2010年9月12日 (日)

伝説の勇者の伝説第11話感想

#11「悪魔の子」

腐りきった貴族たちの粛清を、教唆し続けるミラン。
その必要は百も承知で、しかし、敵対する貴族でさえも殺したくはないと、あくまでも峻拒するシオン王。
他国からの侵略の脅威により、亡国すらも現実のものとなりかねない喫緊の情勢において、頑なに高邁な理想主義を貫こうとする。
その姿勢を良しとしながらも、かすかな憫笑さえ浮かべながら、それは血みどろの道ですよ?と不吉な予言を行うミラン。
ミランは、その冷たく整った容姿といい、全てか無かという峻厳な論理といい、フランス革命において「死の大天使」と畏怖された美貌の革命家、サン=ジュストを想起させます。いや好きなんですよね、サン=ジュスト♪

そして、アルファ・スティグマを遥かに凌駕する存在だった、ライナ。
化物と罵られ、迫害され続ける苛酷な運命に翻弄されてきた彼は、フェリスという決して揺るがない同志を得て、与えられた運命を受容し、自らの足で歩き始めました。
両親を眼の前で惨殺されたアルアを伴い、ライナはどのような荊棘にみちた宿命を生きていくのか。
その宿命の道は、果たしてシオンと交わるときが来るのか?

男子三日会わざれば、刮目してこれを見よ」という諺があります。(三国志の、呂蒙の台詞が由来です)
この伝勇伝という作品が、これからどう変化していくのか、どんな世界を見せてくれるのか、刮目して見届けたいと思います。

次回「大掃除の宴」

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2010年7月17日 (土)

伝説の勇者の伝説第3話感想

#3「複写眼(アルファ・スティグマ)」

エリス家の長男が、ブロフスのアタマを引きちぎった!
Σ(゚Д゚;
うわ~ いきなりですか、と思ったら。
エスタブール魔法騎士団による、さらに残酷な大量殺戮への伏線だったんですね。

まさかの、全員消去。
タイルとトニーは予想してました。元気野郎のタイルは、死亡フラグ出しまくりでしたからね。
眼鏡っ子のファルちゃんもか。しかも、首チョンパとは…。
('A`|||)

でも、アルファ・スティグマ覚醒には燃えたな~。
こういう形而上学的な戦いや台詞回しって、大好きなんですよ。
アルファ・スティグマは、魔法ツールなどではありませんでした。相手の魔法をコピーできるだけの便利能力どころじゃなかったのです。
「神、悪魔、勇者、化け物。貴様らは、何て呼ぶ?」
そう、アルファ・スティグマとは、沈黙の神
エントロピー均衡(熱死状態。すべての生の沈黙)へ向かう、根源的な力の具現化。
破壊、死、消滅へと突き進む、普遍的意志そのものだったのです。

「人が死ぬ。しかし、おまえはどうでもいい」
「ちがう!」
「全てを、望むままに開放しろ、開け、殺せ、全てだ。
眼に見えるもの全てが消えるまで」
アルファ・スティグマの真の力とは、見えるものすべての無差別破壊だったのか。

「始まりは破壊だ。われは何も生み出さない、眠らない、救わない。ただ消すだけ。砕けろ」
ヨハネ黙示録の、「われはアルファにしてオメガ」を想起しました。
「われは眠らない」と嘯くスティグマを眠らせておくために、ライナは昼寝を趣味にしていたんですね。
スティグマが完全覚醒したそのときこそ、世界は終末を迎えてしまう…。

『幻魔大戦』という作品があります。
大友克洋の劇場版で知られていますが、私は、平井和正原作、石森章太郎作品にインパクトを受けた世代です。
幻魔は、全てを破壊するものとして、描かれていました。
そして、幻魔とは何か?
当時、いちばん有力な解釈は、「時」でした。
主人公たちは、全てを塵として消し去ってしまう「時間」に抗うために、永遠の戦いを続けるのだ、と。
しかし、伝勇伝においては、最終敵は「戦争という化物」
戦争もまた、「時」と同じに、全てを破壊しつくすまで止まらない始原的な力なのだから

