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2012年12月27日 (木)

ヨルムンガンドPERFECT ORDER第12話(最終話)感想

#12「恥の世紀」

少年兵にして、武器を憎む。
そんな矛盾を孕んだヨナは、ココにとって、いわば「人間たちの代表」。
その彼に託されたのは、人間たちにココが與えた、2年間の執行猶予だったのです。
猶予期間中、キャスパーに随って世界をめぐり、あらゆる紛争や戦争をまのあたりにしてきた。
「2年間考えて、答えは出たか、ヨナ?私と世界、頭がイカレてるのはどっちだ?」
ココの過激なやり方も、戦争を止められないこの世界も、どっちもイカレている。
70万人なんて、あっという間に死んだでしょ?」
ヨルムンガンド計画が発動すれば、確実に70万人が死ぬ。
かといって、放任しても、人は戦争でばたばたと死んでいく。
そんな苛烈な現実を前に、ヨナは降伏し、ココの説く「平和」を受け容れた。
「ココ=ヘクマティアルと新しい世界を旅する」みちを選んだのです。

「若き野心家の行きつく先は、夭折か変節」
前回、そう書きました。
しかし、彼女は破滅することなく、悠々と生き延びました。腹心の仲間たちと倶に。
ヨナの決心をスプリングボードにして、ヨルムンガンド計画を発揚。
計画が完遂するかどうかは、人類が恥を知るかどうかにかかっている。
つまり、自分はきっかけを造ってやったに過ぎない。恒久平和が訪れるかどうかは、人類しだい。
武器商人らしい、巧妙なやり方ですねw

「ヨルムンガンド」は、掉尾に至っても、思想を固定せず、価値観の同時並置を貫きました。
いわば、現実を加工せず、読者(視聴者)に裸のまま示してみせたのです。
ココと対立する立場のキャスパーは、意地悪く問いかけます。
「武器を失くすことができるかな?」
本然の武器商人を標榜する彼は、空を封鎖しても、海も陸もある、と嘯きます。
そして自らは、いざとなれば「棍棒でも売る」と言ってのけました。
人間から闘争本能が消滅しない限り、人間は、武器を取り上げられても戦う。拳ででも殺し合う。
ココは、キャスパーに明確な回答を與えず、ただ、ヨルムンガンド計画の実行を以て、返辞としました。
「貴方と私と、どちらかが正しい道を往く。そして正しいのは私という、絶大な自恃のあらわれなのでしょう。

このパターンの物語に接するつど想い出すのが、故・石森章太郎のSF傑作「大侵略」(1970)です。
ある老科学者が「逆爆発装置」を開発し、アメリカを初めとする核保有国に、無条件降伏を迫ります。
応じなければ、アメリカが国内に保有する核を、遠隔操作により爆発させる、というのです。
狂人の戯言と一笑に付したホワイトハウス首脳の眼の前で、じっさいに核を爆発させてみせ、アメリカを、世界中を震撼させます。
結論をいうと、老人の真意は、まったく違うところにあったのです。
CIAのエージェントとなっていた、老人の孫息子ケンが、老人を、世界征服を企図するマッドサイエンティストと誤認して射殺してしまうのですが。
老人の、最期のことば。
「やったぞ、ケン!わしは、世界中の核を無力化することに成功した!」
逆爆発装置の完成形とは、すべての核を遠隔操作で無力化することにより、世界に平和をもたらすことだったのです。
しかし、核の無力化も、老科学者の幻想に過ぎなかったのかもしれない。
結末をぷつりと切る「曖昧法」により、「ヨルムンガンド」の結末を髣髴させます。

「大侵略」は、ラストに引用された次のエピソードによっても、忘れがたい印象を遺しています。
ニューヨークのブロンクス動物園の類人猿舎には、かつて「鏡の間」という名の檻が存在しました。
そこに立つと、鉄柵越しに、自分の姿が鏡に映るのです。思わずみつめると、説明書きが眼に飛び込んできます。
世界で最も危険な動物」。
当時の園長で、動物保護の泰斗であるコンウェイ博士曰く。
「人間は、他の動物を絶滅に追いやった、唯一の動物だ」。
これも、ヨルムンガンド世界にそのまま響いてくるような、痛烈な皮肉ですね。

「ヨルムンガンド、発動!」
…さて、「新しい世界」は、訪れたのか?
いずれにせよ、人類の存亡を賭けた「乾坤一擲」は為されました。
全ての結末は、読者(視聴者)の想像力に委ねられたのです。

ココ組が無敵過ぎるとか、弾丸回避率はブララグを凌ぐとか、東映版「Kanon」以上にアゴキャラ過ぎるとか(笑)、とかくの揶揄もあったようですが。
ピカレスクロマンの佳作として、あの傑作「ブラック・ラグーン」以来の喝を癒してくれました。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした!

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2012年12月24日 (月)

マギ第12話感想

#12「決意と決別」

感想記事のタイミングを逸したので、簡易感想です。

副王サブマドの懇願やシンドバッドの激励も、自信喪失のアリババにとっては、プレッシャーでしかなかった。
初期の軽妙さは何処へやら、霧の団以降のアリババは、悩みっ放しです。
ここ暫く、ちょっと氛気が重くなっています。人気はどうなのかな?

決断できないアリババを、結果として鼓舞したのは、カシム。
彼は、全民衆を捲き込んでの叛乱を企図していたのです。
決起まで、あと2日しかない。
シンドバッドから、急遽、ジンの使い方を教わり、俄か仕込みのまま、王宮へ単身突入!
頼みのアラジンが昏睡状態のいま、アリババに勝算はあるのか?

「ガンダムAGE」は、毎週のようにネタ化されていたので、それなりの人気?を保っていたようですが。
「マギ」は、ゆったりした構えなだけに、物語を盛り上げていく布置が難しいのかも。
でも、異世界を舞台にして、政治や経済にまで踏み込もうという壮図は、評価したいと思います。

新たな年には、マギの主題歌も衣替えとのこと。
OPはポルノグラフィティ
EDはsupercell
♪のぞいてみよう ゆびぼうえんきょう♪が、もう聴けないのか。乃木坂48ともお別れか。
何だか、とっても寂しい…。(ぷっ)
(ノ∀`)
supercell、期待してます!

次回「反逆の王子」

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トータル・イクリプス第24話(最終話)感想

#24「白い闇」

「敵より手ごわい敵…。それを何と呼ぶのだ?」
恋がたきだ
Σ(゚Д゚;
誰が上手いこと言えと云ったんですか篁中尉w

あたしたちの恋はこれからだ
ラスト・バタリオンの背後関係も、BETAの脅威も、恋の行方さえ、先送りとは…。
ゲーム原作とはいえ、2クール放映で総集編まで二つ入れて、この状態です。
「おれたちの戦いは云々」など、投げっぱなしで畢るパターンは数あれど、これは斬新でクールかも。

難民戦線によるテロの余波で、戦術機開発計画は凍結。唯依は、ユーコン基地を去ることになりました。
クリスカがホントノキモチを自覚し、中華爆弾娘のツイ・イーフェイも生きていた。
恋敵だらけの女の園に、ユウヤを遺して去らなければならない唯依は、さぞ心残りかと思いきや。
案外サバサバしているのは、ユウヤへの信頼ゆえ?
根拠のない自信とは、かくも鞏固なものか。
これぞまさしく「唯依が独尊(ゆいがどくそん)」ってヤツですね!
(ノ∀`)
↑↑誰が上手いこと言えと云々ww

このTEって作品、むかし好きだったSFアニメ「ブルー・ジェンダー」(1999-2000)を想起させるんですよね。
謎の侵略生命体(ブルー)という設定も、作画の雰囲気も、似ています。
モミアゲが特徴的なクリストファーに、ブルー・ジェンダーの主人公、海堂祐司の面影を看て懐かしさに浸っていたのはナイショだったりw

第2話の衝撃が、遥かに遠い想い出です。
二期とか、あるのかなあ?
あったら視聴はしますが、さすがに何か区切りをつけてほしいです。お話として。
ともあれ、スタッフの皆さん、半年間お疲れさま!

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2012年12月23日 (日)

リトルバスターズ!第12話感想

#12「無限に続く青い空を」

8人と1人で9人だ
マネジャーもカウントするというズルにより、「野球部成立!」と強弁する恭介です。
ともあれ、美魚ちゃんも、晴れてリトバスメンバーに加わりました。

いよいよ、西園美魚ちゃん回の始動です。
新米マネジャーとして甲斐甲斐しく働く彼女ですが、練習上がりに熱い茶をふるまうとか、やっぱりズレているのがご愛嬌。
理樹と恭介のカップリングを妄想する美魚ちゃんとか、「オレの携帯を理樹色にそめたい!」と絶叫する真人とか。
今回のリトバスは、なかなかにHOMOHOMOしい氛気が漂っていましたねw

若山牧水をこよなく愛する美魚ちゃんをまじえて、コンクールを目指して短歌大会です。
「風光るあなたの傍にきみがいる」までは良かったのですが。いや何となくヘンだけどw
真っ赤なブルマ ぼく大巨人
これは非道いw
でも、この下の句を使えば、何でも短歌として成立させられそうです。
このテで有名なのが「それにつけても金の欲しさよ」ですね。
こんな感じ。
「古池や蛙飛び込む水の音 それにつけても金の欲しさよ」

「カゲナシ」と謗られる美魚ちゃんですが。
もう一人の「影」が出現した?ゲド戦記?
頻回に姿をみせる、もう一人の美魚を、理樹が目撃した!
彼女は「本物」がしないことをしている?
葉蔭にかくれて、口元しか視えないけれど。

笑っている
('A`|||)

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ソードアート・オンライン第25話(最終話)感想

#25「世界の種子」

そして、攻略は続く

キリトの謂う二次会とは、仲間たちによる、真のアインクラッド百層の攻略だったのですね。
SAOで、あれほどの悲惨な経験をしたにも拘らず、意気軒昂で挑むエギル、クライン、その他の仲間たち。
どの顔も、活き活きと輝いています。デスゲームの冥い記憶も何のそのです。
かつてのベストセラーの表題を藉りれば、「塀(ゲーム)の中の懲りない面々」ということでw
カタルシスは、全てゲーム。幸福はゲームにあり。
この作者、まさに完璧なるゲーム脳です
だがそこがいい
(ノ∀`)

Aパートは、仮想現実の、現実における清算でした。
雪が霏々と降り積むなか、アスナの眠る病院へ駆けつけたキリト。
襲ってきたのは、復讐に凝り固まった須郷!
このクズがあ!とか何とか絶叫しながら、ダガーを振り回します。
しかし、これが大誤算。
リアルのキリト、いや、和人も、実は剣道の達人だったのです。
仮想でも現実でも、非力で無能だったのは、むしろ須郷の方でした。
あっというまに、立場は逆転。喉を掻き切られそうになり、悲鳴を上げる須郷。
ヴァーチャルでのあれやこれやが甦り、危うくマジで殺人を犯しそうになったキリトですが、やっと思い止まりました。
犯罪係数が気になるところですw

現実に還る
病室で、あれほど思いこがれたアスナとの再会。そして、真実のキス。
学園に復帰。木陰での、アスナとのイチャラブが眩しい。一級ハーレム建築士のキリトくん、リアルでも嫉妬されるのはご愛嬌です。
オフ会は、約束どおり、エギルの店で。
サラリーマンのクラインですが、残業があるのに、バーボンをロックで飲っております。
けっこう女子率が高いのに、すっかりご満悦の模様です。
あれ?SAOって、女子はレアじゃなかったっけ?実は、リアルでもネカマがいっぱいとか?
クラインさん、ご愁傷さまですw

世界の種子」とは、ダウンロードするだけで誰もがMMOを造れるという、LINUX並のフリープログラムでした。
かくして、茅場の創造した仮想世界は、世界に遍くものとなったのです。のちの、「アクセル・ワールド」の濫觴なのでしょうね。
ひとことだけ野暮をいえば、犠牲者を出したのは、茅場。須郷は、せいぜい、劣化した二代目のボンクラという役どころです。
罪と罰をいうなら、非はむしろ、茅場にありそう。ところが、須郷は極悪人で、茅場は英雄というのが、何とも皮肉な気がします。
茅場は仮想現実の創造者だから偉大だった、という「偏向」なのでしょう。
しかし、偏向も、徹底すれば世界観となる。それがゲーム脳としての思考。
これほどのゲーム脳なくしては、「ソードアート・オンライン」という特異な傑作は生まれなかったでしょうね。

フランスの文豪バルザックは、旺盛な筆力に任せ、短い生涯で、厖大な作品群を遺しました。それは、浩瀚たる「人間喜劇」。「ひとが生きる人生そのもの」に他なりませんでした。
臨終の床で、バルザックは叫んだそうです。
ビアンション、ビアンションを呼べ!私を救えるのは彼だけだ!」
ビアンションとは、彼の創造した作品に登場する、医者の名前だったのです。
まさに文学脳。偉大なる創造には、強烈な思い込みや偏向は、必須なのかもしれません。

さて、後は、不幸なスグハちゃんの救済を遺すのみです。
オフ会でも、ぼっちだったスグハちゃん。彼女には、SAOという共有体験がなかったからです。
「あたしは、みんなのところまで、行けない!」
飛翔に挑んで墜落しかけたリーファ=スグハを、しっかりと支えるキリト。
眼の前に降臨したのは、あのアインクラッドだった!
「いっしょに、来てくれるね?」
おにいちゃんの、甘い誘いです。
アインクラッド百層攻略までは、まだだ、まだ寝かさんよ?という、力強い意思表示なんですねw
はい、そうです。スグハちゃんは、もう眠れない。ネトゲ廃人まっしぐら確定ですww

最後の最後まで、「ソードアート・オンライン」は、ゲーム讃歌に終始しました。
ゲームよ永遠に!ゲーマーに幸あれ!

スタッフの皆さん、伊藤監督、お疲れさま!

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2012年12月22日 (土)

ジョジョの奇妙な冒険第12話感想

#12「柱の男」

カルロス・サンタナは「哀愁のヨーロッパ」からこっち、ずっと聴いてたけれど。
メキシコに吹く熱風」という意味だとは、シュトロハイム少佐に初めて教わったッ!
JOJOは、ためになるなあw
(ノ∀`)

竟に、「柱の男」が2000年の眠りから覚醒!
初めてのことばが「シュトロ…ハイム」。少佐は、柱の男にインプリンティングされたようです。
しかも、「サンタナ」という名付け親も兼ねているので、少佐はすっかりゴッドファーザーということでw

スピードワゴンが恐怖するッ!
シュトロハイムが解説するッ!
ジョジョが女装したッ!
いや、クラクラするような猛烈な色気ですなw筋肉ごついしw
「女性で体がでかいのは、ゴリラと同じ」という暴言を吐いたのは、作家の北杜夫だったけれど…。

さて、作画ですが。
さすがに、第一部最終回や第二部初回の驚異的な集中力には及ぶべくもなく、所謂アニメ画に戻りましたw
JOJOの場合、クローズアップの表情にキレがなくなり、平板になると、「作画低下」と判断されてしまうようです。

むかし「北斗の拳」が、東映の制作でTVアニメ化されたときは、正直まず、作画に失望した覚えがあります。
東映の力を以てしても、原作のあの迫真は表現できなかったのか、と。
それに比べると、JOJOは進化しているのですが、幾星霜を経て、アニメの、特に作画への要求は、ずいぶん高くなったものだと隔世の感があります。

とはいえ、第二部は軽捷なノリで進むので、観ていてキモチがいいですね。
シュトロハイムの「一発芸」も、これからどんどんエスカレートするので、愉しみです。

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2012年12月21日 (金)

サイコパス第11話感想

#11「聖者の晩餐」

犯罪係数はゼロです
Σ(゚Д゚;

槙島が、船原ゆきちゃんの喉を掻き切るその瞬間、ドミネーターが「ゼロ判定」を下した!
惨酷の物語「サイコパス」において、私が最も慄然とした瞬間でした。

「ゼロ判定」。これは、顕かに異常事態です。
シビュラシステムが、人間の生体反応を基礎として犯罪係数をはじき出している以上、数値の逓減はあったとしても、ゼロはあり得ません。
あるとすれば、全知全能であるはずのシステムが「もはや数値化(計量化)が不可能」だと判定した以外には考えられないのです。
法律用語の常套句に「法の予想せざるところである」があります。法で裁き得ない特殊な事案について、しばしば(便宜的にも)援用されます。
犯罪係数ゼロという異常事態は、まさしく、「システムの予想せざるところ」だと謂えるでしょう。

システムでさえ捕捉不可能な、槙島の正体とは何か?
咄嗟に思いを廻らせると同時に、すごく嫌な想像が脳裡をよぎりました。
「親友が眼の前で惨殺されたこの瞬間、朱ちゃんの犯罪係数を測定したら、一体どんな数値が出るのだろう?」
('A`|||)

槙島は、決断できなかった朱に、「失望した」と告げました。
罰を與えるために、ゆきを殺害するのだ、とも。
今後も、狡噛慎也と槙島聖護を軸にした対決が、ドラマとしての扇の要になることは間違いないでしょう。
しかし、今回の挿話を経て、やはり槙島と朱こそが、「サイコパス」という恐怖の寓話の枢軸を為す存在だとの確信を強くしました。
二人は、二元論的対立における光と影、陽と陰、磁石の両極という気がしてならないのです。
だとすれば、失望したという槙島は、朱の真の姿を見誤ったのか?それとも?
それは、これから明かされていくのでしょう。

「魂の輝きが見たい」
不可解そのものだった槙島の行動原理が、やっと明確に吐露されました。
彼は、純粋なる意思の力により「選択する」ことが、最高の条理であり至上命題だと主張したいようです。
「決断できないのは、情念が饒か過ぎるか、悟性が不足しているかである」
槙島が引用するルネ・デカルトの箴言が、だからこそ生きてくるのですね。

「不決断こそ、最大の害悪」(「情念論」)
これも、デカルトの詞です。
ただし、不決断を弾劾する、現代的な「行動主義」を標榜したのではなく、良識や悟性の完成を阻害するものを「不決断」と定義したようです。
彼の、次のような名言と併せ読むと、理解しやすいと思います。
「プラトンやアリストテレスの議論をすべて読んだとしても、しっかりした判断を下し得なければ、決して哲学者たり得ない」
「秀でたる知性を有するだけでは十分ではない。大切なのは、それを上手く活用することである」
「最高の学問とは、世間という厖大な書物から学ぶことである」

デカルトは、こうも云っています。
「不完全な存在は、完全な存在へ向かって、自己を超える」
まだ不完全な朱ちゃんは、槙島という「触媒」を得て、自己を超えるのか?
恐るべき「完全体」へと生まれかわるのか?
そのとき、この「サイコパス」世界は、どうなってしまうのだろう?

