ブラック・ラグーン一挙放送感想(日本編のみ)
#21「Two Father's Little Soldier Girls」
#22「The Dark Tower」
#23「Snow White's Payback」
#24「The Gunslingers」(最終話)
また、BLACK LAGOON Second Barrageの感想を書ける時が来るとは思わなかった!
4年越しの欠落を補完することができました!ありがとう東京MX!
2006年の本放送当時、20話までは感想記事を継続していたのですが、仕事に煮詰まり心身不調で記事途絶し、ブログもそのまま休止。(2008年に再開して現在に至ったけれど)
それが長いこと、禍根になっていました。
今回の一挙放送は、まさに千載一遇。夜を徹して視聴しました。そして、ブララグ世界に、心地よく酩酊しました。
ブララグの凄さは、誰もが認めるところです。
何が凄いのかって?
黝く底光りするような、ずしりとした手ごたえ。昨今の軽薄短小なアニメには、望んでも得がたい重量感です。
加えて、粋なダイアログ(会話)の軽やかさ、華麗さ。重厚の中に、燦然ときらめくダイヤモンドのような台詞たちの数々。
何処でもいい、任意の場面を開いてみれば、そこにはカッコイイ台詞が溢れています。
「あたしらは、歩く死人なのさ」
「てめえら全員、十万億土を踏みやがれ!」
まさに、御影石に刻まれたような立派な仕事です。これに緻密な作画が加わるのだから、もう無敵でしょう。
「けいおん」に代表される、物語性の神話をあえて廃したフラグメント作品を好み、擁護もしてきました。
アニメの新たな地平だと信じればこそです。
でも、ブララグに接して、痛感しました。こんなアニメこそが、いま必要なのだと。
「ドラマっていいなあ、アニメっていいなあ!」
あとは、何を言えばいいんだろう?
象嵌されるペダントリー、素晴らしい。
ハイデッガー「杣径(そまみち)」
通ですねww
サルトル「人間はサイコロの様なものである。そして自らを人生の中に投げ入れるのである」
ロックじゃなくて、ダッチに語らせるのが粋だよなあ。
マラルメ「骰子一擲(とうしいってき)、いかで偶然を破棄すべき」
サルトルの元ネタです。マラルメは、フランス象徴主義の詩人。
ただの衒学趣味と糾弾されたとしても、作者は平然と答えるでしょうね。
「そう、オレの趣味ですよ」
これほど重要なことを、これほどさらりと言ってのける人には、凡百の弾劾は無効でしょう。勝てるわけない。天才だものww
「天までイカしてる!」
そのとおりです。レヴィは正しい。
ブラック・ラグーンと、天才の広江礼威さんに乾杯!
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