戦闘場面の迫力(とくに、アルファ・スティグマ開放時の)といい、非常に密度の濃い話数でした!
それだけに、もっと質の高い作画で見たかった…。(ぼそり)

どんどん化けていきそうな作品です。今期のダークホースになるかも知れません。期待してます。

次回「ライナ・レポート」

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2010年7月10日 (土)

伝説の勇者の伝説第2話感想

#2「英雄と寝ぼけ男」

どうやら、この作品を誤解していたようです。
重い
今期、いちばん重いのは『学園黙示録』かと思っていましたが、この作品も、けっこうズシリときます。
しかも、一見して軽い雰囲気を保ちながら、要所要所でボディに打ち込んでくるという、変則ブロー。
これは、川崎逸朗さんの好みなのかな…。

シオンへの執拗なイジメや、愛犬の箱詰めとか、神経を逆撫でする演出の積み重ね。
廊下で、血まみれで倒れていたのは、あれは母親なんでしょうか?
国王の手の者に暗殺された?

エリス姉妹のうち、フェリスは相変わらず飄々としていますが、問題は、妹のイリス
無邪気なツインテちゃんかと、安心して眺めていたのですが。
水責めの次は、何気に釘を用意してますよ
Σ(゚Д゚;
ブロフスのおっさんに、ぐちゃぐちゃと釘を打とうというのか?拷問狂だったのか?
「ふふ、こっけいだったわ。最期まで、助けてください、王様~、王様~って、情けなく叫んじゃってさ♪」
('A`|||)
ブラック・ラグーンの、吸血鬼双子の悪夢再び

50人の魔法騎士団が待ち構えている63高地に、何も知らずに赴くシオンチーム。
1話での無惨な敗戦場面が再現されるんでしょうね。
たぶん、あの元気男や、眼鏡っ子が…。
訓練での不意打ち勝利にはしゃぐ姿や、「シオンについていけば間違いない!俺たちは死なない!」という昂揚っぷりを、完全に逆手に取った、ある意味、人の悪い演出です。
そして予告編。お気に入りになりかけたキファちゃんが、荒々しく服を破られた
このうえ、戦場での陵辱場面まで描くのか!スタッフ鬼畜
…でも、ちょっと見たいかもwww

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2010年7月 3日 (土)

伝説の勇者の伝説第1話感想

#1「昼寝王国の夢」

勇者と魔王というと、終了したばかりの某アニメを思い出すのですが、もちろん関係ありませんねww

世界観だけなら、王道そのものの、冒険RPGふう作品。
作画もアクションもしっかりしています。ライナの、「アルファ・スティグマ(複写眼)」もカッコイイ。
「美人なだけの」最強剣士、フェリスのだんご好きもカワイイし。

しかし、「伝説の勇者の伝説」ってフザケたタイトルや、「昼寝王国の夢」という、さらにフザケたサブタイからは、ちょっと斜に構えた感じが伝わってきます。
まあ、昼寝だけしていればいい世界がライナの理想らしいので、深い意味はないのかもしれないけどww

めんどくせえ連呼のライナが、怠惰のスロウスを彷彿とさせるのはご愛嬌。
勇者の遺物探索という冒険と、ローランド帝国を舞台にした政劇が、並行して描かれるという構成になるのかな。
ドルアーガでも使われた手法ですが、なかなか上手くこなしているという印象です。

気になったのは、遺跡が壊滅したあと、一瞬だけ映し出された、ちぎれた腕とか死体
茫然と立ちつくすのは…。
そこに、「クダラナイ」というテロップがかぶされる、あの演出。
実は、あの場面で「忌破り追撃隊」が壊滅したのかと錯覚したのです
ミルク隊長の姿がありません。まさか、いきなり犠牲に?
それが「クダラナイ」のだとすると、ずいぶん冷酷な演出だなあ、と。

でも、カン違いだったみたい。過去の愚かな戦争の惨禍を描写したもののようです
だから「クダラナイ」という呟きになったのでしょう。
時系列を、わざと錯綜させる手法ですが、ちょっと判りにくいかも。
次回は、ライナとシオン英雄王との過去話のようですし。

「アマガミ」優先で記事を書いていくつもりなので、「伝説」までは手が回らないかもですが、しっかりと視聴は続けたいと思います。

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