Fate/Zero第23話感想
#23「最果ての海」
「最果ての海」とは、オケアノスの潮騒の光景。
覇道の果てとは、畢竟、見果てぬ夢だったのか…。
それでも、索める。求めずにはいられない。それが、覇道の本質。
征服王に合掌。(/_<。)
物量戦と、一騎打ちと。
この対比がくっきりと描かれることにより、瑰麗にして壮麗な映像が顕現されていました。
イスカンダルの「アイオニオン・ヘタイロイ」に、自信満々のギルガメッシュがぶつけてきたのは、乖離剣エア。
そして、エヌマ・エリシュ。いや天地開闢は反則っすよ。
セイバーの剣を、無刀取り?
わたしの剣の間合いを知悉しているとは…。
「サー・ランスロット!」
Σ(゚Д゚;
歯を剥き出し啀む、狂気の表情。今にも、URYYYYYY!とか叫びだしそうです。
「ジョジョの奇妙な冒険」の、メアリ・スチュアートに仕えた狂える騎士ブラッフォードを想わせる造形ですね。
アーサー王伝説においては、サー・ランスロットは、アーサーの妻ギネヴィアと姦通しているので、実は相容れない仲になっています。
ただ、Fateの場合、アーサーが女性なので、なおややこしい様相を呈しているのですがw
「王として援けるばかりで、導くことをしなかった!」
('A`|||)
セイバーさん責められっぱなしっす。
つくづく、いぢめられっ子なんですね。わが日本国の、世論のボッコに遭って1年ごとに首をすげかえられる総理を視ているようで、不憫ですw
究極のリア充に描かれるアーチャーに、われらが偉丈夫イスカンダルが為すすべもなく敗れたのが、ちょっとかなり悔しい。
世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ」では、ギルさんは必ずしもリア充ではありません。
ギルガメッシュは、エンキドゥという朋友を喪い、哀しみのあまり永遠の生命を探しますが、失敗に畢ります。
美しく勁い英雄の冒険譚と、その寂しい末路。
わが国の、倭建命の神話と酷似しています。
美少女に仮装して、熊襲を弑した倭建命。
渠(かれ)と、美貌の王ギルガメッシュとは、軌を一にする「青春の王」という気がします
Fateについては、批判もあるやに聞いています。その世界観や人物の扱い方、CGを頻用する作画に、あるいは論難の余地が存するかもしれません。
でも、綜合的な技術(物語、作画、台詞と演出)の高邁さは認めなくては不可ません。
切嗣と綺礼が対峙するときの「われら死のかげの谷を歩みて」の引用も、氛気を醸成するのに的確でした。こうした引用を自在にできるのも、本物ゆえです。
イスカンダルの臣(しん)として生き延び、覇業を語り継ぐ途を択んだウェイバー。
その意を汲んで、踵を返す英雄王も、高潔な魂の何たるかを知っている者でした。
ビッグイベントの終焉。そして次回は、セイバーとバーサーカーにも決着が?
次回「最後の令呪」
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コメント
ネットでも出てますが、関西組嘆き節…
な、なんでサッカーなんぞを!!(爆)「Fate」「アクセル」「モーパイ」がぁぁぁ!!!!
投稿: 黒猫と白猫 | 2012年6月10日 (日) 09時55分
黒猫と白猫さん、ようこそ!
風の噂で流れてきましたが、関西では放映延期ですか。
金子みすずの詩じゃないけれど、みんないっしょで、みんないい、がイイですよね。
投稿: SIGERU | 2012年6月10日 (日) 18時22分