地獄少女宵伽第8話
#8「昼下がりの窓」
「納得できない!」
「そうね。でも、だから私がいるの」
初期あいちゃん超クール!
今回の劇メーションでは、きくりの謎はついに分らずじまい。
本編のイントロとしての役割を果たしていましたね。
「昼下がりの窓」は一期の第6話。
以下、本放映当時の記事です。
放送コードに引っかかって深夜送り(笑)にされたといういわくつきの回です。
安田ママレイプシーンもなかなかでしたが、それよりも、戸高ママの黒下着と一目連との濡れ場の方が数倍えろい感じでした。
三途の舟での大股開きも、もう(*´Д`)/lァ/lァもの。確かに、トシの割にえろえろな体ですしね。
愛欲の地獄に向けて、戸高ママいやな精神崩壊状態でした。
ラストには、遥ちゃんの清純シャワーシーンのオマケ付。
…今回、えろいしか言ってませんね私。
しかし、遥ちゃん可哀そすぎ。
ママに笑顔が戻ったのは嬉しいけど、リバウンドが過ぎて、何だか戸高さんの後継者となってしまった気配。
ユリアちゃんいじめられまくりっぽいです。遥ちゃんはともかく、もと子分の二人組ならやりそうですよね。
この結果を得るために、自らの地獄行きを賭けたのだろうか。
『たぶん、今は幸せなのでしょう。ひょっとすると、一生このまま幸せなのかも』と自分に言い聞かせる姿が実に痛々しいです。
同じ遥でも、でぼちん遥なら地獄少女に頼らなくても戸高組なんか一撃で壊滅させたろうに。残念です。
団地(社宅)での怖い隣人ものって、以前に高橋留美子劇場にもあったけど、画風の違いもあって、こっちの方が数段コワイです。
遥ちゃんの中の人は斉藤千和。見事なまでの被害者声です。
安田ママは伊藤美紀、おっかない戸高ママは篠原恵美。時代を感じますな。
いろいろ当時のことを思い出させてくれる、懐かしいエピソード話数でした。
新たに画像キャプを追加。
また思いついたら追記しますね。
【追記】
地獄よりも地獄的
芥川龍之介「侏儒の言葉」のエピグラフ「人生は地獄よりも地獄的である」に典拠するこの表現が好きで、たびたび引用しています。
今回の「昼下がりの窓」は、まさに「地獄よりも地獄的な」エピソードでした。
地獄流しや仕置き自体、もちろん怖いのですが。
何よりも恐ろしかったのは、戸高さんの取り巻きである母親たちと、その娘たち。
かれらモブの、見事なまでの無定見な付和雷同っぷりに、髪の毛が一本立ちするような恐怖を感じました。
大衆の悪意は方向性を持たず、限度がない。
ゆえに、悪意や暴力が、どういうきっかけで、いつなんどき自分にふりかかってくるか、全く分らない。これほど恐ろしいことはありません。
さらに恐怖を覚えたのは、優しかった安田ママが、当然のようにして戸高ママの後継者にすりかわっていること。取り巻きママたちもまた、当然のごとく後ろに控えて、戸高ママのときと同じ悪意を発散しています。
まるで、悪夢の二重像のように。
ママの笑顔を取り戻すために自らの地獄行きを賭けた遥ちゃんも、これでは救いがありません。物語は苦い味をのこして終わります。
「地獄少女」の人気が不滅なのは、ホラー要素のみならず、人間性の深淵を剔抉する容赦ない筆致にあるのだと、あらためて確認できた、鬼気迫るエピソードでした。
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