« ナナマルサンバツ第12話(最終話) | トップページ | 賭ケグルイ第12話(最終話) »

2017年9月23日 (土)

地獄少女宵伽第11話

Yuzukiero
Yuzukiero01
Yuzukiero02

#11「籠ノ鳥」

ゆずき「好きって、いろんなかたちがあるって思うの」
明「違う!あの人は逃げたいんだ!」

確かに、奥さんは逃げてしまいました。
明少年の好意からも。

このエピソードは、地獄少女三鼎第2話に当たります。つまり三期です。
大雑把に括ると、一期は流される側に問題があった。ゆえに勧善懲悪。
二期は、前回の「黒の轍」にみられるように、流す側にも流される側にもそれぞれ事情がある矛盾を衝いた。
三期は、流す側にも大きな問題がある。
DV問題を取り扱った「籠ノ鳥」は、まさに典型的なエピソードでした。

ドメスティックバイオレンスが時に複雑な様相を呈するのは、暴力をする側とされる側に、奇妙な依存感情が生まれるケースがあること。
例えば、親に虐待された子供が、親を恨むのでなく、逆に庇うことがある。
おとうさん(おかあさん)は悪くない、きちんと従えない自分が悪いんだ。
小さな子供にとって、酷い親でも親は親。心の何処かで信じている。いや、信じたい感情がある。
暴力側が巧妙で卑劣なのは、「飴と鞭」を無意識的にも使い分けていること。
妻をさんざん殴りつけながら「これはおまえを愛しているからだ」と囁く。
ただ苛めるだけでなく、時に思いがけないプレゼントを与えて喜ばせる。
だから、妻は錯覚させられてしまう。
「このひと本当は、あたしを愛してくれてるんだ」
電器店夫婦のDVも、性的な要素が混在しているだけに、複雑な様相を呈している可能性が。
世慣れていない少年には、そうしたオトナの機微は理解の外でしょう。
いや、もちろんそんな歪んだ関係性を是認してはいけないのですが。

Akiranome
Okusanopai01
Okusanosiri
Okusanwaki
Okusanwaki01

さらに、少年自身のメンタルにも、実は問題があります。
奥さんへの同情なのでしょうが、そこには、思春期特有の、性的好奇心が入り混じった恋愛感情も隠されている。
覗きの場面とか、明少年が劣情を刺戟されている様子が視聴者にもはっきり分るように描かれています。
「明日、いらっしゃい」
少年に云い遺して、そのまま奥さん失踪。
分りやすい解釈は、高校生の明が年上の女性を護るなんて現実的には困難。彼の人生をも狂わせかねない。だから奥さんは姿を消した。
もっとうがった見方をすれば、明少年の「好意」自体が曲者。過度な好意や同情は、過度な保護者意識に繋がるから。

「この人は自分が護ってあげなきゃならない」
⇒「自分だけが護れる」
⇒「自分のもの

奥さんは、苛められる側に固有の鋭い感覚で、明少年の正体を察知し、危惧したのかもしれません。
この少年もまた、夫と同じに、いつか暴君に変貌してしまうかもしれないと。

Ai
Ai01_2

地獄コントはキレッキレでした。おもしろかった。
電器屋だけに、仕置きも電気仕様です。
「電気の使い過ぎだ!」
「これ以上…むり…」
ある意味、電器屋として本望かも。いや電器屋さんこんな死に方したくないかw

女性は征服されたがってるモノだと思い上がった世の男性たちに、ある辛口女性コメンテーターが鋭い舌鋒を飛ばしていました。
「男も、ツッコミされる痛さを一度経験してみればいいのよ!」
納得です。このコンセント地獄には慄然とさせられました。
でも、あいちゃんにツッコミされるならいいかもw(支配されてる

|

« ナナマルサンバツ第12話(最終話) | トップページ | 賭ケグルイ第12話(最終話) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103873/65826435

この記事へのトラックバック一覧です: 地獄少女宵伽第11話:

» 地獄少女 宵伽 第十一話 回顧録5 ~籠ノ鳥~ 倒錯感想 [アニメガネ]
邪魔せんといて。 [続きを読む]

受信: 2017年9月23日 (土) 12時46分

» 地獄少女 宵伽  BS11(9/22)#11 [ぬる~くまったりと]
第11話 回顧録 ~籠ノ鳥~ 御景ゆずきは同じクラスの北山明を心配していた。 彼は毎日、山岡電気に通って単三電池47円を購入。 妻で店を守る山岡美津子が気になっていた。 夫の誠次は嫉妬深く、頻繁に電話して妻の状況を確認していた。 嫉妬する夫の誠次は美津子を縛って明との仲を問い詰める。 ある日、地獄通信にアクセスして藁人形を受け取る。 ゆずきには閻魔あいの行動が見えていた。 明がゆずきに友達のこととして相談する。 友達は年上の女性を本気で好きだと思う。 ゆずきは明に話す、女性は夫が好きなのかもしれない... [続きを読む]

受信: 2017年9月23日 (土) 16時45分

» 地獄少女 宵伽  第11話 回顧録5 [ぷち丸くんの日常日記]
いつも電池を買いに行っている電気店にいる美津子のことが気になる明。 明は美津子が夫・誠次にDVを受けていることを知っていました。 何とか助けたいと思い、閻魔あい(CV:能登麻美子)にコンタクトを取ってしまいます。 あいはゆづきを通して、色んなことを見ているみたいですね。 明は友達の話として、自分と美津子の話をゆづきに聞いてもらって、どうしたらよいのか尋ねていました。 ...... [続きを読む]

受信: 2017年9月24日 (日) 12時32分

« ナナマルサンバツ第12話(最終話) | トップページ | 賭ケグルイ第12話(最終話) »