2010年3月23日 (火)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第12話(最終話)感想

#12「蒼穹ニ響ケ」

オリジナル作品でアニメノチカラを示すという、高邁な理想を掲げて始まった『ソラノヲト』。
後続の作品のためにも、玉砕とかコケるとかは許されません。
手堅くまとめてくれてよかった!というのが、最終話を視聴し終わっての、率直な感想です。
次回作『閃光のナイトレイド』も、充分期待できそうです。

タケミカヅチが出動。
カナタのアメイジング・グレイスが響き渡り、停戦を促す。
危機一髪でリオが駆けつけ、救国の乙女として存在感を示す。

全て予想の範疇でした。と記すブログさんが多いだろうことは想定内。
物語の伏線自体が、かなりあからさまに手の内を明かしていたので、それも当然かと。
予想外だったのは、ヘルベチア側にホプキンスという好戦的な軍人を配して、メフィストフェレスの役割を振ったことでしょうか。
ローマは、決して好戦的な国ではなかったのですね。

特に、印象に残った台詞を列記します。

見えない死神を復活させてしまった、と自らを責め苛むノエルに。
ユミナ「そう思うなら、奪った以上の命を救ってください、ノエルさん」
重いですね。戦争における贖罪の道とは、それしかないのかも。

ホプキンス「戦争こそが、文明と科学を推し進める。私は取り戻したいんだよ、かつての人類の栄光を」
戦争が、文明や科学を爆発的に進化させる。ホプキンスの思想的背景が透けて見えました。
こういう考え方をする科学者や軍人が、悲しいことに、現実にも後を断ちません。
でも、終末に向かっているというソラヲト世界で、何の意味があるのでしょうか?

世界は終ってしまった、という台詞もありました。
だとすると、この停戦は、ひとときの凪にしか過ぎないのか
エントロピーの極大化=世界の熱死状態は、粛々と進行しているのでしょうか?
その辺りは、わざと伏せられていましたね。

あと、スタッフ自身の自己評価も聞いてみたい気がします。
手堅いということは、一歩間違うと、平均的の同義にもなるので…。
作家の村上春樹の言葉ですが。
『どこか一点、突出したものさえあれば、作品全体のレベルを引き上げることが可能になる。
平均的な作品は、それ以上、手の施しようがない』

タイトルが似ているため、冗談で引き合いにも出した『そらのおとしもの』。
一点突破的な作品の、典型だと思います。だからこそ、強烈なインパクトを視聴者に与えることに成功した、とも言えます。
ソラヲトは、確実な作画描写と、何よりも内容が良心的。
そらのおとは、ただのおぱんつアニメ、悪ふざけ。そんな声も聞こえてきそうです。
ごもっとも、と思いつつ、心のどこかで、いわゆる良心的なるものに反発したがる天邪鬼な自分がいます。
エセ関西弁でいうと、こんな感じ。
ハチャメチャでええやないか!ちんまりまとまらんで、ガツンといったれや!
まあ、二兎を追う者は一兎をも得ず。ないものねだりをしても仕方ないのですけどね。

世界観の大きさと伏線の多さは、第2期や劇場版をも視野に入れたのかもしれません。
傷ついた天使を庇い、溢れ出る血を止めようとした炎の乙女たち。首を切り落とされて、谷底に封印された天使の化石。
この寓話の意味も、十全に説明されたとは言いがたいのです。

終り数話で物語が緊迫したものの、高い技術に支えられた癒し作品として、ずっと楽しませてもらいました。
個人的には、クレハがよく動いていて、好きでした。
リオ不在の状況で、ともすれば迷走しそうなカナタやノエルを護ろうと、一人気を張っている姿が健気。
フィリシアさんも好きだなあ。良いおっぱい眼鏡、っちゃ失礼ですけどww
ノエルも良い無口さんでしたが、終盤、パニクり過ぎみたいに見えてしまいました。
アカデミーの天才だった過去をもっと掘り下げれば、さらに感情移入できたかも。

ともあれ、オリジナルの良作に感謝です。
スタッフの皆さん、お疲れさま!

