Fate/Zero第22話感想
#22「この世全ての悪」
「マスターじゃないにせよ、朋友(とも)だ!」
(/_<。)
ライダーとウェイバー、二人はプリキュアトモダチなんですね!
屋根の上のバイオリン弾き爺ちゃんが、イイ味出してました。グレンさんっていうのか。
「長く生きて振り返ると、命と秤にかけられる事柄なんて、結局一つもありはせんのじゃよ」
滋味あふれる詞です。
若気の至りで、聖杯による自己実現のみを希求しているウェイバーくんも、感じるところがあったようです。
この爺ちゃん、出崎・杉野アニメに登場するキャラそのものですね。穏やかだけど、秘めた勁さがあります。
ウェイバーが令呪を放棄したのも、この老夫婦の孫として生きたいと謂う、ひそかな願望があったのでしょう。
しかし、豪放磊落にして情に篤い征服王は、あくまでも強引です。最後まで見届けろと。
イイですねえ。まさに「相棒」です。
「世界の恒久平和」が希みの衛宮切嗣。そのためには、愛をも切り捨てる。
空虚な言峰綺礼。「空っぽを充たすもの」を、ずっと探究してきた。それは畢竟、「闘争」にしかなかった。
虚と実。陰と陽。剣と鞘。
二人は、そんな関係なのですね。
綺礼の虚無感に、ジョルジュ・クルーゾー監督のサスペンスの名品「恐怖の報酬」を想起しました。
大金と引き換えに、危険きわまりないニトログリセリンのトラック輸送を引き受けた男たち。
爆発したら木端微塵です。一人、また一人、仲間が命を落としていきます。
結末近く、主人公の相棒が、懐かしい少年時代の回想を、瀕死の口から語ります。
子どものころ、町はずれに、壁で囲われた秘密めいた場所があった。
其処に何があるのか、ずっと知りたかったんだ。
主人公は、苦い真実を告げます。
「ただの空き地だったよ。何もなかった」
瀕死の相棒が、かっと眼を見開く。
「なにもなかった!?」
そのまま絶命。
('A`|||)
言峰綺礼の最期も、丁度こんな感じになるような予感がしています。
綺礼の「闘う理由」のために、縊り殺されたアイリスフィール。
でも、彼女はホムンクルスにして、「聖杯の器」でした。
アインツベルンの古城には、無数のアイリの形骸が…。
私で三人目どころじゃなかったw
聖杯の底に沈みながら、にやりと嗤う黒アイリが不気味でした。
彼女は、やはり聖杯戦争の鍵を握る存在のようです。
次回は、愈々、英雄王と征服王とのガチンコが観られるのでしょうか?
次回「最果ての海」
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Fate/Zero第22話感想:
» Fate/Zero -フェイト/ゼロ- 第22話 「この世全ての悪(アンリマユ)」 感想 [wendyの旅路]
運命の一日の始まり― [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 01時16分
» Fate/Zero 第22話 「この世全ての悪」 [ムメイサの隠れ家]
「所詮奴がその程度の敵ならば、速やかに排除するのみ…言峰綺礼……!」
最終決戦の夜、今全ての想いが一同に会する──
アイリを奪われ初めて闘志をむき出しにする切嗣、マスターとして成長したウェイバー、愉悦を覚えた非道な綺礼、呪われた傀儡雁夜。いよいよ最後の決戦で盛り上がってきた!... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 01時44分
» アニメ感想 Fate/Zero 第22話「この世全ての悪」 [往く先は風に訊け]
「マスターじゃないにせよ、余の朋友であることに違いはあるまい」 [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 02時04分
» Fate/Zero 第22話「この世全ての悪」 [空 と 夏 の 間 ...]
