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2010年6月30日 (水)

けいおん!!第13話感想

#13「残暑見舞い!」

21世紀の、新たな諺が誕生しました!
「エンドレスエイトの仇をけいおんで討つ」
(ノ∀`)
京アニの執念を感じた、佳品でした。

2009年の夏を騒がせたエンドレスエイトは、京アニのやむにやまれぬ苦肉の策だった、という情報が某サイトで紹介されていました。
「消失」を本編でやりたかった京アニ。
しかし、劇場版で是非!という角○さんの強い意向を無視できず、急遽制作されたのが、あのエンドレスエイトだった、という衝撃の?事実です。
株主総会で明らかにされた、というのが、何とも説得力ありますね。

エンドレスエイトで描かれたのは、夏休みを終らせたくないハルヒの願望が生み出した、無限ループ。
「残暑見舞い!」では、唯たちの卒業=消失をひそかに怖れていた梓の深層心理を、夢の連鎖という手法で、実に巧みに描き出していました。

終らない夢の連鎖を描いた名作というと、ジョン・コリア『夢判断』など、枚挙にいとまがないのですが。
今夜のけいおんは、エピソードの選択や配置が、絶妙でした。脚本の上手さを感じました。
唯(スイカと天麩羅)、澪(なぜかホラー映画鑑賞)、紬(福引!)、律(プールで焼きそばスライダー!)
花火大会を挿入したのが、じゃっかんエンドレスエイトへの怨念を感じるかな?ww
そして最後に、帰宅した唯が、氷と天麩羅の喰い合わせをやってしまい、冒頭の伏線を綺麗に回収しました。

日常アニメの極北とも評されているけいおんが、ある意味禁じ手の夢オチを、完全に逆手にとった!
しかも、梓の「フアンナキモチ」まで、きっちりと、映像として定着してみせたのです。
京アニの作画力とともに、脚本力を実感した話数でした。

次回「夏期講習!」

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2010年6月29日 (火)

閃光のナイトレイド第13話(最終話)感想

#13「せめて、希望のかけらを」

高千穂は、死んだトワへの愛惜ゆえに、新型爆弾による未来の悲劇を阻止したかったんですね。
預言を無理強いし、彼女の死期を早めてまで、聞き出した未来。
何としても、無駄にしたくなかった。そんな真情が、見え隠れしていました。

預言者である静音が、最後の最後で、高千穂に背いた。
葛が、「納得できません!」と叫んで、やはり高千穂を離れました。
これも想定内でしたね。

ただ、高千穂は、軍国日本の走狗とか悪人ではなかったにしても、武官としての桎梏から、やはり逃れられなかったようです。
雪菜ちゃんの兄ということもあって、彼には同情的だったのですが。
上海を標的に選び、それを変えなかった時点で、思想的背景を喪失してしまったのでしょう。
何も語らないまま死亡したのは意外でした。雪菜に、いろいろ胸の底を吐露してから大往生、かと思っていたので。

そして、桜井が、またしてもやってくれちゃいました!二転三転の背信漢っぷりです。
組織の非情さや不条理感を演出したのでしょうけれど、ね。
単純明快だったスパイ冒険小説(『十三階段』)が、複雑な世界情勢を反映したエスピオナージュ(『ディミトリオスの棺』『寒い国から帰ってきたスパイ』)に進化したように。
確かに予想外だったけど、底知れない不気味さというより、唐突さが先に立ってしまったのは残念でした。

この後は、一気呵成の展開。
総花的ではあったにしても、爽やかな結末を用意してくれました。

葵が、新型爆弾を虚空に飛ばし、そのまま消息を断つ。
ひとり、新京に戻ってきた雪菜が、店を構えるまでになった風蘭と再会。
葛とも、しばらく会っていないと。
繁盛する店内に飾られた、葵の撮影したメニュー写真。
その中に、皆で撮ったポートレートが。葵、棗、雪菜、風蘭…。
そこには、葛の姿もあった!
「葛の写真ならあるから、合成しよう」との、葵の言葉を思い出した雪菜。
そのとき、懐かしい、下手くそなヴァイオリンの音色が。
思わず路上に飛び出した雪菜だが、そこには、泥沼に向かう軍国日本を象徴するかのように、関東軍の行進が…。

大団円よりも、現実の割り切れなさを意識した、鮮やかなエンディングでした。
名作映画で、同じようなラストシーンを見たような気がするけれど、残念ながら思い出せません。

えーと、せっかくなので、ちょっとツッコミ入れさせてください。

高千穂「降りたのか?神託が」
預言者「もう、ここまでといたしましょう」
だ、だったら、何のためにお籠もりしたんですか静音さん!?
(たぶん、雪菜を預言者とする神託が降りたので、沈黙したのかもしれません)

桜井「汚れ仕事ばかりだよ」
てゆーか、やっつけ仕事のような…。
桜井の、明日はどっちだ!?

市ノ瀬「ボクの計算中で、いちばん信頼できる組み合わせで」
ただの当てずっぽうかよ!ホントに爆発するのか!?

桜井が、壱師に記憶を消された!
「どこなんだ、ここは…」
狸オヤジから、ただのボケ老人に降格!?

ここからは、締めくくりです。

桜井の手駒と見えた壱師が、実は最強の監視者だったのには驚かされました。影の大物だったんだ。
ワーキングの松本麻耶じゃないけど、壱師が、最終回で初めて喋った!
CVは…海外の方だったんですね。だから、公式では「?」だったんだ。最後の最後まで、正体を明かさないために。

江戸川乱歩好きとしては、葵の『屋根裏の散歩者』の引用に惹かれました。
高千穂が、預言者をとおして見た未来は、しょせんは、屋根裏から見た狭い世界(可能性の一つ)だったのではないか
おもしろい視点です。
すべては、歴史の審判と評価を経てみないと分らない。万物流転。
それがナイトレイド全編の示した結論でした。

意欲的な問題作でした。あともう一つ、もう一つだけ欲しかったかな。隔靴掻痒…。
でも、最後まで引き込まれて視聴したのは確かです。
スタッフの皆さん、力作をありがとう!お疲れさまでした!

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WORKING!!第13話(最終話)感想

#13「デートと言う名の“決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」

あれ?これこそ「静劇」の作劇法の典型?
何かが起こりそうでいて、直前で回避されるという、ネオレアリズモ?
タカナシVS伊波さんのデート風景を見ていて、今さらながら感じました。
視聴者を、至る所ではぐらかしつつ、それでも不思議な魅力で捉えて放さないWORKING!!
まさに、職人の仕事ですね。アニメ評価企画の結果が楽しみです。

相馬と山田の「うっかり」により、結局は、女装ことりちゃんの登場になりました。
やはり、伊波さんとの真向勝負は避けたか…。
スタッフとしても、鮮血の結末は回避したかったんだと思いますww

公園で、恐怖のラストイベント「手をつなごう」を敢行しようとするタカナシ。
単に、しつけの成果を確かめようという、お気軽な気持ちだったのに。
こらえにこらえてきた伊波ですが、「ためる」コマンドにより、パワーゲージは既にMAXに。
伊波さんのテンションが異様です。拳がぶるぶる震えています。
俺の拳が光って唸る、勝利を掴めと輝き叫ぶ!
シャイニング・フィンガー発動寸前!
そのとき!

子犬がとおる。
女の子にフリスビーぶつけられた。
どしゃ降り。

そのつど、伊波さんのアタマが冷えて、事なきを得たのです。
この辺の作劇が、けっこう徹底してましたね。
そして、まひるちゃんの『最終的に犬』が確定。カワイイ猛犬ということで、何とかまとまりました。
年上の暴力女を「いいコ」って意識し始めたことに気づいて慌てるタカナシくんが、ちょっとカワイイ。

佐藤が、ぽぷらちゃんを食事で釣ろうとしたとき、てっきり、八千代さんから乗り換えたのかと錯覚。
「潤の弱虫!最後まで愛をつらぬくのが男でしょ!?」って、おねえ言葉で叫びそうになったのですが。
まったくのカン違いでしたww
終盤の佐藤と相馬の関係って、中の人つながりもあって、まさに平和島静雄と折原臨也でしたね。
タカナシたちを尾行しようとする相馬を、コトバノチカラで引き止めた。
「戻らねーと、殴る」
まさに暴力のシズちゃんww

最終回にして、ようやく大活躍?だった松本さんにも注目。
変人ぞろいのワグナリアメンバーとは一線を劃そうとする、自称「ふつうのひと」です。
凡人こそすべて!凡人こそ至上の生き方。
妙な理想に燃える松本さんにとどめを刺したのは、例によって、イザヤこと相馬くんでした。
松本さんって変わってるよね~」。
Σ('∀`;)
「ある凡人への墓碑銘」ということで。ご愁傷さまでした。
松本麻耶ちゃんのCVは、川瀬晶子さん。
ステルヴィアなどの声優さんや、音楽ユニットをやってる、慶應義塾大学法学部卒さんのようですww

いや、おもしろかった。今期の、収穫だったと思います。
本当の意味での、「小鳥遊と伊波のそれから」を見届けたくなりました。
個人的には、なずなちゃんや梢ねえさんの行く末も気になります。

二期を期待しつつ、スタッフの皆さん、お疲れさま!

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2010年6月28日 (月)

鋼の錬金術師第63話感想

#63「扉の向こう側」

エド無双!
「なぜだ!?なぜ神を手に入れた私が、たかが人間の錬金術師に、素手で…」
賢者の石という、人間から盗み取った力の源を失ったお父様は、惨めに殴り倒されました。
エドが空けた風穴から、賢者の石(クセルクセスの人々)のすべてを失ったお父様。
自らを喰ってしまったあげく、元いた場所、真理の扉の内部へと、消えていったのです。

圧倒的な印象を残した「凄絶な反撃」も、ついに終焉。
あれほど昂奮させられた戦闘回の後を、どうやってまとめるのか?余計な心配をしたのですが。
そこはハガレン。台詞の力と、静かで力強い人間ドラマは、健在でした。

アルの体を取り戻そうと焦慮するエドに。
ホーエンハイムは、俺の体を対価にしろ、と提案します。
もう、充分に生きた。思い残すことはない、とも。
そんなこと、できるわけないだろう!と絶叫するエド。
父親だからだよ。幸せになってほしいんだ。
最後くらい、父親らしいことをさせてくれ」
(/_<。)
なんて気持ちがいいんだろう。
こんなに王道な、王道すぎるほどの台詞なのに。
心に、すなおに沁みてくる…。
あの熾烈な戦いの後をしっかり受け止めるには、これほどしっかりした、正統な台詞が必要だったんですね。

「考えろ、考えろ!最年少の国家錬金術師だろ?真理を見たんだろ?」
エドの表情が、不意に明るくなりました。
彼が、アルを取り戻すための対価としたのは、自分自身の『真理の扉』
正直、まったく予想外の選択でした。一瞬、不意をつかれたのですが。
よく考えたら、完全知への可能性を、不断の努力で積み上げてきた錬金術の力を、まるごと引き換えにしたのです。
確かに「ここにあるじゃないかよ!でっかい対価が!」ですね。納得です。

真理くん(仮)とお父様との対話が、実に深遠でした。
世界、宇宙、神、善と呼ばれた存在である真理くんに痛烈に批判され、必死に抗弁するお父様。
「どうすればよかったんだよーーー!!???」
涙を流しながら真理の扉の向こうに消えるホムンクルスが、何だか駄々っ子みたいに見えて、哀れで仕方ありませんでした。
荒川先生の透徹した『神の眼』から見れば、人の欲望を切り離して「完全なる知」を目指したお父様でさえも、ただの子どもにしか過ぎなかったんでしょうね。

人が持っている力が、もし、単なる物理的なエナジーにすぎないならば。
人の個性なんか蹂躙してでも、そのエッセンスを集約すれば、ずっと効率的だ。
それが、賢者の石の、ひいては錬金術の、根本にある思想。
普遍的意志こそが本質だと説く一派と、通底するものを感じます。

しかし、ハガレンという作品が一貫してこだわり続けてきたのは、あくまでも個人
一人一人の強い意志と、意志から生み出される結束の強さと。それこそが、本物の人間賛歌。
私が言うのもアレですが、某天使叩きと比較して、物語の厚みの差を痛感しました

今回も某掲示板に参加したので、ちょっと引用してみますね。

小ネタです。視聴直後の、率直な印象ということで。
さよならグリード→グリードがけっこうカワイイ。感動的だったし。
さよならお父様→小人が妙にカワイイ!
てゆーか、消えるときの台詞が「ボクは、どうすりゃよかったんだよー!」かよ。
おれが真理してやんよ!」ぐらい言ってみろww
さよならホーエンハイム→「燃えたよ、燃えつきた、まっ白にな…」

掲示板情報によると、最終回のサブタイに、軽微な変更があったようです。
原作『旅路の果て
アニメ『旅路の涯
フランス映画の名作に『旅路の果て』(デュヴィヴィエ監督)というのがあるので、ちょっとした配慮でしょうか。

あとはもう、何も付け加えることはありません。
感動の最終話を、粛然と待ちたいと思います。

次回(最終話)「旅路の涯」

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2010年6月26日 (土)

化物語(配信)第十五話(最終話)感想

第十五話「つばさキャット 其ノ伍」

…たったいま、配信を視聴完了。

いいなあ。
最終話、ですね。
おしまい、なんですよね?

