プリンセス・プリンシパル第1話
「僕を殺すのか」
「いいえ」
BANG!
「いいえ、いいえ、いいえ」
あるスパイへの墓碑銘。
作家エリック・アンブラーによる名作タイトルを、ゆくりなくも思い出しました。
非情なスパイの世界を端的にあらわしたタイトルとして、つとに有名です。
東西に分断されたロンドンを舞台に暗躍する少女スパイが、この物語のヒロインたちです。
亡命を希望する研究者を警察から匿うのが、彼女たちに課せられた今回のミッション。
しかし、エスピオナージュ物のお約束により、彼は二重スパイだったというどんでん返しが。
騙す者と騙される者は、この世界ではたやすく入れ替わります。嘘と真実さえも。
「君のオムレツがおいしかったことも」
「嘘。買ってきたの」
アンジェは彼を射殺しますが、死体は一週間後にテムズ河で発見されました。
保険金は死亡直後では下りない。
射殺前、彼にサインさせた証書をもとに下りた保険金で、彼が命を賭して願った妹の手術費用に資することができたのです。
非情さのなかにも一掬の救いを。いいなあ。
警察のおじさん、クラッシュする前にイイもの見れてよかったね。これもアンジェの優しさなのかなw
梶浦由記ファンの私としては、BGMも大いに愉しみです。
未だおとなしめな感じですが、これから梶浦節が炸裂するのでしょうか。
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