Re:CREATORS第21話
「セツナに優しい世界がないのなら、新世界を造ればいいじゃない!」
いやビックリしました。あらゆる意味で。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という名言を遺したマリー・アントワネットも唖然としそうなコペルニクス的転回の大団円でした。
まどマギでいえば、まどかの因果地平にほむらが到達して二人で永遠を謳歌するような、何とも知れんハッピーエンドでしたね。
アルタイルちゃんの鎮魂を、こういうかたちでやってのけるとは…。
「ホロプシコンは、因果を捻じ曲げるだけでなく、無から有を造り上げる無限の能力!」
そ、そうだったのか!!w
殆ど「打ち毀し」に近い荒業です。
あの、運命の駅頭での、アルタイルとセツナの語らい。
「私はずっと、私はずっと貴方に逢いたかった!」
声までがオトメになってますよアルタイルちゃん?
「アルタイルはずっと、私のために怒ってくれていたよね。ありがとう」
「当然よ。貴方のためだもの。貴方の痛みとひきかえて、あたしは生まれ落ちたんだもの!」
このあと、二人の切なくて優しい「口説き」が延々と続きます。
歌舞伎や浄瑠璃における口説き(クドキ)とは、主人公や登場人物たちが切々と心情を訴える「劇中最大の見せどころ、聞かせどころ」をいいます。
今回のエピソードは、まさにクドキの独壇場でした。アルタイルは、今まで逢うことがかなわなかった創造主のセツナに、自らの心情を切々と訴え続けます。
「セツナにとって、世界はあまりに強大で自動的で残酷。だから、そんな世界を憎んだ。根こそぎ消し去ってやろうと決めた。あなたを世界から退場させた、そんな物語が赦せなかったから!」
理が勝ってますが、つまりはアルタイルちゃんによる壮大な愛の告白です。
さて、どんじりに控えしは、颯太とセツナのクドキです。
昨夜のツイッターにも書きましたが、レクリエイターはまた、颯太とセツナの「二人の物語」でもあったのですね。
「東男に京女ってのは古来あったけど、メガネ男にメガネ女だったか。颯太はセツナに追いつきたかったし、セツナは颯太に見せたいから創作したんだね。物語の結論は、ベストカップル万歳ということで」
颯太よりも、アルタイルちゃんとセツナの方がベストカップルになったけどねw
♪ふ~たりの~ため~ せ~かいはあるの~♪(佐良直美)
懐かしすぎてトシとっちゃいそうな、かつての結婚式定番ソングを髣髴させるサブタイでした。
エリミネーション・チャンバー・フェスもこれにて終幕。
アルタイルちゃんとセツナの二人だけの新世界における「結婚式」を、まずは言祝ぎたいと思います。そうします。
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