ちょっとだけ、参加させてください。
本編の感想記事も書いてなかったのに、って言われそうだけど。
全編、視聴はしてたんですよ?
記事は、結局、書けませんでした。でも、大事な作品だったんです。
大事だからこそ、言えなかった、書けなかった…。
って、羽川みたいに、言っても、いいよね?(てへ♪)

でも、EDの『君の知らない物語』には、ずいぶんお世話になりました。
ブログ記事を書きながら、ずっとBGMとして流していたから。

羽川のキモチを知っても、いや、だからこそ、つけ込ませてはいけない!と侠気を見せる暦。
ふだんは、どヘタレのくせに、こういうときの暦は、ホントにかっこいいです。
にやりと哂う怪異キャット。だったら、ご主人さまを解放する、もっといい方法がある。
簡単ニャ。おまえを、殺せばいいんニャ
怪異は、暦を殺る気満々でした。しかし。
「もうちょっと後ろ。そこじゃ、影ができないから
謎めいた、キャットの指示?何のための?
けれど、その影があったからこそ、吸血鬼の忍が影をとおって、危機一髪で暦を救いに来ることができたのです。
そうか!
あれは、羽川本体が、必死に伝えようとした言葉だったんだ!
そして、暦もそれに気づいたんだ!

ステキな場面でした。

いよいよ追いつめられたとき、ひたぎを、八九寺を、神原を、千石を思い浮かべた暦が、呟いた言葉。
助けて…」

これこそは、大名作『灰羽連盟』の白眉の場面、いや、アニメ史上屈指の名場面で、レキ(偶然にも、同じ『れき』です)が発した言葉でした。
すべての救いをいったんは拒否したレキが、再び列車自殺を覚悟した。
レキの分身である幻影少女に拘束され、もがきながら必死で叫ぶ、主人公のラッカ。
「レキ!レキ!私を呼んで!私が必要だって言って!」
驀進してくる列車。
死ぬ覚悟を決めていたレキが、ぎりぎりで、ついに呟いた救いの言葉。
「…助けて

レキは、暦は、救われたのです!
偶然にしては、附合の多すぎる場面でしたね。きっと、呼び合うものがあったのでしょう。
幸福な偶然を感じました。名作は、惹きあうんですね。

嵐は、過ぎ去り。
帰ってきた日常。

忍野は、去りました。さりげなく。まるで、大人のように。

「まったく、アレだよな」
「そうね、アレだわ」
「アレだよね、じっさい」
「うん、あの人は、アレにちがいない」
(一斉に)
「お人よし!」

ひとつのプロジェクトが、作品が、終った…。
そんな感慨が、静かに、ひしひしと伝わってきました。これでこそ、大団円です。
本当の、本物の、大団円です

そして、何百回聴いたか分らない、『君の知らない物語』が流れて…。

西尾維新さん、新房監督、そしてシャフト。
素敵な作品を、ありがとう。
すべてのスタッフに祝福を。

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デュラララ!!第24話(最終話)感想

#24「則天去私」

ずっと、杏里たんとの別れの予感に震えていました

「きれいね…。あたし、杏里ちゃん、けっこう気に入ってるの。
ずっと、見ていたい…。
二人になったら、おっぱいいっぱい、いろんなこと、話したかったな。
言葉が、出てこないの」

「何だったんだろう、あたしって…。分ってるけど!
あたし、怖い!怖いよお!
別れたくないよお!
もっと、もっと見たい!もっと、見たい…!

「杏里ちゃん…ありがとう……」

クロノクルセイドのロゼットさんの真似~。あのsad endには、いつも泣けます。
あちらは感動的、こちらは痴呆的って、ちょっとした違いはあるけどね。
てへ♪

律ちゃん「SIGERU…それ、けっこうキツい…

正臣と沙樹が、これほどキレイにまとまるとは思いませんでした。
「わざと、あいつらに捕まったの」「助けに行けなかった」
お互いに真実を告げ合って軋轢が解け、抱き合う。恋愛映画の名作『めぐり逢い』みたいな感動でした。
退学届を出して、二人で行方をくらました。
誠二や美香は、未だに池袋の街をさまよっているNPCですが、正臣たちは、きちんと「卒業」したんですね。
列車の中で寄り添う二人が、初々しくて眩しかった。ドラマ『高校教師』では、同じシーンが心中フラグだったけど、二人に幸あれ。

平和島のシズちゃんが、ロンギヌスの道路標識を投擲!
法螺田にきっちり恐怖を植えつけた!
錯乱した法螺田は、交機の葛原に逮捕されました。なるほど、ここで「交機をなめるな!」を使ったか。

あとは、イザヤだけ。イザヤの処遇が、残っているだけです。
まさかの、罪歌こと杏里ちゃんとのガチ戦闘!
そんな幸福をイザヤに与えてあげるとは。私だったら、至福の悦楽とともに、杏里たんに成敗されますよ?
しかし!妖刀をナイフで受け止めた!
さすが、伊達にシズちゃんと張り合ってないイザヤです。
通行人を巻き込むとか嚇して、またも口先で逃げおおせたのですが。

波江「どうしたの?その、おもしろい顔?」
左眼に、生々しい紫色のアザ?
サイモンがやったか!やったのか!!
つか、イザヤ吹っ飛びすぎ。ドラゴンボールじゃないんだから。
露西亜語だと、確かにキャラ違い過ぎですねサイモンさんww
「人が好きだから」を、ゲームのマクガフィンと信じてやまないイザヤくん。
でも、サイモンが喝破したように、『人LOVE』は、イザヤがアイデンティティを保つための自己欺瞞なのかもしれません。

チャットで復帰した正臣。甘楽ことイザヤくんに絡んできます。
√3の評価がよかったな~。美しいというか、割り切れないって暗喩ですかね?
心から嬉しそうな帝人が、印象的でした。

その帝人と杏里は、微妙な距離を保ったまま終わりました。
まあ、そうでしょうね。帝人ごときが自由にしていい杏里たんではありませんよ。
あの女神的なおっぱいは、万人のために存在するのです。(キリッ

このお話の本当の主人公は池袋の街だった、と暗示して、物語は終ります。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした!

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Angel Beats!第13話(最終話)感想

#13「Graduation」

本当に、卒業式だったんだ
♪この死せる世界からの、卒業♪だったんだ!
カナデは、音無の心臓で生き延びることができた女の子だったんだ!
最初に刺したとき、音無に心臓がなかったので、すぐに分ったんだ!

そうだったのか…。

「分ったよ!おれが消えてやんよ!!」
(視聴者代表SIGERU)

語りえぬものについては、沈黙しなければならない」(ウィトゲンシュタイン)
いまは、そんな心境です。
終った、という解放感と、それと同じくらいの当惑が、渦巻いている感じ。
「もう、これしかなかったのかも」という納得と、「あれほど積み上げた設定は、どこに」という正当な疑問と。
でも、感想記事は書かなきゃ…。

ドナー登録した音無の命を引き継いだのがカナデちゃん、って予想を、どこかで読んだ記憶はありましたが。
まさか、本当にそう来るとは。正直、驚きました。

保健室で目覚めたゆりは、また設定改変されたんじゃないかと勘ぐりたくなるほど、優しく、しおらしくなっていました。
束縛から解放された彼女は、こんなにも女の子らしかったんだ。
カナデちゃんとも、LOVE疑惑すら起きかねないほどの急接近です。
卒業式を終えて、あっさり消えてしまうまで、まだ何かあるんじゃないかと、ずっと疑っていたのですが。
ゆりっぺは、やはり正ヒロインじゃなかったんですね…。
お色気アピール、お疲れさま。黒ニーソを、ありがとう。

一緒に、この世界に残ろう!
カナデを抱きしめる音無の姿には、不覚にも落涙しそうになりました。
この辺は、さすが手馴れているという感じです。
それにしても、ゆりや日向を送り出した直後なのに。
音無の人格に危うさが感じられたのは事実ですが、それはまあいつものことだしww

カナデを失った音無は、プログラマーとしてこの世界に残留し…
って、永劫回帰endかと思ったのですが。
EDで、音無も消えたので、それはありませんでしたね。
そして、誰もいなくなった。

Cパート。
渋谷109で。立ち去ろうとする帽子の少女。
通りかかった少年が、はっと気づき、少女の後を追って、そして…
あえて入れてきた、救いの演出。ベタだけど、よかったと思います。
ガルフォース・エターナル・ストーリー」の結末を想起しました。あれは好きだったなあ。

さて…
どうしようかな…

ついしん。どーかついでがあったら、うらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください。
じゃなくてww

麻枝さま、そこにいらっしゃるのなら、お願いがあります。
ゲーム化を希望します!
天使のカナデちゃんに魂を持っていかれた我々に、もっと浄財を捧げさせてください。死ぬまで踊らせてください。
黒ニーソのお色気ムンムンなゆりっぺを堪能させてください。

それでもきっと、心残りが昂じて、この世界に迷い込み、NPCとなってしまうでしょう。
だからお願いです!
リメイク希望!制作は京アニということで!
( ´▽`)σ)´Д`)

ABのお蔭で、ステキな祭の時を過ごさせてもらいました。けっこう真摯な考察もさせていただきました。
SSを3本も書いてしまったのも、前代未聞でした。
設定とか構成とか突っ込み出せば、ほぼエンドレスな、この作品。
アニメ評価を行えば、残念ながら、高い得点は上げられないかもしれません。
それでも、金曜の放映を待ちわびたし、考察記事を書くのも愉しかった。それは事実です。
結局、冷静な作品評価というより、ゆりっぺの演説とか、気に入ったものに感情移入し、勝手に語っていたのでしょう。
つまり、「自分の見たいものだけを見ていた」んだと思います。

ともあれ、ABという世界は、ここに完結しました。
麻枝さん、スタッフの皆さん、お疲れさま!

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2010年6月24日 (木)

けいおん!!第12話感想

#12「夏フェス!」

「でも、私たちの演奏の方がすごいよね
Σ(゚Д゚;
なんだ、この根拠のない自信は?