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2010年3月18日 (木)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第11話感想

#11「来訪者・燃ユル雪原」

記事を書く時間がない!
ということで、早朝にあわてて更新です。
遅れた感想記事って、セリヌンティウスの処刑についに間に合わなかったメロスのようで、物悲しいですね。
('A`|||)

物語は、一気に加速しました。
ローマ兵士の捕捉から始まって。
理解不能なローマ語によるアーイシャの語りを、ユミナさんが通訳することにより、断片的に浮かび上がってきた真実。
カナタたちが教えられていた伝承が、異国では、実はまったく違う解釈をされていること。
この世界で、なぜ文化が混交しているのか、その謎にもかかわりがありそうです。

ローマ軍の斥候、アーイシャ。祖母は、時告げ砦に所属していたヘルベチア人。祖父はローマ人。
混血のようですね。額のホクロ?といい、インド・アーリア系みたいです。
そして、ローマの言語はドイツ語系。ダンケ程度は分るが、あとは…。
アーイシャは、祖母が語ってくれた天使の化石を見るために、危険を冒してまでやって来た。
天使は、ローマでは、世界を滅ぼした黙示録の天使。
炎の乙女についても、違う解釈らしい。
ノエルは、アカデミーの天才にして、『見えない死神』。
アーイシャが「ノエル・カンナギ!?」と恐怖を込めていたところから、ノエル自身の二つ名だったのでしょうか?
彼女は、旧時代の兵器を復活させた。黒幕は、ホプキンス大佐。
鳴った黒電話は、ノーマンズランドとの国境に、ローマの大軍が雲集している急を告げるものでした。
ヘルベチア軍も集結しているので、国境の街、セーズが決戦の場に?

錯綜するパーツを、最終話で一気に大団円に持ち込むという力業です。
1話で、どうやって完結させるのでしょうか?
蒼穹ニ響ケ、のタイトルから敷衍すると、やはりアメイジング・グレイスですね。
イリアに、リオに、カナタに、そしてローマ軍のアーイシャにも響いていた。言葉に優る文化、音楽。
そしてタケミカヅチ。ノエルが、その天才の全てを込めて修理していた、旧時代の戦車。
姿を消したリオが、大きな役割を演じることは間違いなさそうです。

小ネタです。
「カナタ、コートを脱がせて。強姦するわ」
あ、防寒か。
(ノ∀`)
マスタングの女房養母といい、老化を実感しております。
というより、幻聴妄想のたぐいかな。
でもまあ。隊長自ら、せくはら発言をしていましたよね。
「あなた、いいおっぱいしてるわね。私好みよ。吸ったりもんだりしていい?」
フィリシアさんったら。カマをかけたとか、もっともらしく言ってるけど。
実は、本気、なの?

次回(最終回)「蒼穹ニ響ケ」

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2010年3月10日 (水)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第10話感想

#10「旅立チ・初雪ノ頃」

愛した若さまと息子とを、50年待ち続けるジャコットさん。
前半の主役は彼女でした。

正直、Aパートはノレませんでした。
動きが少ないし、台詞回しにはキレがなく、作画さえもちょっち微妙、ということで。
そらのおとしものとか、はしゃぎまくるアニメには採点が甘くなるくせに、今回のソラヲトみたく、静謐な描写と台詞回しで情感を高めていくタイプのお話には、結構辛口になってしまう自分。
たぶん、映画好きなせいなんでしょうね。こういう手法のものなら、いわゆる名作映画には、いくらでも成功例があるので。

ずっと感じてたんだけど、ソラヲトには、過去の名作映画の手法が、随所に引用されていますね。
だから、つい比べてみたくなるのかも。
雪の降り積む夜、50年待ち続けたジャコットさんを訪れた、恋人(もしくは息子)の幻影。
酒場のマダムだったころの、若くて美しい姿で、飛び出していくジャコットさん。そして熱い抱擁。
翌朝、雪原には、愛する者をどこまでも追っていった、彼女の足跡だけが点々と消え残って…。
この瞬間、私のなかで、魂が震えました!
ぎゅっと凝縮された演出一つで、それまでの緩さが、一気に逆転するという快感に酔いしれたのです。

