プリンセス・プリンシパル第4話
「あ、あなたは、まさか…」
「スパイです。名前はまだ決まっていません」
ヴェールの陰で微笑むプリンセス。静かな物腰のなかにも、不退転の決意がうかがえます。
スパイ活動に捲き込むまい、危地に立ち入らせまい、と心を砕くアンジェに、プリンセスは云いました。
自分は既に危険なエッジに立っている、だから作戦の成功のために命を賭けなければ、と。
しかし、「名前はまだ決まっていない」とは、象徴的なことばです。
現実には、本名も明かせない「無名」のまま死んでいくスパイも多いのですからね。
それがスパイの宿命。スパイの墓に刻む名前はない。
プリンセスとアンジェは生き残れるか?生き残って、幸せになれるのか?
王国側の地下施設が開発したケイバーライト試作品の奪取。
プリンセスにかけられた二重スパイ疑惑。監視役を命じられたドロシーのひそかな苦悩。
この両輪でお話が進みます。
わたしたちのチームにも名前を、と提案するプリンセス。みんなは乗り気です。でも、アンジェが即座に否決。
「手がかりになるような情報はつくらない。スパイの鉄則よ」
「だからおぬしは嘘をつくのか?」
「嘘つきに質問するなんて無意味だと思うけど」
有名なパラドックス命題を思わせますね。
「すべてのクレタ人は嘘つきだ、とクレタ人が云った」
プリンセス・プリンシパルの世界観を代表する、含蓄あるアンジェの台詞でした。
プリンセスとちせを式典会場に残し、地下施設への潜入路を進むアンジェたち。
すると、扉の前には監視の兵隊が!
ドロシーの咄嗟の機転。お酒を一気飲みして式典で酔っぱらいすぎた客のふりをし、色仕掛けの隙に突破します。
それにしてもドロシー飲み過ぎ。「酒くさい…」って感じで顔をしかめるベアトちゃん。
「かわいい顔してるのね、兵隊さん♪」
「そんなこと、あ、ありますかね」
その気になるなよ兵隊さんw
ベアトちゃんのヴォイスチェンジも大活躍。スパイ活動には欠かせない武器となりました。
でも、市街を車で爆走中、あまりの恐怖に叫びまくるベアトちゃんに。
「静かにして」
アンジェったら声帯機能を停止させちゃった!
ベアトちゃんは騒音扱いかよ、ひでえw
王国側のケイバーライトと研究者の奪取という手柄を根拠に、プリンセスは白だと上司に報告するドロシー。
しかし、上司は冷たく言い放ちます。
「この世界には黒とグレーがあるだけだ。プリンセスはグレー。監視を怠るな」
それでも、締めくくりはのどかなお茶会。チーム名も「白鳩」に決定しました。
さっそく懇親会が開かれたようですね。中の人同士でw
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント