マギ第3話感想
#3「創世の魔法使い」
「自分の夢はどれだけ笑われても、ほかの人の命をバカにされたときは、本気で怒った。
ぼく、あのときからね、キミのことが大好きになったんだ。
大丈夫。キミは卑怯者なんかじゃないよ。
だってキミは、ぼくの尊敬する友だちなんだからね!」
(/_<。)
マギは、王の選定者。
魔神にも「マギ」として崇敬されるアラジンくんは、アリババを王として選んだ。
実は友だち認定しただけなのですが、魔神的解釈では、結果として、そういうことになったらしいw
火の魔神アモンも、財宝に執着するアリババに、かなりギモンを持ったようですが、終わりよければ全てよし。
こまけえこたあいいんだよ!心が通じ合ったんだから!
(ノ∀`)
まさか、3話目にしてダンジョン攻略が完了するとは思いませんでした。
拙速?あるいは、そうかも知れません。原作未読なので、比べるべくもないのですが。
でも、この圧倒的な充実感は何だろう?
原作「マギ」の人気の秘密の一端が、分った気がします。
とにかく、物語が力勁い!
人物たちの感情の振り幅が大きくて、とっても饒かで、そして構えが大きい!
それだけで、嬉しくなってしまいます。
細部をつっつけば、それはいろいろあるでしょう。
いくらアリババが頑張っても、結局はアラジン頼みだろ、とか。
魔神同士で話が纏るとか談合だろ、ダンジョン攻略の快感に乏しい、とか。
でもね、物語としての骨太さは、七難隠すんですよ。
とにかく、流れが自然で上手いんだ。
領主ジャミルによる、稚いころからの執拗な暴力に、心ごと鎖に縛られているモルジアナ。
アリババが手を差し延べたときにさえ、その桎梏からは逃れられず、ジャミル側についてしまう。
モルジアナの剣がアリババに逼る!危ない、誰か何とかしてよ!
期待にたがわず、アラジンの魔力が炸裂だ!こうでなくっちゃ!
そして、ジャミルの、歪んではいても彼なりに王の夢を追ってきた、その心の折れ方の描写も、説得力がありました。
だから、ゴルタスがジャミルを封じるために、倶に死ぬ道を択んだときも、モルジアナに自由の夢を託したことも、惻々と胸に逼ってくるのですね。
この辺の感じは「ワンピース」と通底するものがあります。
力技と謂えばいえ。
この世界、ひとを感動させたものの勝ちなのです。矮小な屁理屈や小理屈なんて要らんのです。
そう思わせるだけの膂力が、今回の「マギ」にはありました。イイものを見せてもらいました。
ちょっとかなり(笑)過褒に亙ったかもしれませんが、いまの私の真率なキモチです。
次の冒険も愉しみだ!
次回「草原の民」
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