これだから、やめられないんだよねソラヲト…。

物語自体も、大きく動きました!
ちらちらと見え隠れしていた、リオとイリア皇女との深い絆が、ようやく明確になったのです。
リオは、行き止まりの街から、行き止まりの人生から、旅立つ決心をしました。
砦を発って戦場へ赴くリオ先輩と、先輩を慕うカナタ。
古き良きころの西部劇を見ているような錯覚にとらわれました。
リオが向かったのは、恐らく、ローマ軍が迫ってきているという東の国境。硝煙のにおいに充ちた最前線です。
休戦協定が不調ないま、彼女にできることは、なすべきことは…。
イリアとリオの生きざまが、しっかりと重なった瞬間です。

ソラヲトは、どういう結末を迎えるのでしょうか。
走れメロスじゃないけど、ハラハラさせておいて、最後の最後でリオ先輩の帰還とか?
お願いだから、アメリカ映画『西部戦線異常なし』みたいなウツなEDだけはカンベンです。
リオを先頭にして、戦死したカナタたちの幻影が行進していくなんて場面だけは見たくない
ww

次回「来訪者・燃ユル雪原」

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2010年3月 3日 (水)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第9話感想

#9「台風一過・虚像ト実像」

1日遅れの記事アップになってしまいました。
昨夜遅く視聴したときは、酔っていたせいもあるけど、「また寄り道エピソードか…」という感想しか抱けなくて、記事が書けないまま爆睡してしまったのです。
シラフで見直したら、これはこれで、いいお話でしたね。

いきなり、台風一過の蒼空と、輝かしいおぱんつ(誰のだろう?)で始まった今回。
カナタやクレハの素朴な下着姿に対して、ノエルは予想外の黒下着。しかも、カナタの指をちゅぱちゅぱしてるし。
えろいです安西先生…。(ノ∀`)
フィリシアさんは、美味しそうな天ぷらも揚げられる才媛。
『サクサクに揚げるコツは、衣に粘りが出ないよう、混ぜすぎないこと。ダマになるくらいがちょうどいいんだ』そうです。美味しんぼで山岡さんが言ってました♪
フィリシアさん、ふだんはキモノ姿なんですね。
金髪にキモノ。なんて素敵なジャパネスクって感じです。
リオは、ジャズトランペットふうなインプロビゼーションもこなすビッグプレイヤー?

こんな断片的な感想しか書けないかな?という危惧は、後半の緊迫展開で、みごとに払拭されました。
実は砂漠の狼じゃなかった、いち通信兵のクラウス少佐と、撤退戦の英雄だった亡き父を慕うクレハとの、心温まるエピソード。
クレハの台詞で、気になった箇所がありました。
いい?親がいない子供は、ふつうの子よりしっかりしてなきゃいけないの。
みんなに迷惑かけたら、やっぱり、って言われるの

この考え方自体には、賛否両論あるでしょうね。差別につながりかねない、ということで。
ただ、孤児同士、セイヤとの心の交流という意味では、深みのある台詞でした。

「万一、落ちたら…」
リオが、激しい増水を目の当たりにして、イリア皇女の死を連想していました。
皇女も、不慮の事故死だったんでしょうか?それとも、単に死の連想つながりかな。

それにしても、既に9話分を消化。
着地点は、どこなんだろう?ちょっぴり不安ではあります。

次回「旅立チ・初雪ノ頃」

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2010年2月23日 (火)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第8話感想

#8「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」

らめええええ!」

………………………………

「あーあ。カナタったら、とうとうやっちゃった」(クレハ)
「やっちゃいましたね~♪」(フィリシア)
「う…、ひっく……」(/_<。)(カナタ)

何ですかこの羞恥プレイは。
('A`|||)

前回の、フィリシアさんが陥った地獄の黙示録めいた重さが、一撃でトバされました。
思わず、美味しんぼの小泉局長っぽく説教したくなりましたよ。
「お下劣ネタとは感心せんな。視聴者を釣ろうという下心が見え見えじゃないか。
おまえたち、それでもクリエイターのつもりなのか?
…だが、わたしはこういうのが好きだ!人の弱みをつくとは、ズルイぞ、おまえたち!」
ズルくないもんww」(吉野弘幸)

冒頭の、可愛いドレスのカナタがもじもじしている場面で、嫌なというか良い予感がしてました。
カオを真っ赤にしてね。太腿にじゃないけど、汗かいてたしね。
これ何の咲-Saki-?って思ったのは、私だけではないはず。

