« 2018年1月 | トップページ | 2018年3月 »

2018年2月24日 (土)

2018冬期アニメ随感 木曜の深夜(7)

ラーメン大好き小泉さん

悠「潤からもらった袋麺、かすかに小泉さんの香りがしてるよ?」
あぶなーい(笑)

ビミョーに水着回。ミサちゃんのグラドル級ボディは満喫できたものの、それだけでした。
悠ちゃんならずとも、小泉さんのうるわしい水着姿は見てみたい。凡俗の徒なら、皆がそう思うはず。
ツウならきっと、潤ちゃんの貧弱ボディを愛でるのでしょうね。
貧しさの聖化。そんなかっこいいもんじゃないかw

ご当地袋麺
鬼(悠ちゃん)の居ぬ間の何とやら。潤ちゃんと小泉さんとの、ひそやかな交感が進んでおります。
小泉さんは料理が苦手。だから、インスタントラーメンも居酒屋イートインで。
完璧超人かと思ったのに、意外な弱点です。
コイズミ!キミのラーメン愛はそんなものだったのか!
愛するラーメンを自ら調理せずして何とする!
インスタントラーメンにはうるさいボクが教えてやんよ!手取り足取り鍛えてやる!
いや、手足どころか、胸とかお尻とか、全身くまなくいろいろと
おや、誰か来たようだ(たぶん悠ちゃんがw

家系
「家系、サイコー!」
家(イエ)ーイ!!(死

ラーメン男子を虜にする美の女神、小泉さんは、吉村家でも健在でした。家系で麺の海苔巻はお約束ですね。あと、落しライスで決め。
にしても、モブであるラーメン男子たちを演じる声優陣が、何気に豪華だったことよなあ。

次回は、野郎ラーメンやホープ軒が登場。愉しみです。

ゆるキャン△
「あの先生、うちのバイト先でグビねえってあだ名つけられてんだよ。毎日欠かさず夕方ふらっと現れ、ビールの6缶パックを買って帰るらしい!」

え?
それって、当たり前のことじゃなくない?
だって晩酌のビールだよ?ビールなら、そんな量、余裕ってもんでしょ?
それを、不当なあだ名までつけるなんて、誹謗中傷にも程がある。私が鳥羽先生なら、名誉棄損で訴えてるところです。
グビねえならぬグビおじさんが今ここにw

ゆるキャン△のキャンプ抜き。そういうのもあるのか。
キャンプ描写なしでも充分に一篇を支え切る映像技倆が、お見事の一言につきます。
カリブーからの、みのぶまんじゅう。甘党ではない私ですが、湖畔で熱いお茶と一緒に頬張るあったかまんじゅうは、きっと至極の味なのでしょうね。幸せそうなJKたちを愛でているだけでも、ほっこりしてきます。
ソロキャンの女王リンちゃんも、なでしこちゃんの料理に魅惑されつつあります。何だか餌付けっぽいです。いずれ、野クルにジョインしそうです。
斎藤さんも加わって、素敵なクリスマスキャンプになりそうな予感。

次回は温泉回かな。わくわく。

だがしかし2
眼鏡センパイキター!
いや、尾張ハジメさんのことです。

昨夜の、オリンピックカーリング女子韓国戦、惜しかったっすね。
韓国のリード選手、稲田法務大臣似の眼鏡女性ですが、韓国でのあだ名が「眼鏡先輩」。なるほど。
だとすれば、もう一人いるまんまる顔の典型的アニメ眼鏡女子は、さしずめ「眼鏡後輩」だッ!
(安易w

尾張一さん、芳紀二十歳。メガネ♀。
有名大学中退にしてタウンズマートをあっという間に馘首されたという、錚々たる経歴の持ち主です。
シカダ屋に住み込みバイトを始めたハジメさん。登校するココノツを優しく送り出す、甲斐甲斐しい姉さん女房ってオーラを醸しております。
事情を知らないサヤ師、心中穏やかじゃない模様。
ハジメさんって、典型的おたくメガネだけど、結構なナイスバディですもんね。
これは恋のバーニングの予感?

