このはな綺譚第9話
お色気担当女神さま出現!
沫那美(アワナミ)だけに、肌の白さや美しさは完璧。しかも、すっごくいやらしい体をしております。
今回は、伊耶那岐・伊耶那美の孫であらせられる沫那美さまにまつわる、「古事記」由来のやんごとなきエピソードでした。
女神も訪れる此花亭って、もはやミシュランガイド五つ星を超えてますね。
最上級の神である沫那美さまは、うたかた(泡沫)を統べる女神さまとのこと。
うちのブログ名は「うたかたの日々」なので、沫那美さまに統べられるべきブログということになります。まことに光栄であります(笑)。
手形をお渡ししますので、当ブログをぜひご訪問いただきたく、その際には、ヘチマタワシでお背中をお流ししたいと愚考いたします。
何でしたら、おなかを流してさしあげても…(ゲス妄想w
わたつみの宮(竜宮城)から来た亀が、宮沢賢治「注文の多い料理店」よろしく、桐さんたちの奸計によって下ごしらえされそうになるエピソードは、実はお話の枕に過ぎず、沫那美さま登場とは直接の関係はなかったようです。
沫那美さまが浴場で無数のチビ泡になったのは、蓮ちゃんのせいではなく、生まれ直しの儀だったのですね。
神の再生という神聖儀式なわけですが、「街を散策していたら催した」って生理作用ですかw
泡のなかで柚ちゃんが視たのは、イザナギ・イザナミの国生みの場面。壮大です。
お菊ちゃんが云っていた「腐った女たちが追いかけてくる」は、黄泉の国に去ったイザナミを追って行ったイザナギが、黄泉醜女(ヨモツシコメ)たちに追いかけられたエピソードですね。
「古事記」は愛読書の一つ。蓮田善明訳で読み、今は池澤夏樹訳で読んでいるところです。
神典なのに、けっこうやばいエピソードが満載で、おもしろいんですよね。
劈頭の国生みエピソードからして、もろに男女のセックスの暗喩が込められています。
イザナギがイザナミに「婚(よばい)の儀」を呼びかけるときの台詞が、何とも直截的ですごいです。
「わたしの余った処を、そなたの足りない処に刺し塞いで、国を生もうと思う」ですからね。
そして、「このはな」名物の名台詞も健在でした。
女神さま消滅の罪を被ろうとした柚ちゃんに、蓮ちゃんが云った言葉。
「黙っててとはいったけど、罪をかぶってくれなんていわなかった。いくら共犯といっても、そういうのは違うと思う!」
「はい、わたし間違ってました。やっぱり蓮ちゃんはステキな女の子です」
「そういう恥ずかしいこといわないの!」
恥ずかしくて素敵な台詞がいえる柚ちゃんも、ステキな女の子だと思いますよ!
次回「姉上襲来」
皐ちゃんの巫女の姉上のことかな?
沫那美(豊口めぐみ)
亀(ヤスヒロ)
咲耶姫(森なな子)
火遠理命(兼政郁人)
猿(白城なお)
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