電話番ということで、エヴァの『鳴らない、電話』みたいな、どシリアスを演出するかと思ったら、とんでもありませんでした。
だーがしかーし!
下世話なネタ話からさえも、奥底に隠されたシーニュ(暗喩)を探り出すのが、真のクリティック(批評家)というものです。早速、解釈を試みましょう。
鳴らない電話とは、まったき征服の直前で、いわば発射をこらえている状態の、男性原理の象徴。
尿意を耐えるカナタは、男性的なるものの受容をひたすら待ち望む、女性原理の象徴といえましょう。
えっと、だからつまり、フロイト的もしくはユング的に言えば

ごめん私にはムリだわwww
(ノ∀`)

肩の力がいい感じで抜けた話数でした。
テーブルから転落しかけた黒電話に飛びつくカナタ、壁に吹っ飛ぶセイヤ、女性下着の山に突っ込む司祭。
これらを一瞬のスローモーション映像でとらえた場面などは、映画的なユーモラスな味わいがありました。
そして、リオの出自が、完全に明らかになりました。
「ヘルペチアを救ってほしい」
恐らく、リオの父とか伯父とかの声。
リオは、イリアの縁戚でしょうね。どうやら、イリア皇女の後継者を期待されているようです。

あと4話か5話分の最終滑走で、うまく着地してくれると嬉しいですね。

次回「台風一過・虚像ト実像」
思わせぶりなタイトルです。

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2010年2月16日 (火)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第7話感想

#7「蝉時雨・精霊流シ」

ついに、ソラヲト世界が、その残酷な本質を明らかにしました!
凄惨なビネンランド戦線で、フィリシアが体験した地獄。
「記録で読んだ」
苦渋の表情のリオ。
「ぼくは、あそこにいた。だから…」
そう呟いたノエル。二人は、終わりゆくこの世界の秘密を知っているようです。

ただ一人生き残って、地下を彷徨するフィリシア。
死んだ兵士の言葉が、むき出しの意味を以って迫ってきます。
こんな世界で生きのびる事に意味はあるのかい?」
絶望を囁きかける死者。それに対して、あらがう言葉を持たない生者のフィリシア。
死に至る病、それは絶望である』と言ったのは、哲学者ゼーレン・キエルケゴールです。
世界は、ゆっくりと破滅に向かっている。それは、エントロピー原理に支配された終りの世界。
死にゆく世界に身を委ねることは、仲間をすべて失ったフィリシアにとって、甘美な誘惑だったはず。
そのとき。
彼女を絶望の深い淵から救ってくれたのは、暗黒の地下にひとすじ流れたアメイジング・グレイス。
カナタたちの回想に共通の、金髪のラッパ奏手は、イリア皇女殿下でした。
救国の乙女という感じですね。ナウシカみたいな女性だったのかな?
リオの正体も暗示されました。
あの人のように国を救いたかった、という台詞から推察すると、イリアに近しい高貴な出自なのかも。
胸の鈴が同じだし、司祭が「あの方は…」と驚いてましたしね。

「この世界に意味なんてないのよ。ないなら、自分で勝手に見つければいいんだもの。
そして見つけたわ、私がここにいる意味を」
フィリシアの視線の先には、カナタたちや、教会の子供たちが。
正直言って、彼らの存在が、死せる兵士の重い言葉の答えになるのか、私には分りません。
それほど、重い話数でした。
第7話でコレをやってしまったら、この後どうするんだろう?と心配になるほどの。

「ぼくたちは、負けてしまったから、あいつらに…」
タケミカヅチは、どうやら『あいつら』のオーバーテクノロジーみたいですね。
だから、炎の悪魔と呼ばれているのか。
その悪魔は、ノエルの力によって、アメイジング・グレイスを奏でられるようにまでデカルチャー(笑)されています。
やはり、戦争と音楽とが、この作品の重要な鍵になるのかも知れません。

次回「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」

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2010年2月11日 (木)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第6話感想

