ナナマルサンバツ第9話
苑原明良くんがかっさらっていきました!
明良のやんちゃな破天荒っぷりを強調することで、彼を中心にお話が廻り、求心性がもたらされることによりエンタメ密度が高まりました。狙いは成功だと思います。
今後、尺に余裕さえあれば、今回のようなワンエピソードワンキャラで、じっくり描き込んでほしいところです。
二答問題ルールにおいては、二人が同時にボタンを押すことが何よりも肝要。
とはいえ、対戦者たちも早押しにかけては猛者ぞろい。ふつうに押したのではワンツーを獲るのは至難の業です。
そこで!破天荒な明良が云いだしたのは。
「ボクのボタンも押して♪」
これは完全に盲点でした!おもしろい!こういう工夫をもっと見たいですね!
ところで、越山くんと明良が互いの押しボタンをぴったり密着させる映像、見ようによっては実にいやらしい。
心理学の泰斗であるフロイト先生なら、性的な解釈を当て嵌めること間違いなしです。
こんな感じ。
「この押しボタン接触は、男性同士が性的快楽を引き出すための接触欲望を象徴するもので、ボタンとはつまりだんこん(以下略
演出について。
勿体ないなあと感じたのは、「アキバコスプレ女が実は明良だった」件を延々と引っ張りすぎたことです。
視聴者にはもはや自明の理なので、けっこうな尺を使った割には効果が上がっていません。
サプライズを本気で演出するつもりなら、アキバ回の明良の正体は、もっともっと韜晦するべきでした。
これに限らず、伏線がイマイチなので、物語全体が妙にフラットになってしまっているのです。個々の工夫はあるのに、何故か総花的に見えてしまっている。実に惜しい。
アニメとしての質は高めだと思うのですが、肝心のところを押さえ切れていない。残念です。
さて、次回は御来屋との直接対決かな?
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