ラノベ作家になった知人が、口癖のように言っていたことを思い出しました。
「根拠のない自信ほど、強いものはない。なぜなら、根拠のある自信は、その根拠を否定されると崩されてしまう。だけど、根拠のない自信は崩しようがないからだ」
なるほど~って、妙に感心したのを覚えています。
根拠のない自信に満ち溢れた唯ちゃんなら、夏フェスデビューも夢じゃないかもしれません。

例によってムギちゃんばっかり眼で追っていました。
焼きそばは売り切れ
あれだけ、ムギちゃんが楽しみにしていたのに。
可哀そうで、見ていられませんでした。(/_<。)
終った…。
もう、夏フェスなんてどうでもいいや…。(いやいやいや)

野外フェスというと、ジャズのしか経験ないので、断言はできないのですが。
サマーロックフェスの雰囲気が、実に巧みに映し出されていたと思います。

降るような星空を見上げながら、みんなで夏フェスへの夢を語り合うラスト。
イイ場面なんですが、唯たちの表情に濃い陰翳がついていたせいもあって、何だか集団自殺を連想してしまったのはヒミツですwww

前回「暑い!」では、静劇とか何とか、かなり勇み足な感想記事を書いてしまったので、今回は地道にやろうと決心していたのですが。
ちょっと、今夜は余裕がないので、取りあえず簡単感想のみアップしますね。

次回「残暑見舞い!」

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2010年6月22日 (火)

閃光のナイトレイド第12話感想

#12「夜襲」

「上海に、超弩級の新型爆弾を落とす」
Σ(゚Д゚;

新型爆弾の抑止力による「恐怖の均衡」。
それが齎す世界平和の可能性を示唆してみせたにもかかわらず。
欧米列強はもとより、搾取されているはずの東の国々さえも、動こうとしない。
高千穂勲は、最後の決断を下しました!

帝国と国体の護持、という台詞もありましたが、最終回直前の今でもなお、高千穂の真意を測りかねています。
しょせん、帝国軍人としての思想に掣肘されていただけなのか?それとも?

リットン調査団を瞠目させた新型爆弾は、やはり高千穂が見せた幻影でした。
市ノ瀬によれば、信管の位置などの解が算出できないため、爆弾はまだ完成していないといいます。
けっきょく、爆弾の完成は、預言者に頼るしかない、とも。

新月(月の蝕)と、郊祭式典が重なる日が、決起の日。
(何となくハガレンを思い出すのは気のせいですよね?)
満州国の首都、新京は、風水思想により設計された、魔的都市だった!
預言者の静音が、卑弥呼めいた巫女の姿で地下に入り、神託を受けようとします。

高千穂の真意は?
預言者は、何を告げようというのか?
そして、葵や葛や雪菜の運命は?

仮に、高千穂が、帝国主義の走狗に過ぎない悪人だったとしましょう。
すると、考えられる結末は。
①預言者の静音が、最後の最後で、高千穂の意にそむいた預言を行う。
②高千穂の決断を首肯できなかった葛が、最後の最後で、葵たちと合流して、計画を阻止する。
どちらもアリだとは思うのですが…。

「核と平和」というキーワードで思い出すのは、故・石森章太郎の傑作中篇『大侵略』です。
かなり古い作品で、詳細は忘れてしまったのですが。
ある老科学者が「逆爆発装置」というものを開発し、アメリカを初めとする核保有国に、無条件降伏を迫ります。
応じなければ、アメリカが国内に保有する核を、遠隔操作により爆発させる、というのです。
狂人の戯言と一笑に付したホワイトハウス首脳の眼の前で、じっさいに核を爆発させてみせ、アメリカを、世界中を震撼させます。
結論をいうと、老人の真意は、まったく違うところにあったのです。
CIAのエージェントとなっていた、老人の孫息子ケンが、老人を、世界征服を企図するマッドサイエンティストと誤認して射殺してしまうのですが。
老人の、最期のことば。
「やったぞ、ケン!わしは、世界中の核を無力化することに成功した!」
逆爆発装置の完成形とは、すべての核を遠隔操作で無力化することにより、世界に平和をもたらすことだったのです

せめて、希望のかけらを
暗示的で、いいサブタイですねえ♪
エヴァの「せめて、人間らしく」を想起したけど、それはともかくww
雪菜ちゃん予告によれば、大団円らしい。
これは、単なる希望というか願望なのですが
どうしても悪人という気がしないのです。高千穂勲のことを。
上海に爆弾を、という高千穂の言葉は、本意ではないのかも?
欧米も東の国々も自分の考えについてきてくれない!という焦燥が為させた、偽悪的発言?
石森の『大侵略』をわざわざ引用したのは、そんな気持ちがあったからなのです。

雪菜ちゃんの兄が、ただの極悪人であってほしくない、という判官びいきめいたものもあるのかもしれませんねww
いずれにしても、最終回を刮目しつつ待ちたいと思います。

次回(最終話)「せめて、希望のかけらを」

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2010年6月21日 (月)

WORKING!!第12話感想

#12「なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し」

「決戦前夜」って、タカナシと伊波さんのデート前夜のことだったんだ!

着ていくお洋服やデート場所に迷いながらも、明日のデートに心をときめかせる伊波さん。
一方、タカナシも、心に期するものが。ひしひしと静かな決意を固め、夜空の月を仰ぐのでした。
俺、死ぬかも……
(ノ∀`)
まさに、死地に赴く特攻兵の心境なんですねww

死を前にして?明鏡止水なタカナシに、明日はあるのか?
いや~、ワクワクします。相馬くんじゃないけど、「おもしろそう」フラグが立ちまくりです。
次回、凄絶なる反撃
神の拳をほしいままにする伊波さんに、タカナシがあらがう術はあるのでしょうか。
うっかり「このド三流が!俺とおまえの格の違いを見せてやらあ!
なんて啖呵を切ろうものなら、一撃で昇天させられそうwww

「種島の恩返し」は、定期券を小鳥遊家に届けに行ってあげることだったんですね。
そこで遭遇したのは、女装タカナシと見紛う、いちばん上の姉、一枝さん。
可愛い…って、いきなりぽぷらちゃんを抱きしめるところなんか、ホントそっくりです。
ワグナリアに職業体験に来たなずなちゃんは知っていたけれど。
常連の酔っ払いおねえさんまでが、実のお姉さんだったのです。
家庭のことをひた隠していたタカナシに、水くさい!と腹を立てて、ますます小さくしゃがんでしまったぽぷらちゃん。
『かわいい…』と見とれるタカナシは、もはや末期症状ですね。
すねたぽぷらちゃんに借りを返すため、急遽決まったデートだったのです。

決戦前夜ということで、はっちゃけの少ない、抑制の効いた演出でしたね。
次回、いよいよ最終回。
小鳥遊と伊波のそれから…が、気になるう!

次回「デートと言う名の“決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」

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2010年6月20日 (日)

鋼の錬金術師第62話感想

#62「凄絶なる反撃」

凄絶なる反撃

まさに、昂奮とはこれ、熱気とはこれ
少年漫画の醍醐味を、余すところなく体現してくれた、そんな62話でした。
いつもの実況掲示板にも参加して、皆さんの熱気を肌で感じ、時ならぬ連帯感に陶酔し。
2時間経った今でも、じいんと余韻が残っています。

初めは、缶ビール片手に、余裕の視聴でした。
序盤で、ブリッグズ兵たちを吸収するお父様を止めたホーエンハイムの台詞にも。
「これ以上は、やらせんよ!」
ふ、シャアのあの名台詞か。
『まだだ、まだ終らんよ!』
やりますねえ、荒川先生。さすがご存知でいらっしゃる。
なんて、キンブリーみたく斜に構えていた辺りは、まだ余裕だったんですが。

あとは、お終いまで一気呵成。
缶ビールのお代わりすら、取りに行くヒマもありませんでした
まだ終っちゃダメ!まだまだ見たい!
時計を気にしながら、拳を握りしめていた。
『まだだ、まだ終らんよ!』
心から、叫びたくなりました。

画面からはみ出しそうなほど奔騰する、熱くて、しかも伏線の効いた戦闘場面の連続。
チートを抑えに抑えてきた効果が、一気に爆発したのです。
真向からぶつかり合う、力と熱と、互いの本気な魂と
固唾をのんで見ているこちらまでが、震えてきそうでした。酷暑だというのに、体温の上昇を感じました!

ブリッグズ兵たちによる絨毯爆撃も、無効化するお父様。
そこへ、マスタング&リザのベストカップルというか、最強連携さんが登場しました!
リザさんの的確な指示で、莫大な量の炎を放つマスタング!
これだ!これこそ「婦唱夫随」というものです!
あれ?何か違った?
(ノ∀`)
真理を見たお蔭で、両手合わせによるふつうの錬成陣も使えるようになった大佐は、防御もできるようになりました。
「これは、便利だな」
大佐可愛いww

しかし、エドは。
右腕のオートメイルを砕かれ、生身の左腕は、繋ぎとめられてしまった!
「力をよこせ…」
虚ろな表情で、ゾンビのように迫ってくる変わり果てたお父様。
アルが、メイに頼んだ、最後の手段。ぽろぽろ泣きながら、従うメイ。
遠隔錬成陣!
アルは、鎧に定着した魂を、真理くん(仮)に返す対価として、エドの右腕を取り戻したのです!

さあ、エドがチートになった!
彼の攻撃は、お父様の顔半分を吹っ飛ばした!
「効いてる!いけるぞ!」
エドを応援するアームストロング、そして名もなきブリッグズ兵たちの、あまりにも熱い声援。
グリードが、ふっと呟きます。
「本当に欲しかったのは、仲間だったんだ…」
お見事
強欲のグリードにさえも、これほどの心揺さぶる台詞を言わせる荒川先生万歳!

そして、ついに来ましたこの瞬間が!
なん…だと?
神を呑み込んだはずのお父様が、エドの右ストレート一発で、沈んだ!
ついに、ジャンプのお家芸(コレはガンガンだけど)、男の子同士のガチなどつき合いに!
そして、エド@主人公の、決め台詞がついに!
立てよ、ど三流!俺たちが(!)格の違いってのを見せてやらあ!
いやったああああああ!!!!

…いや、展開に、些少の瑕瑾がないわけじゃないですよ?
たとえば、エドとイズミを吸収しようとしたお父様を一撃でなぎ倒した、いちブリッグズ兵の銃弾。
思わず快哉を叫んだのですが、よく考えたら、爆撃や錬金術の嵐にもびくともしなかったあのお父様が、銃弾一発程度の衝撃で、ころんと斃れたりするか
いくら神を制御できず内部崩壊したお父様とはいえ、一度は神にもなったヤツが、エドの拳程度で、あそこまで華麗にぶっ飛んだりするか

明らかに、バランスおかしいです。だがそこがいい
つまらない整合性なんか気にするな!詮索なんて、下々の者に任せておけ!
力強さで定評のある世界の名作は、みんなそうだったんだ!
メルヴィル「白鯨」!ブロンテ「嵐が丘」!ドストエーフスキイの長編!シェイクスピアの四大悲劇!

押し切れ!ハガレンには、その力がある!

次回「扉の向こう側」

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Angel Beats!哲学的考察SS(ゆりっぺの意志と表象編)

最終回直前特別企画【ゆりっぺの意志と表象編】

ゆりっぺは、12話の演説の中で、生まれ変わりを拒否しました。
ほかの誰のものでもない、自分の人生を主張したのです。いわば、人生賛歌、個性賛歌です。

ゆりっぺ支持を表明したせいかは分りませんが、記事にアクセスが集中しました。読んでいただいた事は、とても嬉しく思っています。

最初に宣言しておきます。ゆりっぺ発言についての私の考えは、実は二律背反に近いものです。
①ゆりっぺの心の叫びに、心情的には揺さぶられた。人にはそれぞれ意味と価値があり、それは犯すべからざるものだ。
②しかし、自己の無条件な肯定は、唯我独尊や、頑なな我意にも繋がりかねない。その危うさも、経験上、知悉している。

①について
トシを重ね、社会的経験ってヤツも積んできたのですが、結局は「自分から離れられない自分」を感じています。それは、10代や20代の頃と変わりません。
「個性的でありたい。徹底して、自分自身でありたい」という個性への憧れから、ついに逃れられなかったのです。
ゆりっぺの生硬ともいえる演説にうなずき、共感を覚える自分が、確かにいます。
②について
しかし一方で、私の内の『経験』が、絶えず囁き続けます。
ただの厨二病ではないのか?
おまえのいう自分自身とは、それほどかけがえのないものなのか?唯一無二な存在なのか?と。

それでも、矛盾を抱え込んだまま、必死で生きていくしかないのですけどね。
若い頃の信念は、やはり捨てることはできません。
ゆりっぺが、守るべきもののために、戦い続けることを決意したように。