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2012年12月20日 (木)

中二病でも恋がしたい!第12話(最終話)感想

東京大反転#12「終天の契約(エターナル・エンゲージ)」

中二病は一生続く!」
これこそ、全編の結論だったのです。

そう、中二病そのものは一過性の「現象」かもしれませんが、その「本質」は、無味乾燥な現実への抗い。何物かへの憧憬。
人が、生涯を通じて追い求めるもの。永遠に見果てぬ夢想。
直前まで手の内を匿してヤキモキさせてくれましたが、すてきな解決を呈示してくれました。

前回の沈鬱をそのまま引きずったような、不安に充ちたアバン。
凸森が、異端双尾娘(ツインテール)を廃して、可憐な美少女に変身してみせるとか。
くみん先輩が、永遠の昼寝少女を卒業して、なぜか邪王真眼を継承するとか。(もちろん、勇太に六花のメッセージを伝える意図があったわけですが)
最終回に至ってなお、さまざまな「揺らぎ」を用意して、視聴者をわざと攪乱。ちょっと小細工を弄し過ぎ?
父を亡くして失意の六花が、ダークフレイムマスター・勇太の姿に憧れる回想場面のダメ押しは、屋上屋を架する感が?

しかし、クライマックスへ向けての、流れるような盛り上げ方は美事でした。
六花が実家に去り、電車もないと知るや、自転車で湾岸を疾駆して追う、勇太の必死な姿。
祖父の怒声や警官の指呼も物ともせず、今度こそ成功した、庇からのダイブと逃亡!
夜の海に、滲むような漁火。六花は、頑なに「綺麗だけど、あれはただの船の火」と寂しく呟く。
そのとき、ダークフレイムマスターが顕現した!
バニッシュメント・ディス・ワールド!」
勇太が叫んだ瞬間、ただの漁火が、「本当の」不可視境界線となった。
そう、勇太が六花のために、六花のためだけに発現した、夢想の力。
そして、六花は、亡き父親との再会を果たして、お別れを云う事ができましたた。
夢想が、現実を侵犯した、喩えようもなく美しい瞬間…。
このカタルシスは、物語にとって、不可欠なものでした。
とても満足しています。

初回冒頭で流れたナレーションが、掉尾に至って反芻されます。
そして、さりげに挿入された、「現実」からの詞(ことば)。
「でも、中二病って、やっぱり恥ずかしい!」
(ノ∀`)
これは、反語というより、制作側の含羞とか衒いと解釈するのが妥当でしょうねw

ずっと、原作つきアニメで、技量を磨いてきた京アニ。
この「中二病」という自社ラノベ原作を経て、2013年からは、満を持してオリジナル作品に挑みます。
京アニの華麗なる挑戦、ぜひに見届けたいと思います!

【追記】
いやもちろん、ムントのことは覚えていますよ?
まあ何というか…。
「たまこまーけっと」をSIGERUは応援します!ww

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ヨルムンガンドPERFECT ORDER第11話感想

#11「ウォーモンガー」

「ヨナの『世界が好き』は、お世辞と希望でしょう?皆がちょっとずつ優しくなれば、世界が輝き出す。でも、そんな日は来ない」
「あなたは、本当の私と似た者同士。新しい世界を、私と生きていこう!」
歌舞伎では、女方(おんながた)が切々と心情を訴える台詞を「くどき」と謂います。
これは、ココの、ヨナに対する「口説き」ですね。
本当の私と同じ」か。まさに、殺し文句だ…。

ココがたびたび口にする、70万人の犠牲。
恒久平和の前提条件である、制空権と制海権を支配するために必要な最小限度の犠牲、という意味ですね。
実は、これは詭弁に属します。この論理を用いたがるのは、独裁者の特徴です。
「第一次大戦では6600万人、第二次大戦では8000万人、第三次大戦では、さて、どれだけ死ぬでしょうか?」
戦火を、山火事に喩える例があります。どちらも、いったん始まったら、止める手段がない。全てを焼き尽くすまで収まらないからです。
70万人の犠牲を是認するなら、80万人でもいいのではないか。場合によっては(相手が抵抗するのなら)、100万人でも、200万人でも。その犠牲が、恒久平和のために必要ならば。
そういうことなのです。
目的のために手段を択ばないのなら、どんな理屈をつけようとも、それはもはや「戦争それ自体」。「犠牲の幾何級数的拡大が不可避」という意味で、戦争と何ら渝りません。
ですから、普段から「平和」を標榜する人間がこれを唱えたなら、顕かな偽善でしょう。
しかし、ココは武器商人。戦争を起こす側の人間。
しかも、彼女は「世界が大嫌い」。
「世界が嫌いな私が、世界を破壊するより修繕するみちを選んだ。感謝しなさい」
悪党も、多様化の時代。
悪党が、世界平和を齎そうとする。この逆説が意味する、深さ、重さ。
ここに至って、武器商人という設定が生きてくるのですね。

ヨナを喪ったココが、泰然としているのは、訣別だと思っていないからでしょう。
彼は、明確に反論したのでなく、結論が出せずに逃げた。
いずれ必ず戻ってくる、という確信まではないのでしょうけれど。

ココを離れ、キャスパーの傘下に加わったヨナの旅は、結論を見出すための旅となったはず。
次回はもう最終話。
一期はコンティニューでしたが、原作が完結しているので、二期の最終話は、真の最終回になるでしょう。
原作未読なので、刮目して待ちたいと思います。
人類の歴史において、若き野心家の行きつく先は、夭折か変節というパターンが多いのですが…。
ヨナの見出した結論とは?
長い旅路の果てには、何が待っていたのか?

次回(最終話)「恥の世紀」

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2012年12月16日 (日)

マギ第11話感想

#11「新たな訪問者」

「いいこと?別に、あんたに言われたから帰るわけじゃないんだからね!」
煌帝国にも、ちゃんと居たんですね。ツンデレお姫さまがw
ハナザーさんだから仕方ないか。ツンデレは世界に充ちて…。
(ノ∀`)

あれ?
練紅玉が、暴走ウーゴくんを、氷の剣で斃してしまいましたよ?
神官(マギ)であるジュダルより、金属器使いの彼女が勁いとか、アリなのか?
まあ、数の力の勝利ということにしておきましょうw

自らの無力を喞(かこ)つ、アリババとモルジアナ。
軍隊を動かせる力を持つシンドバッド王に引き換え、金属器も、皆を護る役に立たなかった。
とくに、アリババは、モルさんにプリティなお尻までガン見されてしまい、傷心の極みですw

Bパートは、政治と経済のお話。
副王のサブマドが、お忍びでスラムへ。どうやら、対人恐怖とか広場恐怖とか、引き籠りさんらしいです。
霧の団に、国情をリークしていたのか。兄、アブマドの悪政を止めてもらうために。
なるほど。「アリババは、話が分かる奴だから」には、ちゃんと伏線があったのですね。裏で策動していたのか。
さて、銀行家がバルバッドに齎したのは、煌帝国の紙幣。
「ただの紙切れ」と軽侮していたアブマドですが、紙幣がどんどん富に換っていくので、有頂天に。
金本位制から、紙幣経済へ
紙幣とは、いわば信用貸し。発行国の信用(情勢)によって、価値が変動する。変動相場制ってやつですね。
紙幣の権力に眼が眩んだアブマドが、借金の担保として、ついに「国民」を供してしまった!
つまり、紙幣こそが、バルバッド奴隷制の起源だったわけなのです。人間不平等起源論。

不在だったカシムが気になりますね。
予告で「俺と来るよな?アリババ!」って傲岸に叫んでいたのがカシム?

次回「決意と決別」

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リトルバスターズ!第11話感想

#11「ホラー・NO・RYO大会」

お約束の、肝試し大会です。

赤は、全身血まみれ。
青は、全身の血を抜かれる。
黄は?

