魔法使いの嫁第7話
チセの体が貫かれた!
犯人は、ラスボスとおぼしい魔術師カルタフィルスだ!
激昂したエリアスの人型が崩壊!もはや暴走魔獣と化している!
怒りのクライマックスなのですが、ちょっと引っかかる部分もありました。それは後述。
ふらっと迷い込んだ墓地で、カオナシ的な魔と遭遇したチセ。
エリアスの傍をちょっとでも離れると、すかさず魔が寄ってきます。スレイベガ体質もいろいろ大変です。
この危機を救ってくれたのは、あの黒髪美形さん。名はユリシィ。
「おまえはイザベルに似てるな」
正体はブラック・ドッグだったか。いわゆる魔犬ですね。
赤毛のイザベルに面影が似たチセに、シンパシーを持ったようです。
ブラックドッグを渡せと襲ってきたアリス。チセに眠らされ、拘束されて、嫌々ながらも事情を語り始めます。
レンフレッド先生の片腕は、イカレた奴(カルタフィルス)に持って行かれた。
「キメラの素材にするためだ」
キメラ?何処かで聞いたような展開ですね。
いきなり、カルタフィルスの襲撃!
口封じのためにアリスを消そうとしたらしいが、チセを誤爆。
ところが。
「モルモットなんでしょ、その子?キミが人間になんて執着するはずないもの」
しれっと嘯く闇魔術師さんに、エリアスの怒りが大暴発したのが、冒頭引用のクライマックスです。
えっと、こんなクソリプ的ツッコミは野暮だとは分っているんですが、一言いいですか?
エリアスさん、チセを護るってつねづね広言している割に、ガードが甘すぎる。文字通りの意味で。
「むやみに歩き回るなよ」とか云って、何の用があるのか知りませんが、忽然とチセの傍を離れてしまう。
お蔭でチセは、墓地でカオナシに襲われかけました。
今また、エリアスの眼前で、致命的に傷つけられて…。
もちろん、これが本作の「作劇法」だということは承知ですよ?
チセ(ヒロイン)が危地に陥り、エリアス(ヒーロー)が救いに行く。恋と冒険の物語における常道です。
ただ、エリアスがいかにも迂闊っぽく見えてしまうのが、盛り上がりとしてマイナスに働いているのは事実。
「まほよめ」を大いに評価している一人として、敢えてオーダーきつめに書いてみました。
ただこれは、私がチセとエリアスの関係性を、「護る」エリアスと「護られる」チセと整理しているゆえかもしれません。
これまでのエピソードが、チセの成長を描きつつも、本流は「美女と野獣」めいた二人の関係性に収斂する描き方をしてきたためです。
今後、チセの成長に重きが置かれる展開になるのかもしれませんね。その点は判断保留しておきます。
チセとエリアス、最後のクエストは、魔術師カルタフィルスとの直接対決。
奴はキメラを造ろうとしているらしい。そのために、実験用の人体を欲し、ブラックドッグを手に入れようとしている。
生命の尊厳を弄ぶなど、人道に悖る所業です。既に人間じゃないかもだけどw
「鋼の錬金術師」の、国家錬金術師ショウ・タッカーと娘のニーナのエピソードを思い出しました。
あの「オニイチャン、アソボウ…」はキツかったなあ。今でもトラウマな台詞です。
カルタフィルス(村瀬歩)急速に力をつけている28歳の若手声優さんです。
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