さて、「人類の普遍的意志こそが、人の本質である」と主張する哲学の流れが、存在します。
分りやすい喩えでいえば、「共生」「集合意識」と呼ばれるものですね。(エヴァで語られていたアレです)
普遍的(全体的)意志説の代表者が、19世紀ドイツの哲学者、ショーペンハウエルです。
『自殺について』に収録されている、「余興としての小対話篇」。
ショーペンハウエル独特の鋭い明晰さと定言的表現で、個性はただの表象であるとし、人間存在の本質は普遍的意志にある、と結論づけています。
今回の、人生や個性の問題について、とても刺激的な考察といえます。
初めは、要約して引用するつもりだったのですが、ふと遊び心が兆したため、SS仕立てにしてみました。
原典の方は、哲学者とその友人との対話形式で進みます。
ここでは、哲学者役に石田青年(笑)、友人役にゆりっぺを起用してみました。
人を選ぶタイプの、小難しいSSです。しかも長文。
AB大好き、考察も大好き!という人に愉しんでもらえたら幸いです。

ゆりっぺ「要するにね、あたしが死んだら、あたしはどうなるの?サクッと説明頼むわよ!」
石田青年全てにして無です」
ゆりっぺ「あらあら困った!解答は、いきなり矛盾じゃないの。あたしをごまかそうたってダメよ」
石田青年「超越的な問題に、内在的認識のために創られた言葉で解答を与えようとすれば、矛盾に陥らざるを得ないのですよ」
ゆりっぺ「な、何よ。超越的とか内在的とか、カント哲学の術語で攻めてきたって、怖くないんだから!
ってか、超越とか内在って、何なのよ?」
石田青年内在的認識というのは、その個体の、経験の範囲でしか思考できません。つまり、内在的認識においては、貴方は個体として死んだら、それで終りです。になるんです。
ところが、超越的認識においては、個体は本質の表象や現象に過ぎません。本質には、始まりも終わりもないので、貴方は不滅性を獲得します。すなわち、全てになる、というわけです。
ただ、貴方という個体は時間の制約を受けるが、本質としては永遠に不滅という点が、矛盾といえば矛盾かもしれませんね。
存続しないが、普遍的に受け継がれていく不滅性、といえば分ってもらえるでしょうか。
でもまあ、本質にとって、それは大した問題じゃありません」
ゆりっぺ「じょ、冗談じゃないわよ!あたしの個性が存続しないんだったら、あなたのいう不滅性なんかに、1円だって払うもんですか!」
石田青年「まあ、そうおっしゃらずに。まだ、取引の余地があるかもしれませんよ?
どうでしょうか、貴方の個性の存続を、僕が保証するとしましょう。
ただし、条件があります。死んでから、貴方の個性が目覚める前に、三ヶ月だけ完全に無意識な死の眠りを眠ることを承知してください」
ゆりっぺ「まあ、それくらいなら、いいわよ?」
石田青年「ところで、無意識の状態にいるなら、時間の経過を知るすべはありませんよね?そうなると、現実の世界で三ヶ月経とうが一万年経とうが、無意識の貴方にとっては、どちらでもいいことになる」
ゆりっぺ「そうかもしれないけど…。何だか、雲行きが怪しくなってきたわね」
石田青年「もしも、一万年経って、誰かが貴方を目覚めさせるのを忘れたとしましょう。
すると、貴方は短い人生の後に、一万年という長い長い非存在が続いたわけだから、むしろ、非存在そのものになじんでしまう。そうなれば、それほど不幸というわけでもないでしょう?
しかも、生という本質自体は、一万年のあいだにも、一瞬もとどまることなく同類たちを生き続けさせているのだから、それを知ったら、貴方もけっこう幸福になれるんじゃないですかね?」
ゆりっぺははあ!あんたは、そんなふうに、あたしから個性を騙し取ろうとしてるのね?冗談じゃないわよ、そんなインチキに引っかかるもんですか!
あたしは、あたしの人生を断固主張するわ!あたしの個性を、絶対に手離すもんですか!」
石田青年個性って、そんなに優秀で完全無比なものなんですかね?ほかの、もっと快適なものとさえ、交換したくないほどのものだと?」
ゆりっぺ「ああ、あたしの個性!それこそは、あたし自身なの!
あたしは、あたしは、生きたいのよ!人生を生きたいの!それこそが、大切な願望なのよ。
個性を失った不滅性なんて、あたしにはどうでもいいの!」
石田青年「なるほどねえ。でも、考えてごらんなさいよ。そんなふうに『生きたい』って叫んでるのは、貴方だけじゃないんですよ?
意識の影をちょっとでも持ち合わせていれば、そのものたち全てが、そう叫んでいるんです。貴方の専売特許じゃないんです。
だからむしろ、生きたいという意志は、個体から生まれてくるのではなく、万物に共通のものであり、存在する全てのものの本質を為しているんです
貴方は、個体として生きてるように錯覚するけど、実は、生きること自体が、人類の普遍的意志なんですよ。
人生やら個性やらを失うことを、貴方は何よりも怖れている。それはもう、恐怖症と言うべきものだ。
そんな不安を抱えながら生きていて、本当に幸福なんでしょうか。
こう考えてくると、個性というのは実は不完全なものであり、かえって制限になるものだということが分るでしょう?
でも、貴方の本質が『生きようとする普遍的意志』だと正しく認識しさえすれば、そんな子どもじみてこっけいな不安から、綺麗さっぱり脱却できるんですよ」
ゆりっぺ「…子どもじみてこっけいなのは、あんたと、あんたの哲学者連中の方よ!
あたしのようなしっかりした人間が、あんたのような馬鹿と話しこむのは、要するに暇つぶしのためなのよ。
おっといけない、もっと大事な用があったんだっけ。じゃあね!」

(意固地に肩を怒らせずんずん立ち去っていくゆりっぺの後姿をしばらく見送っていたが、ふっと憫笑します)

石田青年「やれやれ、逃げましたか。でも、彼女は、またここに来ますよ?必ず、じきに、ね

to be continued.

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2010年6月19日 (土)

B型H系第12話(最終話)感想

#12「僕らのために世界は回る/天使になった山田!」

金曜の夜、気のおけない友人と、地元のカレー居酒屋で生ビールをお代わりしながら、アニメ談義に談論風発していたら。
(カレーやタンドーリなど本格インド料理メインだが、なぜか枝豆やたこぶつやさんま塩焼きなど、おつまみも豊富という不思議なお店です)
「そういや、先週のB型H系、記事なかったね」と指摘が。

Σ(゚Д゚;
忘れてました~。しかも、もう最終回!

美人のくせに何故か初Hしか眼中にない山田の暴走っぷりと、チェリーな小須田が右往左往するさまを愉しむこの作品。
ちょっとレトロ?とか言われつつも、最後まで安定感はバツグンでした。

二人の歴史的ベッドインは、見ているこちらも恥しかった。
ホテルに入るのって、酔ってでもいないと結構照れくさいんですよね~ww
受付を済ませて、ルームキーを差し出してくるしわくちゃな手が、ヘンにリアルでした。
(しかし、ホテルからほかほかで出てきた、藤子不二雄もどきのおじさんキャラって、何だったんだろう?)
草食系の小須田が男の本能を全開にして、山田のハダカをみつめる場面とか、ついに!って感じだったんですが。
イイところまでイッたのに、回転ベッドの暴走で、未遂に終わりましたとさ。

入院した小須田を、ナースプレイで襲う山田。もう何でもアリですね。
本物ナースさんが小須田に興味を示したので、お?と修羅場を期待したんですが、軽く流されてしまいました。
宮野まゆちゃんとか、もっと積極的に動いてくれたら、お話ももっと過熱したかもしれませんが、ソレはないものねだりということで…。

初詣。イケメン金城兄は、まだ山田にプロポーズする気満々です。
妹の禁断愛を受け入れたわけじゃなかったんですね、なあんだ。(笑)
山田と小須田は、近所の、ご利益があるんだかないんだか分らない、寂れた神社でお参りを。
(たぶん)「今年こそは!」って、互いに願かけしたんでしょうね。
『うる星やつら』最終回を思い出しました。
「絶対、好きだって言わせてみせるっちゃ!」
「いまわのきわに、言ってやるわい!」
ラムとあたるのややこしい関係が、ほぼエンドレスに続くことを暗示して、終わります。
山田と小須田の二人も、本当に愛の条件が整うまでは、このままややこしく続くんでしょうね。

B型H系よ、永遠に!
スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

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デュラララ!!第23話感想

#23「千錯万綜」

前回はランボーにかまけて、わが杏里たんを忘却していました。御免ね杏里たんww

「母さんが悲しむ」
黄巾賊の中に、妖刀組の子どもがいました。
彼の言葉が、あたかもトリガーになったかのように。
分厚い鉄の扉が、一瞬で寸断された!
罪歌な杏里たん、颯爽と登場!おっぱい制服も健在だ!
そうなんですよ、彼女の本来の戦闘力は、黄巾賊だのブルースクエアだのダラーズだのザコの比ではないのです!
キング・ブラッドレイともタメを張れるほどの、最強の眼の持ち主!
緋の目は、絶対時間(エンペラータイム)のあかしなんですから
それはクラピカかwww

臨也は、相変わらず絶好調です。
波江さんが何だか不審な電話をかけていますが、先刻承知とでもいうように、にやりと笑うのも余裕綽綽。
再びランボーを引用すると、まさにこんな感じ。

綱を鐘楼から鐘楼へと張り渡し、花飾りを窓から窓へ、黄金の鎖を星から星へと張り渡す。
さてそこで、俺は踊るのだ。
(『断章』より)

イザヤくん、気をつけて!
その危うい綱から落ちないように。
立原道造『生涯の歌』の、綱から堕ちて落命した綱渡り芸人のラムダのようには…。

サイモンがイケてました!
ふだんは、露西亜寿司オイシイヨ、しか言わない傍観者。
寡黙な人間が、たまに正統なことを言うときは、異様な迫力があるものです。
ワタシのいた所では、喧嘩をすれば、必ず人が死ンダ。
でも、ここでは、そんな必要はナイ。
言葉に、重さが滲み出ていました。
だからこそ、セルティに伝えた「助けてやってくれ」が、生きてくるんですね。

次回は最終回とのこと。
則天去私」は、晩年の夏目漱石が座右の銘とした、理想の境地。
『自我(私)を去って、天に全てを任せる』
つまり、Let It Beという事なんですね。
帝人や正臣や杏里は、確執を捨てて、そんな境地に辿りつけるのか?

次回「則天去私」

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Angel Beats!第12話感想

#12「Knockin’on heaven's door」

ゆりっぺって、「ナカムラ ユリ」だったんだ…。

教室で、ゆりっぺが熱い演説をぶちかましました。まさに白眉の場面でした。
「記憶を失って、性格も変わって。なら、できますよね?
でも、だったら、生まれ変わるって何?
それはもう、あたしの人生じゃない。別の誰かの人生よ。
人生は、あたしにとって、たった一度のもの。
それは、ここに(と胸をたたいてみせる)、たった一つしかない。
(中略)
ありのままの、残酷で無比な、たった一度の人生を、受け入れるしかないんですよ?
先生、分りますか?(がらんとした無人の教室が映る)
だから、あたしは戦うんです。戦い続けているんです。
だって、そんな人生――
一生、受け入れられないから!」

わが胸の底のここには、って名作小説のタイトルを引用したくなるような、力と熱のこもった語り。
まさに、作者の思想の反映なんでしょうね。人生賛歌、個性賛歌。
大いに共感しましたが、これについては、別稿で考察したいと思います。

さて、たった一人のギルド降下オペレーションを断行したゆりっぺ。
地下には、第二コンピューター室(笑)が。
そして、そこに待っていたのは!