たくのみ。
カルーア。ミルク系のカクテル。

花の独身時代、若さに任せて、世界のお酒をいろいろ飲んだなあ。
専門店に通いつめ、ワインに始まって、ブランデーとかウイスキーとかラムとか、ついにはジンやウォッカ、ズブロウカなど超絶アルコール度数の高い蒸留酒までを生(き)で飲むという、キケンな状態まで逝っちゃってましたね。
そのツケが廻ってきて、今では温順しく、ひたすらビールです。

カルーアコーラ。
上戸で甘い物が苦手な私も、甘いカクテルならどんとこい!
当時、激甘のオレンジキュラソーやグリーンペパミントまで手を出したのが、今となっては懐かしい。
認めたくないものだな、若さゆえのあやまちはw

| | コメント (0) | トラックバック (9)

2018年2月22日 (木)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第7話

奇跡と、その代償

ヴァイオレットは、劇作家ウェブスターが、苦吟しつつも生み出そうとしている物語に共感し、亡きオリビアが望んだ「湖の奇跡」を実現。ウェブスターの心を救いました。
彼女が、感情に目覚めたゆえの、喩えようもなく美しい奇跡。
しかし、彼女にとって、その代償はあまりにも大きかったのです。

劈頭いきなり、運命劇「赤い悪魔」の台詞が放たれました。
「ああ、私はこの罪を背負って生きるしかない。この先、一生」
この台詞こそは、ヴァイオレットを待ち受ける運命を暗示する、重要な伏線でした。京アニの心憎い演出です。

エリカさまが崇拝する劇作家、オスカー・ウェブスター。華麗な文藻を駆使する人気作家です。
しかし、現実の彼は、愛する妻と娘を失い、酒に溺れて執筆もままならないダメ作家でした。
俺は飲まなきゃ書けないんだ。
ウェブスター氏の言い分、分ります。私だって、飲まなきゃとてもブログ記事なんて(以下略

ここで刮目すべきは、京アニの映像演出。
まず、「低きもの」を徹底的に描写してみせる。酒瓶が転がる荒れ果てた家の描写、ヴァイオレットが繰り返し失敗する卵割り、塊と化した失敗作のカルボナーラ。
これら映像描写によって、視聴者に低回イメージを植えつけ、ある種のストレスを与えておいて。
一転、パラソル片手に湖上を飛翔するヴァイオレットの、美しい映像による奇跡を演出し、物語を一気にカタルシスの高みに導く。ドラマトゥルギーの要諦です。
「より高く跳ぶためには、より低く屈まねばならない」。そんな至言を自家薬篭中のものにしてみせた、あざやかな手際。
まさに、京アニ演出の独壇場ですね。

「ご覧になりましたか。三歩は歩いていたと思います」
ここは笑うところかな?(笑)
そう、湖上を歩くなんて、ニンジャかイエス・キリストでもなければ、とうてい不可能。常人では思いつきもしない、いわば愚行です。
しかし、いっけん愚かともいえる行動が、奇跡以上の奇跡を生む。
ヴァイオレットの行動が、ウェブスターとオリビアとの痛恨事だった「いつか、きっと」を叶えてくれた。
それは同時に、ヴァイオレットが豊かな感情を獲得した証しでもありました。

でも、感情は諸刃の剣。獲得した感情が、今度は彼女を苛み始めます。
戦闘人形だったころ、戦場で奪ってきた数々の命の幻像が脳裡に去来し、彼女を苦しめるのです。
いつかきっと、を実現した美しい奇跡が、いつの間にか諸刃の剣と化して、
「私は誰かの、いつかきっと、を奪ったのではないですか」という苦悩へと流れ込んでいきます。

そして、ヴァイオレットを打ちのめした、決定的な一言。
浮かばれるわね。亡くなったギルベルトも
視聴者も怖れていた一言が、ついに放たれました。
それも、通りすがりのエヴァーガーデン夫人の口から
まさに、リアリズムのお手本のようなシークエンスです。

