このはな綺譚第7話
「本気になったときのなっちゃんの瞳は、宝石みたいだと思う」
櫓の上で、勇ましく太鼓を叩く棗。
その姿をみつめる蓮ちゃんの瞳こそが、本当の宝石だと感じました。
彼女の棗への慕情は、もはや天国的な美しさに達しています。
夏祭り二題。
Aパート。
夏祭りに浮かれ出た、此花亭の人々。先発隊は、柚・皐・櫻の三人です。
はしゃいでいるうちに二人をロストしてしまった柚が、天然っぷりを発揮。
「わたしのせいで、お二人が迷子に」
「おい、迷子」
むかついてる皐ちゃんが何ともw
盆踊りがたけなわ。
皐「今日は霊たちが帰ってくる日だからな」
盆踊りの輪に加わりたいと云う柚に、皐は、二人で行ってと送り出します。
踊ることに逡巡がある?
巫女である姉への羨望は、まだ吹っ切れていないのかもしれません。
死者たちの行進を幻視した柚が、彼岸に誘われかけて、あの女子高生に救われます。
救われし者が、誰かを救う。これもまた、美しき永劫回帰。
まさに「情けは人のためならず」です。
「ためにならないので、情けをかけてはいけない」と誤用されがちな諺ですが、本来の意味は「人に情けをかければ、いつかは自分のためになる」というものです。
人の情けを忘却する人さえいる、薄情無情な世の中。
そんな世相にあっても、人の心やぬくもりは大事にしたい。そんなメッセージが伝わってきます。
留守居の桐さんたちに、お土産を買っていきましょう。
提案する柚に、黙って指差す皐。その先には、一升樽を傍らに、泥酔しまくる連中の姿が。
柚ちゃん、思いっきり引きました。
「たぶんものすごく喜ばれるでしょうが、もっと情緒のあるものがよいかと」
お酒は人のためならずw
Bパート。
蓮と棗の、抒情的なエピソード。あふれる慕情に癒されました。
肩車からの蓮ちゃんの太腿にハッとさせられ、思わず「棗ちゃん、ちょっとその頭どけて!」って叫んでしまったのはヒミツだけれどw
夜空に煌めく花火のように、蓮の想いがいつか耀くことを祈りたいと思います。
櫻ちゃんがお土産に選んだのは、ガラス細工みたいに繊細な、飴細工のキツネ。
でも、いそいそと此花亭に持ち帰ってみると、キツネは溶けてしまい、何やら得体の知れないものに。
桐「イカ?え、ちがうの?」
せっかくのキツネをイカ呼ばわりされ、ふくれる櫻ちゃんが可愛かったですねえ。
二人で、一つの飴を嘗め合うシーンが、何とも知れん色っぽかった!
イカよりも何よりも、もっとやばいものに視えたのはナイショですw
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