#6「彼方ノ一日・髪結イ」

「だって、そのためのふくぎょ…う」
口をすべらしかけたクレハに、ノエルのスリーパーホールドが決まった
クレハがぐったりと落ちていたのが笑えました。
副業のことをもうちょっと引っ張るかと思ったら、すぐに明かしましたね。もう6話だし、いい判断だと思います。

カルヴァドス(林檎酒)の密造。それは、砦の先輩たちから引き継がれた秘密。
専売法違反に税法違反。最悪で、国家反逆罪?
ノエルがさらっと言ってましたが、かなりヤバイですよね。軍隊だから、軍法会議一発ですべてが終わりますし。
この状況は、禁酒法時代のアメリカみたいです。
それつながりか、アル・カポネの聖ヴァレンタインの虐殺を彷彿させるような描写がありました。
フィリシアさんって、姐御役もこなせるんですね。でっかい演技派女優さんです。
おっぱいもえろいし…。(´∀`*)

いや~、いいお話でした!
AパートとBパートが重なり合って、マフィアの車を破壊したのが実は…というカットバック手法も、効果を挙げていました。スタッフの狙いどおりです。
髪を切ることを頑なに拒んでいたミシオ。
自分をいちばん大事にしてくれる人に髪を結ってもらいなさい、というのがミシオの母の遺言で。
ミシオは、母の形見の箱を、ユミナに貰ってほしかった。
そして、ユミナとの心のつながりの象徴、髪結いでお話を締めたのが感動的でした。

司祭が名づけ親になるのはキリスト教の慣習。でも、美しい稲穂で美穂というのは日本ふう。
イルカのお値段が10円20銭で、給料袋にはsalaireというフランス語。
この国の文化は、どの辺で区分けしているのか、気になりました。

ミシオの村を襲った見えない死神が、あちこちで話題になってましたね。
疫病?それとも化学兵器?
ひぐらしとかCANAANみたいな国家の陰謀レベルではなさそうですが…。

次回「蝉時雨・精霊流シ」

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2010年2月 3日 (水)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第5話感想

#5「山踏ミ・世界ノ果テ」

ノーマンズランドとを隔てる、国境への遠足。
先輩たちが辿った道ということで、カナタたちへの初試練、なんでしょうね。
クラウス少佐登場。
女の子たちばかりの砦に、初めて男性が現れました。
男性=戦争?
そんな象徴表現を感じました。

スミマセン、先ほど帰宅して、激眠いですwwしかも、かなり酔ってますwww
断片的な感想だけ…。

冒頭の、タケミカヅチでの戦闘シミュレーションは、一見おまけっぽいけど、きっちりと伏線なんでしょうね。
この伏線からすると、後半はシリアス展開間違いなしかな。

ホント、映像が美しいです。週アニメで、こんなにゆったり演っていいのかな?と心配になるほど余裕な演出です。
しかも、締めくくりはヤマモモと温泉。
川端康成のノーベル文学賞受賞演説じゃないけど、『美しい日本と私』って感じですね。

ここで思いっきりタメといて、怒涛のウツ展開、なんでしょうか。
それならそれで、期待なのですが。

次回「彼方ノ一日・髪結イ」

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2010年1月27日 (水)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第4話感想

#4「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

ノエル回、かな。
カナタが、ラッパに開眼した記念すべき回でもある、第4話でした。

この国に5人しか存在しないマイスター、ガラス職人のカール親方の教え。
ガラスがな、こういう形になりたがってんだ
私が住んでいる東京下町には、地場産業の一つであるガラス工房が数多く点在します。
そこのガンコオヤジたちが、いかにも言いそうな台詞ですね♪
あの下町オヤジたちの技が、旧時代の魔法ってことになるのでしょうか…。

鎌倉時代の仏師の名匠、運慶の逸話を思い出しました。
木を彫って仏像を造るのではなく、木の中から仏像を彫りだす。名人ならではの大胆な発想の転換です。
夏目漱石の夢幻的小品『夢十夜』で、こう引用されています。
「よくああ無造作に鑿を使って、思うような眉や鼻ができるものだな」
「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ」