ひゃー、だからFear(フィア)!」
能美クドリャフカが、言葉遊びを披歴します。
誰がうまいこと言えといった!というか、もろにダジャレですなw

黄色の恐怖に襲われたのは、真人でした。
黄のズダ袋を被せられて暴走。「キー!」とか絶叫しております。

虚空を、超高速で徘徊する、奇怪な暗黒物質。
実は、大鷲のピーちゃんだったとさ。
稚いころのリトバスメンバー、特に恭介に懐いていた。
遥か彼方の山の棲家から、逢いに来てくれたんですね。
ちょっと良い話で纏めたかと思ったら、二段オチが待っていました。

真人と謙吾は、校長室で非道い目に遭ったと苦笑い。
だが、恭介の顔が真っ蒼だ。
そんなところに、仕掛けた覚えはない
「じゃ、これは…」
真人が差し出す、見るからに邪気漂う咒のお札

美魚さんが、可愛らしく欠伸をしながら、呟きました。
焼いた方がいいですよ
これが、最大のホラーでしたねw

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ソードアート・オンライン第24話感想

#24「鍍金(メッキ)の勇者」

処刑、終了

WORST OF GESU(下衆)だった須郷。
胴体から、撫で斬りにされ、抛り上げられた上半身は、脳天から串刺し!
キリトくんマジ惨酷w
まあ、須郷が、300人の被験者にやってきた非道からすれば、これでもぬるい。
その罪、万死に値するのかもしれません。

須郷が小物なのは、先刻周知。対決がカタルシスに乏しくても、問題ありません。
上位IDの茅場晶彦の力を藉りるという、デウス・エクス・マキナ的解決も、佳しとしましょう。
むしろ気になったのは、キメとしての大事な台詞に、過去の名作からの「ちょっと拝借」感が纏綿していたことです。

須郷「かつて、誰もなしえなかった神のわざ!」
須郷「ボクの手が、手があーーー!!」
キリト「これで、すべてが、おわった…」

もちろん、作者が、好きだからこそ引用した台詞だと思います。
ただ、批評家としてなら知らず、一本立ちの創作者として、あまりに素朴すぎるリスペクトを表明してしまうのは如何なものか。
アマチュア感覚は諸刃の剣。
才気溢れるこの作者が、今後、どんな道を辿るのか。とても興味があります。

閑話休題(それはさておき)。
むしろ、SAOの世界観において重要なのは、創世者である茅場から託された、「世界の種子」即ちザ・シードの処遇。
仮想世界に対して、複雑な感情を抱いているキリトは、茅場からの真摯なメッセージを、どう受け止め、どう使うのか?
物語の、真の大団円が、もうすぐそこに!

次回「世界の種子」

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2012年12月15日 (土)

中二病でも恋がしたい!第11話感想

#11「片翼の堕天使(フォーリン・エンジェル)」

師走ともなると、さすがに仕事が押せ押せになってきました。
「とな怪」「ヨルムン」「K」は、最終話のみの記事になりそうですが、「中二病」については、書いておきたいと思います。

着地点が視えてきましたね。
登場人物たちの台詞が、最終話の方向性を示唆しています。
森夏「あのさ、意地はってるようにしか見えないんだよね。勇太も六花も」
凸森「そんなの、分ってるデス!でも、どうして言えないんですか?俺が不可視境界線に連れて行ってやる、って!」
あるいは、「中二病を卒業した」はずの六花が、部屋を整理しようと試みて、「捨てられる物と捨てられない物がわからない」と呟く場面。
そう、現実とは、「あれか、これか」ではない。不寛容だけが、現実の全てではない。
もっと可塑性のある、もっと融合的なもの。みんなが、自由に呼吸できる場所。
あれも、これも」で、なぜ不可ないのか?
それが「世界」の本当の姿ではないのか?

やはり、六花の傷ついた魂を癒してくれるのは、勇太しかいないようです。
現実と夢想。彼我の世界のはざまに立つ彼こそが、不自然に抑圧された彼女の魂を救えるのです。

ブログを巡回すると「どうしてこうなった…」という悲痛な叫びを散見します。なぜ、ラブコメの儘でいられなかったのかという嘆きが、巷間に溢れています。
この作品の方向性として、一度は、「中二病」をとことん貶める作劇になることは、充分予想されました。
作劇(ドラマトゥルギー)とは、「肯定と否定とのせめぎ合いから生じる葛藤」に尽きます。つまり、この展開は、スタッフの想定内だったのです。
ただ、京アニの表現技術が凄すぎて、視聴者によっては回復不能なインパクトを与えてしまったのは、想定外と謂えるかもしれませんね。京アニ畏るべしw

作画は、まさに、「象徴の森」でした。
「こちら側とあちら側」の境界線上に立ち竦む登場人物たちを描いて、巧みな仕上がりです。
象徴や暗喩が罩められていない場面を探す方が困難なほど、「意味」がぎゅっと詰まっています。
故意に、明度を落した画面。全ての情景が、登場人物たちの心情に噎ぶかのように、沈痛かつ寂寥感に充ちている。
「氷菓」の、最終話の作画を想起させるような、抒情世界。
京アニの、工芸的な技術の粋を、あらためて、見せつけられた思いです。

「象徴と暗喩」の例を一つだけ挙げれば、「抱擁」を描いた場面の対比です。
勇太と六花を抱きしめて去る十花。
凸森を、愛しげに抱きしめる森夏。
二つの抱擁は、いっけん似ているようで、決定的に非なるもの
ユング心理学ふうに読み解くと、こうなります。

十花の抱擁は、支配的な母性。懐柔し、説諭する力。
森夏の抱擁は、受容的な母性。癒し、支える力。

勇太と六花を「説得」し、そのまま旅立ってしまう十花は、現実を代弁する「強者」に見えますが、彼女が必ずしも義しい(ただしい)わけじゃない。説諭では、人は救えない。
その象徴として、実に巧みな表現だったと感じました。

次回は、いよいよ最終話。
びっくり箱をぶち撒けたようなハチャメチャな結末も大好きですが、京アニの輓近の仕事ぶりから推量するに、どうやら、しっとりとした大団円を迎えそうな予感。
それもまた善哉(よきかな)。

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ジョジョの奇妙な冒険第11話感想

#11「ゲームの達人」

あーん!スト様が死んだ
先生のカバッ!!」

…これに尽きますかね、第11話はw

連載当時から、健全な少年少女読者はおろか、腐女子さえも魅了してやまなかった「ジョジョの奇妙な冒険」。
当時の読者ハガキが、現在もなお、コミックス版の巻末に燦然と遺っており、往時の熱気が偲ばれます。
冒頭に掲げた「あーん、スト様が」は、その女性読者さんから寄せられた、衷心からの叫びです。
美形薄命(笑)のストレイツォにも、腐女子の方々の熱い想いが寄せられていたのですね。
確かに、ジョセフの智謀により、大量の手榴弾で解体され復活したのちは、修業で鍛え抜いた逞しい全裸を惜しげもなく披歴してくれたスト様です。
男性の私でさえ、「ウホッ、好い筋肉!」って叫んでしまいましたw
散り際も、実に高潔。
ジョセフに救われるのを潔しとせず、自ら練った波紋で散滅するとは…。
第一部で謂えば、黒騎士ブラフォードのような、侠気(おとこぎ)に充ち溢れたナイスガイ。
以て瞑すべしとは、正にこのことです。
ストレイツォ容赦せん!」
この名台詞と倶に、スト様よ永遠に…。
(/_<。)

それにしても、瞠目させられたのは、人質にされた金髪美女。
スト様に、何と奥歯を引っこ抜かれたのに、解放されるや、ジョセフに罵倒の嵐を浴びせた!
麻酔なしでの抜歯は、屈指の激痛を與える手段として、とみに著名です。
その昔、ナチスの秘密警察が駆使する拷問手法の一つだったとか。
何という女丈夫!あの女性、只者ではない予感がします。

そして、メキシコの砂漠にひそむは、そのナチスの、ルドル・フォン・シュトロハイム少佐
第二部のみならず、JOJO全編でも屈指の人気キャラです。
満身創痍の姿で、ベッドに括りつけられたスピードワゴン老人。口の堅い彼から、柱の男に纏わる秘密を引き出したのは、ドイツ科学が造り出した自白剤の威力。
わがドイツの医学薬学は世界一ィィィ!」
さっそく、名言が炸裂しました。シュトロハイムも、JOJO的名言の宝庫です。
第二部は、剣と拳との世界だった第一部から、現代風に装いを一新。
トンプソン機関銃あり、戦争兵器あり。ガジェットも豊富で、スピード感も充分。
次回は愈々、柱の男が、二千年の眠りから覚醒か?
人類進化の歴史の謎、その扉が、いま開かれるッ!

