海月姫第2話感想
#2「スキヤキ・ウエスタン・マツサカ」
天水荘で唯一の娯楽、鍋パーティに、「女装家」蔵之介が乱入。
状態異常に耐性がない尼ーズは、ことごとく石化しております。
半径3m以内におしゃれ人間が接近したら、即石化。自己防衛機能だそうです。
にしても、このかみ合わなさは異常。まさに、関係性の断絶、ディスコミュニケーションですね。
あなたと仲よくする気がないって…。
管理人代理の千絵子さん、きっぱりと言い切りました。これではさすがに、蔵之介が可哀そうです。
余談ですが、先日、BSで放映されていたゴダールの名画『軽蔑』を久しぶりに見て、感銘を新たにしました。
恋人同士の断絶という主題は、ヌーベル・バーグ映画が全盛だった当時の、はやりでした。
「どうして、僕を軽蔑するんだ?何がいけなかったんだ?」
「…それだけは言いたくない!絶対イヤ!」
会話さえも成立しない、不毛なディスコミュニケーション。現代人の病巣を抉ったこの名画は、いま見ても清新です。
閑話休題。
しかし、有力政治家の次男、育ちのよい蔵之介くんは、けっこう打たれ強かった。
松坂牛という最終兵器を引っさげて、リベンジです。
おしゃれ人間には冷たいが、松坂肉にはフレンドリーだった尼ーズ。蛇蝎の如く嫌っていた蔵之介を、あっさりと受容しました。
ベタだけど、ホッとするオチですね。
こう書いてくると、日常系の描写だけで押している地味な作品みたいですが、実は、作画も頑張っています。
「会いたかったからだよ」ってコクられて、派手にぶっ飛ぶ月海が、大友克洋っぽいオーバーアクトで吹いたww
何気に質が高い作品です。
材料の買出し風景が妙に殺気立っていて、身につまされました。
私も、スーパーでの肉の眼利きには、いつも失敗するんですよね。
ばんばさんのサーチアイが欲しい今日この頃。
(ノ∀`)
花田大先生が、いい仕事をしてくれそうな予感がします。今期の期待作です。
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