかもしれない。
何故だろう?どうして脚で歩こうなんてするのかしら?あたしは不思議に思うでしょう。
そのときあたし、貴方を思い出すんだわ」

とっても感動した愛の台詞ですが、青山美生のさりげないしぐさに、ふっと記憶がよみがえりました。
こういうステキな場面を、『神セカ』で、もっと見られると嬉しいなあ。

次回「今そこにある聖戦」

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2010年10月16日 (土)

神のみぞ知るセカイ第2話感想

#2「あくまでも妹です」

今週は、水曜日にワインとかいろいろ激飲みして、すっかりペースを崩してしまいました。
この週末で、感想記事を取り返さねば。

2話は、エルシィがメイン。
能天気な彼女にも、悪魔として、いろいろお悩みがあるようです。
出来のいいお姉さんも、そのうち登場するのでしょうか。
桂馬の指はむで「これで、同じ血が流れています」はさすがに意外だったけど。
魔法で家を破壊→凶悪ゲテ料理→お腹こわす→一緒にお風呂、は定番の流れでした。
「おしりを流します」は、ちょっとキたかなww
桂馬のヤンママは、中の人、柚木涼香さん。でぼちんファントしては見逃せないところです。

駈け魂狩りの攻略としては、序章のみって感じでしたね。
青山美生は、金髪ツインテのお嬢さま。
これで背が小さかったら、生徒会役員共のスズちゃんですね。
そのうち、「↓ミオヘッドとか表示されるようになるのかな?
大邸宅のご令嬢かと思ったら、青山さんちは、オンボロアパート「智恵院荘」(チェインソー?)。
万札以外は持ったことがなくて、忠実なお供がいて、それでアパート住まいって、どういうヒミツがあるんでしょうか?

次回「ドライヴ・マイ・カー」「パーティはそのままに」?
今回の「ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・ガール」といい、タイトルがビートルズ由来になってきましたね。

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