鋼の錬金術師第62話感想
#62「凄絶なる反撃」
凄絶なる反撃!
まさに、昂奮とはこれ、熱気とはこれ。
少年漫画の醍醐味を、余すところなく体現してくれた、そんな62話でした。
いつもの実況掲示板にも参加して、皆さんの熱気を肌で感じ、時ならぬ連帯感に陶酔し。
2時間経った今でも、じいんと余韻が残っています。
初めは、缶ビール片手に、余裕の視聴でした。
序盤で、ブリッグズ兵たちを吸収するお父様を止めたホーエンハイムの台詞にも。
「これ以上は、やらせんよ!」
ふ、シャアのあの名台詞か。
『まだだ、まだ終らんよ!』
やりますねえ、荒川先生。さすがご存知でいらっしゃる。
なんて、キンブリーみたく斜に構えていた辺りは、まだ余裕だったんですが。
あとは、お終いまで一気呵成。
缶ビールのお代わりすら、取りに行くヒマもありませんでした。
まだ終っちゃダメ!まだまだ見たい!
時計を気にしながら、拳を握りしめていた。
『まだだ、まだ終らんよ!』
心から、叫びたくなりました。
画面からはみ出しそうなほど奔騰する、熱くて、しかも伏線の効いた戦闘場面の連続。
チートを抑えに抑えてきた効果が、一気に爆発したのです。
真向からぶつかり合う、力と熱と、互いの本気な魂と!
固唾をのんで見ているこちらまでが、震えてきそうでした。酷暑だというのに、体温の上昇を感じました!
ブリッグズ兵たちによる絨毯爆撃も、無効化するお父様。
そこへ、マスタング&リザのベストカップルというか、最強連携さんが登場しました!
リザさんの的確な指示で、莫大な量の炎を放つマスタング!
これだ!これこそ「婦唱夫随」というものです!
…あれ?何か違った?
(ノ∀`)
真理を見たお蔭で、両手合わせによるふつうの錬成陣も使えるようになった大佐は、防御もできるようになりました。
「これは、便利だな」
大佐可愛いww
しかし、エドは。
右腕のオートメイルを砕かれ、生身の左腕は、繋ぎとめられてしまった!
「力をよこせ…」
虚ろな表情で、ゾンビのように迫ってくる変わり果てたお父様。
アルが、メイに頼んだ、最後の手段。ぽろぽろ泣きながら、従うメイ。
遠隔錬成陣!
アルは、鎧に定着した魂を、真理くん(仮)に返す対価として、エドの右腕を取り戻したのです!
さあ、エドがチートになった!
彼の攻撃は、お父様の顔半分を吹っ飛ばした!
「効いてる!いけるぞ!」
エドを応援するアームストロング、そして名もなきブリッグズ兵たちの、あまりにも熱い声援。
グリードが、ふっと呟きます。
「本当に欲しかったのは、仲間だったんだ…」
お見事!
強欲のグリードにさえも、これほどの心揺さぶる台詞を言わせる荒川先生万歳!
そして、ついに来ましたこの瞬間が!
なん…だと?
神を呑み込んだはずのお父様が、エドの右ストレート一発で、沈んだ!
ついに、ジャンプのお家芸(コレはガンガンだけど)、男の子同士のガチなどつき合いに!
そして、エド@主人公の、決め台詞がついに!
「立てよ、ど三流!俺たちが(!)格の違いってのを見せてやらあ!」
いやったああああああ!!!!
…いや、展開に、些少の瑕瑾がないわけじゃないですよ?
たとえば、エドとイズミを吸収しようとしたお父様を一撃でなぎ倒した、いちブリッグズ兵の銃弾。
思わず快哉を叫んだのですが、よく考えたら、爆撃や錬金術の嵐にもびくともしなかったあのお父様が、銃弾一発程度の衝撃で、ころんと斃れたりするか?
いくら神を制御できず内部崩壊したお父様とはいえ、一度は神にもなったヤツが、エドの拳程度で、あそこまで華麗にぶっ飛んだりするか?
明らかに、バランスおかしいです。だがそこがいい!
つまらない整合性なんか気にするな!詮索なんて、下々の者に任せておけ!
力強さで定評のある世界の名作は、みんなそうだったんだ!
メルヴィル「白鯨」!ブロンテ「嵐が丘」!ドストエーフスキイの長編!シェイクスピアの四大悲劇!
押し切れ!ハガレンには、その力がある!
次回「扉の向こう側」
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コメント
ガンガンのcmみてまた悔しさがこみ上げてきました
書店5つ回ったのに全て完売。ハガレンのことを良く知らない両親もびっくり仰天。メモリアルクロック欲しかったなww
投稿: ぴこ | 2010年6月21日 (月) 18時43分
ぴこさん、はじめまして!
お気持ち察します。欲しいものが探しても見つからないって、悔しいですよね。
雑誌は、書籍と違って売り切れたら基本的に再販はないのですが、でも最終回の再録の噂も聞いています。
それに期待するしかないのかも。
私はといえば、友人でガンガンを手に入れたヤツがいるので、いざとなったらそいつに頼ろうかな?と思ってます。
投稿: SIGERU | 2010年6月22日 (火) 00時21分