#25「上崎裡沙編 シンジツ」
「もう一つ僕の妹の美也がメインのお話がありまして…」
美也編キター!!
ああ、このときを待ってたんだよ、にいに。
とうとう、美也とにいにの深ーいカンケイを、みんなに教えてあげられるときが来たんだね?
美也、嬉しくて涙が出てきちゃったよ。
「メインといっても妹ですからまさか恋愛の対象なんてありえないと思うけど…」
にいにったら、この期に及んで、隠す必要なんかないんだよ?
その「まさか」が大事なの。サプライズはアニメの命なんだから!
美也のことは心配しないで。みんなに反対されたって構わない。美也は、この愛だけを信じて生きるんだ!
「このご時勢いろいろあるし、一体どんな物語になるんだろう?」
このご時勢って、例のアレ?こないだムリヤリ成立したっていう、アレなんだね?
ダメだよ!条例が怖くてギャルアニメが制作できるわけないよ!
ちょっと待ってて!これから都庁行って、知事を説得してくる!
にいにと美也のスゴい写真見せちゃうよ?
既成事実って、強いよね。ガンコな知事も、これならイチコロさ!
それでも言うこと聞いてくれなかったら、そんな都知事なんて、美也がリコールしちゃうんだから!
みんな、署名よろしくね?にしし。
…あ、上崎裡沙ちゃんのこと忘れてたww
キレイにまとめたなあ。率直な印象です。
ヒロイン各個撃破、白紙状態からのリスタートという構成を採用したため、統一感はイマイチだったアマガミ。
それを、上崎裡沙という隠れヒロインを使って巧みにリンクさせ、円環構造を閉じてみせた手際はお見事。
まさに、掉尾をかざるのにふさわしい、佳いエピソードでした。
小学校からずっと純一を追っかけていて、巨乳趣味も知ってて、でも大好きという裡沙ちゃん。
相思相愛になれたのに、逢うときはいつもこっそり。創設祭にも一緒できない。
「恋人同士を掣肘する禁忌や秘密」は、メルヘンや昔話でしばしば使われる古典的な設定。それだけに、魅力的です。
それにしても、偽の恋人写真を使って、並み居るアマガミヒロインたちを排除するとは…。
ヒロインたちの反応がそれぞれで、楽しめました。ドテッと転んだ七咲や、写真をほかした絢辻さんがおもしろかったかな。
けっこうな策士の裡沙ちゃんですが、とっても可愛らしく見えるのは、演出の勝利でしょう。
「純一を守りたい!」ってキモチを前面に押し出したのが、成功の一因だったと思います。
キライな牛乳を飲んでくれたから、ってきっかけはカルイのですが、人が人を好きになるって、案外単純なことなのかもしれません。
みんなに謝って「罪」を清算し、晴れて純一とイカ焼きを食べる裡沙ちゃんの恥しそうな表情に惚れた!
裡沙ちゃん役の門脇舞以さんって、田中恵子役?
ああ、棚町さんの親友のあのコか。地味子役の門脇さんでしたが、裡沙編での起用で、一気に耀いた感じです。
蒔原さんってコが、純一のトラウマの人だったんですね。
遊びでデートして、みんなで笑ってやろうなんて、黒すぎます。見かけはフツウの子に見えるんですが…。
裡沙ちゃんのカン違いの可能性もありますね。嫉妬ゆえに、蒔原さんを悪女だと思い込もうとした妄想である可能性も。
だとすれば、妨害して純一に心の傷を負わせた裡沙ちゃんこそが、本当の悪女?
でも、事の真偽は問わないようにしましょう。すべては愛のなせる業。
恋愛そのものが「大いなる幻想」なのだから。
2クール、キモチよく視聴できました。
放映前は、純一の変態紳士っぷりが喧伝されていたけれど、終わってみれば納得の範疇でした。不快感とは無縁という意味で。
三島由紀夫が、谷崎潤一郎の初期作品の変態性(被虐趣味とか、女性の足フェチとか)にふれて、こう評しています。
「谷崎文学には変質があった。だがそれは、女性読者を喜ばせる体の、美しい変質だった」
アマガミの変態も、視聴者を喜ばせる体のキレイな変態だったと思います。
スタッフの皆さん、お疲れさま!
あとは美也編に期待!
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