STAR DRIVER 輝きのタクト第6話感想
#6「王の柱」
いよいよ、スタドラ世界に象嵌された秘密が、浮き彫りになってきました。
ばらばらに点綴された手がかりには、やはり、二重写し、暗合の要素が濃い気がします。
①サカナちゃんの寓話。王さまは、イカ大王の青い血で、不老不死の魔法を解除し、永遠の眠りにつく。
そして、王のサイバディ「ザメク(柱)」にアプリポワゼしたスガタは、眠れる美少年となる。
「王の柱」が、『魔法騎士レイアース』の、セフィーロを支える「柱」をも意味するとしたら、寓話の不老不死の王こそが、「柱」の暗喩かもしれない。
スガタは、この世界の柱となることを運命づけられた存在なのか?
②タクトとスガタの誕生日が同一である。
二人は、同じ存在の表と裏、光と影なのかもしれない。
この暗合から、『少女革命ウテナ』の、ウテナとアンシーを想起するのは容易だろう。
③『星の王子さま』との相似について。
以前、「いちばん大事なものが、目に見えないことはよくある」という台詞があったが、『星の王子さま』にも、似た台詞が存在する。
王子さまがさまざまな星を遍歴するのは、古来からある、貴種流離譚の流れを汲むもの。
流浪の旅の中で、王子さまは世界と人間たちのことを学び、精神的成長を遂げていく。
タクトの「青春を謳歌しよう!」は、王子さまが世界を学ぶために自分の星を離れたように、閉ざされた島を離れて旅をしよう、世界を知ろう、という暗喩かもしれない。
タクトが、今日中に時計を修理しなきゃ、とワコに告げたのは。
島という閉鎖空間、すなわち「停まった時間」を、再び動き出させよう、との象徴か?
海女のヤノ・マミについて。
マミは、島の巫女であるワコを侵そうとする異分子、「よそ者」として、タクトを排撃しようとする。
彼女の行動は、あくまで「島の論理」であり、サイバディを解放して混乱を惹起しようとする綺羅星十字団の目的とは相容れないもののようである。
なお、マーメイドールたちがワコまで殺そうとしたのは、ニチ・ケイトが言うところの「第一フェーズを制御できない」ゆえの暴走であることは明らか。
おしまいに、ちょっとだけ声優語りを。
スガタメ・タイガーの中の人は、東山奈央。ゲームのお仕事をしていたみたいですね。
いま、『神のみ』のヤンドル、中川かのん役で、激プッシュされています。歌でも売り出そうとしているようです。画像を確認したら、丸顔のカワイイ感じの声優さんです。
次回「遠い世界」
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