新世界より第1話感想
#1「若葉の季節」
異能の子どもたちを扱って、異様な氛気が纏綿する異色アニメ。
大友克洋の名作「童夢」などを想起させる設定です。
茨城県の街中で、子どもが突如「覚醒」し、血みどろの惨劇が発生した。
それから1000年後。かつての茨城県の南端に位置する、神栖66町。
主人公の早季ちゃんは、小学校である和貴園の同級生たちと、平和に安穏に暮らしていました。
しかし、彼女は大いなる能力(炎をあやつる呪力)に覚醒し、清浄寺にていったん、生来の力を封印(神仏に返す)されます。そして、神がくだされたマントラを授かります。
いったん呪力を喪失した早季ですが、やがて、宿霊(ポルターガイスト現象)が顕現。呪力の復活の顕れということで、ご両親も安堵した模様。以前生まれた子どもは呪力がなかったので、消されてしまったらしい。
呪力を学ぶ「全人学級」に入学し、かつての同級生たちと再会した早季ちゃん。呪力の鍛錬に邁進します。
でもそれは、念写とか初歩のサイコキネシスとかであり、かつて早季ちゃんが発現した炎を自在にあやつる大いなる呪力とは、雲泥の差があります。
全人学級では、むしろ力をコントロールするすべを学ぶのですね。
同じ1班の麗子ちゃんは、呪力が上手く使えません。
呪力のない子どもを狙うネコダマシ(不浄猫)という妖猫や、和貴園の中庭をめぐる、不穏な噂が流れます。
麗子ちゃんの姿が消えた!
ネコダマシに間引かれたのか?
やばいですね。アナザーなら死んでるってヤツだw
SF設定とはいえ、ホラー味が濃厚な流れになっています。
とにかく、登場人物たちのお眼々がおっきいw
欧米のB級ホラー映画においては、「ホラー映画女優」というジャンルがあります。日本で謂うところの「サスペンス劇場女優」みたいなものです。
とにかく眼が大きくて、不安げな表情が似合う美人、つまり「怪物に殺されやすそうなタイプ」がホラー女優として頻回に抜擢されるようです。
言ってしまえば、仲間由紀恵みたいなタイプということでw
世界観の説明をほぼ排して、光度を落した冥(くら)い画面に、沈鬱な雰囲気が漂う第1回。
原作は、「黒い家」などのホラー小説で夙に知られる貴志祐介。
「新世界より」は、2008年度の日本SF大賞受賞作です。
新たな人類を描いたSFということで、このテーマの里程標的名作「オッド・ジョン」や「アトムの子ら」を懐かしく想起しました。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 新世界より第1話感想:
» 新世界より 第1話 若葉の季節 本放送 ~ [動画共有アニメニュース]
新世界より 第1話 若葉の季節 本放送~
渡辺早季は、閉鎖的だが穏やかな田舎町「神栖66町」で幸福に少女時代をおくった。ある日、町の外へ同級生たちと出かけて偶然、小型図書館端末ロボット「ミノシロ...... [続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 18時19分
» 新アニメ「新世界より」第1話 [日々“是”精進! ver.F]
ネコダマシ…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201210030000/
新世界より(1) (講談社コミックス)及川 徹 貴志 祐介 講談社 2012-10-09売り上げランキング :... [続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 19時15分
» 新世界より テレ朝(10/02)#01新 [ぬる~くまったりと]
第一話 若葉の季節 公式サイトから1000年後。かつて茨城と呼ばれていた地域の南端に広がる人口3000人ほどの町・神栖66町。和貴園と呼ばれる小学校に通っていた早季は、潜在的に人間に備わった超能力呪力の発現のため、利根川上流の隠れ寺・清浄寺での神聖な儀式に臨む。 それから数日後、早季は本格的に呪力を学ぶ上級学校・全人学級にいた。今後行動を共にする同じ班のメンバーは、和貴園からの親友 である瞬、真理亜、覚、そして別の小学校から進学してきた守と麗子の5人。これから始まる希望に満ちた学園生活に胸躍らせる一... [続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 19時28分
» 新世界より 第1話「若葉の季節」 [空 と 夏 の 間 ...]
ラノベでない小説原作のアニメ化。
未来の話だけどホラーものぽいですね。
3話くらいまでは主人公たちの12歳のお話。
それから14歳になってからが本番のようであります。
公式の14歳時のキャラデを見ると若干不安がw... [続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 20時03分
» 新世界より 1話 「若葉の季節」 感想 [うつけ者アイムソーリー]
原作ずっと気になってたけど、アニメ化するということで読まずにおいた作品。
[続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 20時40分
» 新世界より 第1話 「若葉の季節」 感想 [ひえんきゃく]
秋アニメ第1弾!
原作は未読です。
雰囲気は良かったと思いますし、今後の展開に期待しています。
1000年後。かつて茨城と呼ばれていた地域の南端に広がる
人口3000人ほどの町・神栖66町。
和貴園と呼...... [続きを読む]
受信: 2012年10月 3日 (水) 20時54分
» 新世界より 1話「若葉の季節」 [新しい世界へ・・・]
この世界観、好きだなぁ。
「新世界より」 一 [Blu-ray](2012/11/30)種田梨沙、十川誠志 他商品詳細を見る [続きを読む]
受信: 2012年10月 4日 (木) 00時42分
» 新世界より 第1話 [ぷち丸くんの日常日記]
物語の設定は、今から1000年後のようです。
なのに、1000年前のような雰囲気です。
田んぼばかりに、地域を区切るかのようなしめ縄・・・
かつては茨城と呼ばれていた神栖66町。
そこで暮らす渡辺...... [続きを読む]
受信: 2012年10月 4日 (木) 14時35分
» アニメ感想 新世界より 第1話「若葉の季節」 [往く先は風に訊け]
これは中々難しい題材ですね [続きを読む]
受信: 2012年10月 4日 (木) 22時48分
» 新世界より~第一話 「若葉の季節」 [ピンポイントplus]
人間が呪力を手に入れた1000年後の世界。 上級学校に通う5人の少年少女にふりかかる運命とは? 2008年、第29回日本SF大賞受賞作品が注目のアニメ化です。(冒頭) なにげない日常... [続きを読む]
受信: 2012年10月 5日 (金) 01時03分
» 新世界より 第1話 若葉の季節 [ゲーム漬け]
舞台となるのは1000年後の茨城県にある神栖六十六町。
そこは豊かな自然があり、数十の水路が町の中を縦横無尽に張り巡らされている因習漂う地。
町の中と外は、八丁標という注 ... [続きを読む]
受信: 2012年10月 5日 (金) 19時08分
» 新世界より 第1話「若葉の季節」 [破滅の闇日記]
新世界より(1) (講談社コミックス)(2012/10/09)及川 徹商品詳細を見る
貴志 祐介先生の書かれた小説が原作なのですね。遠い未来世界が舞台なようですが、科学文明とは別のモノが立ちあがっている感じがしま...... [続きを読む]
受信: 2012年10月 5日 (金) 19時24分
» 新世界より 第01話 感想 [荒野の出来事]
新世界より
第01話 『若葉の季節』 感想
次のページへ [続きを読む]
受信: 2012年10月 7日 (日) 06時45分
コメント