…………
誰?
(ノ∀`)

謎の青年、石田彰さんだったのです!
直井がいたら、思わず「カヲルくん、どうして!」って叫ぶところですね♪

「犯人が未知の人物では困ります」なんて書いたけど、ABはミステリではないので、それはそれとして。
ついに、この世界の創生の秘密が、語られるときが来ました。神と言われた人物の正体も。
Angel Playerとは、世界のマテリアルを作成・改変できるソフト。
プログラミングしたのは、神でした。愛の心を持ったまま、この世界に迷い込んできた人間、と説明されています。
ちょうど、音無みたいな人物だったんでしょうか?
石田青年が、プログラムにしたがってNPCを影に改変し、リセットを図った理由とは。
「世界に、愛が芽生えました」
かつて神だった人物は、愛を、この世界に致命傷を与えるバグだと考えた。
「なぜなら、ここは、卒業していくべき場所だからです」

しかし、石田青年は、まったく別の可能性をも示唆しました。
この世界を、愛に充ちた永遠の楽園にすることもできる。
その神は、ゆりなのだ。
すべてを統制する、神への誘惑。
でも、ゆりは、この世界から卒業させる事によってみんなを守る、という選択をしました。
音無の希望を受け入れたわけです。
コンピューターをすべて破壊し、影を消滅させた。
これで、みんな救われるはず。

殺された弟妹たちよりも、守りたいものができた。それが、SSSの仲間たち。
「ありがとう、おねえちゃん。もう、おねえちゃんだけ苦しまなくていいよ」
きょうだいたちが、ねぎらいの言葉を、罪の意識からの「赦し」を与えてくれました。
心から、満足したゆり。
「あたしを、突き動かしたものが、消えていく…」
ゆりっぺ消滅か?

Cパート。保健室で目覚めたゆりを、見守る仲間たち。
「…戻ってきた?」
次回は、みんなの卒業式なんでしょうか?

ゆりっぺが、お色気方面で、いい仕事をしてましたね。かなでちゃんとの差別化を、一生懸命アピールしている感じです。
トイレの場面とか、お得感がありましたww
「とりあえず、服、整えたら?」
「うわああああ!!!」
おへそが可愛いwww
(´∀`*)

あとは、かなでちゃんだけですね。人間であるということ以外、まだ何も語られていません。
かつて、愛を知って、この世界から去った彼女とか?
いまはNPCと化している、はるか昔の人(神)も、気になります。

次回「Graduation」

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2010年6月16日 (水)

けいおん!!第11話感想

#11「暑い!」

クーラーがあれば、もっとクールな演奏ができます!」
Σ(゚Д゚;
そ、そうなんですか?キース・ムーンさま?
キース「ありえへんww」

…まあ、キース・ムーンとクール自体が関係ないので、どうでもいいんだけどww
しかし、言うに事欠いて、音楽をクーラー設置のエクスキューズにするとは…。
軽音部のくせに、この人らは、神聖なる音楽芸術を冒涜しているとしか思えません!
なんてね。
とりあえず、言ってみたかっただけなんですwww

本論は、ここから。
あえて事件を起こさない作劇に注目。
「けいおん」の特徴を、最大限に生かした話数でした!
その意味で、典型的な「テクスト」として活用できる今回を例にとって、ちょっと語ってみたいと思います。

次から次へと非日常な驚きをたたみかけていくと、視聴者は、じきに刺激に慣れてしまいます。
殺人でさえも、「またか」ということになりかねない。
そんな人間心理の逆説性を逆手に取って、「静劇」を提唱したのが、ネオレアリズモの名匠デ・シーカ監督や、わが日本の小津安二郎でした。
ふつうの脚本家なら、事件として描写したくなる場面を、あえて抑制することにより、取って置きの事件の効果を極限にまで高める。
名画『自転車泥棒』を例に取ると。
父親の眼の前で、子どもの姿が見えなくなった!
「事故だ!」と騒ぐ群衆がいて、警官が駆けつけて。
わが子が、車に轢かれたのか?
悲劇の予感に駆られて、父親が倉皇と駆けつけたとき、当の子どもは、何事もなかったように歩いていました。
そんな「肩すかし」を積み重ねた末に。
父親が、就職に必須な自転車を盗まれた絶望のあまり、他人の自転車を盗んで逃げるという、唯一の「事件」が起きます。

この衝撃は深刻でした。胸がしめつけられたのを、今でも覚えています。
ふつうなら、ただの瑣末な一事件が、崇高な悲劇にまで高められたのです。

「けいおん」は、玄人好みともいえるこの手法を、自家薬籠中のものとしています。
深刻な事件をあえて軽く描写し、日常の事件をこそ重く見せるのが、要諦。
だからこそ、本来なら慄然とすべきシークエンスが軽く流されるという逆説が、「けいおん」において起こり得たのです。
律ちゃんのせいで、扇風機のファンが吹っ飛んで跳弾した場面が、典型的でした。
下手すれば、全員が首チョンパになるところでしたよ?
エルフェンリートも顔色なしの残酷に、なりかねなかった。
そんな危険な場面を、永眠した扇風機さんに三角布つけて鎮魂するという手法で、わざと軽みをつけてみせたところに、けいおん作劇の骨法を感じました。

萌えネタも入れようかな。
唯のスク水ネタは、一期の#6『学園祭!』でも披露されてましたよね?
想定内です、今さら驚きませんよ?心頭滅却すれば、火もまた涼し、です。なんちゃって。
平常心を保っていたこの私も、今度ばかりは精神崩壊しました。
だって!ムギちゃんのスク水ですよ?むちむちですよ?
しかも、机相手に体をすりすりさせて、ううん♪だと??
私にすりすりしてーーー!!!
(´∀`*)

こっからは、完全なる余談です。
暑さで思い出すのは、星新一のSS『暑さ』。
子どものころに読んだ小説のうち、本気で怖かった作品のひとつです。

交番にとつぜんやって来た男が、突拍子もない事を言い出しました。
「この暑さのせいで、とんでもないことをしそうだ。私を逮捕してください」。
驚いた警官が、事情を尋ねてみたところ。
男は、子どものころから、暑さのために記憶をなくすことがあった、と訴えます。
そして、記憶をなくしているあいだに、身近にいるものを手にかけてしまったらしい、とも。
小さいころは、虫を殺し、小動物を殺した。長じてからは、飼った犬や猫を、手にかけた。
去年は、猿を飼ってみた。人間に近いから、これなら大丈夫、と踏んだのだが。
「猿ってかわいいですねえ。でも、やっぱり殺しちゃったんですよ」
分るけど、それだけでは逮捕できない。
そうですか…。
男は、残念そうに、去って行こうとします。
警官は、なぜか喉がからからに乾くのを感じ、思わず質問しました。
「で、あなたはいま、お一人なんですか?」
振り向いて、男は微笑んだのです。
「いえ。去年の秋に、結婚しました」
('A`|||)

だから憂ちゃん、気をつけて!
愛ゆえに、唯を殺さないで!妹をやめないで

エヴァのアスカネタということでwww

次回「夏フェス」

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閃光のナイトレイド第11話感想

#11「闇の探索」

高千穂勲、静音、そして葛が降り立った地に先回りしていたのは。
「やあ、元気そうで何よりだ」
まさかの桜井
Σ(゚Д゚;

不意打ちでした。まったくの予想外。
ここで、おっさんを持ってくるとは…。
こうなると、英国のMI6について「規模は違うがね」と、さりげなく語った桜井の言葉が、かえって気になります。
MI6は、いまや超有名な世界的諜報機関なので、桜井が卑下したのかとばかり思っていたのですが。
桜井機関って、もしかして、能力者を傘下に要する世界的な諜報機関だったのか?

預言者絡みで、柳田國男という名が初登場しました。
柳田については、『遠野物語』以外は、日本の先住民族に関する研究のこと程度しか知らなかったので、検索したところ。
柳田國男?宮澤賢治?北一輝?甘粕正彦?
それらの名を繋ぐのは、『北神伝綺』というコミック作品でした。
ナイトレイドは、『北神伝綺』からインスパイアされているんでしょうか?
北神伝綺は未読なため、どなたか教えていただけると幸いです。

北一輝については、右翼思想家で二・二六事件に連座したとして処刑された、という史実のほかは、三島由紀夫の『北一輝論』経由でしか知らなかったのですが。
妻の言寄せ(預言)を記録したという『霊告日記』などの著作も、あるようです。
高千穂勲のモデル(の一人)は、北一輝だったのでしょうか?
勲、預言者、そして日本と亜細亜の未来。
『ナイトレイド』という作品のミッシング・リンクをつなぐ鍵として掘り下げてみたいのですが、今夜はちょっと余裕がないので、またあらためて語りたいと思います。

冒頭で、百家争鳴する独立運動家たちを前に、勲が呟いた重い言葉。
「決断しなければならない時期かもしれないな」
新型爆弾を、「預言者であるトワが命を賭して告げた具体的な未来」を基に、物理学の鬼才、市ノ瀬の協力により、実用レベルまで引き上げたらしい勲。
彼の決断とは?
まさか、新型爆弾を?威嚇としてではなく?

次回「夜襲」

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2010年6月15日 (火)

WORKING!!第11話感想

#11「あの頃の二人、八千代と佐藤。と、ようこそ小鳥遊家へ」

空気になりかけていたぽぷらちゃんが、ついに反撃に転じた?
伊波から、タカナシを略奪愛?決め手は、可愛らしさと大きめのおっぱい?
って、単に、女装タカナシに憧れていただけなんですね。
変人だらけのワグナリアで、唯一の良心だった彼女も、ヘンな性癖の持ち主だったことが判明しました。
「たまにでいいの、女のコの格好してほしいな、って」
笑撃の告白www

この作品って、ほとんどワグナリアを舞台にして、お話が進んでいます。室内劇みたいな構成です。
温泉とか、たまに場所が変わっても、すぐに回帰。
その意味で、ワグナリアは「ユートピア」
そこから出たくない、卒業したくない、いつまでも皆で愉しく過ごしたい。
佐藤くんにずっといてほしい八千代さんには、恋愛感情とは別に、モラトリアム願望があるのかもしれませんね。

酔っ払いの梢さんは、いつの間にか、ワグナリアの常連に。
ジョッキビールをぐびぐび飲ってるだけですがww
ファミレスで、日本酒とか泡盛とか言われても、八千代困っちゃう~
しかし、いい飲みっぷりだなあ。惚れ直しちゃいそうです。酔っ払い美人って色っぽくて好き。

伊波家では、母が不在。送っていくというタカナシを、悪いから、ってさりげなくお断りする伊波さん。
いったん、フラグ終了かと思ったら。
タカナシが、伊波さんを誘った!?
ついにキメに入ったのか?と思ったら。
煩わしい梢ねえさんの相手をしてほしかっただけなんですね。なあんだ。
パジャマなずなちゃんに、一瞬ときめきましたが、寝ぼけていただけなのか…。

山田の暗躍っぷりが、すがすがしかったですね~。
伊波さんを、ぽぷらちゃんとのドロドロなルートに誘導しようとしたり。
怪談で、伊波さんを怖がらせたり。(自分も罠にハマってたけど)
とうとう、小鳥遊家にまで侵出し、ちゃっかりと梢さんに取り入っています。
「やまだ、ここに、すむ~♪」
屋根裏部屋のヒロインから、晴れて小鳥遊家の小公女に

パゾリーニ監督『テオレマ』という思弁的映画の名作がありまして。
謎の美青年が、ミラノの大実業家の家庭に入り込み、家族全員と性的関係(妻や娘のほか、実業家本人や息子など男性陣含む)を結んだあげく、一家を破滅させ、飄然と去っていく。
美青年の正体は神もしくは天使、と暗示して、物語は終わります。

山田も、小鳥遊家の人々を、神か天使のように破滅させるのでしょうか?
小鳥遊家の崩壊
それはないかww

次回「なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し」

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2010年6月14日 (月)

鋼の錬金術師第61話感想

#61「神を呑みこみし者」

神さえも呑みこんで、至高の存在となった、フラスコの中の小人。
掌の上で、太陽さえも造り出せるという、その圧倒的な力。
こりゃダメだ、もう止められない!と誰もが絶望した瞬間に、華麗なる逆転劇が!