カール親方のヒントに、一瞬にして蒙を開いたカナタ。
名人は名人を知る?ノエル同様、親方の職人認定を受けてましたし♪
思わず、ラッパを手にして、広い台地に飛び出した。
ちぎれた雲が、高速度映像ですばやく流れていきます。太陽の光が射して、カナタの横顔をコロナのように浮かび上がらせます。
音が、自分の響きたいように!」
カナタの音が劇的に変化しました!
無窮の空にこだまする力強いラッパの音。華麗な映像演出です。
映像演出といえば。
Aパート終了間際、戦災孤児のセイヤに罵倒されてノエルがうなだれる場面で、ぽつぽつと落ちてくる驟雨。
巷に雨の降るごとく わが心にぞ涙ふる』というヴェルレーヌの詩さながら、心の中に涙を感じていたノエル。
その姿と対照させたような、光と影のコントラストがあざやかな名場面でした。

カナタの絶対音感を生かして、本物にいちばん近い音を発するレプリカを選んでもらったノエル。
装着したら、タケミカヅチの光センサーが見事に起動しました!
雑貨屋のナオミさんが、もうすぐ出荷なの?ってノエルに聞いてましたね。
タケミカヅチの本格起動も、近いのかもしれません。
ノエルが心配する、人を殺す武器にならなけれよいのですが…。

あまりジブリ言うのもナンですけど、名人のガラス職人といい、その技に心酔する少女たちといい、どうしても連想してしまいます。いい意味で、ですが。
あと、EDを歌う戸松遥ちゃんが、ガラス工房のマリア役で出てましたねww

次回「山踏ミ・世界ノ果テ」

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2010年1月19日 (火)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第3話感想

#3「隊ノ一日・梨旺走ル」

「むかし聴いたんです。センパイみたいな、そらのお、と…」
そらのおとしもの?
♪Ican hear my heart bell
どうしたって いうの♪

やめなさいって!そういう作品じゃないんだからね!
(;ノ ̄□ ̄)ノ┻━┻

熱にうなされるカナタ。
「雪、食べたい…」
リオは、まがったてっぽうだまのように飛び出していきました!
あめじゅとてちてけんじゃ?(雨雪を取ってきてください)
宮澤賢治の詩?
カナタ永訣の朝Σ(゚Д゚;

――カナタは、死にませんでした。緊張と疲労がたまった結果の三日熱、子どものかかる知恵熱です。
リオが教会を嫌うのは、母親が倒れたときに、厭らしい笑いを浮かべながら現れた神父由来。
迷信を利用して金を巻き上げる輩への憎しみは、このとき生まれたんですね。

トランペットを吹く金髪の女性は、カナタとリオの回想に登場する同じ女性のようですね。
音楽プレーヤー搭載のタケミカヅチ。流れてきたのは、アメイジング・グレイスの完成形のハーモニー。
戦闘兵器と音楽と。
やっぱりアレでしょうか…。
最終話は、敵軍にタケミカヅチで特攻して、カナタが歌でデカルチャーするんですかね。そして殲滅するんですかね。
♪わたしのカレはパイロット♪
(ノ∀`)

冗談はともかく。
自らをみそっかすと卑下するカナタに、アンサンブルを聴かせ、優しく諭すリオ。
「いらないものなんてない。いらない音なんて一つもないのさ」」
リオの名台詞から、イタリアの名匠フェリーニの映画『道』を想起しました。
自分は役立たずだ、と涙にくれるヒロインのジェルソミーナを慰めようとして、綱渡り芸人が美しい星空を仰ぎながら呟くことば。
「この世には、役に立っていないものなんか一つもないんだよ。道端の小石だって役に立っている。空の星だってそうだ。君も、そうなんだ」

#3にして、まだ全貌が見えてこないソラノヲト。
春からのアニメノチカラ第2弾も決定しているという事で、1クール放映のようですね。
不安を感じる視聴者がいるのは分ります。
しかし、アンダンテなテンポの中にも、着実に世界観は定着されてきています。
カナタの村の郷土料理、焼魚定食におみおつけ。
教会のシスター?が祈りを捧げるのは、八百万の神。辻占煎餅も売っています。
狭い国土の中に、さまざまな異文化が混交されているカナタたちの世界。
国境の向こうに広がるノーマンズランドには、この世界を読み解くための鍵が、まだまだ隠されているようですね。
砦の乙女たちの日常を楽しみながら、いま少し暖かく見守りたいと思っています。

次回「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

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