宇宙をかける少女第26話(最終話)感想・改
#26「あしもとに宇宙」
「もう、話し方が悪いのかしら。すっかりこじれてしまった…。仕方ないわね。物分りの悪い子は、体に教えるしかないか」
いや神楽さんそれって親をやめたってことですか!?Σ(゚Д゚;
「ママをやめないで!あたしを殺さないで!」ってアスカナミが叫んじゃいますよ?
しかも、ナミをボコッてプリマヴェーラへし折って無力化したあげくの台詞が、
「後は、自分で考えて行動しなさい。じゃあね、早く逃げないとまた世の中が変わっちゃうわよ?」
ここで放置っすか!?ナミを救いに来たんじゃなかったの?
神楽のこの台詞が、ソラかけ全体を象徴しています。いい加減なのは、秋葉だけではなかったのです。
揚げ足を取るつもりはないのですが、てゆーか揚げ足とらなくてもはっきりおかしいのですが、「話し方が悪いのかしら」と「物分りの悪い子は」は両立しませんよ?明らかな論理矛盾です。
これが矛盾でない場合があるとすれば、「話し方が悪いのかしら」が偽の命題であること。つまり神楽がおためごかしなウソを言っている場合です。
基本的に、ちっとも反省してない神楽。それは、秋葉にも言える。
反省しないからこそ、あれだけ迷走できるのでしょう。
まあアレですよ。ソラかけの迷走ぶりは、統合失調症レベルということでwww
ちょっときつかったかな…。
もう少し丁寧な言い方をすると、最大の欠点は、作品に力強い芯を通せなかったことです。
ソラかけは、宇宙活劇。そこさえ押さえておけば、他の欠点は何とかなったはず。
回収できない伏線多すぎ。
ヒロイン秋葉ぶれすぎ。
イモちゃん復活とかご都合展開多すぎ。
サブキャラ多すぎ。特に学園組。はっきり言って、構成的には破綻。
そんな欠点があったとしても、活劇としての楽しさや力強さが溢れていれば、七難隠したはずなのですよ。
活劇のキモは、明快な対立構造。そしてカタルシス。
ところが、脚本はそれを、自らぶち壊してしまいました。
作品の芯となるべきヒロイン秋葉を、イモちゃん依存の自立できないコにしてしまったことで、作品の求心力を失わせたこと。
そして、人間たちの完全管理を目論んだ悪役ネルヴァルが、最終回近くで、とーとつにダークレオパルドと役割チェンジしてしまったこと。
とにかく、作品を構成するパーツを、あらゆる意味で相対化してしまったのがソラかけの失敗。これだけは言える。
めっちゃ辛口になりましたが、最後にフォローするなら、キャラや声優さんに罪はありません。もちろん、作画にも。
いきなりダーク化したレオパルドには違和感ありまくりでしたが、これは脚本のせいであって、福山さんのせいではないのです。
むしろ、ブレの多い展開にあって、きっちり存在感を示したレオパルド福山さん(つつじ、いつき、イモちゃん、ナミ、そしてネルヴァル万丈さんとクサンチッペ理恵さんたちも♪)が立派だったというべきでしょう。
中でも、レオ潤さんの熱演はMVPレベル。
レオパルドに花束を贈って、全26回にわたったソラかけ感想の終劇といたします。お疲れさまでした♪
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