次回「柱の男」

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サイコパス第10話感想

#10「メトセラの遊戯」

もしかして、今回は虚淵脚本じゃないのかな?
「タイタス・アンドロニカス」や寺山修司といった衒学的な「擽り」はなく、ストレートな追跡劇の醍醐味が心地よかった。
事件は、現場で起きてるんだ!」
(ノ∀`)
まさに、気分は「踊る大捜査線」!本広監督らしい、刑事ドラマの粋でしたね。

朱の友人、船原ゆきを拉致して、監視官である朱を、贋のメールで引っ張り出した。
それは、執行官である狡噛を「狩場」に誘導するための手段だった。
「狩る側」を自認する泉宮寺が、狐狩りを開始したのです。
捲き込まれたのは、朱の友人、船原ゆき。かなりの巨乳さんです。
ヒロインの朱ちゃんが少年の体型なので、おっぱいさんは嬉しいです。
中の人、小岩井ことりさんも豊乳なのは、幸運な偶然というべきなのだろうかw

槙島は、すべてを静観します。
この狩も、極限状況に追い込むことにより、狡噛慎也という男の器量を測ろうという企図があります。
同時に、泉宮寺豊久という慢心した男が、同じ状況においてどんなリアクションを興すのかを、槙島は見定めようとしています。
そのため、ゲームバランスを均衡させるための、ヒントがちゃんと匿されています。
まず、ゆきを見捨てないことにより、通信トランスポンダーが手に入った。
だが、バッテリーとアンテナがない。
ドローン犬を斃すことにより、バッテリー入手。
さいごに、ゆきの下着がすり替えられている事実から、ブラジャーに潜ませたアンテナを発見。
「服を脱げ!」「下着もよこせ!」のやり取りが、何とも知れんおもしろかったですw
慎也はみごと合格。
でも、泉宮寺はどうかな?
自信家タイプほど、攻勢から劣勢に転じた時、往々にして鍍金が剥がれがちですからね。

なお、衒学的要素はないと書きましたが、サブタイの「メトセラ」は、サイボーグ化により肉体の不老不死を得た泉宮寺を指しているようです。
メトセラ。旧約聖書に顕れた、ノアの祖父にして、伝説的な長寿を誇った人物です。
ロバート・ハインライン「メトセラの子ら」の、驚異的な長寿一族、ハワード・ファミリーに引用されています。

朱ちゃんへのメールが「松原ゆき」だったのは、何か意味があるのかな?
「サイコパス」は緻密な作劇なので、些細な齟齬が、けっこう気になります。
単なる錯誤なのか、それとも…。

「自分の無能のせいで、人が一人死ぬのはどんな気分だ?」
朱ちゃんを、執拗に言葉で虐める宜野座。慎也から絶大な信頼を得ている朱ちゃんへの嫉妬ゆえでしょうか?w
そこへ、慎也から、通信が入った!宜野座の眼が、かっと見瞠かれた!
ありったけのドローンを到着させるんだ!」
ギノさん逆上!さすがの朱も呆れております。
愛する慎也のためなら、他の事件など何のその。ドローン総動員なんですね。
ギノさんの純情一途に思わず吹きましたw
( ´▽`)σ)´Д`)

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2012年12月10日 (月)

トータル・イクリプス第22話感想

#22「汚れ無き報復」

「ユウヤ、あなた、やっぱりいいわ!」
負傷し、独りぼっちになっても、ツイ・イーフェイは意気軒昂。
「デートも、まだだしね!」
唯依の思わず洩らした「え…」が愉快すぎて吹きましたw
どんな逆境に遭っても、強気な自己主張を欠かしません。そこが、無敵中華娘のゆえん!
でも、唯依から自決用の拳銃を渡されちゃったし…。
('A`|||)

【公式】「万が一の時は、これを」
【本音】「さっさとこの銃で自決して、あたしとユウヤの前から消えちゃいなさーい!」
(ノ∀`)
いや、唯依さんがそこまで腹黒なわけがありません。
たぶん…。

RLF(難民解放戦線)の出現により、物語は、完全にシリアス寄りに舵を切りました。
ユーラシア難民が嘗めた苦汁は、現実世界の、東欧やアフガニスタンなど第三世界の悲劇そのままです。
米ソという大国が、それぞれ廻らす非情な策謀も、現実をなぞるかのようです。

重く垂れ罩める戦雲のなか、ユウヤは、ソ連の補給基地を襲って物資を奪うという、乾坤一擲の反撃に出ます。
解放されてしまったレーザー級BETAと、次回のサブタイが気になります。

次回「屍せるものたちの凱歌」

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2012年12月 9日 (日)

マギ第10話感想

#10「その名はジュダル」

ヱヴァ初号機ウーゴくん暴走
Σ(゚Д゚;

超あやしい銀行家の登場で、バルバッドや煌帝国をめぐる、政治と経済と革命のお話が、もう少し続くのかと思ったら。
最凶のマギ、戦争大好きのジュダルが、猛烈なケンカを吹っかけてきた!
いきなり、マギ同士の大魔法合戦だ!

民衆へのアジテーションがイカしていたシンドバッドですが、金属器のない状態では無力。
もう一人のダンジョン攻略者、アラジンが、ダガーに込めた魔力でジュダルの障壁を砕くが、残念乍らそこまで。

最高にハイってやつだ
昂奮したジュダルは、アラジンには駆使できない魔法を、恣に繰り出します。
十八番は、氷魔法だそうです。
気化冷凍法だッ!」ってDIOさまじゃねーしw
アラジンを護って防御専念していたウーゴくんが氷柱に貫かれ、マゴイ流出の危機。
そして、とつぜんの覚醒
ジュダルを圧倒するほどのパワーを放出し始めました。慌てるジュダルです。
「そのジン、卑怯だぞ。おまえ、マゴイをやってねえだろ。そのジンは、他の奴のマゴイで動いてる!おまえのジンじゃねえ!」
友だちだと信じていたウーゴくんの秘密が、次回、顕かになるのか?

次回「新たなる訪問者」

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リトルバスターズ!第10話感想

#10「空の青 海のあを」

木陰で日傘をさす、儚げな美少女、西園美魚さん。
あまりの存在感のなさに、クラスメートからは「カゲナシ」と陰口を叩かれています。
カオナシだと「千と千尋」の妖怪ですが「カゲナシ」なら、ちょっとカワイイかな?

そんな事はないですね。('A`|||)
陰口は陰口、可哀想です。何も悪い事してないのに…。

彼女の愛読書は、若山牧水歌集。典型的な「文学少女」です。
「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」
この短歌は、教科書にもしばしば載る、牧水にあって、最も人口に膾炙した作品。
教科書経由で初めて知り、迚も好きになりました。
「いいか、白鳥は、はくちょうじゃない。しらとり、と読むんだ」という、現国の先生の噛んで含めるような説明が、今でも思い出されます。
オトナになって、酒呑みになった今では「白玉の 歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけり」がお気に入りですがw

解説本の多くは、「哀しからずや」は、骨に徹する孤独感や悲愴感というよりも、「青春の、漠とした孤独と哀傷」が表象されているという解釈を採っています。つまり「感傷」だと謂うのです。
しかし、美魚さんは違います。
「私そのものが書いてある」
「青にそまらない姿。むしろ希望に充ちている」。
この歌を、自らのアイデンティティの証左として、深刻に捉えているようです。

おにぎり」と「おむすび」に拘る、リトバス特有の言葉遊びもおもしろかった!
若山牧水はともかく、こちらの起源は知らなかったので、さっそく検索。
手で握るか握らないか?
東日本と西日本の分布?
「おむすび」の方がやんごとない感じ?

諸説芬々ですが、定説はないようです。
美魚さん説は、いわば形状説ですね。
「それはおにぎりではありません。おむすびです。三角がおにぎり、丸いのがおむすび」
「三角だけどw」
「逆だったかもしれません。細かいことは気にする必要がありません
(ノ∀`)
美魚さんマジ詭弁論者w
三角・丸い説は、感覚的には、いちばんしっくりきました。

「体が弱いの?」問いかける理樹に、美魚は。
「いつか、同じことを訊いてくだされば、答えるかもしれません。そんな時は来ないと思いますが…」
語尾が、フェードアウトのように弱弱しかったのが、気になります。

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ソードアート・オンライン第23話感想

#23「絆」

真の「戦いの達人」とは、猪突猛進な勇者などではない。
用意周到な準備と智略とで、必勝の物量戦を挑むことのできる軍略家のことを謂うのですね。

攻略は、個人技のみにて達成されるに非ず。
多数の力を糾合することによって、初めて難事を成し遂げることができる。これ、ゲームの鉄則

またも攻略失敗かと思わせておいて、キリト絶体絶命の危地に、シルフとケット・シーの援軍が駆けつけてくれました。
今回のお話の構造を簡略化すると。
キリト特攻⇒レコン自爆⇒思わぬ援軍⇒クエスト攻略⇒しかし突破不能のゲートが⇒「こんなこともあろうかと」予め伏線として撒いたIDカードが役に立った!
既成手法の組み合わせですが、これだけ揃えば、かなり強力です。攻略戦をきっちり盛り上げてくれました。

どうなる事かと危惧された、キリトとスグハの縺れた男女の綾も、無事に修復されました。
傷心のスグハが、おにいちゃんに、剣の勝負を挑んだ!
Σ(゚Д゚;
言葉じゃ足りない。こいつ(剣)を交えて語り合おう。
少年ジャンプの黄金律は、野郎同士にとどまらず、男女の機微にも有効だったのですねw
仕合を挑んでおきながら、自ら剣を投げ捨てたリーファ。
「せめて剣を受けようと思った」と告白。
非道いことを言ってしまった自責の念からだったのか。
実は、キリトも、同じ事を考えていたのだった!
いやメンタル似過ぎでしょ、この義兄妹w
「血は水よりも濃し」と言うけれど、血は繋がってなくてもこれだけ似た者同士なら、もはや血縁以上の存在でしょうね。

