ストライクウィッチーズ2第12話(最終話)感想
#12「天空から永遠に」
「ウィッチに不可能はない!」
ウィッチたちの合言葉の正しさを、余すところなく立証した最終話でした。
その意味では、まさしく「有言実行アニメ」と言えるかもww
いくら何でもご都合主義じゃないの?という批判意見を幾つか見かけました。
ご都合主義といえばいつも思い出すのが、三島由紀夫がエッセイ『私の小説の方法』で、泉鏡花『風流線』について語ったくだりです。
「結末の短い章へきて、ギリシア悲劇の大詰のように、登場人物の大半をバタバタと殺してしまうのである。そして奇妙なことに、このやっつけの大団円のおかげで『風流線』の読後感は、一種荘厳なものになるのである」
つまり、やっつけに見えたとしても、肝要なのは、それがどんな効果を生み出すかという事。
この最終回では、下記のような、既視感ある演出パーツの巧みな組み合わせによって、ある感動を生み出すことに成功しました。
①少佐が残された魔法力でダイナモ起動。
②ネウロイ撃破に成功したにみえたが、巨大コアが出現!
③少佐が取り込まれ、魔法力を利用される。
④力を取り戻した仲間の援護のもとに、宮藤が真・烈風斬を完成、コア撃破!
もう一つ言えば、その人の期待値の大きさと、結果との落差が大きすぎると、失望につながるというのはあり得ます。
私自身は、納得できる最終回でした。
ネウロイを軽々と撃破するウィッチのチートな強さを丹念に積み重ねてきた結果、最終回のやっつけな?大団円も「これもアリかも」と感じさせるところまで持ってきた、作劇の手柄だと思います。
とはいえ、何もかもが納得できるわけでもありません。
Aパートで、魔法力を使い切った!って断言しておきながら、Bパートで平然と「フォーメーションビクトリー」を展開してきたのにはさすがに吹いた。
あと、宮藤が、単独で真・烈風斬をあっさり完成させてしまったこと。
あれって、少佐だけの必殺技じゃなかったんだ…。
二人の力で、という演出の方が盛り上がったと思うのですが、まあ仕方ありません。
あとは、思いつくままに書きます。
眼の前で烈風丸を構えたとき、少佐の心の叫びが聞こえたような気がしました。
「宮藤、やめろ!(私ごと殺す気か!?)」
(ノ∀`)
少佐と宮藤が、手を取り合って落下していく場面。
「私たちは、二人とも飛べないんだぞ」
ここで、妄想力発動!サイボーグ009の有名な台詞を思い出してしまいました。
「ジョー、君は何処へ落ちたい?少佐は、どこへ落ちたいですか?」
EDでは、島の診療所で、医療にいそしむ宮藤が描かれていました。
しかし、魔法力がなければ、助かる患者は助かるけど、死ぬ患者は死にますからね。
壁にぶち当たった宮藤が苦悩する医療ドラマになるんですね?分ります。
まあでも、僅か1話のなかで、魔法力枯渇!→(約10分後)→魔法力復活!という離れ業を見せてくれたのだから、半年もたたないうちに、宮藤の魔法力も甦っていますよきっとww
3期をたのしみにしたいと思います。
スタッフの皆さん、お疲れさま!
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