もっとも決定的な言葉が、もっとも平凡な人から語られる
写実主義文学の開祖であるフローベールの世界的名作「ボヴァリー夫人」に、「悪の華」の詩人ボードレールが寄せた、有名な書評の一節です。
重要人物が重要な台詞を語っても、それは当たり前過ぎて、読者の心に響かない。
現実においてはむしろ、平凡な人物の何気ない言葉が、運命の歯車を変えてしまうことがある。そこに現実感が生まれる。
この手法こそがリアリズムの極意だと、批評の達人でもあるボードレールは云うのです。
(余談ですが、カトレアさんのフルネームって、カトレア・ボードレールなんですね)

衝撃さめやらぬまま、ホッジンズに詰め寄るヴァイオレット。沈痛な面持ちで、真実を重く語り始める彼。
「瓦礫の下に認識票があった。それで、未帰還扱いになって」
「少佐はきっとご無事です」
「ヴァイオレットちゃん…」
「ご無事です!」
郵便社を飛び出し、無我夢中で疾駆するヴァイオレット。
坂道を、息を切らせながら駆け下りて行くこのシーンに、「彼女を待ち受ける運命的な坂道」という象徴を読み取ることも可能ですが、さすがに穿ち過ぎかなw
ともあれ、ここに至って、タイトルの「      」が利いてくるのですね。
少佐の、かくも長き不在と、ヴァイオレットの抉られた心の空白とを倶に表象しており、巧みです。

構成と演出の妙とをつくした、序破急でいえば「破」にあたる、重大なエピソードでした。

| | コメント (0) | トラックバック (13)

2018年2月18日 (日)

2018冬期アニメ随感 木曜の深夜(6)

ラーメン大好き小泉さん
悠ちゃんがめざす職業は、ズバリ「小泉」!
つまり、愛する小泉さんをあらゆるツールを駆使して露出発信させるという、世界で最も大事なお仕事なのです。悠ちゃん的にはw

浅草。すべての始まりの地。
まずは観光から。風やしきと表記されていますが、花やしきですね。日本最古の遊園地として有名です。

「与ろゐ屋」からは実名登場。

「伊藤」ここも有名。隅田川に近い方にあるんですね。
「つし馬」青森ラーメン。煮干しが効いていそうです。

再び「与ろゐ屋」。夜限定の富山ふうラーメン。北陸らしく、濃厚そうでいいですねえ。

博多ラーメン。久留米の味を受け継いでいるお店。検索したのですが、もしかして、現在閉店してしまったお店なのでしょうか?
思い出すなあ。久留米ラーメンといえば、むかし四谷三丁目にあった「南風」。
この店の丼顔も、久留米ラーメンの正統そのものでした。今回の「小泉さん」の映像にもありましたが、海苔に隠れた刻みキクラゲがポイントです。
南風ですが、ラーメンとライスしかないという潔さと、本格的な久留米ラーメンの味が懐かしくて通っていましたが、時の流れには勝てず、いつか閉店してしまいました。老店主が「以前はタクシーの運ちゃんたちが常連さんだったんだけど、最近はねえ…」と、ぼやいていたのが記憶に残っています。

「みどり」も佐賀ラーメン。
〆は「弁慶」ということで、醤油トンコツでした。

一気に駆け抜けましたね。まさに「全国」です。
「小泉さんと食べるラーメンは別腹!」と嘯く悠ちゃんが、いい感じに壊れております。

どなたか云ってたけど、ビミョーにラーメン店紹介アニメになりつつありますねw

ゆるキャン△
秘密結社ブランケット吹いたw

冬のキャンプは、寒さとの戦い。
私も、冬の上高地でキャンプして、しばれる寒さの真夜中、仲間とひそかに毛布をめぐる暗闘を繰り広げた切ない想い出が。そもそも、冬キャンにおいて二人で毛布一枚なんて無謀のきわみだったのですが、お互いド素人だったので、シュラフなんて気の利いた物など思いつきもしませんでしたよw
にしても、なでしこちゃんもリンちゃんもお料理上手。鍋とかバーベキューとか、ヴィジュアル的にも実に美味しそうで、これはもう飯テロアニメの極北です。

今回のベテランキャンパーさんは、姉と弟。バーベキューの備長炭の扱いとか、参考になるなあ。
飲んだくれのおねえさんの方は教職ということで、今後、なでしこちゃんたちと絡んできそうな予感です。