それにしても、レコン君押しが強烈すぎて吹いたw
リーファ「あんた、バカじゃないの!」
これって、アスカに罵倒されるシンジそっくりじゃないですかw
ボクが何とかしてみせる!」
これも、傷ついた綾波を庇って出撃したシンジくん辺りが、叫んでもおかしくない決め台詞です。
さらに、クエスト攻略では、デスペナルティを覚悟のうえ、「闇属性の自爆魔法」という大技で、恋仇(キリト)を補助するとか、すっかり男を上げました。
二重失恋という苛酷な試練に曝されたスグハちゃんへの、新たな救い?
「最初は友だちから」って、正しい男女交際が始まるのか?
(ノ∀`)

次回「鍍金(メッキ)の勇者」

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2012年12月 8日 (土)

ジョジョの奇妙な冒険第10話感想

#10「ニューヨークのジョジョ」

スピードワゴン「ま…まずい!ジョジョは殴られたことよりも、エリナさんに買ってもらった服が血で汚れたことを怒るタイプ!」
確かにまずいッ!こんなエキセントリックで危ない少年にキレられては一大事!
まして、高空を翔ぶセスナ機内では尚更だッ
(ノ∀`)

スモーキー「なッ!なんてやつだ。警官をこんな目にあわせたのに!なんとこいつは、エリナばあちゃんとかいう人に、しかられることだけを恐れている!」
この台詞も、ジョセフの悪童っぷりを示す性格づけとして、端的にして完璧でした。
ほんの僅かな台詞で、主人公キャラの印象づけをも過不足なくやってのける、荒木さんの変幻自在なセンスに惚れてしまいます。

第一部、世紀末英国を舞台にしたファントムブラッド編から、第二部は、20世紀のアメリカへ。
二代目ジョジョは、ジョセフ・ジョースター。時代はずっと下り、1938年のニューヨークです。
JOJOの開祖にふさわしく、英国紳士の鑑にして、使命感と悲劇的運命を備えていた祖父ジョナサン。
しかし、孫のジョセフは、いかにもアメリカナイズされた「現代っ子」。
挙措態度は軽薄すれすれ、でも、決めるべきところはきちんと決めてみせる。
「おまえの次のセリフは」矢継ぎ早に畳みかける彼の台詞は、疾走感に溢れて、軽快です。
絵コンテの繋ぎも実にスムーズ、息をもつかせません。
導入として、まさに極上な仕上がりでした。
そして作画!気合いが入っていたッ!
スタッフも、ジョジョスタイルを自家薬籠中のものとしたようで、慶賀の至りです。

スピードワゴンとの再会も、第一部からのファンとして、嬉しいところ。
アメリカで石油王として成功、スピードワゴン財団を設立。
立志伝中の人物となっても、なおジョースター家とエリナさんに忠誠をつくす彼の律儀さが、ある意味、漢(おとこ)の生きざまを顕しています。

エリナばあちゃん、若いころから、たおやかさの裡にも、意志の勁さが隠顕していました。
老いてなお意気軒昂。すっかり、英国老貴婦人としての貫録も身に付きました。
レストランでの諍いにも、毅然と対応。
「ほかのお客に迷惑をかけずに、きちっとやっつけなさい!」
ばあちゃんマジ女王様w
「やっておしまい!」のドロンジョさんを想起してしまいましたw

まさかの、かつての盟友ストレイツォの背信!
彼もまた、ひそかなディオ様信者だったのです。
波紋法でさえも、老いを克服することは叶わなかった。だから、石仮面が齎す不老不死に憧憬したのですね。
白昼、ニューヨークの街中に、吸血鬼として忽然と現れる彼が、異様に格好よく映じてしまいます。
そして、石仮面と倶に発見された「柱の男」の正体は?

次回「ゲームの達人」

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2012年12月 7日 (金)

サイコパス第9話感想

#9「楽園の果実」

朱ちゃんが、宜野座に反駁
子ども扱いされたのが、よほど悔しかったんですね。
新人とはいえ、彼女にも、エリート監視官としての自恃もあれば、部下である執行官たちへの手前もあります。
「階級上は、全くの同格ということを忘れないでください!」
思いっきり、やんちゃな発言で噛みついてみせました。
とはいえ、この業界、いくら職階が同列といっても、後輩が先輩に楯突いたら後が怖いのは当然の理。
でもだいじょうぶ!
何しろ、朱ちゃんは、適正オールAの逸材。色相が濁らない、驚異の潔白者。
そう、彼女こそは、「シビュラシステムに愛されし乙女」なのだから!
…そこが、不安でしょうがないのだけれど…。
('A`|||)

自称「狩る側」の泉宮寺は、帝都ネットワーク会長という要職にある、大企業家。
その富を活用して、自らを、脳以外全身サイボーグと化した。
老いに抵抗し、不老不死を得て、神にもなろうと豪語します。
肉体は魂の牢獄」(プラトン著「パイドン」より)まで引用しております。すっかり調子に乗ってますw
でも、槙島に自慢げに見せたのは、手ずから惨殺した、王陵璃華子の人骨で拵えたパイプ。
若い娘の体の一部を嗜好品化して喫うことにより、永遠の若さを得ていると嘯きます。
これでは、若さにしがみつく老残の醜さと、まるで異なるところがないのでは
実在の殺人鬼、屍体の皮膚その他のパーツを使い、ランプシェードなどの調度品を拵えて部屋に飾っていた変質者、エド・ゲインと、何ら渝るところがない卑しさです。
槙島の視線も、心なしか、冷ややかな気が…。

今回は引用控えめでしたが、「カリスマの三つの定義」は、とても興味深いものがありました。
英雄的・預言者的資質。倶にいることの心地よさ。雄弁な知性。
慎也曰く。槙島は、その全てを備えている。
槙島もまた、狡噛慎也の名を口に上らせるとき、嬉しさを匿せない。
天才は天才を知る。
やはり、槙島の好敵手は狡噛慎也
そして、泉宮寺よりも誰よりもコワイのは、実は、「サイコパス」の登場人物のうち、最大の未知数を秘めた朱ちゃんなのか?

その朱ちゃんを、初対面で見事にプロファイリングしてみせた雑賀教授。
彼こそは、怪物的カリスマである槙島に「知性」で対抗するべき参謀本部、シャーロック的存在なのかも知れません。

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2012年12月 6日 (木)

中二病でも恋がしたい!第10話感想

#10「聖母の…弁当箱(パンドラズ・ボックス)」

後夜祭で、訥訥と歌い上げられた、六花の歌。死んだおとうさんが、好きだった歌。
「見上げてごらん夜の星を」。
六花は眼帯を取り去った!そこに邪眼はなかった!

いやズルイっすよこの演出w
もともと「見上げてごらん」は大好きな歌だし、こういう綺麗な演出されたら、もう受け容れるしかないじゃないですか。
ヱヴァ破で流れた「今日の日はさようなら」「翼をください」といい、なつメロを引用するのが流行なのかな?

Aパートは、二人の微妙な距離感から、六花の決定的な告白に至るシークエンスを、丁寧にフォトジェニックに映像化していました。
映像文法の粋をつくした、京アニ技法の極みと謂えます。
念のため申し添えると、制作側が映像文法を駆使して、作品全体の効果を底上げしてみせるのは有用な手法なので、いつでも正当に評価し、支持します。
ただ、「この配置は実は暗喩で」的な、瑣末事をいちいち論う近視眼的な硬直した批評が好きじゃないだけなのですw

Aパートを俯瞰して、すぐ眼につくのは、「対比法」のあざやかな効果です。
教室の窓から、夜空を見上げる二人。ベンチに腰掛け、もじもじする二人。「心理的分割」ってやつですね。
あるいは、羞恥心の暗喩として、傘を小道具に使ったり、六花を勇太の胸(正面)ではなく、背中に凭れかからせる。その瀟洒な味わい。
極めつきは、行き交う車のハイライトが闇に滲む、夢幻的な都会の夜景を、かつて観た夜の海の漁火と重ね合わせてみせる映像。
不可視境界線は、何処にでも見出せる。愛する人と一緒であれば。
本当に綺麗な映像でした。

Bパートは、銀杏祭。学園祭です。
「学園祭の京アニ」と勇名を馳せる京都アニメーションです。
いつもの京アニなら、たとえば、モリサマーと凸森の中二バトルを、克明に、派手に描き込むところでしょう。
そこを、敢えて抑制し、タメをつくったうえで、六花のしずかな歌の効果を高める。
そういう手法なんですね。

しかし、今回特筆すべきは、映像すなわち「外面」に対比するに、台詞すなわち「内面」による「対比法」の冴えです。
鋭く対立する「夢想と現実」。
脚本の花田さんのあやつる台詞には、力が籠っていました。

勇太「お弁当が、ずっしり重くて。いっぱい、つまっているようで」
森夏「愛情が?」
勇太「現実

十花「まともになれって、おまえが言えば!」
勇太「六花は、充分まともです」
(中略)
勇太「なかったことになるのが、嫌なんです。呑み込んだら、全部終わってしまう」
十花「終って、何が悪い?あいつが求めているものは、手に入らないんだぞ!」
そして、止めの一撃が。
十花「肯定するのは…無責任だ

十花さんが、「現実」を盾にとって展開した言葉の鋭鋒については、首肯できる箇所と、反論したい箇所がこもごもでした。
でも、反駁し始めたらキリがないので、ここでは省筆します。次回以降の感想記事で、語りたいと思います。
一言だけ謂うなら、制作側が物語をどう収束させるつもりなのかが、まだまだ忖度し難い。
六花ママのお弁当を、聖母の箱=パンドラの箱と表現した二律背反に、すごく意味深なものを感じました。

ともあれ、今回は、ぎゅっと凝縮した内容が心地よかった。
京極夏彦「魍魎の匣」の名表現を藉りると、まさに「みっしり」でした!

