ジョジョの奇妙な冒険第10話感想
#10「ニューヨークのジョジョ」
スピードワゴン「ま…まずい!ジョジョは殴られたことよりも、エリナさんに買ってもらった服が血で汚れたことを怒るタイプ!」
確かにまずいッ!こんなエキセントリックで危ない少年にキレられては一大事!
まして、高空を翔ぶセスナ機内では尚更だッ!
(ノ∀`)
スモーキー「なッ!なんてやつだ。警官をこんな目にあわせたのに!なんとこいつは、エリナばあちゃんとかいう人に、しかられることだけを恐れている!」
この台詞も、ジョセフの悪童っぷりを示す性格づけとして、端的にして完璧でした。
ほんの僅かな台詞で、主人公キャラの印象づけをも過不足なくやってのける、荒木さんの変幻自在なセンスに惚れてしまいます。
第一部、世紀末英国を舞台にしたファントムブラッド編から、第二部は、20世紀のアメリカへ。
二代目ジョジョは、ジョセフ・ジョースター。時代はずっと下り、1938年のニューヨークです。
JOJOの開祖にふさわしく、英国紳士の鑑にして、使命感と悲劇的運命を備えていた祖父ジョナサン。
しかし、孫のジョセフは、いかにもアメリカナイズされた「現代っ子」。
挙措態度は軽薄すれすれ、でも、決めるべきところはきちんと決めてみせる。
「おまえの次のセリフは」矢継ぎ早に畳みかける彼の台詞は、疾走感に溢れて、軽快です。
絵コンテの繋ぎも実にスムーズ、息をもつかせません。
導入として、まさに極上な仕上がりでした。
そして作画!気合いが入っていたッ!
スタッフも、ジョジョスタイルを自家薬籠中のものとしたようで、慶賀の至りです。
スピードワゴンとの再会も、第一部からのファンとして、嬉しいところ。
アメリカで石油王として成功、スピードワゴン財団を設立。
立志伝中の人物となっても、なおジョースター家とエリナさんに忠誠をつくす彼の律儀さが、ある意味、漢(おとこ)の生きざまを顕しています。
エリナばあちゃん、若いころから、たおやかさの裡にも、意志の勁さが隠顕していました。
老いてなお意気軒昂。すっかり、英国老貴婦人としての貫録も身に付きました。
レストランでの諍いにも、毅然と対応。
「ほかのお客に迷惑をかけずに、きちっとやっつけなさい!」
ばあちゃんマジ女王様w
「やっておしまい!」のドロンジョさんを想起してしまいましたw
まさかの、かつての盟友ストレイツォの背信!
彼もまた、ひそかなディオ様信者だったのです。
波紋法でさえも、老いを克服することは叶わなかった。だから、石仮面が齎す不老不死に憧憬したのですね。
白昼、ニューヨークの街中に、吸血鬼として忽然と現れる彼が、異様に格好よく映じてしまいます。
そして、石仮面と倶に発見された「柱の男」の正体は?
次回「ゲームの達人」
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