だがしかし2
コンビニの贋物ってw
ココノツの不審者そのもののリアクションに、いきなり吹きましたw
平和な田舎町に突如出現した、華麗なコンビニ「タウンズマート」。
砂漠に蜃気楼を見たような、それほどの衝撃だったのでしょうね。

新参コンビニ店の店長は、予想を裏切らず、ヘンな人でした。
紅豊。高飛車なのか素直なのか、切れ者なのかカオスなのか判然としない、謎の人格です。
仕方ないね、杉田智和だしねw
ココノツの駄菓子理論に感銘し、ヘッドハンティングを試みるとか、意外にいい人なのかもしれません。

それにしても、ほたるちゃんの消失が気になって気になって仕方ありません。
はやく彼女のおっぱい姿が見たいなあ…。
この心の隙間を埋めるには。
やはり、コンビニでエロ本を調達してくるしかあるまい!それも巨乳ピッチピチのおねえさんのを!
オラア、ダアッシュ(壊れてますw

たくのみ。
獺祭には焼き魚がよく似合う。
肉にはビール、和食には日本酒を合わせたいのが、酒飲みの人情というものです。分ります。

またまた余談ですが、先夜、魚が自慢で「小料理屋」を標榜するこじんまりしたお店を初訪問。内装は、気さくな下町居酒屋の雰囲気です。
久しぶりに熱燗を傾けながら、鰤の西京焼きやホウボウの煮つけなどで気持ち良く酔って、そろそろ生魚を、ということで鯵の刺身を註文。
こだわり強そうなあるじが魚を捌こうとして、ふと手を止めて暫し腕組みしていたと思ったら、いきなりの一喝。
やめましょう!とてもお出ししたい状態じゃない!」
どうやら、捌いてみたら鮮度に納得いかなかった模様。
お店側から「だが、断る」されたのは生まれて初めての経験でした。

| | コメント (0) | トラックバック (11)

2018年2月17日 (土)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第6話

書を捨てよ、町へ出よう(寺山修司)
青年は荒野をめざす
(五木寛之)

観終わってすぐ、そんなメッセージが脳裡に浮かびました。
前者は、書を通じた知の獲得よりも、積極的に町へ飛び出して「世間」という巨大な書物から学ぼうという行動主義を慫慂したもの。
後者は、大学進学を捨てて世界へ雄飛し、人生を学ぶという冒険を撰んだ青年の物語です。
今回の愛すべきエピソード、ヴァイオレットとリオンとの一期一会の邂逅を表すのにふさわしいメッセージと感じました。

シャヘル天文台写本課のリオンは、美少女と見紛うばかりの長髪の若者です。いや実際、チラ見したときはヴァイオレットちゃんと美少女との絡みのお話かとカン違いしました。
リオン君、挙措は狷介孤高なくせにちょっとかなりマザコン気味なのが、またそそりますなw
旅芸人の母と、文献蒐集家の父。文献蒐集のために大陸へ出奔した父親を追って、母親も当てのない旅に出てしまうという、何とも空想的な設定です。
命を落とすかもしれないとか、文献蒐集ってそれほど危険きわまる冒険だったのか。まるでHUNTER×HUNTERの世界ですね。

映像について。
ロープウェイでしか到達できない山巓の、閉ざされたシャヘル天文台の描写を積み重ね、リオンの告白を経て、一転、光芒を引いて流れる彗星と、空を覆いつくすほど雄大で美しいオーロラの描写へ、一気に視界が開ける。
静から動へ。感動のクライマックスへと誘う視点の動きが巧みでした。

「彗星だ!おれたちはもう、二度とあれに出逢うことはできない。人生でたった一度きりの出逢いなんだ!」

ただひとときの
そんな言葉も脳裡をよぎりました。
触れれば崩れてしまう古書も、200年周期でしか地球を訪れないアリー彗星も、二人の出逢いも、全てが一期一会。
ただひとときの、唯一無二の出逢いを通じて、リオンは、母親が父を連れて帰ってくるのを待ち続けるという消極的な生を脱却し、大陸へ飛び出して文献探しの冒険の旅をするという積極的な生を選択することができました。
彼は、町へ出て荒野をめざすのですね。