前回「天の瞳、地の扉」で、神人と化したお父様。その対価として、アメストリスは全滅。
ここまでいっちゃうと、後はもう、冨野の『イデオン』じゃないけど、魂だけの存在となった全員でインガ地平にでも翔んでいくしかないかと危惧していたんですが。
さすがは荒川さん、形而上学に変換することなく、きちんと、人間たち(とホムンクルス)の物語に戻してくれました。
最後の最後まで、「ヒトノキモチ」にこだわり続ける心意気や良し!
ヒューマニズムの大巨匠、手塚治虫とはまた別の地平を切り拓いた、金字塔的作品と言えるでしょう。
作者が、この作品に賭けた覚悟の力に、見ているこちらでさえも、粛然と襟を正す思いでした。

ホーエンハイムが、営々孜々として蒔いていた逆転の錬成陣が、ついに発動!
もう還るべき体を失ったクセルクセス人たちが、アメストリスの人々に託した想いが、崇高にして切なかった。
「ホーエンハイムが言うんだから…」
これは、奴隷のホーエンハイムと仲がよかった、あの少年かな?
こういうちょっとした演出が、また泣けるんですよね。

ブラッドレイ、キンブリー、そしてプライド(セリム)が退場。
それぞれに見せ場を用意した心くばりが、本当に嬉しかった。
やっつけで登場人物を殺しまくり、感動をむりやりに演出しようとする作品が多い昨今、実にみごとな作劇でした。
原作派の方からは、駆け足かな?という意見もあったようですが。
そして確かに、細部まで見渡すためには2度見直す必要があったほどの情報量でしたが。
ぎゅっと目の詰まった緊密な構成に、むしろ蒙を開かれた気がしました。
マンガには、そしてアニメには、まだまだこれだけの可能性があったんだ…。

ブラッドレイは、大往生。
「いい人生だった…」
こんなカッコつけた台詞を言わせて、違和感がないどころか率直に感動できる作品なんて、もう文学や映画でも希少です。
ランファンの非難にも、毅然と応える姿が、またカッコよすぎ。
「あれは、私が選んだ女だ」
これも、夫婦の信頼の表れなんですね。
ブラッドレイ夫人はどう思ってるのか?ってツッコミも出そうですが、夫婦のことは傍目からは分らない、とはよく言ったものです。
男原理と女原理。これもまた、ハガレンの重要なサブテーマという気がしました。

キンブリーが、またいいんだよなあ。自らの美学に殉じるキャラって、大好きです。
好感の持てるキャラじゃなかったんですが、退場のときの見事さに惚れました。
「貴方は美しくない」
消滅のときに、こんな台詞を吐けるなんて。
さすがは、魂の暴風雨にあって、平然と自分を保っただけのことはあります。
いま少し、彼の美意識や自恃や狂気についての伏線があれば、とは思ったものの、それは些少な瑕瑾でしょうね。

セリムの本体は、頑是ない胎児だったんですね。
「親にしたがうのは当然だ」
父親に反抗するエドの主張に、まっこうから対立したプライドの生存根拠は、実はコレだったんだ。
確かに、ホムンクルスたちは、人の原罪の具現化ですからね。
でも、「プライド」の本体は、親を恋い慕う子どものそれだったなんて。
何だか、哀れでしょうがなかった…。
もしかしたら、ブラッドレイ夫人に拾われて育てられて、って一抹の救いがあるのかも?
そんな、あり得ない夢想をしてしまいました。

ああ、気持ちがいいなあ。
このまま、7月4日まで、ハガレンの「酩酊船」に心地よく揺られていたいです。

※「酩酊船」詩人ランボーの名を揺るがぬものにした、初期の傑作韻文詩です。

次回「凄絶なる反撃」

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2010年6月12日 (土)

デュラララ!!第22話感想

#22「解散宣言」

夢は、いつか終る

「ダラーズは消えます」
解散宣言をして掲示板を閉鎖した帝人。何を思っての解散なんでしょうか。
ダラーズメンバーによる見事な連携で、法螺田たちから杏里を逃がすことに大成功。
歓喜に湧くメンバーたちを他所に、ひとり、孤独な決断をした帝人。
このタイミングで解散とは…。
ダラーズが、存在感を示したことで、満足したのか?
みんなが一体となり、杏里救出の目的を達成した現在こそが、いちばん美しい時。
組織は、いずれ疲弊していく。それぞれの思惑が生まれ、統制が取れなくなり、腐敗もする。
黄巾賊が、いい例です。正臣の理想を裏切って、ただの暴力集団に堕してしまった。
ダラーズも同じ。これ以上続けて、ダメになるさまを見たくない。
ある意味利己的な考え方ですが、リーダーの孤独は、計り知れないものがあります。
その限りで、帝人に共感できる部分もありますね。
自らが造り出したものへ別れを告げるとき、人は、寂寥とともに、甘く胸がしめつけられるのを感じます。

見あきた。夢は、どんな風にでもある
天才少年詩人、アルチュール・ランボーが、詩への告別を宣言した『出発』(Depart)の冒頭です。
彼が詩人として活躍したのは、16歳から20歳までの、僅かな期間でした。
地獄の季節』において、芸術への絶縁状を叩きつけた彼。
「俺は、あらゆる祭を創造した。新しい言葉を発明しようとも努めた。この世を絶した力を得たとも信じた。
さて今、俺は想像と追憶とを葬らねばならない。芸術家の美しい栄光が、消えてなくなるのだ。
この俺、かつては全道徳を免除された天使とも称した俺が、粗々しい現実を抱きしめようと、土に還る。百姓だ」
ランボーの自負や倣岸って、何だかイザヤとも共通するものを感じますね

そのランボーは、『出発』で、新たな世界への旅立ちと希望を、高らかにうたい上げました。
短いので、全篇を引用します。

見あきた。夢は、どんな風にでもある。
持ち飽きた、明けても暮れても、いつみても、街々の喧騒だ。
知り飽きた。差押さえをくらった命。ああ、『たわ言』や『まぼろし』の数々。
出発だ、新しい情と響きとへ。

「見つかったんだ、もう。いちばん大事なことは」
そう呟く帝人。彼にとっての大事なことって、結局何だったんでしょうね?
非日常を求めて彷徨していた彼は、青い鳥を探してさまよった兄妹と同じく、自分のすぐ傍に、それを見つけたのでしょうか?
再び、ランボーの詩を引用して終ります。

見つかった!
何が?
永遠。
それは、太陽と抱き合って去った海だ。
(『永遠』より)

次回「千錯万綜」

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Angel Beats!第11話感想

#11「Change the World」

影は、永久プレイ防止のために出現した無敵モンスター?
視聴者の予想を、ゆりっぺがわざと先回りしたカタチです。
魂を喰われた高松は、従順に授業を受けるNPCと成り果てた。
そして、影はどんどん増殖し、メンバーを襲ってくる。
ハガレンのエドだったら、「こいつらも元は人間(NPC)なんだ」とか言って躊躇うところですが、さすがABは容赦がありませんね。
音無やゆりっぺは撃ちまくる、奏や藤巻は斬りまくる。物理攻撃が通用するところを見ると、スピリチュアルな存在ではなさそうです。

この世界にいる何者かが、PCの天使ソフトウェアを使用して、プログラム操作により、NPCを影に変えた。
その人物は、図書館のPCを盗んで、どこかに隠している。
床に、秘密の地下通路が。地下のギルド出現。
闇の底には「お父様」がいた!
…って流れだったら困るなあww

視聴者は、魂の救済劇を希求しているのです
ここに来て、ゆりっぺとラスボスとの一騎打ちの様相を呈してきたのですが。
お話が戦闘に特化してしまうと、尺が足りなくて、メンバーたちの救済にまで至らない惧れが。

あと、犯人が未知の人物では困ります。ミステリだと、反則の部類。
エラリー・クイーンが『スペイン岬の謎』で、「ほとんど不在だった人物が犯人」というトリックを使った例はありますが、「まったく不在」だったわけではないですからね。
かといって、たまたま姿を見せなかった松下五段あたりが犯人とか言われても困るし。うーん。
残すところ、2話。
ぜひ、感動に充ちた結末を、鶴首して待ちたいと思います。

天使ちゃんに押され気味だったゆりっぺが、存在感を示しました。
リーダーを音無に譲り、戦線を離脱することで、天使を味方に引き入れた深謀遠慮。
みんなを思いやり、潔く身を退くことで、立派にリーダーとしての資質を証明してみせました。悪いハルヒじゃなかったんだ。
そして、自らは孤独な戦いの場へ。
好感度がぐーんと上がりました!ゆりちゃんマジゆりっぺww
…今まで、天使ちゃんばっかり言ってたくせに。何ていい加減なヤツだろう俺ww
次回は、地下の闇で、あんなことやこんなことされちゃうんでしょうか。
直井回での、痛めつけられたゆりっぺにひそかに萌えた私としては、妄想とかいろいろ膨らんでおります。

EDが流れ、SSSメンバー一人一人の内省的な姿が映し出されて。
何だか、胸が熱くなりました。

次回「Knockin’on heaven's door」

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2010年6月 9日 (水)

けいおん!!第10話感想

#10「先生!」

大人になったら、大人になるのかな
唯の、反語的なこの台詞に注目したブロガーさんは多かったようですね。
同じ反語的表現をするなら、大人になることへの「無自覚の自覚」とも言い換えられるでしょう。

恐らく、唯は、大人になるという選択を実行するでしょうね。お手本は、さわちゃん先生です。
一方で、永遠に大人にならない、ピーターパン症候群の唯ちゃんを想像してみるのも、悪くありません。
憂ちゃんがずっと傍にいるなら、それも可能だから。
どんなロクデナシ(´∀`*)でも、精神的にも経済的にも支えられそうなほど、生活力があって聡明な憂ちゃん。
姉LOVEの彼女が離れなければ、唯は、永遠の「ふわふわ時間」を漂っていられるでしょう。
DEATH DEVILのヘヴィメタロックが表現しているのは、大人社会への怒りや反抗。
汚れなき魂の所有者である唯が、あるいは、大人社会の偽善を峻拒し、永遠の子どもに留まることを選択する可能性だってあり得るのです。

フランス少年小説の名作に『わんぱく戦争』があります。
原題は「ボタン戦争」。映画化もされた人気作です。
片田舎の二つの村の少年たちが、互いに覇権を競って「戦争」するという設定。
最初は、相手を捕虜にして、戦利品として服のボタンをちぎり取る、という他愛ない争いだったのですが。
次第にエスカレートし、遂には両村の大人たちをも巻き込む大騒動に発展。
リーダー格の少年二人は、懲罰のため、少年院に送られることに。
列車で再会した二人は、不思議な仲間意識に突き動かされ、抱き合って叫びます。
俺たちも、きっとつまらない大人になるんだな!」
つまらない大人。
唯たちには、つまらない大人にだけはなって欲しくないですね

それはさておき。
ムギちゃんファンの私にとって、今回は語りたいエピソードだらけでした。

張り込みとアンパン!(定番ですね)
「女のひと…」(深読み!)
がんもどき!(トゲトゲがある?)
廊下に立たされる!(12年間あこがれてた!)
「もう、思い残すことはない」って…。
ムギちゃんが成仏か?成仏するのか?
♪いーつもひーとりでー あーるいてたー♪
(ノ∀`)

日常系アニメや、「けいおんとは何か?」について考察しようかとも思っていたのですが。
「先生!」が、あまりに魅力的な話数だったので、つい語ってしまいました。
ここでは、自分のためのメモとして、断想ふうに書きつけておきます。
①けいおんは、日常系とかのジャンル分けの枠を超えて、もはや「ジャンル、けいおん」とも言うべき地歩を確立したのではないか?
②あえて事件らしい事件を起こさず、内面の力だけで作品世界を成立させる独創。
ex.ネオレアリズモ映画(とくに『自転車泥棒』)。ヒッチコック作品。小津安二郎。
③京アニ演出や作画の緻密さ、見事さは、もはや名匠の域に。
ex.「微小なものの巨匠」(ニーチェ)。
④現実以上の現実を顕現させる作画力の高さ。例として、おでん屋台での、びんビールと水滴のついたコップの美しさ。
ex.村上春樹『羊をめぐる冒険』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』。ビールやパスタをあれほど美味しく描写した小説を寡聞にして知りません。

追記。
クリスティーナこと紀美さんは、淺川悠さんでした。懐かしいぞ悠ねえさん!

