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2017年8月 7日 (月)

プリンセス・プリンシパル第5話

Tisenamida

「いたいのいたいのとんでけー
…おかしいな。おまじない、きかないよ
胸の痛み、全然とれないよ」

実の父である十兵衛を、藩の裏切者として斃すしかなかったちせの、衷心からの心の痛みがよく伝わってくる、せつないシーンでした。

アクション中心。そして、ちせちゃん初お目見えの回です。
英王国を訪れた日本の使節団。目的は不平等条約の是正。
彼らが乗った列車を襲撃してくる暗殺者たちの頭領は、藤堂十兵衛という100人斬りの手練れ。
使節団を護衛するちせとの対決が、今回のメインです。

Anjesyageki
疾走する列車を舞台に繰り広げられる、派手な剣戟と射撃とが織りなすドライブ感溢れるアクション。古典的な手法ならではの、心地よい昂奮。それを虚心に愉しむ回でした。

Tisedannganngiri
弾丸を斬ってみせるのは、ルパン三世の五右衛門とかブラック・ラグーンの銀さんを連想。

Tisejuubee
ちせと十兵衛が鍔競り合う剣戟シーンに流れる梶浦BGMがパワー全開で、梶浦ファンの私には嬉しい贈り物でした。

より高く飛ぶためには、より低く屈まねばならない
テニス漫画の名作「エースをねらえ!」の、宗方コーチの有名な台詞です。
テニスの心構えを説いているのですが、実は、この法則はあらゆるドラマトゥルギーにも当て嵌る。
つまり、クライマックスにおける演出効果をより高めるには、伏線によって効果を充分矯めなければならない。
できるだけ高低差をつけて、一気に放出する。これは金科玉条。
ちせの台詞が深い感動を誘うのは、この演出法がきちんと墨守されているからなのです。

まず、ちせが膝をケガした男の子に「いたいのいたいのとんでけー」をやってみせるシーンが予め挿入される。
優しい父親が幼いちせに施してくれた魔法のおまじないだというのです。
次に、十兵衛を斃した後、「十兵衛は、父親だったのね?」と問われたちせが、昂然と答えます。

Tisehokorasii
むしろ誇らしい。父を超えることができたのだからな

そして、冒頭に引用したちせの台詞により、演出はクライマックスを迎えます。
ここに至って視聴者は、ちせの、父への愛慕と武士としての忠誠心という複雑な葛藤に思い至り、彼女の赤心(せきしん)を知って、沁み入る感動を実感するのです。

この巧みな演出、すなわち対比法は、お話全体に演繹されています。
たとえば、日本と英国との文化の対比。
何かと云うと土下座して敬意を表する日本の侍たちの作法は、アンジェたちには奇異に映ります。
プリンセスにバディを命じられたアンジェとちせは、互いに名乗り合いますが、ここも可笑しい。
ちせ「16歳。佐賀藩出身。好きなものは漬物」
アンジェ「17歳。出身は黒とかげ星
星人だったのかと誤解してしまう素直すぎるちせちゃん。アンジェの体術に絡めて、さすがは星人、かぐや姫もおるからのう、と妙な感心を。
「星人どころか神もいる。厠にまでおるからな」にきょとんとするアンジェがカワイイっす。

ドロシーちゃんは、やっぱりお色気担当ということで。
使節団の堀河公を誑し込んで、コントロール側に籠絡しちゃったらしい。
だから、ちせがメイフェアに転校してくることができたんですね。

Dororyouri
Dorowine

爆弾による負傷も何のその。ゆったりワインを傾けるドロシーちゃんは、実に蠱惑的でした。
これからも頼むねドロシーちゃん!
ドロシーのターンはまだなのかな?わくわくです。

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