どこかの星空の下で。珠玉のエピソードでした。

| | コメント (0) | トラックバック (14)

2018年2月11日 (日)

2018冬期アニメ随感 木曜の深夜(5)

ラーメン大好き小泉さん
小泉さんの朝ラーは、新宿ゴールデン街の煮干しラーメン「凪」から始まる!
「凪」の前の路地は割と通るのですが、実は入店したことがないというw
24時間営業年中無休ってのも知らなかった。灯台下暗しとはこのことだ。
早朝、煮干しの香りをほのかに漂わせながらゴールデン街を闊歩する美少女ってヴィジュアルが、そそりますねえ。
悠ちゃんの兄貴が心ひかれたのも分ります。
今後、兄妹そろって小泉さんに恋慕とか、ややこしいことにならなきゃいいけどw

ラーメン博物館にキモノでって何なの?食べにくいだけじゃなくね?
って思ったら、割引イベントだったのですね。ややこしい事するなあラーメン博物館。
ドイッチェの幼女との不思議な邂逅も、ラーメンとは関係ないけど、おもしろい味わいでした。
「二名さまですね?」
「いえ、わたしは一人で…」
迷子の幼女でよかった。てっきり、悠ちゃんが背後霊化したのかと思いましたよ。

ゆるキャン△
四尾連湖(シビレコ)、そんなのもあるのか。
山梨県は、まさにキャンプ王国なんですね。
ソロキャンの女王リンちゃんと、野クルのメンバーが急接近したエピソードでした。
みんなでワイワイも観たいけれど、ソロキャンの静謐さも維持してほしい。視聴者たちの我儘な要求(おもに私w)には限りがないということで、ヨロシクです。

肉キャンプっていいなあ。キャンプ場でのバーベキューって、ひとあじ違うんですよね。
肉の力は偉大です。女子高生を誘惑することだって可能です。
「肉、喰うかい?」
眼鏡っ娘を肉で釣るとは、じいさん侮れんな。風貌も西部劇の男っぽくて逞しいしな。まだまだ食欲も性欲も旺盛な感じ。
潤ちゃん、貞操堅固でよかったねw

揚げ物の誘惑に負けたなでしこちゃんが、狭い車内でメンチをサクサク。
切れたお姉さんに、窓をオープンされてしまいます。
「メンチカツ臭が車内に充満するのよ」
分る分る。牛丼とかジェットシウマイもそうですよね。車内でやったらアカンやつ。臭いが籠って、逃げ場がないんです。
というか、電車内で牛丼食ってるヤツ初めて見ましたよ。先日、小田急ロマンスカー内での話です。これ実話。

だがしかし2
タラタラしてんじゃね~よ。
この駄菓子のネーミングどおり、ココノツが一念発起し、斜陽のシカダ駄菓子店の再興を図ります。
片づけを手伝うサヤ師、いいコですねえ。ほたるちゃんの不在時に、ココノツとの距離を一気に縮めてやろうとか、邪念はないのでしょうか。
だったらボクがサヤちゃんをもらっちゃうぞココノツ!(本気

駄菓子屋は、昭和の総合商店。コンビニのはしり。だから、工夫次第でいくらでもイノベーションできる。
そう信じるココノツに、衝撃の展開が。
「えーー?コンビニできてるーーー!?」
まさかのタウンズマートがオープン。いきなりのクライシスです。
何とかしてよほたるちゃんw

たくのみ。
お手軽カクテル「キティ」。赤ワインとジンジャーエール。それに、アテのアーモンドチーズを合わせれば、まさに最強です。
ワインには、クラッカーに具材を乗せるカナッペが合いますよね。私はルヴァンがお勧めです。沢口靖子が宣伝してるヤツ。
お話は、甘いカクテルと、婚活と。アラサーの香枝さんを筆頭に、みんな悩んで大きくなったのですね。特にお胸がw
〆は、ほのかにレズ風味の添い寝エピソード。みちるちゃんが満更でもなさそうなのが、とってもキケンな感じ。
女子四人での生活だし、今後もいろいろありそうです。愉しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (12)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第5話