アイリさんが... 。゚(゚´Д`゚)゚。
聖杯の器である運命のくびきからの解放。
せめて娘はという切なる願いも 虚無なる悪意により砕かれる。
ひさびさのイリヤちゃん。
回想シーンなのが哀しいですね。
未来の物語はすでに分ってるといえ 悲しい結末...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 02時29分
» Fate/zero 2NDシーズン 22話 [すとぅるるるのアニメ日和]
ウェイバーが決断する鍵になったのは意外な人物の言葉でした。
マッケンジーさんが言うことは1期の最終話でライダーがウェイバーに
言ったこととほぼ同じことだったのですが、改めて別の人物に言われると...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 04時07分
» Fate/Zero 第22話 『この世の全ての悪』 [こいさんの放送中アニメの感想]
ウェイバーいたたまれない。滞在先の老夫婦と昔話に興じるウェイバー。でも暗示で刷り込んでるだけなので、思い出なんか存在しない。物凄く居心地が悪いのですが、実はバレていた。 どうやら暗示が切れかかっているみたいです。或いは未熟だから強力な暗示が掛けられなかったのかもしれない。しかし騙して居着いたウェイバーに対して怒るどころか、この先も一緒に居ないかと言って来る。何とも泣ける展開です。 しかし彼が参加しているのは聖杯戦争。命の保証が無い訳で約束は出来ないと正直に返してしまう。命をかけられる事な... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 05時13分
» ▼記事▼:アクセス感謝『Fate/Zero』で切嗣が使ったトンプソン・コンテンダーの話をもう少し。 [こいさんの放送中アニメの感想]
前の記事・▼記事▼:『Fate/Zero』衛宮切嗣のトンプソン・コンテンダーが大日本技研より発売。 参考・西野公平Twitter(#) 息の長いコンテンツ。多少銃器の知識があることから、上記の記事を書いたのですが、こちら今でも一定のアクセスがあります。書いたのは11月ですが今でも見てる人が居る、非常にありがたい話です。これに気をよくした&調子に乗って、もう少しトンプソン・コンテンダーの話をしようと思います。あまりFate/Zero本編とは関係の無い「トンプソン・コンテンダー」中心の話になりますので... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 05時13分
» 「Fate/Zero」第22話 [日々“是”精進! ver.F]
アイリ、聖杯に取り込まれる…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201206030001/
to the beginning(アニメ盤)(DVD付)Kalafina SME 2012-04-18売り上げランキ... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 06時27分
» Fate/Zero 第22話「この世全ての悪(アンリマユ)」 [破滅の闇日記]
Fate/Zero (3) (カドカワコミックスAエース)(2012/04/02)真じろう商品詳細を見る
ウェイバーが主人公だなぁと実感できる回でした。プライドが高くて尖っていた、少年から青年への発展途上に...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 07時51分
» Fate/Zero 第22話 「この世全ての悪(アンリマユ)」 感想 [ひえんきゃく]
ウェイバーとライダーのコンビはやっぱりいいですね。
二人のやり取りにはウルっときましたよ。
ウェイバーとグレン老のやりとりもよかったです。
未だ、アイリスフィールの消息がつかめず、憔悴しきった...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 10時08分
» Fate/Zero TokyoMX(6/02)#22 [ぬる~くまったりと]
第22話 この世全ての悪 公式サイトから未だ、アイリスフィールの消息がつかめず、憔悴しきった表情で冬木市を探し回るセイバー。しかし切嗣はセイバーに見向きもしない。 一方、戦う意義を得た綺礼は、切嗣を待ち受ける。 第四次聖杯戦争の最後の一日が幕を開けようとしている。 そんな気配を感じ取ったウェイバーもまた、決意を固める。 家に戻ったウェイバーを屋根で出迎える老父。ウェイバーが本当の孫でないことは気づいていた。妻のマーサは最近よく笑うようになった。暫くはこのまま居続けて欲しい。本当の孫は子の家には来なか... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 14時40分
» 2012年02クール 新作アニメ Fate/Zero 2 第22話 雑感 [妖精帝國 臣民コンソーシアム]
[Fate/Zero] ブログ村キーワード
Fate/Zero 第22話 「この世全ての悪」 #Fate2012 #ep22
大作 Fate/Zeroのセカンドシーズン であります。本作は『Fate/stay night』の10年前(第四次聖杯戦争)の物...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 15時15分
» アニメ Fate/Zero(フェイト ゼロ) 第22話「この世全ての悪」 感想 [くまっこの部屋]
「さらに重ねて令呪で命ずる!ライダーよ、世界を掴め。失敗なんかゆるさない」 いよ [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 21時05分
» Fate/Zero 第22話「この世全ての悪」 [明善的な見方]
Blu-ray Disc Box II [Blu-ray]『終わりはすぐそこまで来ている』
制作 : ufotable
監督 : あおきえい
衛宮切嗣:小山力也 セイバー:川澄綾子 アイリスフィール:大原さやか
遠坂時臣:速...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 21時33分
» Fate/Zero 第22話 この世全ての悪(アンリマユ) [帰ってきた二次元に愛をこめて☆]
「また一人になったな」
そう思った切嗣の目の前にセイバーが。彼女の存在を少しは認めたものの、直接語りかける事はしない、それが切嗣。
「切嗣は理想を追い続けるには優しすぎる人」
綺礼は切...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 4日 (月) 00時28分
コメント
前回と今回、ウェイバーの成長が垣間見えたように感じました。
それにしても陰鬱とした展開の中、ウェイバーとライダーの二人は本当に「一服の清涼剤」ですね♪
切嗣と綺礼の“理想と現実"の対決もいよいよ間近…。どのような虚無・陰鬱・悲劇のラストを迎えるのでしょう…
二人の王のガチ対決!そして…、セイバーVSバーサーカーの因縁の対決…。もう目が離せません!!
追伸
「恐怖の報酬」は子どもの頃にTVで見た記憶が。
投稿: 黒猫と白猫 | 2012年6月 3日 (日) 13時09分
黒猫と白猫さん、ようこそ!
>ウェイバーとライダーの二人は本当に「一服の清涼剤」ですね♪
このコンビがいなかったら、物語はもっと陰鬱きわまりないものになっていたでしょうね。
いち視聴者として助かってます。精神的な意味でw
>切嗣と綺礼の“理想と現実"の対決
「空っぽを充たしてくれる好敵手」って発想は、「ヨルムンガンド」でも使われていましたね。
「恐怖の報酬」は、最近ではBSプレミアムで放映されていましたね。
投稿: SIGERU | 2012年6月 3日 (日) 16時18分