絶園のテンペスト第3話感想
#3「できないことは、魔法にもある」
最強のふたり。
ガチ強化系で怖い物知らずの真広と、防御と治癒の魔具を擁して側面援護する吉野。
まさに、阿吽の呼吸です。
ヘリからの攻撃タイミングまで予測して、夏村を瓦礫に封じ込めるとか、策士ここにきわまれり。
葉風も、智謀に長けた吉野に一目置いたようですね。
二人が理想的なバディなだけに、愛花ちゃんの死の真相が露見したときがコワイのですが…。
左門たち鎖部一族の若手たちが、姫を島流ししてまで達成しようとする「絶園の樹」の復活。
齎された「黒鉄病」は、J・G・バラードの「結晶世界」めいた、奇妙な静謐さを感じさせます。
この現象は、人類への弔鐘なのか、あるいは再生への徴なのか?
魔法を行使するには、言葉と供物(文明から造られたモノに限る)という設定も意味深です。
「鎖部一族の野望」と雁行して、愛花の死にまつわる謎が隠顕するという、伝奇ミステリふうの構造になっているのがおもしろい。
魔法にできないこととは、死者の蘇生。
死んだ者を蘇らせることが、この世の理(ことわり)に適うと思うのか?
葉風は、吉野の言辞に、何か違和感を覚えたようですね。
私も気になります。寡黙な吉野が抱いている、心の秘密が。
「死者」は生き返らない。でも、愛花がこのままとも思えない。
だとすれば…。
奇跡も魔法もあるんだよ?
(ノ∀`)
次回「罰あたり、ふたり」
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