プリンセスの恋

可憐愛すべきお伽噺、メルヘンのような恋の顛末に、うっとりです。
シャルロッテの「愛してる」は、ダミアン王子に届きました!
届かなかったアイリスの「愛してる」に対比させ、しっかり届いた姫さまの想いを丁寧に描破したエピソード。まさに、止揚の物語です。
もちろん、恋が成就したのは、ヴァイオレットの美麗な文に満足せず、姫さまが自分の言葉で手紙を書き続けたのが功を奏した結果。「わが胸の底のここには」じゃないけれど、赤心から迸り出た言葉こそが、人の心を掴むのですね。
テーマに篤実に沿ったエピソードです。制作側の意図は、よく伝わってきます。

さて。
5話まで感想を書き続けてきて、何だか自分がヴァイオレット教の敬虔な信者のように思えてきたのですが、まあ実際そうなのですが(笑)、盲目的に信奉しているわけじゃないという証左として、あえて異を立ててみます。一種の思考実験です。

映像詩を描かせれば京アニはほぼ無敵なのですが、リアルな物語を追求しようとすると、微妙に齟齬が発生することがあります。
例えば「たまこまーけっと」のあの奇妙な鳥。商店街の回生という現実的な物語と、鳥をめぐるお伽噺めいた要素とが上手く溶け合わず、隔靴掻痒感がありました。
今回のエピソードの中心を為す「公開恋文」という設定は、空想的に見えて、王侯貴族の恋物語の伝統をきちんと押えています。
男女の手紙のやりとり自体が、恋の神髄。「源氏物語」など平安時代の物語を読むと、手紙のやりとりが実に頻回に行われており、当時の貴顕貴族の雅な恋のたくみの実相がよく伝わってきます。
ただそれでも、ふつうの男女でなく、やんごとなき王族の恋をメインに据えたために、何処かお伽噺っぽさが纏綿してしまうのです。
シャルロッテの幸福過ぎる恋の物語に対比させられたアイリスちゃんが可哀想、とまで思ってしまいました。
もし仮に、シャルロッテのお相手がエイモンのようないけずなら、どうだったでしょう?
「ごめん。通りすがりの泣き虫お姫さまにしか思えない」と、完全玉砕していたかもしれません。
相手が、闊達自由な性格のダミアン王子だからこそ、ストレートな手紙の真実が伝わった。そうも云えます。
事ほどさように、男女の出逢いと恋の行方は、玄妙にして一期一会なのです。
思考実験のつもりが、アイリスちゃん擁護の恨み節みたいになってしまいましたねw

代理について。
実の母のように自分を取り上げ、育ててくれたアルベルタ。
彼女は、ほぼ姿を見せない王妃の代理ですが、シャルロッテをして「少なくとも、わたしはおまえのものよ!」と叫ばしめるほど、大事な大事な存在でした。
代理も代筆も、いわば「贋物」なのに、人の心を深く搏つ。不思議な自家撞着の世界です。
「Fate stay night」において、衛宮士郎が英雄王に叩きつけた痛快極まる「まがい物が本物に勝てないなんて道理はない!」を想い出しました。

姫と王子との式当日、船でドロッセルを離れるカトレアさんとヴァイオレット。
「よい結婚日和です」
おお、ヴァイオレットちゃんの透明な笑顔が!こんな美しい笑顔は初めてかも。

視聴者をホッとさせたのも束の間。港で待っていたのは、憎悪のまなざしを向ける一人の男でした。
「ディートフリート・ブーゲンビリア…」
「手紙か。多くの命を奪ったその手で、人を結ぶ手紙を書くのか?」
ブーゲンビリア海軍大佐。第2話で登場し、ヴァイオレットをギルベルト少佐に託した、ブーゲンビリア家の長男ですね。
戦場という桎梏は、未だヴァイオレットを解放してくれてはいなかったのです。

ギルベルトとディートフリートの容貌や髪型が似ています。顔の傷や、眼つきの悪さで見分けがつくレベル。兄弟だから似ているのはあたりまえっちゃあたりまえなのですが。
ディートフリートは孤児のヴァイオレットを最初に見出した人物でもあるし、この二重像(ダブルイメージ)には深い意味があるのかな
巧みな引きですね。次回が気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (7)