次回「暑い!」

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2010年6月 8日 (火)

閃光のナイトレイド第10話感想

#10「東は東」

葛が、高千穂勲を炎から救って逃走した!
律儀そのものだった葛が、仲間を裏切るとは…。驚愕の展開です。
1925年の過去回想で、陸軍士官学校予備門での石原莞爾の講演にインスパイアされた葛の姿が描かれていましたね。
これが伏線だったのか。
軍人は軍人、ということなんでしょうか。国を憂え、忠国を尽くすのが、軍人の本分という事なのか。
若いころに心酔した物からは、結局逃げられない、ということなんですね。

私とアニメが、そうでした。
小学生のころ、寝ても起きてもアニメとマンガだった私。ついに、見かねた親から、戒厳令を敷かれてしまいました。視聴禁止を喰らったのです。
中学生から高校生にかけて、完全なるアニメからの断絶。アニメ大暗黒時代でした。
もともと文学も好きだったので、渇を癒すために、詩や小説や評論のたぐいを、大量に読み散らしていました。
しかし。
大学生になって独り暮らしを始め、念願のテレビを購入。
たまたま放映されていた某有名ロボットアニメを、何の気なしに見たら。
はまったーーー!!!
依存症のフラッシュバックみたいな激烈さで、のめり込んでしまいました。
隔離期間が長かっただけに、それはそれは激しい妄執でした。
妄執が度を過ぎた結果、アニメ感想ブログまで開設してしまったほど…。

「そして、アニメの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
 今でもまだ燃えています」
(宮澤賢治『よだかの星』より。ウソですww)

閑話休題。

高千穂勲が見せたのは、幻覚なのか、現実なのか?
想像の産物としては生々しすぎる。
市ノ瀬の「未来からの一言によって」が気になります。
「ターミネーター」のような、未来からのタイムリープも連想したのですが、ここはやはり、預言者の一言、と解釈すべきでしょうね。
葛が目撃したのは、ウラン濃縮施設。
現実の日本でも、原爆開発計画は、1940年代に始まっていました。
陸軍による二号計画(ウラン235の熱拡散による濃縮)。そして、海軍によるF計画(遠心分離による濃縮)。

石原莞爾の「最終戦論」にすごく興味をひかれましたが、たぶん多数のブロガーさんたちがコメントしていると思うので。
ここでは、勲が引用した、キプリングの「東は東」に食いついてみます。

ラドヤード・キプリング(1865-1936)は、英国の作家・詩人。
「ジャングル・ブック」は、私の、子どもの頃の愛読書でした。
狼に育てられた野性の少年、モーグリが、動物社会と人間社会のはざまで懊悩する物語。
どちらにも所属し切れないモーグリの苦悩に、当時、共感したのを覚えています。

高千穂勲の引用では、「東も西も国境も家系も育ちも血統もない」が強調されていて、まるで東西融和、人間平等起源論のような理想を具現化しているように聞こえたのですが。
原詩「東と西の物語」を確認したところ、そこまで壮大な内容は包含してないみたいです。
偉大な二人とは、盗賊カマールと、国境斥候隊の大佐の息子。
闘争を通じて、二人がついに理解し合うという内容の、叙事詩でした。
ナイトレイドでは、東と西の偉大な二人を、勲と葛に譬えていましたが。
どうやら、本来の詩の内容から、言葉が一人歩きしているらしい
そして、キプリング自身は、少年時代のインド体験による東への理解にもかかわらず、「白人の責務」という言葉にも見られるように、白人優位思想からついに脱することができなかったようです。
まあ、保守的なヴィクトリア朝の英国人として、無理もないのですが。

次回「闇の探索」

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2010年6月 7日 (月)

WORKING!!第10話感想

#10「疑惑の真相…、なずな働く」

え?
なずなちゃん、これだけ?
一日職業体験して、お兄ちゃんと伊波さんの仲を誤解して(半分は正解だけど)、それで終りなんですか?
そんな…
何のために、ワグナリアにカチ込みかけたのか。(カチ込み?)
伊波をとったるーーー!!」は、一体どこに…。(はあ?何ソレ)
ボクは騙されたんだろうか…。(あんたの妄想です)

こうなるはずだったのに。こんな展開になるはずだったーーー!
「伊波さん、ですよね?」
「う、うん」
「やめてください、お兄ちゃんを殴るのを。お兄ちゃんを殴っていいのは、私だけなんです」
「どうして…」
「だって、お兄ちゃんのカノジョは、私なんですから
「あ、あなたたちは…」
「死んじゃえ」
('A`|||)
鮮血の結末再び。

でもまあ、なずなちゃんのウェイトレス姿、破壊的に可愛かった!
未来の山田でもかなわないと思うよ?
「兄の事なんですが、お兄ちゃん、(殴られるの)好きなんですか?」
「…好きです」
Σ(゚Д゚;
かくして、なずなちゃんの中では、タカナシのMが確定。
「社会には、こんな性質の人もいるんだ」ということで、めでたく社会勉強を果たしたのです。ビバ職業体験。
お兄ちゃんの喜ぶことなら、何でもやってあげたい彼女。
今夜からは、小悪魔なずなちゃんコスで、愛するお兄ちゃんを喜ばせてあげるんでしょうね。

まひるの葛藤が深刻でした。
『よく考えたら、私の男嫌いが治ったら、もうタカナシくんは私を構ってくれなくなるんだ。でもでも、男嫌いは治すべきだし、治したいし。そもそも、治そうとしないと、タカナシくんだってあきれて、あーもう!!!』
何というヴェルト・シュメルツ(世界苦)
(ぷっww)

「おねえちゃんたちみたいに、伊波さんにもいろいろやってもらおう
支配する気満々のなずなちゃん。
い、いろいろって…?
伊波さんに、ナニをさせる気なんだ?気になるう。
いい子だから、おじさんだけに教えてね♪

次回「あの頃の二人、八千代と佐藤。と、ようこそ小鳥遊家へ」

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2010年6月 6日 (日)

鋼の錬金術師第60話感想

#60「天の瞳、地の扉」

ブロッシュが、マリア・ロスさんと涙の再会!
メイ・チャンの「目玉まみれさん」ナイスツッコミ!
お父様のビッグマグナム吹いたww何このデザイン。
目玉まみれさんったら、お・茶・目♪
遊びはここまでだ!」
おっと、悪役の定番台詞ですね。
こういう捨て台詞を吐く場合、大抵は主人公にヤラれちゃうんですが。

…なごみタイムは、ここまででした。

Bパートのお父様は、暴走というかセカンドインパクトというか、もう形而上的にすさまじい事になってました
「この力を以ってして、この星の扉を開けよう」
お父様が巨大化した!
巨神兵?デイダラボッチ?天と地とをむすぶ神話の巨人?
日蝕こそが、真理の扉だったのか?巨大な眼が開いた!
これが天の瞳か…。
バックベアードさまキタ━━━(゚∀゚).━━━!!!って、あちこちで書かれているんでしょうねきっとww

「おお神よ、わが魂に応えよ!来い!もう貴様に縛られ続ける私ではない!地に引きずりおろし、わが身の一部にしてくれよう!」
お父様の欲望は巨大すぎて、ただ唖然とするしかありません。

そもそも、錬金術とは、完全なる知への飽くなき渇望が生み出した技術体系にして、巨大な思想システムでした。
完全知とは、神に近づくこと、いや、神そのものになる願望と、同義だったのです。
神への挑戦は、古今東西、文学や芸術の最も重要なテーマの一つでした。
作者の荒川さんは、コミックという媒体において、人類永遠のテーマに真向から挑戦したんですね♪

それはともかく。
誰か何とかして!この壮大な目玉まみれ対決ww

ブラッドレイとスカーの因縁の対決。
彼らの願望や論理は、素直に、こちらの心に入ってきます。等身大だからです。
「なんと心地よい。やっと、辿りついた!」
憤怒のラースの究極の望みは、何物にも縛られず、ただ死ぬまで闘うこと。
闘いこそが、彼の欲望だったんですね。
ハガレンでは、一人一人にきちんと人格や目的が設定されています。それが嬉しい。
まさに、人間賛歌(ホムンクルス含む)です。

今日も、某掲示板で楽しく過ごさせてもらいました。
以下、書込みの抜粋です。

●何かもう、エドたちの錬金術でどうにかできるレベルじゃなさそうな感じ。
イシュヴァール人たちが、家々を訪ねて回り、何か錬成陣の設計図らしきものを見ていたけど。
もうカウンターの発動にかけるしか。

●巨人お父様を何かの方法で解除して、それから反撃、って展開になるとは思うのですが。
正直、どうするのか想像がつかない。
神を呑みこもうとして、むせちゃうとか(笑)

●巨人変身は3分間までかww

●(ガンガンのハガレン最終回は、きっと大増ページ。他の連載陣が巻き添え食うのではないか?と心配する人がいて)
>最終回に捧げられるほかの連載陣
国土連載陣??
「俺を中心へ!」って、みんなで争うんですね。人間って、あさましい。ホムンクルスに笑われちゃうぞ。

●スカーは、再構築の錬成陣も手に入れましたからね。
ブラッドレイには、切札が何か残っているのか?
「あとは、勇気だけだ!」って、むかしのサイボーグ009にあったなあ。

●ハガレン後日談。
エドが、ウィンリィの凶悪アップルパイを食べて悶絶しているとかww

みんなが、卓を囲んで談笑している姿を、また見たいです。
このままでは終らないはず!荒川さんを信じてます!

次回「神を呑みこみし者」

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2010年6月 5日 (土)

いちばんうしろの大魔王第10話感想

#10「阿九斗の帝都大戦争」

帝都は燃えているか!?
魔王、阿九斗が神殺しに挑む!

ほとんど理屈抜きの異様なハイテンションにビックリです。
#1の当時は、こんな展開になるとは、思ってもいませんでした。
神殺しとか最終戦争とか好きだなあ。もう煽られまくりです。
けーなちゃん自動律とかよく分らんけどww

特筆すべきは、ピーターハウゼン譲治さんのかっこよさ
主人公を食いかねない勢いです。
死ぬことはあっても、負けることはありえない
惚れた♪

学院長がムキムキ!史上最強の弟子ケンイチの風林寺老人みたい。
荒川UBのステラもですが、北斗の拳ネタがはやってますね。いいことだ。

ヒロシも出世したもんですねえ。マナキャンセラーも駆使できるブレイブって最強じゃないですか。
空母まで登場して、もう何が何だか。

照屋栄子が、江藤不二子亡き後?悪女を一手に引き受けております。
エロ要員だったときの栄子が忘れられない。絢子よりエロいと思う。
大司祭なんか目指さないで、ボクの元へおいで~♪(馬鹿)

次回は、「女たちの最終決戦」だそうです。
ころねちゃんも再起動するのかな~?
「エヴァ暴走」したらおもしろいな~。ころねちゃんの真の力が見たい!

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B型H系第10話感想

#10「金城家の一族/恋する途中?」

あの宮野さんにも、エロ神いたんだ!
しっかし、とことん報われないコですよね、まゆちゃんって。
好きな小須田に恋愛相談までされちゃって。
エロ神も、ちゃんとアドバイスしてあげればいいのに。
「大事なことだから、二人っきりの所で相談に乗るわ」
とか何とか言って、密室に連れ込んじゃうとか。
後は、まゆちゃんのおっぱいが全てを解決してくれると思うよww

そして、イケメン金城って、チェリーだったんだ!
同じチェリーでも、小須田とは輝きが違う気もしますがww
童貞でイケメンなら、山田にとっては理想形のはず。
しかし、いろんな意味で往生際の悪い彼女は、自分に言い訳をします。
最初にイケメンを経験したら、満足しちゃって、H友100人が達成できない!
ヘンな理屈~♪
竹下じゃないけど、指摘したいですね。
「小須田だから好きになったんだ」って事実を、もう真正面からみつめた方がいいと思います。
「うる星」のラムちゃんも「めぞん」の響子さんもそうでしたが、何故かイケメンを忌避して、ダメ男に執着するヒロインの系譜ってあるんですよね。

膠着していた山田⇔小須田ラインに揺さぶりかけるために、金城兄妹を登場させたのは正解。
兄は、既に山田アタックを開始しました。
これで、京香お嬢さまが小須田にのめり込めば、泥沼確定ですね。わくわく♪
「家政婦は見ていた」ということで、市原さんの暗躍も楽しみです。

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デュラララ!!第21話感想

#21「五里霧中」

「来良の制服」「眼鏡」「
正臣も気づいた!

