STAR DRIVER 輝きのタクト第21話感想
#21「リビドーなお年頃」
第4フェーズまでは到達できないにしても、3.5フェーズは、人為的にたどり着ける最高峰。
それは、スタードライバーとサイバディとの一体化。
マドカとヘーゲントが合体した、美形サイバディの誕生です。
「その戦い方、よろしくないわね、タウバーン」ξ゚⊿゚)ξ
「よろしくってよ、ひろみ」の、エースを狙えのお蝶夫人を思い出したのはヒミツですww
これまでの戦闘において、タクトは常に、敵を思いやってきました。傷つけないように、殺さないように。
要するに「童貞の優しさ」なんですよね。
そのイノセントっぷりにイライラしまくっていたのが、綺羅星の、ツワモノ揃いのお姐さまたち。
とくに、リビドーが溢れかえっているマドカさまは、タクトを犯したくてたまらない最右翼だったんでしょう。
「余裕かましてるんじゃないわよ、この坊ちゃん!」
イケイケな彼女が、タクトのタウバーンを押し倒し、サイバディ同士の、まさに「行為」に及ぼうとしたそのとき。
ワコの嫉妬が爆発!巫女のサイバディを召喚し、すべてを無効化した!
経験豊富なマドカさまも、処女の執念にはかなわなかったのです。
演劇部の劇の、タクトのキスの相手にも立候補したし、ワコちゃんはいよいよ本気出してきましたね。
処女の思い込みの強さ、畏るべし…。
ますます、かつてのヘッドとリョウスケ、ソラとの関係の、二重写しの様相を呈してきました。
まさに、世代間の相克を描いた、ツルゲーネフの名作『父と子』のアナロジーそのものです。
敵を思いやる優しさは、裏返せば、銀河美少年の唯一の弱点。
中世ドイツの雄渾な叙事詩『ニーベルンゲンの歌』において、不死の英雄ジークフリードの唯一の弱点が背中の傷だったのと、同工異曲です。
タクトを、あまりにも超人的な主人公に仕立ててしまったので、引っ込みがつかなくなった。
構成上の瑕疵を収拾する手法として、「英雄のただ一つの疵」を指摘してきたのは、上手いやり方なのですが。
誰かが言ってたけど、タクト自身には、相手を殺してしまう覚悟はないはず。それやっちゃったら、爽やかヒーローではなくなってしまうので。
だとすれば、相手が自滅してくれるか、誰かがレスキューしてくれるか。選択肢は限られているのですよ。
結果、ワコによって救われました。
でもねえ…。
救ってもらうばかりの主人公って、印象が弱いんだよな…。
マドカは、ミセスワタナベと、いろいろあったみたいですね。
破滅へのリビドーを内包しているマドカ。最も危険なマドカ。
だからこそ、自分の方から、終わりにした、と。
暗示ばかりで、説明してくれないのがもどかしい!
もう終わりが近いのに、それはないでしょう?って問いつめたいところです。
いよいよ、「神話前夜」の発表。
演劇的な手法を駆使する『輝きのタクト』の、演劇回に期待です。
何かが起こりそうな予感…。
次回「神話前夜」
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