2018年2月 3日 (土)

2018冬期アニメ随感 木曜の深夜(4)

ラーメン大好き小泉さん
トマトラーメン⇒ミドリムシ⇒行列(無敵家)。

小泉さんの有名店めぐりに、悠ちゃんのストーカー風味がスパイスとして効いてる、って感じかな。
すっかりクセになってるアニメです。お酒のアテにぴったりな映像です。小泉さんの、金髪なアニメヴィジュアルにも慣れました。

行列のヤツが沁みましたね。現実でもあるあるネタですし。
いまどきのヤンチャ系かと思われた割り込み組も、実はラーメンを愛するイイ奴らだったというオチに、ほっこりしました。
そう、ラーメン好きに悪人はいないのです!小泉さんのラーヲタ性善説が、いつか世界を席巻する日が来ますようにw

有名な無敵家の本店には行ったことがないのですが、新宿五丁目にある、いつでも入れる「無敵家」は便利なので、割と使いました。
正直いって味は微妙だったけどw
店名は同じながら、本店からは絶縁されてるっぽいです。
超有名な亀戸餃子と、西大島にさりげに佇む亀戸餃子大島店との関係みたいなものかな。
でも、亀戸餃子大島店はいいっすよ。本店と違って、麺類やご飯類も充実してますし。
特に焼きそばがお勧め。餃子専門店にもかかわらずw

ゆるキャン△
温泉の罠。
ほっこりお湯ですっかりキモチよくなっちゃったなでしこちゃんたちは、あわや欲望(月見そば・うどん)の餌食に。
温泉って、合法ドラッグみたいなものだったんですね!(大違
でも結局、店主のマインドコントロールに乗せられて、温玉揚げは買っちゃったけどさw
「これ、湯上りに食ったらアカンやつや~♪」
いや、あおいちゃん。キミの豊麗なおっぱいも充分アカンやつやけどねw

リンちゃんは、ボッチ山でぼっちなスープパスタ。その画像に微笑むなでしこちゃん。
ラインで頻繁にやり取りする二人の双曲線は、そろそろ交わりそうな予感です。

だがしかし2
「二人に謝っておいてくれるかしら。ココノツくんを独占しちゃってごめんなさい、って」
ほたるさんの消失。
「夏が終わる。そして冬が来る」
ココノツの暗示的な台詞が表象するものとは?

「わが青春のマリアンヌ」ってフランス映画がありまして。
多感な少年が、湖畔の屋敷でマリアンヌという美しい少女と出逢います。
さまざまな事件を経たのち、マリアンヌは実は幻影だった、という結末を迎えます。
彼女は、男なら誰でもが体験する、美しき憧れ。精神的な通過儀礼を象徴する、いわば女神的存在だったのです。
今回の不思議なエピソードも、青春の幻影オチを示唆したとも解釈できるのですが、さて、どうでしょうか。
次回を鶴首して待ちたいと思います。

ホームランバー。日本で初の、当たりつきアイス。
子供を魅する懸賞性もさることながら、そこそこバニラ風味も愉しめた、懐かしい駄菓子です。
現在みたいに、濃厚で本格的なアイスクリームなんて、望むべくもない時代でしたからね。
これもまた、青春の象徴といえるのかもしれません。

たくのみ。
氷結ネタに、就活ネタと姉妹愛ネタをかぶせてきましたね。薀蓄アニメとして、独特の立ち位置を感じさせます。
この緩さも、また善きかな。
二日酔いの朝は、しじみ汁が体に沁みます。これは本当です。
なお、二日酔いの特効薬としてビールのトマトジュース割りってのもあって、そこそこ効くのですが、結局また痛飲しちゃうので、悲惨×2という負のスパイラルに陥ること必定。
良い子は決してマネしないでね!
って、良い子はそもそもお酒なんて飲まないかw

| | コメント (0) | トラックバック (12)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第4話

愛してる、が届かない。
優しい嘘と、残酷な真実と。
花の名。名に込められた思い。

観終わってすぐ、心に去来した偶感です。検証してみます。

優しい嘘
アイリスは、故郷の両親に見栄(みえ)からの嘘をついていました。でも、両親は、彼女の可愛らしい嘘をとっくに見抜いていたのです。
「そのために呼び戻したの?嘘までついて!」
「…あなただって嘘ついてるでしょ!ライデン一のドールだなんて!」
優しい嘘が、あわや綻びかけた瞬間。
でも、心がしっかり繋がっていたアイリスと両親は、手紙を介して無事に和解できたのです。
アイリスの嘘はもちろん見栄ですが、同時に、両親を心配させたくない気持ちの顕れ。
わたし頑張ってるから安心して。それは、永遠の子供心です。
両親も、本当は気づいているにもかかわらず、娘の嘘に付き合っていました。
これを、ただの虚偽と切って捨てることはたやすい。でも、優しい嘘が人の心を救うことだってあるのです。

残酷な真実
エイモン。アイリスを振った男。
「振られた、とは、言い寄ったけど拒絶された。好意を示したけど撥ねつけられた」
あまりにも的を射すぎた読解です。的確すぎて、ぐうの音も出ません。抉りますねえヴァイオレットちゃんw
やめてあげて!アイリスちゃんのライフはもうゼロよ!(笑)
「ごめん。幼馴染としか思えない」
決死の「愛してる」に対して、エイモンのそっけない拒絶。
岸辺露伴の「だが、断る」よりキツイです。アイリスが「もう、消えたくなっちゃった」って嘆くのも分ります。
残酷な真実は、ときに人を傷つける。それも、取り返しのつかないほどに。
届かない「愛してる」に、ヴァイオレットは衝撃を受けました。少佐の気持ちに思い至ったからです。
愛してるを探す旅が、一歩前進した瞬間でした。

真実にまつわるもう一つのエピソード。ヴァイオレットの義手に素朴な反応を示す子供たち。
「きれい!」
「チタン?」
大人たちは、ヴァイオレットの義手に「戦争の惨禍」を看てしまいます。だから、驚いたり気を遣ったりします。
でも、子供は直感で真実を云い当てる力をもっています。「きれい」は、あるいは真実なのかもしれません。

名前について
父親がくれたアイリスの花束と、車窓に拡がるいちめんの花畑。
アイリスは、ふと呟きます。
この花が満開の時に生まれた。だから、両親はわたしにこの名をつけた。
「私が名前をつけていいか」
ギルベルト少佐は、名を持たない孤児の少女に名前を与えました。
「…ヴァイオレットだ。成長すれば、きみはきっとその名にふさわしい女性になる」
新生ヴァイオレットの誕生です。
孤独な少女と戦争で心を病んだ男の愛と悲劇とを描いた、永遠のオールタイムベスト映画「シベールの日曜日」。その、感動的なラストシーンを想起しました。
ただ一人彼女が心を許して、自分の本当の名を告げた男。その死を知ったシベールの悲痛な叫びが、心を打ちます。
「わたしにはもう名前なんてないの、わたしは誰でもなくなっちゃったのよ!」

さらに特筆すべきは、水にまつわる映像演出
水たまり。初めと終わりで、アイリスが足を突っ込んでしまう、駅前の泥濘。
終わりのシーンでは、雨上がりとともに水たまりは小さくなっているように見て取れるので、これもアイリスの心の復権を象徴しているのかもしれません。

「あの子に何かあったの?」
傷心のアイリスが駆け去り、茫然とする母親。
このとき、水田に蕭条とふる雨の映像が重なります。アイリスの、そして両親の心の風景を表象しています。
水の演出で名高いのが、映画監督タルコフスキー。彼の芸術映画。
「惑星ソラリス」「ストーカー」などに描かれた水の映像は、もはや象徴の高みへと昇りつめています。
京アニ演出も、塁を摩する巧みさまで迫っています。あとは、象徴の高みにまで昇華できるかどうか。期待が高まります。

多事都合により短評にするつもりが、結構な長文になりました。
やはり、京アニ作品は人をして語らしめるものを持っていますね。

| | コメント (3) | トラックバック (13)

« 2018年1月 | トップページ | 2018年3月 »