キノの旅第9話
ED後半には、何と作者のアニメ版あとがきが!
「夢があったら語ろう!口に出して言葉にして、実現のためにコツコツと、できることから頑張っていこう!
いつかどこかで、多くの人間の理解と力を借りて、その夢が現実になることだってある!
皆さんがいま見ているものが、まさにその証拠なんです!」
作者の自恃と想いとが伝わってくる、熱いあとがきでした!
「ここまで読んでくれてありがとう」とあったので、まさかの最終回かと思いきや、次回もちゃんと放映されるんですね。ホッとしました。
「いろいろな国」
今回は、ショートエピソード集。料理でいえばアラカルト。美味しいレシピでしたよ。
「山賊達の話」
ヘラヘラした男と長い髪の女って、師匠と弟子か!相手が悪かったんですね。
さすが長老、相手の力量を測る能力にたけています。こういうのを「慧眼」というのでしょう。
でも、この長老、慧眼すぎて二度と人を襲えそうもないなw
「徳を積む国」
徳ポイント制の国。善行を積むと増えていき、犯罪をおかすと減る。マイナスになると有罪で収監される。
「いい人が悪いことをすると」云々の不公平さは、私も常々感じていました。錯覚あるあるってヤツです。某横綱の事件などを想起しました。
男は発明家で元大統領。人々に尽くすことによって、前代未聞のポイントを貯めることに成功しました。
そのポイントの大きさとは…
「人を一人殺せるくらいさ」
この徳高い男は何と、人を殺してみたくてせっせとポイントを積んできたのです!ポイント制を理解した子供の頃から!
そして今、苦悩しています。殺したい相手がいないことに。
若い母親「この子が、閣下のように立派な人間になれますように」
男「私のように、人生を失敗した男にならないように」
目標のために邁進するのは尊いけれど、誤った目標を立てて生きれば、きっと後悔する。人生の大いなる皮肉です。
「料理の国」
鶏肉のキノ焼きはとんでもない激辛メニュー。
改良してマイルドをつくったのは、果たして誰だったのかな?
「ティーの願い」
役にも立たない行為だから、みんなの願いがかなうように願ったって、ティーも人が悪いですねえw
「美しい記憶の国」
滞在中の記憶を薬によって消す。
旅人をもてなしたいけど知られたくはない。二律背反の解消なのですね。
本当に美しい想い出は、本人も気づかないほどの心の奥底に秘められているのかもしれません。
とってもステキな夢を見たけれど、どうしても内容が思い出せない。でも、心地よい想いだけは残っている。そんな感じでしょうか。
味わい深い余韻が漂うエピソードでした。
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