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2012年12月 3日 (月)

トータル・イクリプス第21話感想

#21「裂ける未来」

裂ける未来!
混迷する戦線!
慟哭するチョビちゃん!
揺れるおっぱい
(ノ∀`)

パワードスーツでも匿しきれない、クリスカとツイと唯依の壮麗な巨乳が、まさに巍巍たる威容を誇っています。
各国の謀略が渦巻き、裏切りと血沫が飛び散る光景。まさに「戦場は地獄」です。
しかし!
練達の視聴者たるもの、惑わされてはいけません。TEの本質は、萌えなのです。
どれほどの惨酷が、酸鼻が眼を覆うとも、萌えを見逃しては不可ません。
血みどろの混沌のさなかにあってさえ、おっぱいを慈しみ、お尻を愛でる審美精神を忘れてはならないのです。
そう、大事なのは「選択と集中」!
(´∀`*)

ところが、これほどの動乱のさなかにも、不動を誇る存在があった!
それは、チョビちゃんの慎ましいちっぱいw
動かざること山のごとし」という、孫子から発し、武田信玄の「風林火山」の旗印で著名となった詞がありますが。
チョビちゃんの場合、とはとても言えないので、「動かざること陥没のごとし」かなw

テロの蔭には、米国の陰謀が?
RLF(難民戦線)は、中近東の軍人が中心のせいか、イスラム教で謂うところの「神戦」すなわちジハードを声高に叫んでいます。
でも、虎視眈々と漁夫の利を狙うのは、米国?
研究施設のサンプルであるレーザー級BETAを狙う、陰謀の様相が濃くなってきました。

唯依が戦術機で撃って出ます。ツイ・イーフェイも予備機で続きます。
ユウヤしか見えてなかった中華爆弾娘も、さすがに真剣になっております。
「テロリストを撃退したら、ユウヤとデート!」
そんな余裕はないかw

次回「汚れ無き報復」

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イクシオンサーガDT第9話感想

#9「-IT-(Incognito Trial)」

エレクが、謎の女アルマフローラから賜りしは、聖剣カリボール
仮ボール?w
両玉を失いしエレクを補完するもの?
全摘は、このための伏線だったのか?

豈はからんや、カリボールは、エクスカリバーの異称でした。
アーサー王伝説のフランス版「アルテュール王伝説」においては、エクスカリバーは、フランス語読みで「カリボール(Calibore)」になるらしい。
スタッフも、よくこんなの見つけてくるなw
タマツクレ温泉は苦笑ものでしたが、カリボールも非道いw

カリボールに対抗するに、紺のハンマーは、キンタマーニ
受け狙いと侮るなかれ、バリ島には、キンタマーニ郡キンタマーニ村があり、キンタマーニ湖やキンタマーニ高原があるそうです。
さらに、南太平洋にはエロマンガ島が、オランダにはスケベニンゲンという地名があるというのだから、世界は汎いw

しかし、カリボールという巫山戯た名称にも拘らず、その威力は核爆弾なみ。
FFの魔神龍みたいに巨大なドラゴンを、須臾にして消滅させてしまいました。
頼りになる忠臣インコグニートを率いて、捲土重来をはかるエレク。
紺のキンタマーニは、新生エレクに勝てるのか?
そして、イクシオンの民だというアルマフローラの真の狙いは?

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2012年12月 2日 (日)

マギ第9話感想

#9「王子の責任」

バルバッド国の現状は、失政政府の縮図でした。現代の、何処かの国での出来事のような気さえします。
もちろん「マギ」は空想的なエンターテインメントなので、各人の主張は単純、議論の精密さや実証性はすっ飛ばされています。
でも、政治小説や傾向映画ではない以上、細部のレアリテは、これで充分でしょう。
主張の大要はこのとおりであり、要諦を押えた「ディベート」になっていました
破天荒さと、(ほどほどの)リアリズムが共存している。そんな「マギ」が好きです。

アリババ(理想肌王子)「おれは、王子として、この人たちを見捨てられない!どうしたらいいんだあ!」(ハムレット的苦悩ですね)

カシム(貧困層代表)「血を吐いて死んでいった!そんなマリアムに、俺は何もできなかった!」(マジで何もしなかったのかw主張だけではダメですよ?)

アラジン(第三者勢力)「考えようよ。ボクも考えるからさ」(国連みたいなゆとり)

シンドバッド(余裕の実力者。磊落で、名君主の器)「霧の団に入れてくれ。ちなみに、俺は世界の趨勢のことも考慮している」(この人セカイ系だったのか!しかも、変わり身はやっ!)

ジャーファル(有能だがアタマが堅い副官)「霧の団に入る?いやおかしいでしょうそれ。自分で、敵だって言ってたのに」
⇒シンドバッド「おまえは、これほどの悲惨を前に、心が動かないのか!」
⇒「わ、私が悪いんですか!?」Σ('∀`;)
(スケープゴートを立てて民心を逸らすのは権力者の常道wシンドバッド、マジ政治家の鑑

アブマド(無能独裁者)「国民のことなど知らん」(………)

シンドバッドとアリババが連立し、バックにはモルさんと、アラジンが睨みを効かせています。
アブマドにとっては、四面楚歌、最悪の状況でしょう。
弟サブマド「聞いてやろうよ。アリババは話の分かる奴だから…」
意外にも、まったく耳を貸さず、強気を貫くアブマド。
無能で怯懦な国王に、不退転の決意など、元よりあるはずもありません。後ろ盾がなければ、まっさきに逃げ出すでしょう。
すると、その不可思議な自信の支えとは?

「黒い太陽」こと、ジュダル颯爽登場!アラジンも、ヤバイ氛気を察知しました。危険な奴が現れました。
アブマドは、この切り札があったので、泰然自若としていたのですね。
何かまた濃い奴キター!」
予告ノリノリやんw

次回「その名はジュダル」

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絶園のテンペスト第9話感想

#9「彼氏」

これって、もしかしてパスティーシュ
スタッフが、視聴者をからかって愉しんでる?
演劇文法の引用が極端にまで推し進められて、もうまるで冗談にしか見えません

吉野が、左門の位置に取って代わり、何喰わぬ顔で主導権を握る。曰く「人物の位置取りによる立場の暗喩」。
左門の自問自答が空転しているさまを、テンプレな抽象的バックにより分りやすく表現。曰く「心理表現の視覚化」。
どっちも殆どギャグですがw

前回のは、たまたま「試用」しただけかと解釈していたのですが、今回ので、確信犯だと理解できました。
これほどあざとい演出に喰いついて、真剣に映像考察した人がいるなら、とんだ道化者ですねw
こんな陥穽が仕掛けられるとは思いませんでした。いや、危ないところだったw

アニメ作品は、あくまでも総合体として視聴したいので、ふだんは作画や演出を過剰に気にする事はないのですが。
さすがに、EDのスタッフロールをまじまじと凝視してしまいました。
「絵コンテ・演出 安斎剛文
CANAANやAngel Beatsにも関わっていたのか。
作風など詳細は知らないのですが、只者でないという勁い印象を享けました。

次回「タイムマシンのつくり方」

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リトルバスターズ!第9話感想

#9「学食を救え!」

食べ物の話は盛り上がりますね!ミックスフライ美味しそうでした!

鈴ちゃんの人見知りは、もはや異常。
孤高の人、来ヶ谷さんでさえ、お菓子で女子たちと打ち解けているのに。
そうか、来ヶ谷さんは、もともと「女好き」だから当然なのかw

「この世界には、秘密がある」
猫のレノンが齎した、二通目の手紙。
要所で齎される、謎の手紙。想像力を掻き立てられる演出です。
「イマジン」という名曲を遺した、故ジョン・レノンを髣髴させる洒落も嬉しい。
ミッションが「学食を救え」なので、鈴たちは首をかしげるのですが…。

学食から、おばちゃんたちが消えた!
体調くずしたとか都合があったとか最初から休みだったとか。
この給食施設って、どういう運営してるんでしょう?真顔でツッコミ入れたくなりますね。
むしろ、不条理の匂いすらします。
「何故か理由は不明だが、ブルジョアの邸宅から使用人が次々と逃げていく。そして…」
そんな設定で始まる不条理映画の傑作、ブニュエル監督の「皆殺しの天使」を想い出してしまいました。

学食の問題点として鈴が主張したのは「コロッケそばが不味い!」。
そのコロッケそばをメニューに追加させたのは、鈴と張り合う笹瀬川佐々美さんとその軍団。
「美味しんぼ」でも、山岡さんの好物として、妙に称揚されていたコロッケそば。
キライじゃないけど、私も、天麩羅そばか掻揚げそばを択ぶと思います。
だいいち、コロッケが汁にほとびていく作画が、でろーんとしていて、あまり美味しそうじゃありませんでした。
スタッフも、コロッケそばが好きじゃないのかなw

理樹の示唆により、メニューは、ミックスフライ、卵焼き、カレーに決定。
クドは、卵焼きが得意。なかなか本格的です。
真人の、フライを揚げる手際の良さに瞠目。こういう才能もあったのか。
謙吾のキャベツは…ふつうのキャベツでよかったw
調理組の手際のよさに比べ、盛りつけ組は、もはやカオスと化しております。
「ゼリー!ゼリー!ゼリー」
ゼリーてんこ盛り吹いたw
ヴィジュアル的にも笑いを誘ってくれました。まさに「ゼリーは主食」。

夕食をもとめて生徒たちが行列する喧騒のさなか、理樹を忽然と襲った、ナルコレプシーの発作!
リトバスのメンバーは、異変に誰も気づいていません。特に意味はないのかもですが。
回想場面でも現実でも、扉を開けてくれたのは恭介。これには何か、意味や暗合があるのかな?

皆が、理樹の復帰を待っていてくれました。
さあ、深夜の学食を貸切だ!
フライで打上げ!フライ(野球)だけに
('A`|||)

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ソードアート・オンライン第22話感想

#22「グランド・クエスト」

「いま何て…。おにいちゃん!?」
Σ(゚Д゚;

妹さんが、真実に気づいてしまった!
ユイちゃん、警告モードで、ママに伝えなきゃ!
「ママ、スグハさんが気づいてしまいました。もう、一刻の猶予も許されません
ビーストモード発動
激情のアスナが、ATフィールド障壁をあっさり喰い破って、地上へ急行!パパの浮気を阻止した!
本妻の力は偉大でした。嫉妬心は、不可能さえも可能にするのです。それが、この物語のテーマ。
ソードアート・オンライン全編の終了です。本当にありがとうございましたwウソですがww

クエスト「世界樹の守護者」。
巨人兵がボスかと思ったら、ただの門番。本命は、扉の内部にうじゃうじゃ居ました。
ガーディアン大杉wそれも、剣を突破しても、弓が雨霰と降ってくるとは…。
ソロにとっては、圧倒的不利な状況です。だから、サラマンダーたちも、物量戦を挑もうと準備していたのか。
気合いや根性だけで、クリアできるクエストじゃなかったのですね。
SAOからのビーターとして全能感に酔っていたキリトも、誇っていた力は、単にゲームのステータスだったという厳しい事実を思い知らされました。
しかし、キリトって、何回「ごめんな」って謝ったのか。
減点方式なら、とっくに「You Are Dead」になってますねw

竟に、リーファ=直葉が、ALOの残酷な真実を知ることになりました。
仮想世界で愛したキリトくんは、現実で振られてしまった「おにいちゃん」だったのです。
視聴者には、とっくに判っていた事実なので、スタッフも、衝撃を上手く伝える演出に腐心したでしょうね。
「え?スグちゃんマジ気づいてなかったん?」って醒めた反応もありそうだし。
ここは、竹達彩名さんの熱演を愛でたいと思います。よく盛り上げてくれました。

2年前から、実の兄妹じゃないことは知っていた。
お兄ちゃんは、剣道部も辞めて、あたしと距離を置くようになった。あたしより先に、知っていたからだ。
せめて、お兄ちゃんの好きな世界を知ろうと、ALOに没頭した。
ALOで出逢ったキリトくんに好意を抱き、本気で好きになった。
これで、お兄ちゃんへの想いを、忘れられると思った。
でも!キリトくんはお兄ちゃんだった!

…可哀想です。
ただ、こう書いてみると、スグハちゃんって、どうしようもなく負の連鎖に陥ってますね。
リアルでの失恋の埋め合わせに、仮想世界で恋をしようって発想自体が、もはやネトゲ廃人症候群ですよ?

廃人兄妹として名を馳せそうだった桐ケ谷さんたちですが、スグハちゃん、どうするのかな。
傷心のあまり、もう、オンラインゲームを卒業しちゃうのかな?
それだと、お話が続かないのだが…。

「絆」は、キリトとアスナの堅い絆のことなのか?
それとも、スグハちゃんが涙の海から這い上がって、キリトとの絆を深めようと猛アタックするのでしょうか?
どっちに転んでも修羅場だ!女の戦いだ!いいぞもっとやれ
(ノ∀`)

次回「絆」

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2012年12月 1日 (土)

K第9話感想

#9「Knell」

いきなり、1945年の、ナチス・ドイツ第三帝国(ライヒ)の崩壊へ、お話が飛翔しました。
アドルフ・K・ヴァイスマンの名は、伊達ではなかったのですねw

ドレスデン石盤とライヒの謎というと、JOJOの石仮面を想わせる設定です。
伊佐奈社とヴァイスマン。「分割された一つの人格」って設定らしい。
王の統べる今の世界と、第三帝国の謎は、まだ有機的に繋がっていませんが、そういう趣向の伝奇物語になるのかな?
ナチス第三帝国は、未だに色褪せない魅惑的なガジェットですしね。

Knellの意味は、「弔鐘」や「前兆」。なかなか象徴的です。
「K」は、過去作品へのさまざまなリスペクトが感じられるので、その辺が、「カレイドスコープ(万華鏡)」なのかもしれませんね。

次回「Kaleidoscope」

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ロボティクス・ノーツ第8話感想

#8「天王寺綯です。よろしく!」

君島レポート№2で顕かになった、300人委員会と「人類牧場計画」。
加えて、あき穂ちゃんの碇ゲンドウポーズ
これはもう狙い過ぎというか…。(ノ∀`)

思わせぶりに登場した天王寺綯ちゃんは、JAXAの職員。
悪の組織とかじゃなくて、ホッとしました。演出スタッフも、本当に人が悪いw
綯ちゃんには、いつまでもイノセントでいてほしいから…。

提案は、お父さんの肝いりだったのですね。つくづく、娘に甘ちゃんな父親です。だが、そこがいい!
JAXAとコラボした巨大ロボ計画に、あき穂ちゃんも眼を輝かせていましたが、条件が折り合いませんでした。
「だが断る!」ということで、おいしい話は破談となりました。

君島レポート入手のフラグ立て手順が、すぐれてゲーム的でした。さすが、カオスヘッドやシュタゲのDNAを継ぐだけはあります。
あき穂ちゃんのロボ物語と、君島レポートに象徴される陰謀世界とが、交叉する日も近いのかな?
繋がるとすれば、姉のみさ希さんと、その企業が接点になりそうなのですが…。

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ジョジョの奇妙な冒険第9話感想

#9「最後の波紋!」

「あれほど侮っていたおまえを、今おれは尊敬しているからだ!」
「ぼくらはやはり、ふたりでひとりだったのかもしれないな。奇妙な友情すら感じるよ
(/_<。)
戦いの果ての、壮者(おとこ)同士が互いに贈るエールとして、これ以上のものはないと断言できるッ!

ジョースター家の財産を賭けた小さな諍いが、石仮面の運命を経て、いつか、世界の存亡を賭けた、壮大な争闘に至る。
「ジョジョの奇妙な冒険」とは、そういう物語でした。
しかし、最終話でも判りますが、この第一部は、ジョジョとディオ、二人の漢(おとこ)の、生涯の全てを賭けての戦いだったのです。
原作は、何度も何度も読み返しました。台詞も、暗記するほど口誦しました。
今こうして、あの感動を映像で追体験できるのは、ファンとして至福の歓びです。

「戦いの果ての友情」といえば少年ジャンプの十八番ですが、そんなテンプレとは遥か一籌を輸する、世界の文学や映像作品のDNAすら感じるほどの、華麗にして峻厳な物語。それがジョジョです。
マニエリズムの香り漂う魔術的な作画や、つきない奔流のように滔々と流れ出る名台詞の数々。
鬼才、荒木飛呂彦さんの才智が遺憾なく発揮された傑作です。
寡聞にして、類似の設定の物語がにわかに思い泛ばないのですが、強いて謂えば、白鯨との戦いに仮託して運命との闘争を描いた、ハーマン・メルヴィルの名作「白鯨」が類縁でしょうか。
「難船と、貴い自己犠牲」というテーマに限っても、あの名画「タイタニック」すら凌駕する感動だと、ひそかに思っています。

渺望とした大海原を背景に、ジョジョとディオ、二人の生涯の物語が幕を閉じる。
すばらしい大団円でした!
ジョジョの週アニメ化、この壮途を成し遂げたスタッフに、満腔の称賛を送ります。

次回からは、いよいよ第二部のジョセフ編ですね。
確か、映像化は初めてだったと思います。
スピードワゴンやエリナとの再会が愉しみです!

次回「ニューヨークのジョジョ」

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