つか、これだけの手がかりで特定されちゃう杏里たんって…。
杏里たんは、たった3つのパーツから構成された生きものだったんですね。
当たってるだけに、何も言えないのが悔しいww

さて…。
帝人と正臣の停滞っぷりが、そのまま物語の停滞として表現されていました。
黄巾賊をどうするのか、ダラーズをどうするのか。
二人の苦悩は理解できるものの、ちょっと感情移入がしづらい。
誠二が、愛について突然イイことを言ってましたが、帝人の背中を押すための『手段』って気がしちゃうし。
感想が書きにくいなあ…。

杏里たんは、拉致監禁されて、あんなことやこんなことをされちゃうんでしょうか。
罪歌を発動すれば、法螺田なんて悪・即・斬!のような気もしますけどね。
だが、まずは服を脱いでもらおう!話はそれからだ!
(ノ∀`)

「クイーンを、黒が囲んだ」
イザヤくんの神ゲームも佳境に入り、まさに得意絶頂。その増上慢心は、天を衝くばかりの勢いです。
ホントやりたい放題ですよね。あまりチート過ぎると、せっかくのファンが逃げるかも。
明石屋さんまが、24時間テレビか何かで、暴走しまくるたけしに向かって叫んだ言葉を捧げたい。
「誰か、ヤツを止めろ!!」

イザヤは、理屈の通用しない人物(平和島のシズちゃんとか)が苦手なようなので、やはり、ワーキングの山田あたりをぶつけたいところです。
多分、イザヤくんって、同情されるのを何よりも嫌うと思うのですよ。
いつか、こんな場面を見てみたいですね。
「山田は、臨也さんが可哀そうだと思います!」
Σ(゚Д゚;(イザヤ)
「臨也さんは歪んでいます!可哀そうな人です!だから放っておけません!ずっと一緒にいます!」
('A`|||)

イザヤ無力化乙ww

次回「解散宣言」

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Angel Beats!第10話感想

#10「Goodbye Days」

ユイにゃん成仏大作戦。
泣かせに来たか…。

三島由紀夫の文芸評論からの孫引きですが、「文学でもっとも容易なのは、涙を流させることと猥褻感を催させること」なんだそうです。
ちょっち薄かったかな。ユイと日向のフラグに伏線がなさすぎるよね。
言ってしまえば、昨日まではねっ返りのツンデレピンクだった女の子が、今日になったら素直で何でも言う事を聞く眼鏡っ子に変わっていた、というほどの納まりの悪さはあります。
でもまあ、良しとしましょう。
前回からの流れに乗った、非常に素直なお話でした。単体としては、悪くないエピソードです。

以下、見終わった後の心の叫びというか、妄言の数々です。
「なんでユイにゃんなんだよ!野田とか松下とか大山とか、デリート候補はいくらでもいるだろうに!」
「麻枝さんって、そんなに女がキライなのか?まさか、野郎ばかりの世界って逆ユートピア狙い?そんな…」
「事故で寝たきりの可哀そう設定はデフォルトだな。だが、これはこれでもらっておこう」
「カナデちゃんの三文芝居がおもしろかった。このギャグは評価できる」
「少女の夢が、ジャーマンスープレックスとマラドーナ5人抜きとか場外ホームランってどうよ?」
「お嫁さんというのは鉄壁の定番ですね。やはり日向しかないか」
「おかあさんもよろしくね、だと?これってつまり、公認の母娘(おやこ)どwww」
まあ、こんなところかな。皆さんと同じ感想ですよ。

ここからは、一部で批判も見受けられたCパートについて、集中的に書きたいと思います。
「今、俺は何を斬ったんだ?」
「影?もうちょっとちゃんと説明してよ」
「影としか説明できません」
Cパートで、唐突にぶちかまされた『影』の出現!
あと数話だというのに、この期に及んでも不安要素で攪拌してくるとは。
麻枝さんやるなあ。視聴者を安心成仏させないつもりですね?

影との戦い、ということで、ジブリでアニメ化もされた『ゲド戦記』を真っ先に想起します。
他ブログさまの「影は、成仏した者たちが残したもの?」という考察が眼を惹きました。
暗黒面の分身、という意味なら、ゲド戦記の設定と類似です。
あるいは、成仏という予定調和を壊すために、誰かが遣わしたアサシン(刺客)という可能性も考えられますね。
その誰かとは、神かもしれません。そして神は、外在的ではないかもしれないのです。
この世界の誰かが神という可能性も、まだまだ捨てきれない。
悪魔の役割を演じるのでは?と、ひそかに考えていたユイが退場したので、残るのは…。
被害者が犯人、探偵役が犯人、というトリックも、ミステリの王道ですからね。

予告も気になる台詞ばかりです。
「何かが侵入してきます!」
「天使に消されちまったほうがまだマシじゃねえかよ!」
「じゃあ、また会えたら会いましょう」

これは楽しみだ!

次回「Change the World」

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2010年6月 4日 (金)

迷い猫オーバーラン!第9話感想

#9「迷い猫、泳いだ」

いちばん面白かったのは、家康の台詞かな。
「わかりました、大佐殿!」
「イエス、マム!」
鋼の錬金術師へのリスペクトが微笑ましいww

ビーチバレーとかスイカ割りとか、遊び要素にも事欠かないし、乙女ねえさんの巨乳ポロリも健在。
ボート漂流事件をきっかけに、文乃と巧も急接近しましたし。
小屋で雨宿りする場面は、#4の、夏帆とのエピソードまんまですね。
でも、夏帆とはかなりヤバイところまでいったのに、本命の文乃とは何もありませんでした。これ不思議。
ちょっぴりだけど温泉シーンもあって、まずまず無難にこなしていたのですが。
これまでの無軌道っぷりから、いきなりフラットな演出になったので、視聴者にはいまいち不評だったようです。

次回予告の佐藤と鈴木が、あまりにも良い仕事をしていて、理性が飛びました。
お尻の食い込みの直し方とか、おっぱいぷにょんの質感とか
思わず、佐藤と鈴木を探して犯罪行為を働こうかと妄想。
理性を捨てよ、街へ出よう」と寺山修司も言ってましたしね。(言ってないしww)

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迷い猫オーバーラン!第8話感想

#8「迷い猫、抜いた」

週替り定食のように、監督と趣向が変わる迷い猫。
そのうち感想書きたいな、と思っていました。
『咲』へのリスペクト?に満ち溢れた今回で果たしておきたかったのですが、例によって時機を逸しました。
なので、「泳いだ」と併せ技でアップします。

勇者超人を見せつけられた後だし、ナニを抜くのかと、とっても心配していたんですが。
スーパーブロックスを抜くのか。なあんだww
でも、おもしろかった!
まあ私が『咲』のファンだから、かもしれませんけどね。

文乃のハイレグご奉仕メイドさんもよかったし、乙女さんのおっぱいブロック崩しもよかったけれど。
千世ちゃんのおしり体操が激エロ!魂を持っていかれました!
大きな声では言えませんが、あの股間からこぼれるむっちりしたお×××が…。
あ、堂々と言っちゃったww
おしり好きとしては、かんなぎ最終話以来の感動でしたね。

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2010年6月 2日 (水)

けいおん!!第9話感想

#9「期末試験!」

「ムギちゃん、キレイ×××××ねえ。欲しい…」
「後で×××する?」
「無意味に、×で消さないでください!」
('A`|||)

「SIGERUうどん!」
「それ、どんな食べ物?」(ムギちゃんwktk)
まるごと入ってるんだよ!SIGERUが!
おお~!
('A`|||)('A`|||)

ごめんなさい。完全にイミフでした。
ムギちゃんに食べられたい願望がそうさせました。
それだけムギちゃんが好きなんです。許してくだせえお代官さま!って唯ふうに言ってみるww

さて「期末試験!」
またまた、唯の一人勝ちエピソードでした。
期末試験の修羅場だというのに、近所のおばあちゃんを喜ばせたくて、ご町内演芸大会に「ゆいあず」として出場し、なのに試験も高得点をキープする。
唯の計り知れないポテンシャルを証明した話数でしたね。

「日常系アニメとは何か?」について、深い考察をするつもりだったような記憶もあるのですが、ビールを大量に摂取した結果、すべて吹っ飛んでしまいました。
あらためて、補足できたらしたいです安斉先生
(´∀`*)

次回「先生!」

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2010年6月 1日 (火)

閃光のナイトレイド第9話感想

#9「新しい京」

棗は、吉蔵(きちぞう)だったんですねww

冗談はさておき。
高千穂勲の狙いは何か
物語も終盤に入り、ナイトレイド最大の謎と関心は、この一点に収斂されてきました。

奉天のティールームで、雪菜に見せた未来の映像。
10数年後に、ヒロシマ、そしてナガサキを襲った、あの悲惨な原爆の予知図で、間違いないでしょう。
高千穂は、泥沼の太平洋戦争を未然に防ごうとしているのか?歴史を、穏健な方向に修正しようとしているのか?
答えは、YESであり、同時にNOである。そう思います。
理由は、こうです。

「戦争はいかんでなあ」という、単純なメッセージだけではない、と私は考えています。
日本が辿った道が誤りだったとしても、欧米列強と極東の植民地との歪んだ関係は、正すことが可能だったのではないか?
高千穂の理想は、やはり、弱者たる東の国々の統一と共存にあるのではないか?
とはいえ、欧米に比較して、まだまだ軍事も経済も脆弱な東洋。
だからこその、核の抑止力ではないでしょうか。
現実にはまだ存在しない大量破壊兵器の幻像がもたらすイマージュ力を利用して、列強を「均衡」に持ち込もうと目論んでいるのでは?

そんな自由な想像をめぐらせながら、歴史のIFを楽しんでいます。
(フィリップ・ディックの名作SF『高い城の男』は、ナチスが勝利した世界を描きました。
ナイトレイドは、そこまでIFを突き詰めることはしないでしょうけれど、近い地点まで迫ってくれるのではないかと、ひそかに期待しています。)

あらためて問います。
高千穂勲の狙いは何か?

雪菜が、上海事変が7000人の死者を出した事を憂えたとき、いつも忠実な棗が、静かに言い返しました。
「日照りが続くだけで、人が死ぬ場所もあります」
貧しさから抜け出せるなら、銃を取ることも厭わない。そう断言する棗。
断片的な過去映像から窺えるのは、彼が貧農の出身らしい、ということです。
1932年当時の日本といえば、中央が国威発揚を掲げる一方で、地方の農村や都市のスラムでは、民衆はまだまだ貧困に喘いでいました。
繁栄と貧困との、典型的な二重構造。現在の北朝鮮や中国の一部と、かぶる部分もあったかも。
高千穂勲は、無謀なまでのテロ行為により、目的を果たそうとしています。
棗のような人々が、彼を支える思想的背景として、機能していたのかもしれません。
物言わぬ民衆の無言の支持を、彼はひしひしと背中に感じていたのではないでしょうか?

思い出すのは、宮澤賢治の、あまりにも有名な『雨ニモマケズ』。
1933年に没した彼の、遺稿として残されたこの詩には、次のようなくだりがあります。
「日照りのときは涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き」
日照りのために餓死する人々が、現実にいた。
賢治の詩は、当時の惨酷なレアリテを、ありのままに写し取っていたのです。
『現実』を知っている棗だからこそ、敬愛する雪菜に、あえて諫言したのかもしれません。

…ビールで微醺を帯びているくせに、結構マジメに考察している自分に驚いていますww
最後に、いつものエロい小ネタで帳尻を合わせますねって何の帳尻なんでしょうかwwwww

「あなたが覚えている幼い妹ではないのですよ?」
「おまえの××に傷をつけてしまうことになる。無理じいはしない」

Σ('∀`;)

お兄さまったら鬼・畜

次回「東は東」

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