【特別企画】ムラマサ先生と色欲の夜(笑)
「マサムネくん、そもそも君はずるい!」
「な、何がですかムラマサ先輩」
「確かに私は、あの有名な妖刀村正からペンネームを取っている。君は、あの名刀正宗からペンネームを取っているのだろう。だが実は、正宗は鎌倉時代、村正は室町時代。正宗の方が日本刀として由緒があるんだ。ずるいじゃないか、後輩のくせに!」
「さすがのウンチクですね。でも先輩は押しも押されもしない1千万部作家。僕はといえば、ようやくラノベ天下一武闘会で勝てたばかりの新進作家。格の差は歴然ですよ」
「それはそうだが…そうかな…えっへん、私のことはゆめゆめ尊敬を怠らないようにするのだぞ後輩君♪」
「して大先輩、今日はどうしたんですか」
「今日は、君にどうしても訊きたいことがあってやってきた」
「何でしょうか」
「どうして私が好んで和装しているのか分るか」
「それは、着物姿は綺麗でおしとやかな先輩に似合うからじゃないですか」
「それもある。しかし、もっと重要な、もっと根源的な理由があるんだ」
「?」
「君も知っているはずだ。伝統的に、着物の場合、ブラやパンティをつけないことを」
「…あ」
「もう分っただろう!このキモノの下に私は何もつけていないんだ!乙女の熱き柔肌そのままなんだ!なのに、どうして君はおさわりをしないんだ!私に女としての魅力が欠けているからか、そうなのか!?」
「い、いや、でも肌襦袢と腰巻くらいは」
「そんなもどかしいモノはつけない!何だったらキモノも脱ぐか?脱いだらすごいぞ私は!」
「む、ムチャクチャですよ!何とかしてよドラえもん、じゃなくて紗霧!」
いつもなら、ここでエロマンガ先生の乱入があるはずなのですが、用意周到なムラマサは、紗霧を既に無力化していたのです。実は病んでるムラマサでした。
「邪魔者はいない。君のことは、この1千万部作家のムラマサが責任を取って一生養ってやる。だから君も、責任を取って私を奪ってくれ。私を君のモノにしてくれ♪」
二人の、色欲に溺れる夜々がどれほど永く続いたかは知るよしもない。
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