ジョジョの奇妙な冒険第5話感想
#5「暗黒の騎士達」
アニメ「ジョジョ」に関しては、原作ファンとして、いつかは旗幟を鮮明にする必要があると思っていました。
放映開始時に、私がひそかに決めた態度は、こうです。
視聴はもちろん続けるけれど、あえて静観するッ!(ついついJOJO調w)
原作自体は何度も何度も読み返し、名台詞もブログでしょっちゅう引用するほど耽読した作品なので、逆に感想の書き辛さが危惧されました。
しかし、物語は波紋疾走の如く軽捷に奔騰。第5話にして既にジャックを斃し、ディオ様の「おまえは、今まで自分の食ったパンの枚数を覚えているのか?」の名台詞が炸裂し、黒騎士タルカスとブラフォードとの対決まで進んでしまったとはッ!
そして!今夜はもう第6話、ツェペリさんの命運いま尽きたッ!
「記事!書かずにはいられないッ!!」
(ノ∀`)
まあ、毎回継続は困難だとしても、せめて散発的には、と考えています。
私の場合、原作未読でアニメを視聴する場合が殆どですが、今さらながら、原作既読の方のアニメ化作品に対する心情が理解できた気がします。
作画に関しては、毀誉褒貶あるようですね。むしろ讒言の方がかまびすしい印象です。
私は「消極的肯定」の立場です。「もう、これしかないだろう」という意味で。
第1話から既に、止め絵を最大限活用していこう、という制作側の意図が明白でした。
耽美きわまる荒木さんの画を、アニメーションとして精確に動かすのは、想像を絶する技倆と労力を要します。
完璧にトレスできる作画スタジオは、おそらく皆無ではないでしょうか。
スタッフの手に余るのは必定。挑んだら破綻する。正しい判断だと思います。
原作を損ないたくないという恐懼、そして桎梏。
それもまた、「原作リスペクトの一つの形」と思えば、肯定的に評価したい思いに駆られます。
台詞は、冴えに冴えてます。ディオ様の本領発揮です。
私からも、ぜひジョジョ台詞へのリスペクトを。
復活の暴帝ディオ様が、ジョジョたちへ与えた死刑宣告。これも稀代の名台詞です。
「陽は落ちた…きさまの生命も没する時だ!」
シェイクスピア「オセロー」にも、これと似た台詞があります。
武将オセローが、愛する妻デズデモーナを殺害する場面です。
「この灯を消し、それから命の灯を消そう」
元ネタがどうとか謂う話ではありません。
仮にシェイクスピアの本歌取りだとすれば、それだけ荒木さんの知識が浩瀚に亙っているということです。すばらしいと思います。
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