マギ第14話感想
#14「アリババの答え」
アリババ、市民共和制を宣言!
「クレオパトラの鼻が低かったら、歴史は変わっていただろう」
「パンセ(冥想録)」で著名な、パスカルの箴言です。
もちろん、アリババの不退転の決意が隘路を拓いたのです。
でも、王政は廃止だから全てをチャラに!という彼の主張は、無茶苦茶です。
それが功を奏したのは、煌帝国の国益を代表する練紅玉ちゃんが、あっさりと退いてくれたお蔭でしょう。
「国益は護るべき!バルバッド国王との婚姻も、調印も、なされるべき!ただしイケメンに限る!」
(ノ∀`)
イケメンのシンドバッドさんの介入も与って、練紅玉ちゃんが翻意してくれたお蔭で、バルバッドは亡国の危機から救われたのですね。
まさに、「練紅玉が惚れっぽくなかったら、歴史は変わっていただろう」ということでw
政治経済学を修めた身として、いや修めてなくても(笑)、アリババの言説が空想的共和主義のたぐいであることは、たやすく看取できます。
アニメの場合、扱う題材への理解の浅薄さ、皮相さと看做され、とくに脆弱性が批判されがちです。
それはそうなのですが、他メディアを例にとれば、「チャップリンの独裁者」の演説も、ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞も、云ってしまえば、かなり空想的です。それでも、現在に至っても、勁い影響力を行使しています。
理想を説くことが不可ないのではなく、理論武装がヤワなので、僅かな反論にも耐えられず瓦解してしまうのがダメなのですね。
「マギ」という作品は、さすがに、そこら辺の要諦は押えています。
次回、アリババの空想的共和主義へのカウンターとして、流血と革命を叫んでいたカシムが、反攻をするようです。
二元論的対立が、どんな結論を導き出すのかな?
それにしても、「マギ」は2クールなんですね。
4月からは「宇宙戦艦ヤマト2199」だとは…。
次回「カシムの答え」
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